World's best TENORS:44人のテノールのキャリアと舞台裏インタビュー ☆ 発売は秋に延期(2015.7.17) ☆ 発売されました(2016.8) [オペラ関連書籍&雑誌]
◎本日、届きました。こういうハードカバーの本を買うのは何年ぶりか......
A4サイズ、半分写真集ですから、しっかりした装丁の本です。アルファベット順なので、ロベルト・アラーニャが一番はじめです。多分全部同じで、各歌手6ページ、最初のページは簡単な経歴、次のページは表紙の大きな口を開けている写真、あとの4ページのレイアウトは歌手によって違いますが、写真2枚とインタビュー記事というかんじです。
今現在(2016.8.10)、ドイツアマゾンでは掲載されていますが注文はできません。私は、オーストリアのARCADIA OPERA SHOPで8月1日に注文しました。先方の発送が8/4で本日8/10到着、合計58,05€(送料 23,15€を含む)。
・ we are presenting 44 tenors alphabetically and back to back on our cover which consists of two pages – front and back cover where all tenors singing their high C.
(順番はモンクを言われないようにアルファベット順だそうです....年齢順でもよかったんじゃないの?)
・ we’ve aksed the most prestigious tenors after our selection but not everybody found interest and time to participate on our project.
(そうでしょうけど、あまりにも知名度の低いテノールは、無理して入れない方がよかったのでは?)
ということで、発売は秋だそうです。44人に変更がないのになんでかな......(2015.7.17追記)
近日発売!だそうですが、いつなのかはっきり分かりません。
World's best TENORS by Evelyn Rillé and Johannes Ifkovits
" 44 the most prestigious tenors talk about their career from the early days until now, give us a glimpse behind the scenes,divulge their habits and secrets.."
1.Roberto Alagna
2.Aleksandr Antonenko 3.Jaime Aragall (1939.6.6 ) 4.Francisco Araiza (1950.10.4 ) 5.Fabio Armiliato 6.Vladimir Atlantov 7.Piotr Beczała 8.Marco Berti 9.Ian Bostridge 10.Johan Botha 11.Pavol Breslik 12.Lawrence Brownlee 13.Benjamin Bruns 知らない 14.Joseph Calleja 15.Javier Camarena 16.José Carreras (1946.12.5 ) |
17.Charles Castronovo 18.Stephen Costello 19.Placido Domingo(1941.1.24) 20.Yusif Eyvazov ネトコの七光り 21.Michael Fabiano 22.Giuseppe Filianoti 23.Juan Diego Flórez 24.Marcello Giordani 25.Massimo Giordano 26.Stephen Gould 27.Vittorio Grigolo 28.Bryan Hymel |
29.Yosep Kang
30.Jonas Kaufmann 31.René Kollo (1937.11.20) 32.Yonghoon Lee 33.Francesco Meli 34.Saimir Pirgu 35.Joel Prieto 知らない 36.Matthew Polenzani 37.Lance Ryan 38.Michael Schade 39.Peter Schreier (1935.7.29) 40.Neil Shicoff (1949.6.2) 41.Michael Spyres 42.Ramón Vargas 43.Rolando Villazón 44.Klaus Florian Vogt |
"most prestigious tenors"と言えないようなのがいたり、(多分)オペラの舞台からは引退しているジャコモ・アラガル、フランシスコ・アライサ、ホセ・カレーラス、ルネ・コロ、ペーター・シュライヤーがいたり、13,20,35は"the most prestigious tenors"とは思えないし、ドミンゴは数年前からバリトンだし.....写真を撮ってインタビューできた44人のテノールと元テノールということかな.......
