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ポネル演出《フィガロの結婚》4幕★☆VideoClip(9)(10) [フィガロの結婚]

 ポネル演出《フィガロの結婚》3幕の続き、いよいよ、やっと最終幕です。
スザンナに裏切られたと思い込んでいるフィガロ、女を信用するとバカを見るんだ、と嘆き、続いてのアリア「世の男たちよ、眼を開け...」と歌いはじめると、ポネルは、客席を明るくします。観客もフィガロの説教を神妙に聞かされているようで、傑作です。そして、すったもんだの長い一日は、ハッピーエンドで終ります。
 この公演はクリスマス前から新年にかけての公演ですから、辛気くさい演出はお呼びじゃないですね。人生先のことはわかりませんが、この《フィガロの結婚》の一日は、最後の歌詞にもあるように「苦しみと悩み、出来心とバカげたおこないで過ぎた一日、こうして満足と喜びに終ったのは、すべて愛の力です....」ということでいいんじゃないですか。

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ポネル演出《フィガロの結婚》3幕★☆VideoClip(8) [フィガロの結婚]


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 ポネル演出《フィガロの結婚》2幕の続きです。
 3幕は、これがアリアなのっていうような伯爵の唯一のアリアがあります。そして、フィガロのお母さんがマルチェエリーナだったという、なんとも愉快な親子ご対面の場。もちろんフィガロの借金はチャラ。思いもかけない展開に伯爵の計画はとりあえず頓挫。
 ここは、単純に笑えるところで、レチタティーヴォの絶妙な間のとりかただけでも笑える場面だと思います......このメトのポネル版は、本当に何回見ても笑えますので、ぜひぜひ、ご覧下さい。歌手の動きも、実にピシッと決まっています(右上の写真をクリックするとビデオクリップが見られます)。

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ポネル演出《フィガロの結婚》2幕★☆VideoClip(5)(6)(7) [フィガロの結婚]

ポネル演出《フィガロの結婚》1幕の続きです。2幕は、伯爵夫人の寝室で、ドタバタが繰り広げられます。キャロル・ヴァネス(1952.07.27- )の伯爵夫人です。そういえば、新国2006/2007シーズンの《西部の娘》に出演するはずだったのにキャンセルしたんですよね。楽しみにしていたのに残念でした。

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ポネル演出《フィガロの結婚》1幕3場〜8場★☆VideoClip(3)(4) [フィガロの結婚]

ポネル演出《フィガロの結婚》1幕1場・2場の続きです。いよいよトーマス・アレンの伯爵登場です。アレンは、バリトンですが、フィガロも歌っているそうです。ヘルマン・プライも本来伯爵ですが、フィガロも歌っていて、なぜかフィガロが定着している感じです。ライモンディとプライの共演は、ライモンディ伯爵、プライがフィガロでしたし.....

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ポネル演出《フィガロの結婚》1幕1場・2場★☆VideoClip(1)(2) [フィガロの結婚]

 新国で《フィガロの結婚》を見る予定ですが、タイミングよく、1985年12月14日NYメトのTV放送の録画DVDが届きました。すでに数年前に入手済みのものですが、もしかしたら、もうちょっと画質がいいかな....ということを期待して注文、ちょっとはましなような気がします。
 昨今、こういう演出が少なくなりましたが、いきいきして楽しい、ポネルの演出です。


Figaro:Ruggero Raimondi
Susanna:Kathleen Battle
Count Almaviva:Thomas Allen
Countess Almaviva:Carol Vaness
Cherubino:Frederica von Stade
Dr. Bartolo:Artur Korn
Marcellina:Jocelyne Taillon
Don Basilio:Michel Sénéchal
Antonio:James Courtney
Barbarina:Dawn Upshaw
Don Curzio:Anthony Laciura

Conductor:James Levine
Production/Designer:
   Jean-Pierre Ponnelle
★メトデータベース
1985年11月22,25,28日
12月4,7,10,14,27,30日
1986年1月2日
全10公演、12月14日TV収録
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《フィガロの結婚》公演記録 [フィガロの結婚]

ライモンディは、デビューして2年後の1966年、24歳で、フィガロを歌いました。そして、1973年に演出家のギュンター・レンネルトに「伯爵を歌うべきだ」と提案され、実現するには時間がかかりましたが、1983年に伯爵を歌います。
ライモンディによれば、伯爵は、非常に複雑な性格の持ち主で、演技面でさまざまな可能性をもっている人物であり、彼にとっては、フィガロよりはるかに面白いということです。
伯爵役は、ご存知のように実際はバリトンのパートですが、テッシトゥーラは、彼の声にぴったりで、この役を歌うのを心から楽しみにしているということです。
私が調べて把握している範囲ですので、完全ではないと思いますが、公演記録をまとめてみました。

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元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その4 [フィガロの結婚]

