パリ・ガルニエの《Così fan tutte》全公演終了 [コジ・ファン・トゥッテ]
10月23日から11月8日までの公演は、無事終了しました。昨年に引き続きガルニエでは2回目ですが、ドラベッラ役で人気のガランチャが個人的理由で降板して、ハンナ・エステル・ミヌティッロ Hannah Esther Minutillo に代わりました。 ライモンディは、10日にチューリッヒで《ドン・パスクアーレ》に出演して、21日から30日まで、アンデアウィーン劇場でハーディング指揮で、また《コジ・ファン・トゥッテ》です。 ガルニエでの公演を何度か観ている人の簡単なレポートがありますので、まとめておきます。 |
サヴァラン+《コジ》の写真 [コジ・ファン・トゥッテ]
えうりでぃちぇさんご紹介のレシピでサヴァランを作りました。今日は祝日でお休みですので、三時のお茶用です。たまたまフルーツカクテルの缶詰がありましたので、真ん中の穴に詰めてみました。ブリオシュの生地より、ドロドロ状態で扱いにくいですけど、更にふわふわで、海綿のようによくラム酒のシロップを吸い込みます。お酒に弱い方は要注意!です。
今、上演中のパリのガルニエの《コジ・ファン・トゥッテ》の写真をみつけましたので、ついでにどうぞ。ガランチャの後任のハンナ・エステル・ミヌティッロ Hannah Esther Minutillo のドラベッラです。
ハーディング指揮、シェロー演出《コジ・ファン・トゥッテ》DVD [コジ・ファン・トゥッテ]
アンデアウィーンの《コジ・ファン・トゥッテ》 [コジ・ファン・トゥッテ]
★中継の中止は、シェローの要請だそうです。詳細はコメントをご覧下さい
今回の舞台、気になるところですが、こちらのサイトにドイツ語のレビュー"COSI FAN TUTTE im Theater an der Wien, 3.6.2006"が出ました。(写真右:ガランチャとライモンディ) "Vom Sängerteam wurden Elina Garanca und Ruggero Raimondi am meisten gefeiert." |
アンデアウィーン??の《コジ・ファン・トゥッテ》の放送 [コジ・ファン・トゥッテ]
追記)中継を中止した理由がわかりました。2006-06-05の記事のコメントをご覧下さい。(2006.6.6)
6月3日から昨年のAixのプロダクションによる《コジ・ファン・トゥッテ》がはじまり、初日がネットで放送されるということで録音しました。しかし、これは、劇場からの中継ではないような....ご存知の方、教えて下さい。よろしくお願いします。
シェロー演出の《コジ》:デスピーナがボニーからマクローリンに変更! [コジ・ファン・トゥッテ]
シェロー演出の《コジ・ファン・トゥッテ》は、昨年。エクサンプロヴァンス音楽祭を皮切りに、10月にはパリ(ガルニエ)で、また今後は、2006年6月ウィーン芸術週間、10〜11月パリ(ガルニエ)、11月ウィーン......と続く予定です。
キャストは同じはずでしたがいつのまにか、デスピーナが、バーバラ・ボニー(1956.4.14-) からマリー・マクローリンに変わっていました。
"Così fan tutte"パリ・ガルニエ公演終了! [コジ・ファン・トゥッテ]
10月15日をもって、全日程終了。ライモンディを含めみなさん皆勤賞だと思います。今後このプロダクションは、来年にはウィーン,パリ、もしかしたらミラノでも上演されます。DVDは恐らく来年の6月頃?でしょうか。
最終日の公演はネット( France musique)で放送されました。幕間の突撃インタビューはなかったですが、多分観客にでもインタビューしていたのでしょうか?
次は、11月19日からのモンテ・カルロの「ランスへの旅」です。キャスト等は8月30日の記事で紹介しています。ピッツィの新演出で、ライモンディは1992年以来ということになります。
ガルニエの”Cosi fan tutte”はじまりました [コジ・ファン・トゥッテ]
9月12日から、シェロー演出の”Cosi fan tutte”がはじまりました。10月15日まで11回上演されます。指揮はハーディングからクーンに変更になるというハプニングがあり、歌手さん達には、大きな負担だったとおもいます。
初日を見た方の感想は
RR is wonderfull!