ところで、この本の写真は、スペイン、バルセロナのペララーダ・フェスティバルFestival Castell de Peraladaの期間中、パラウ・ロベルト庭園(3/26〜4/26)に展示されていました。44人中18人の写真が下の画像のように展示されました。
グリゴーロの場合は、こんなかんじ.....ちょっと先に見えるビリャソンはなぜか泡風呂で黒いアヒルと遊んでいる
著者のEvelyn Rillé & Johannes Ifkovits の素性がよくわかりませんが、オペラファンの間でちょっと話題になった"Die Oper kocht" の著者ですね。kinoxさんのブログに、この本の紹介記事" [おいしいもの] Die Oper kocht: オペラ歌手の料理本"があります。
Johannes Ifkovitsはオーストリアのフォトグラファーで、オペラ歌手の写真を良く撮影しているようです。
Evelyn Rilléは、右の写真でも分かるように美人さん、ネットで検索するとモデルとか女優みたいですが、多分、スタイリストのような仕事をしているのかと思います。
44人の中には、誰それ? みたいなテノールとか、ネトレプコが側にいないと「誰それ?」のテノール君が含まれているのに、断られたのかもしれませんが、マルセロ・アルバレスとかホセ・クーラがいなかったり....."most prestigious tenors" という宣伝文句は、おかしいですけど、ま、いろいろな都合でこれらの44人になったんでしょう。
l'opera"12月号 No.253:スカラ座《カルメン》 メト《リゴレット》《ホフマン物語》 [オペラ関連書籍&雑誌]
★ミラノ・スカラ座《カルメン》2010.11.2
「ジプシーだけが残った......スカラ座《カルメン》秋の再演、グスタヴォ・ドゥダメル指揮、全面的に説得力無し」
2009/2010スカラ座開幕公演の《カルメン》の再演、主要キャストのうちカルメンだけが同じアニタ・ラチヴェリシュヴィリAnita Rachvelishvili(1984- )でした。開幕公演では、カルメンは全くの新人でしたので、ドン・ホセのヨナス・カウフマンとエスカミーリョのアーウィン・シュロットが売りの公演だったわけですから、指揮者が、今話題のドゥダメルというだけでソリストの知名度もレベルも下がった公演になってしまったわけです。オペラの楽しみは歌手あってのものだと思いますけど、観光客でも来てくれればいいや....ということなんでしょうか。アレクサンドル・ヴィノグラドフのエスカミーリョの部分だけ抜粋、これを読めばあとは推して知るべし。
イタリアのオペラ雑誌 "l'opera"9月号 No.250:バレンシアの《カルメン》 マチェラータの《ファウスト》 [オペラ関連書籍&雑誌]
"l'opera"先月号にはグリゴーロとネトレプコのROHの《マノン》の舞台写真が表紙を飾り、その大絶賛レビューとグリゴーロのインタビュー記事が掲載され、私には嬉しい内容でした。数日前に届いた9月号は、ルッジェーロ・ライモンディの大先輩で親友のジュセッペ・タッデイの特集記事がありますが、グリゴーロとライモンディのレビューはありません。しかし、今シーズン新国で《フィガロの結婚》でフィガロを歌ったロシア人バス、アレクサンダー・ヴィノグラードフに関するレビューが2件ありました。バレンシア音楽祭のマルセロ・アルバレスとガランチャの《カルメン》とマチェラータ音楽祭の《ファウスト》、《カルメン》は、パウロ・ショットPaulo Szotの代役での登場です。
オペラ雑誌(2009.3月号)から....パレルモのローエングリン、メトのリゴレット、ベルリンのファウスト [オペラ関連書籍&雑誌]
さて、まず表紙に注目しました.....一瞬、これはオテロとデズデーモナ.... (今、頭の中を《オテロ》が駆け巡っていますので)...と思いましたが....ローエングリンとエルザでした。この二人、誰だか分りますか? どこかで見たことがあるような二人とも新国に出演してます....回答は「続きを読む」をクリックしてください。
Google ブック検索:イタリア国内オペラ年鑑(Annuario dell'opera lirica in Italia) [オペラ関連書籍&雑誌]
著作権絡みの問題は、いつもなんか釈然としないものを感じますが、「アメリカで流通していない日本の新刊書がネット上で見られる恐れがある」と危機感を募らせる....って、「恐れ」とか「危機感」とか、皆に読んで欲しくないのかな....文化人、芸術家っぽくないものいいだな、なんて思います。まあ、いまや芸術もビジネスってことでしょうけど。(2009.2.25)
※以下2009.1.12の記事
