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ウィーン国立歌劇場《トスカ》2010年2月14,17日 [トスカ]

ウィーン国立歌劇場《トスカ》2010年2月14,17日(全2公演)
 昨年、2009年5月に引き続き、またウィーンでスカルピアです。昨年は、キャサリン・ネイグルスタッドとヨナス・カウフマン、今年は、マルティナ・セラフィンとホセ・クーラという、歌も知名度も見た目もいい...という《トスカ》だったんですが、トスカが、マルティナ・セラフィン(トーキョーリングのジークリンデ)ではなくて、ハスミク・パピアン(1961年アルメニア出身)に代わっていました....パピアンも美人です....
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 この公演の一部がYouTubeにアップされていました。嬉しいことに、それが2幕のスカルピア、トスカ、カヴァラドッシの緊迫したやりとりから、最後のスカルピアが死ぬ場面まであります。ヨーロッパのライモンディ追っかけの方たちも、よかった!満足だった!という報告がありました。個人用録画で、右下には、髪の毛が爆発している人の頭が邪魔ですが、歌手の皆さんの声は、よく聞こえますし、充分楽しめます。


カヴァラドッシは、拷問室に連れて行かれる....
"Ed or fra noi parliam da buoni amici.それでは私たちだけで友人として話しましょう."


トスカは、アンジェロッティの居場所を教えてしまう....カヴァラドッシは、拷問から解放される
Floria! Amore... Sei tu?......
    Vittoria! Vittoria!........


Quanto?   Quanto?    Il prezzo!...おいくらかしら?  いくら?  値段です....


Ebbene?

YouTubeの再生リスト"«TOSCA» Wiener Staatsoper 17.02.2010"でも順番にみられます。3幕の『星は光ぬ』もあります。
 ルッジェーロ.ライモンディは、ウィーン国立歌劇場では、ダニエラ・デッシーのタイトルロールで2002年10月12日に《トスカ》に出演しています。

◎TOSCA:スタッフ&キャスト
Dirigent: Stefan Soltesz/Inszenierung: Margarethe Wallmann/Bühnenbild undKostüme: Nicola Benois/Chorleitung: Martin Schebesta
Floria Tosca: Hasmik Papian/Mario Cavaradossi: José Cura/Scarpia: Ruggero Raimondi/Cesare Angelotti: Sorin Coliban/Mesner: Alfred Šramek/Spoletta: Alexander Kaimbacher/Sciarrone: Marcus Pelz
関連記事:[トスカ]

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ムーティの《アッティラ》2題....♬ 1970年と2010年 ♬ [アッティラ Attila]

 メトロポリタン歌劇場の3月6日の《アッティラ》が生中継されました。印象的だったのは、とにかく拍手が早過ぎ....メトでは毎度のこととはいえ、いつもに輪をかけて早い....メトロポリタン歌劇場では、今まで一度も上演されていないせいもあるのかもしれません。

 右の写真は舞台写真の中で一番私に受けた写真.....フォレスト(オダベッラの恋人)のラモン・バルガスですが、ビリャソンのお兄さんみたいなメイクで、大きな人たちに囲まれて小さな宇宙人のようです。この写真をクリックすると他の写真も見られます。オダベッラは、鬼瓦メイク(もともとの顔だったかも.....)で「ザ・シンプソンズ」の奥さんのマージのような髪型、つまり頭にはソフトクリームをのっけています。舞台には工事現場の青いビニールシート.....コンクリートの建物が崩壊しているので、これから工事をするんでしょうか....まあ、写真を見ただけでもあまりピンとこない舞台ですが、交流ブログ"Opera! Opera! Opera!"さんに公演の感想が掲載されています。
ATTILA (Sat Mtn, Mar 6, 2010) ATTILA (Tues, Feb 23, 2010)

 《アッティラ》では、4人の登場人物、アッティラ(バッソ・カンタンテ)、オダベッラ(ソプラノ・ドラマティコ・タジリタ)、エツィオ(バリトン)、フォレスト(テノール)に一曲づつアリアがあります。

★オダベッラのAriaとCavatina:"Allor che i forti corrono.." "Da te questo or m'è concesso,.."
★フォレストのAriaとCavatina:"Ella in poter del barbaro!" "Cara patria, già madre e reina..."
★アッティラのAriaとCabaletta:"Mentre gonfiarsi l'anima parea dinanzi a Roma," "Oltre a quel limite t'attendo, o spettro!""
★エツィオのAriaとCabaletta:"Tregua è cogl'Unni. ~ A Roma," " Dagli immortali vertici belli di gloria, un giorno, " "È gettata la mia sorte, pronto sono ad ogni guerra;"

ATTILA libretto

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訃報:フィリップ・ラングリッジ Philip Langridge(1939.12.16-2010.3.5 イギリス) [訃報]

 2010年3月65日、イギリスのテノール、フィリップ・ラングリッジが亡くなりました。享年70歳、ご冥福をお祈りします。非常に進行の速い癌の為、短期間の闘病の後に亡くなられたそうです。