前回の3幕に続いて4幕フィナーレ。
たそがれ時の城内の庭園。フィガロは、スザンナと伯爵が密会することを知り、その現場をとりおさえようと、バジリオとバルトロにも加勢をたのむ。一方、スザンナの服を着た伯爵夫人をスザンナだと思い込んだ伯爵は、甘い言葉をかけ、園亭に誘う。伯爵夫人に化けたスザンナは、フィガロに「私はおまえのものよ」といって、園亭に入っていく。これを目撃した伯爵は、吃驚仰天。「みなのもの武器をもて」と大騒動、園亭の扉を開ける。すると中から、ケルビーノ、バルバリーナ、マルチェリーナ、スザンナ、フィガロが現れる。まだ、事態がのみこめない伯爵は、「不埒者め、許さん」といきまいているが、そこに、本物の伯爵夫人が登場......ビデオクリップをどうぞ。
こちらは、ポネル演出ですが、4幕のフィガロのアリアとフィナーレのTuttiの部分のビデオクリップがあります。フィガロのアリアの間は、客席を明るくしています。「世の男ども、ちょっと目を開けてよく見た方がいいぜ」と観客に向かって説教しているかんじで面白い演出です。

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元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その2 [フィガロの結婚]

その1でご紹介しましたように「モーツァルトのオペラではショッキングな演出はしないし、できない。また私は歌手たちに馬鹿げた演技もさせない。なにかセンセーショナルなことを狙うのでない限り、そんなことをする必要もない。私は、人間のふるまいが、説得力を持ってリアルに描かれている舞台をつくりたいだけだ」と演出のジョナサン・ミラーが語っているように、まっとうでいきいきした舞台です。

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元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その1 [フィガロの結婚]

えうりでぃちぇさんの記事『モーツァルト「フィガロの結婚」フィレンツェ2003年』に便乗して、元祖!ジョナサン・ミラー演出、1991年の《フィガロの結婚》です。
1991年5月「モーツァルト・イヤー」の一番の呼び物は、ウィーン芸術週間での《フィガロの結婚》だった。斬新な演出、ENOでのマフィア版《リゴレット》とか、フィレンツェの《トスカ》で、センセーションを巻き起こしたことで知られるジョナサン・ミラーの演出とくれば、なにかやるに違いない、と前衛的な舞台を期待していた向きに、肩すかしを食わせた。時代設定を変えるわけでなく、正統な《フィガロの結婚》だった。これは、かつてケン・ラッセルが、ウィーン国立歌劇場で、グノーの《ファウスト》を意外にオーソドックスな路線で演出して、大騒ぎをしようと手ぐすねひいていた人たちに肩すかしを食わせたのに似ている。

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モーツァルト《フィガロの結婚》フィガロと伯爵 [フィガロの結婚]

声域的には、伯爵はバリトン、フィガロはバス(バス・バリトン)ということになっていますが、R.ライモンディのフィガロと伯爵の映像がありますので、私の好きなシーンをご紹介。

伯爵の思い通りにさせないためになんとか早く結婚式を挙げてしまいたいフィガロとスザンナ、二転三転窮地にたたされます。フィガロと伯爵の攻防、一難去ってまた一難。庭師のアントニオは酔っぱらって、植木鉢が壊されたと駆け込んで来るし、マルチェッリーナ、バルトロ、バジリオ3人組は契約書をたてに、フィガロの結婚を妨害しようとやってくるわの大騒動。

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<フィガロ X 伯爵> <ドン・ジョヴァンニ X レポレッロ> [フィガロの結婚]

モーツアルトの「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」は、バス、バス・バリトン、バリトン等の低音が主要キャストのオペラです。バリトンが歌うか、バス・バリトンが歌うか、声域的にはどちらでも歌えるハイブリットの役といわれています。
好みが分かれるところかもしれません(私は、総合的に役柄に合っていればこだわりません)が、ライモンディが歌った場合の共演者の一覧表を作ってみました。

「フィガロの結婚」主な公演の配役

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追記)「フィガロの結婚」のフィガロ役と伯爵役 [フィガロの結婚]

前の記事は、ライモンディは1968年からフィガロを持ち役にしていましたが、ある時点から伯爵に転向、理由は?というご質問をいただきましたのでその回答のつもりの記事です。
一般的には、伯爵はバリトン、フィガロはバス(バス・バリトン)ということになっています。(TAROさんのモーツァルト・オペラの声が参考になります)
オペラ歌手は、いつも自分の歌いたいものが歌える・・・というほうが稀だと思います。キャリアを築いてくれば、可能でしょうが、オファーがきても歌いたくない役は断るという程度で、この役をやりたい! という希望がかなうのは難しいとおもいます。しかし、そういうことに執念を燃やしている歌手がライモンディなんです。
「ブラヴォー オペラ歌手20人が語るその芸術と人生」という本でも伯爵の人物像の彼の解釈をかなり詳細に語っています。 「伯爵は、道化役どころか、非常に複雑な性格の持ち主で、演技面で様々な可能性を持っている人物です」ライモンディは伯爵を歌うことを心から楽しみにしているということです。

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Mozart「フィガロの結婚」のフィガロと伯爵 [フィガロの結婚]

「ドン・ジョヴァンニ」のドン・ジョヴァンニとレポレッロと同様、「フィガロの結婚」の伯爵とフィガロは、両方レパートリーにしている歌手が多いようです。
R・ライモンディは、レポレッロはレパートリーにしていませんが、フィガロと伯爵は両方歌っています。 (レポレッロは、声域的には問題なく歌えますが、彼にとって魅力的なロールではなかったのではないかと思います)

「フィガロの結婚」の伯爵を歌うべきだと、ライモンディに1973年に最初に提案したのはレンネルト(演出家)でしたが、諸々の理由で、ジュネーヴでこの役のデビューを果たしたのは十年後でした。

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