ガルニエの”Cosi fan tutte”指揮者変更? DVDリリース! [コジ・ファン・トゥッテ]
お知らせ:10月15日の公演が 生中継(france musiques) されます。(追記9.8)
Aixで上演されたシェローの”Cosi fan tutte”、12日からパリのガルニエで再演されます。(ライモンディは1986年以来、19年ぶりのガルニエ)
指揮はダニエル・ハーディングのはずですが、グスタフ・クーンという情報が入ってきました。
Aixの「コジ」レポート紹介 第二弾 [コジ・ファン・トゥッテ]
Aixに見に行った方のレポート第二弾(学生さんの面白いレポート紹介)
みなさん、こんにちは。フランスから戻ったので、コジ・ファン・トウッテの感想をお話します。
今までに見たなかで、この作品の最良の演出のひとつのすばらしい公演 だったと思います。
ドン・アルフォンソとフェランド、グリエルモたちが賭けをする開幕場面は、才気縦横、独創的でした。あの賭けが真剣勝負として行われるのをはじめて見ました。つまり、あの賭けをするドン・アルフォンソは、人生に対し、正に畏敬の念を抱いているのです。ライモンディはその人物像の描写においてすばらしい仕事を成し遂げ、自分の主義主張を堅持しつつも、伊達に剣を帯びているわけではない二人の気取り屋の若者を恐れている老人としてそこに存在していました。ドン・アルフォンソがあの状況の仕掛人でないという非常に興味深いとらえ方でした。
Aixの「コジ」全公演終了 [コジ・ファン・トゥッテ]
7月30日をもって、Aixの「コジ」10日間全日程終了しました。
同じシェローの演出のプロダクションで、9月12日から10月15日 まで、パリ・ガルニエで、上演されます。
RRは、1989年7月13日「バスティーユ・オペラ座柿落しガラコンサート」以来、実に16年降り、オペラでいえば、1986年12月「ドン・キショット」以来ということで、本当に久しぶりの出演となります。
Aixで、舞台を見た方のレポートをご紹介します。
ベルリンの「コジ」をなぜキャンセルしたか! [コジ・ファン・トゥッテ]
前の記事《執念のドン・アルフォンソ"COSI` FAN TUTTE"》の一覧表にも載せましたが、RRは、2000年6月にベルリンで、COSÌに出演するはずでしたが、キャンセルしています。理由は明らかにされていませんでしたが、演出絡みではないかと予想していました。(2月13日の記事)
フランスの雑誌「Classica−Repertoire」の7-8月号にライモンディのインタビューが掲載され、そのことについて、本人が話しているという情報をコメント(7月18日)に助六さんが書いて下さいました。
まずは、インタビューのその部分をご紹介します。
執念のドン・アルフォンソ"COSI` FAN TUTTE" [コジ・ファン・トゥッテ]
Aix-en-Provence音楽祭で"COSI` FAN TUTTE"上演中です。
2月13日の記事《「コジ ファン トゥッテ」三度目の正直》でも、書きましたが、ドン・アルフォンソ役は、なかなかチャンスが巡ってこなかったようです。(下記の表でもわかるように、どうやら三度目の正直ではなく四度目の・・だったようです)
RRは、1990年頃から、モーツァルトの『フィガロ』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ』の三作品を一連のものととらえ、まだ演じたことのない『コジ』のドン・アルフォンソにこだわり続けていました。
Aixの「コジ」生中継ネット放送、録音 [コジ・ファン・トゥッテ]
Aix-en-Provence"Così" のドン・アルフォンソの写真! [コジ・ファン・トゥッテ]
7.14追記)Financial Times ANDREW CLARKのAixのレビュー発見、 Andrew Clark? ん?どこかで見たことある、有名な評論家?かな?
「パトリス・シェロー、"Così fan tutte"でオペラに戻る」(スペインのサイト)
この写真を見るかぎり、ステッキもついてませんし、足を負傷しているようには見えません。ステッキは、演出上の小道具かもしれません。
靭帯断裂というのは、本人も気づかないこともあるとか・・・・
エクサンプロヴァンス音楽祭"Cosi` fan tutte" いよいよ始まりました [コジ・ファン・トゥッテ]
「禁煙」・・・??(右舞台写真)
7月9日がプレミエで、13, 15 , 17,19, 21, 23, 26, 28, 30と長丁場です。ライモンディが全公演、ベストコンディションで出演することを祈っています・・・・とHPのジオログの方に書きましたが、リハーサル中に足を負傷したとかで、ステッキをついて舞台に立っている・・・・とか。(えぇーーほんとぉ!)