 本当に、つい最近まで舞台で活躍.....交流ブログでも話題になっていましたので、驚いています。最後の舞台が1月2日のメトロポリタン歌劇場の《ヘンゼルとグレーテル》、6月には、コヴェントガーデンの《マノン》にも出演することになっていました。2008年の《ヘンゼルとグレーテル》は、HD上映(ライブビューイング)もされていて、魔女役のフィリップ・ラングリッジの怪演が話題になりました。

 ルッジェーロ・ライモンディとの共演は、1984年アバド指揮シカゴ交響楽団《ボリス・ゴドノフ》でシュイスキーを歌っています。いろいろ見聞きしていると思いますが、トーマス・アレン主演の「ビリー・バッド」(DVD)での艦長が印象に残っています。

◎HMVのサイトに訃報 (フィリップ・ラングリッジさん死去)が掲載されています。
関連記事: [訃報]

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ナタリー・ドゥセ 《夢遊病の女》途中降板.... そして《ハムレット》全公演降板 [オペラの話題]

 ナタリー・ドゥセ Natalie Dessay (1965年4月19日生)が、メトロポリタン歌劇場で、3月16日〜4月9日まで上演される《ハムレット》を病気のため降板することが3日に発表されました。ハムレットがキーンリーサイド、オフィーリアがドゥセという最強のコンビで、しかも新演出で映画館でのHD上映(ライブ・ビューイング)も含まれていたていた.....とくれば.....えぇ...またですかメトさん....どうしちゃったの....です。

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メト《ボエーム》ベチャラ&ネトレプコ☆オリジナル"Che gelida manina 冷たい手" [ボエーム]

2010.2.24Broadcast
 メトロポリタン歌劇場で最も上演回数の多い演目は《ボエーム》、ドル箱演目なんでしょうね、このところ毎シーズン上演しているようですが、2009/10シーズンの《ボエーム》は、ピョートル・ベチャラ&アンナ・ネトレプコのコンビで、2月20日〜3月20日までの全9公演です。
 このところ、メトではロドルフォの『冷たい手』をオリジナルの調ではなく半音下げで歌うのが、当たり前になってきていましたが、今回は、ベチャラがちゃんと歌いました(右の上の音声ファイル)。
 もちろん劇場の問題というよりは、テノールによるわけですが....その辺の事情の記事"『冷たい手 Che gelida manina"の半音下げの移調は誤摩化し、賞味期限のつけかえみたいなもの...』を書いていますので、興味のある方はどうぞ....
 "Che gelida manina 冷たい手"をオリジナルで歌った場合は、1幕フィナーレのミミとロドルフォの二重唱"O soave fanciulla"の最後は、上げてミミとユニゾンで終わるのが伝統となっています(右の下の音声ファイル)。
 ネトレプコ のミミは映画版でも感じましたが、見た目は魅力的ですが、声はこれといって特徴がないし、惹かれるものがない.....それにこの公演では中音域がなんか喉にひっかかっているようなかんじで、聞いていて心地よくないです。交流ブログ "Opera! Opera! Opera!" さんに鑑賞レポート"LA BOHEME (Sat, Feb 20, 2010)"が掲載されています。
 ピョートル・ベチャラ Piotr Beczala(1966.12.22生)は、チューリヒ歌劇場でたいせつにされているテノールの一人で、世界の主要歌劇場でも活躍しています。メトデビューは、2006年12月19日《リゴレット》のマントヴァ公爵、その他《ルチア》《オネーギン》《ボエーム》にも出演しています。派手さはないですが、実力のある堅実なタイプのテノールと言えるでしょう。

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ヴェルディ作曲《アッティラ》ルッジェーロ・ライモンディのアッティラ [アッティラ Attila]

 2月23日からメトロポリタン歌劇場で《アッティラ》が上演されています。バスのルッジェーロ・ライモンディを贔屓にしている私には、数少ないバスがタイトルロールのオペラということもあって、とても興味のあるオペラなのですが、世間的には、全くマイナーなオペラだったということを認識しました。メトでムーティが指揮をするということで話題になっているだけでなく、なんとメトロポリタンでは、今まで《アッティラ》が上演されたことがない!..つまり『メト初演』なんだそうです。そこで、この際この話題にのってみようかな.....ということです。

音楽:1970年11月21日、ムーティ指揮、RR(アッティラ)、ジャンジャコモ・グエルフィ(エツィオ)
♬音声ファイル:
ローマの武将エツィオは、アッティラの世界制覇を認める代わりに自分にイタリアを残してくれと頼む
"Avrai tu l'universo, resti l'Italia a me.".....しかし、交渉決裂、そこで歌われる二重唱"Vanitosi! Che abbietti e dormenti pur del mondo tenete la possa,"
リッカド・ムーティ Riccardo Muti 1941.07.28- [イタリア]指揮
ルッジェーロ・ライモンディ Ruggero Raimondi 1941.10.3- [イタリア]バス
ジャン・ジャコモ・グェルフィGian Giacomo Guelfi 1924.12.21- [イタリア]バリトン


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