Google ブック検索サイト、「これって使えるじゃないの!」と思ったのが最近なんですが、このサービスは2005年11月17日からはじまっているようです。しかし、ネットサーフィンでこの検索サイトがヒットするようになったのは、ここ数ヶ月のことなんですが....つまり、「Google ブック検索サイト」に行って、書籍検索をしたのではなくて、裏から入り込んだので、最初は、これが「Google ブック検索」だと全く認識していませんでした。
最近のスキャナーはコピー並に早いですから、私も本とか雑誌など資料としてとっておきたいものをスキャンしてPDFファイルで保存しています。それを世界規模で実行しているのですから、閲覧に制限があるものもありますが、とにかく素晴らしく便利なものです。
イタリアでは、イタリア国内のオペラ劇場での公演の日程,キャスト、最近のものは、入場者数と売り上げが掲載された年鑑が出版されていて、今まで分らなかった公演のキャスト等を把握することができました。
オペラ雑誌(2008.9 No.229)から《トスカ》《ドン・カルロ》《イタリアのトルコ人》《リゴレット》《ルイザ・ミラー》 [オペラ関連書籍&雑誌]
★マチェラータ《トスカ》(2008.7.26〜8.10)
ルッジェーロ・ライモンディ出演というので楽しみにしていたのに、リハーサル入りしながら全公演キャンセルして同僚のルーチョ・ガッロを代役を頼んで、帰ってしまったという《トスカ》です。プロヴァンスにヴァカンスに...という話しも漏れ伝わってきていますから、完璧病気というわけでもないようです。若い時のようにちょっと体調が悪くても頑張る..ということはしないということでしょうね。ファンとしては無理して出て、晩節をけがして欲しくない...という気持ちもあり複雑です。ライモンディが出演するはずでしたから、衣裳も豪華なものだったし、演出も前のオカシゲな演出から一変してまともなものだったようです。ライモンディ効果とでもいいましょうか。 |
ジャコモ・ラウリ・ヴォルピ著《Voci parallele》(2):1977年に加筆された歌手 [オペラ関連書籍&雑誌]
内容でちょっと目についたところを抜粋しました。だいたい、こんなことが書いてあるという程度のいい加減なメモなんですが......
♪音声ファイル:ラウリ・ヴォルピのオテロ"Esultate" →
ジャコモ・ラウリ=ヴォルピ著《Voci parallele 》(1):ドミンゴの年齢疑惑 [オペラ関連書籍&雑誌]
ラウラ=ヴォルピ ↑1934年《リゴレット》から |
この《Voci parallele 》は、1955年にリコルディから出版されました。『プルタルコスの「対比列伝」に示唆を得て、様々の時代のオペラ歌手の声を2人づつ比較するというユニークな評論形式をとっている』んだそうです。
ちょっと待って!...1955年だったら、ライモンディはまだ14才.....?? この本はその後、改訂版が2版、3版と出版され、その都度加筆されたようです。1977年に補遺を加えた第3版が、Bongiovanniから出版されました。つまり、改訂第3版の補遺にライモンディが取り上げられているんです。誰との組み合わせかは、だいたい見当がつく、やっぱり、それしかないかな、です。
ガブリエル・バキエの本《Gabriel Bacqier en quelques notes...》 [オペラ関連書籍&雑誌]
フランスのバリトン、ガブリエル・バキエ(1924.05.17- )の本《Gabriel Bacqier en quelques notes...》が出版されています。バキエは、83才、一昨年のライモンディとの対談でも、まあ、よく喋ってとてもお元気でしたが、もちろんオペラ歌手は引退しています。
R.ライモンディは若い頃は、パリでも人気の歌手でしたから、バキエとは共演もしていますし、親しい間柄なんですが、この本を知ったのは、フランスアマゾンで検索に引っかかったからなんです。なんで引っかかったかというとライモンディが序文を書いていて、ご覧のように表紙にも"Préface de Ruggero Raimondi"とあるからなんです。ライモンディコレクターとしては、フランス語が分からなくても買うしかないってことですね。アマゾンでは売り切れで買えなくて、他の書店で買いました。もちろんネットですよ。
ヴェルディとアレーナ・ディ・ヴェローナ(1913〜2000) [オペラ関連書籍&雑誌]
右の本"VERDI e L'ARENA" は、1913年〜2000年までにヴェローナ音楽祭で上演されたヴェルディのオペラの記録です。実は、そそっかしいもので、全部の公演記録かと思って買ったのですが、ヴェルディだけでした。全部の公演記録を出版してくれればいいのに....