ヨーロッパのファンの反応も様々で、???なのですが、心配しなくていいという人と、もともと足に問題をかかえているから心配だ・・・という人。
「コジ ファン トゥッテ」三度目の正直 [コジ・ファン・トゥッテ]
ライモンディは、常々《ドン・ジョヴァンニ》《フィガロの結婚の伯爵》《così fan tutteのドン・アルフォンソ》を全部歌いたいと言っていました。
ドン・ジョヴァンニは、1967年(26才)から400公演以上、フィガロの結婚の伯爵は、1983年からレパートリーに加えました。
cosìのドン・アルフォンソですが、若い時には歌うつもりはなく、最後にレパートリーに加えるという計画だったようです。《若い役》ではないということでしょう。
しかし、オペラは、なかなか思い通りにいくものではないですね。劇場側にこの演目を歌いたいといって、受け入れられるとは限らないようです。
◆第1のチャンス
cosìのドン・アルフォンソを歌うチャンスが来たのが、2000年のザルツブルグ夏の音楽祭。
予定では、指揮はアバド、演出はノイエンフェルス、ところがアバドがキャンセル。
表向きの理由は、第一に、ウィーン・フィルのローテーション制に対する不満、第二に『コジ』の舞台美術(Reinhard vo de Thannen)が演出家のノイエンフェルスと協議したのと全然違う、ということでした。(これは表向きの理由という説もあるようです)
このキャンセルが発表されたのが、2000年の1月1日なので「アバドの2000年問題」というらしいです。
その時点では、ライモンディがキャンセルということはなかったのですが、結果的にライモンディもキャンセルしました。
れいの、パリ版椿姫のジェルモンを手術のため降板してますので、リハビリも必要ですから、7月復帰は難しかったのでしょう。(アバド指揮だったら無理してでも出たのかな?)
チケットを買ってしまって仕方なく見に行ったRRファンの影の声:あんなのに出なくて正解だわ!
◆第2のチャンス
2001年6月ベルリンで歌う予定になっていました。しかし、演出絡みなのか不明ですが、キャンセル。
この"così fan tutte"は、2002年の再演の舞台がDVD化されています。
所謂「読み替え」の演出で、ヒッピーが出てきますから1960年代ということでしょうね。言葉とのズレを無視すれば、なかなか楽しめる演出だとおもいます。ドリス・デーリエ演出、恋愛コメディーを得意とする女性映画監督兼作家だそうです。ライモンディは、「読み替え」は嫌いと言っていますが、すべて拒否というわけではないので、自分には合わないということで降りたのかな??
※この時のキャンセルの理由が判明しましたので追記)しました。(2005.7.20)
◆第3のチャンス
さて、いよいよ三度目の正直、2004年2月17日フェッラーラ、アバド指揮でついにドン・アルフォンソを歌うことができました。1月末までトスカでしたから、声の調整はできるのかとか、またキャンセルにならないかとか、チケットを手に入れたファンの方達は気をもんでました。イタリアではアバドが振るとなるとチケットを手に入れるのがなかなか大変なんだそうです。
マルトーネの演出は、あのロージー監督の映画のドン・ジョヴァンニを彷彿とさせるシーンもあり、哲学者ドン・アルフォンソが、あたかも地獄からやってきたドン・ジョヴァンニのようにも見えるという演出だったそうです。
◆第4のチャンス
いよいよ2005年7月エクサンプロヴァンス音楽祭パトリス・シェロー演出の"così fan tutte"です。
指揮ダニエル・ハーディング、Erin Wall、エリナ・ガランチャ、Stèphane Degout 、Shawn Mathey、バーバラ・ボニー、ライモンディ
------------------------------------------------------------------------------
追記2005.7.20)
RR:ベルリンの「コジ」は、舞台を60年代米のヒッピー部落に移し、衣装は花模様とかいったものでした。この作品をこうした文脈に移したら、「コジ」の基礎にある緊張関係や道徳的禁忌は全て事実上消え失せてしまいます。少量の大麻で、全ての問題は解決するという訳ですよ。この種のセンセーショナリズムが段々受けつつあります。
−練習の半ばで降板されたのですか?
RR:そうです。契約を解除しました。何で参加したくないか説明しましてね。幸い訴えられなかったですけどね。
「Classica−Repertoire」第74号、05年7−8月合併号/インタビュアー:ジェレミー・ルソー(Jeremie Rousseau)/05年3月31日、チューリッヒにて
このインタビュー記事は助六さんからの情報で、日本語に訳して教えてくださいました。本当にありがとうございます。長年の疑問が解決しました。