エスカミーリョ:おまけのビデオクリップと中止になったセビリア音楽祭のこと [《カルメン》FILMとオペラ]
ビデオ・クリップ:F.ロージ監督《カルメン》の最後の場面。クレジットとともに、ハバネラの歌が流れるのが印象的。
|
F.ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その3 [《カルメン》FILMとオペラ]
F.ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その2 [《カルメン》FILMとオペラ]
フランチェスコ・ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その1 [《カルメン》FILMとオペラ]
お友達ブログで《カルメン》が話題になっていますので、R.ライモンディのエスカミーリョについてまとめていきます。パリ、ミラノ、ウィーンで歌っていますが、まず、映画から。
ビゼー作曲の《カルメン》の闘牛士エスカミーリョは、ライモンディ自身魅力を感じない役のため積極的にやろうと思ったことはないようだ。 1980年、パリで、はじめてエスカミーリョを歌った。これは、オペラ座総支配人ロルフ・リーバーマンに、ぜひにと言われたからである。パリでは、なんと10年ぶりの上演、注1)エジンバラ音楽祭のプロダクションを持って来たものでTV中継された。キャストは、豪華で、ベルガンサ、ドミンゴ、リチャレッリ、そして当時、OPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》がすでに封切られ、パリでは大人気のライモンディを出演させれば、四大歌手の夢のような顔合わせの公演となり、成功間違い無しだった。 その後、OPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》に続く第2作目としてフランチェスコ・ロージ監督《カルメン》を制作することになった。映画会社ゴーモンの会長は、「《カルメン》はフランスでは《ドン・ジョヴァンニ》の二倍のチケットが売れた。外国で売れたチケットの総枚数に相当する。カルメンは実質的に成功だった。」と語っている。 |