この音楽祭は、1913年から毎年夏に、野外劇場(アレーナ)で開かれています。ローマのコロッセオに次ぐ大建築アレーナ(円形闘技場)は、円形の直角軸が、152.4mと 128m、高さが30.48m。前方の1/3が舞台、残りが観客席(1万5千人収容)という巨大な野外劇場ですが、音響効果が極めて良く、最も人気のある野外オペラ祭です。演目は、イタリアオペラが中心で、今年2007年は、第85回に当たります。
ライモンディもちょいちょい出演していますが、ヴェルディ以外では、1996年《セビリアの理髪師》、1998年以降は、スカルピア専門、昨年の《トスカ》は、DVDで発売されました。
公演の統計が掲載されていましたが、やっぱりアイーダがダントツですね。野外劇場にぴったりの演目ということでしょうね。
★ヴェルディの作品の公演統計表(1913年~2000年)
シャリアピン自伝 私の生い立ち(1926年著)-2-変声期、放浪 15〜17才 [オペラ関連書籍&雑誌]
フョードル・シャリアピンFyodor Chaliapinは、1873年2月13日、父イワン、母イェヴドーキヤの長男としてカザンの魚市場通りの借家(大家は商人のリシーチン)で生まれます。兄弟は、弟ニコライ、妹イェヴドーキヤ、10歳下の弟ワシーリー。13歳で小学校を卒業、質屋の出納係として働きますが、父の意向でアルスクの二年制実業学校に入学。結局、家庭の事情で中退して、カザンに帰り、父と同じ郡役所で書記の仕事をするようになります。10歳頃から、教会で歌ったり、曲を作ったり、芝居に夢中で、本の虫......ここまでが前回のお話です。
相変わらずの極貧生活、変声期(15歳):
父と机を並べて報告書を書く毎日だったが、芝居好きが高じて、友人カミンスキーに誘われて、仮病を使って役所を休み、芝居に出ることになる。ところが、舞台に出て、動くことも喋ることもできず、みんなの笑いものになった上、殴られて追い返され、ショックで三日間も無断欠勤して、役所はクビ、しかし、運良く裁判所の書記に雇ってもらえた。いつも勤務時間内に写しきれない書類を家に持って帰っていたが、あるとき、判決文をどこかの店に置き忘れ紛失、あえなくクビに。今度は、職も見つからず、変声期(15歳)で、コーラスにも誰も雇ってくれなかった。
シャリアピン自伝 私の生い立ち(1926年著)-1-子供時代 [オペラ関連書籍&雑誌]
『シャリアピンの自伝』をお借りして読んでいます。この自伝は、1926年に書かれた「私の生い立ち」の邦訳が1931年に出版、1932年に書かれた「蚤の歌」は、1940年に出版されました。その後、この2冊の自伝は、1983年4月に「蚤の歌」、5月に「私の生い立ち」という順に復刊されています。後で書かれた「蚤の歌」は歌手生活40年を記念して、「現在に至までの生涯の完全な描写を心がけた」ものであり、「私の生い立ち」は、「幼年時代の記述に多くのページを費やしたが、経歴や芸術上の進歩については、きわめて略画式の表面的な叙述しかない。....主として1905年以前のこと」という内容です。
「蚤の歌」を読んでから、「私の生い立ち」を読んだほうがいいのではないかとおもいますが、なんとなくちょっと薄い方を手に取って読み始めましたが、なんとも面白いエピソード満載で、笑いながら、あっというまに読んでしまいました。まったく違いますが、なぜか、山本有三(1887.7.27. - 1974.1.11)の「路傍の石」を思い出しました。共通点といえば、時代的にほぼ同じ、極貧の中での少年の成長、やさしいお母さんととんでもないお父さん.....「路傍の石」は暗くて笑えないですけどね。
こういう時代だったんでしょうが、本当に子供らしい愉快なエピソードがいろいろ、ちょっと紹介してみましょう。
毒舌評論家R.チェレッティとR.ライモンディ(3)インタビュー [オペラ関連書籍&雑誌]
2006-11-30の記事の続きです。記事を書いたロドルフォ・チェレッティの経歴と著書は、2006-11-28の記事を参考にしてください。
毒舌評論家ロドルフォ・チェレッティとR.ライモンディ(2)出会いとその後 [オペラ関連書籍&雑誌]
2006-11-28の記事でロドルフォ・チェレッティ(1917〜2004.10)の略歴と著書をご紹介しましたが、R.ライモンディとの関係を雑誌のインタビューでご紹介します。
毒舌評論家ロドルフォ・チェレッティとR.ライモンディ(1) [オペラ関連書籍&雑誌]
オペラに関心がある人なら、皆さんご存知の学者さんかもしれませんが、恥ずかしながら、全く存じ上げませんでした。いろいろ調べた結果、下記のようなことがわかりました。
ロドルフォ・チェレッティ(1917〜2004.10)
作家で、オペラ史、演奏解釈、様式、歌唱テクニックの研究家でもあり、「演劇百科事典」「グローヴ音楽辞典」など多くの学術書の編纂にも携わっている。
もともとは、法律を学んだが、長年にわたり音楽関係の週刊誌「エポカ」、月刊誌「ディスコテカ」、雑誌「アマデウス」や日刊紙「la Repubblica」にも執筆。「L'infermiera inglese」という小説も出版されている。
音楽分野の出版:
特別記事『モンテカルロ音楽紀行』(音楽の友) [オペラ関連書籍&雑誌]
『音楽の友』の常識 [オペラ関連書籍&雑誌]
11月9日の記事で『音楽の友』の特集記事を取り上げましたが、4年ぶりに買ったのは、フィレンツ5月音楽祭来日公演《ファルスタッフ》のレビューが掲載されていたからです。
2006.09.11"Falstaff" |
「これぞイタリア的!」イメージのアーティスト:『音楽の友』 [オペラ関連書籍&雑誌]
やっぱり主役はイタリア人!特集の中の 本誌執筆陣に聞く私のイタリア—
『音楽の友』執筆陣12人に「これぞイタリア的!」というイメージのアーティストを現役・物故者にこだわらず、3人ずつ挙げていただきました
というちょっとお遊び的企画です。日本では、なにをおっしゃりたいのかよくわからん評論をされることの多いライモンディが、なんと2票も獲得しましたので、ご紹介しちゃいましょう。
まず、お名前と肩書き、それぞれの「これぞイタリア的!」イメージです。
☆井内 美香(音楽ジャーナリスト):シチリアーノ&ナポレターノ&イタリアのマンマ
☆小畑 恒夫(音楽評論家):正しい発声からくるイタリア語の明瞭さ
☆片桐 卓也(音楽ジャーナリスト):知的で高貴なイタリアの紳士たち
☆岸 純信(オペラ研究家):独特の「地域性」こそイタリア
☆ファブリツィオ・グラセッリ(音楽評論家):歴史に永遠に刻むであろうイタリア人
☆河野 典子(音楽ジャーナリスト):「イタリアの声」はバリトン、バスにあり
☆國土 潤一(音楽評論家):イタリアの「魂」を目の当たりにした瞬間
☆野田 和哉(海外レポート担当):本当の意味の「イタリアの巨匠」
☆ダリオ・ポニッスィ(演出家):「歌う俳優」と、イタリア・オペラ中庸の祖
☆堀内 修(音楽評論家):イタリアは「快楽」と結びついている
☆班目 伸昭(海外プレ情報担当):イタリアの旧き良きSP時代
☆水谷 彰良(音楽学者):異才・天才を生み続けるイタリア
ウィーン国立歌劇場公演記録 1945-2005 [オペラ関連書籍&雑誌]
!開けて、がっかり玉手箱!中途半端な公演記録でした!
注文していた"Chronik der Wiener Staatsoper 1945-2005"が届きました。ウィーン国立歌劇場は、レパートリーシステムとやらで、連日公演があるため、メモ魔のドミンゴのように、きっちり出演記録をつけていない限り、完全に把握するのは難しい。この本があれば、すべて解決と思いましたが、残念! ほとんど役に立ちませんでした。
掲載されているのは、なんの役で、何回出演したかとその舞台の最初と最後の年月日だけ、出演年月日はなぜか書いてありません。出演回数がわかるのであれば、当然、出演年月日も分るはずなのに省略されています。従って、指揮者、演出家、共演者を把握するのは不可能です......よね。
l'operaの注目記事(2006.4) [オペラ関連書籍&雑誌]
注目記事というよりは注目写真!
♪マドリードの《愛の妙薬》 シラグーザのネモリーノは素朴で、チョーフィのアディーナは繊細で、両者とも歌も最高。ヴィンコは、まさに尊大なベルコーレを描き、ライモンディ、ドゥルカマーラは、議論の余地のない演奏解釈のカリスマを示した。 |
※関連記事:2006-02-0912日から!マドリードの《愛の妙薬》
♪ロンドン:コヴェントガーデンの《オネーギン》 オネーギンのホロストフスキーとレンスキーのヴィリャゾンは期待通りよかった。ホロストフスキーは良くて当たり前ということなのか、ヴィラゾンをべた褒めしたあとホロストフスキーも負けず劣らずよかったと称賛。順番が逆じゃないか、、と。 |