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デヴィッド・ギャレット:映画 "The Devil's Violinist "パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013) [映画:オペラ関連]

 こんな映画があったとは知りませんでした。23日にWOWOWで初回放送されました。この手の映画で、演奏部分が吹き替えじゃないのってあったかしら。主演・製作総指揮・音楽がデイビッド・ギャレット、さすがに演奏部分は自然で生き生きしていて迫力があります。余談ですが、最後のクレジットでヘルムート・バーガーの名前が....えぇ!どこに出てたの?!?でした。若い頃の面影ゼロで普通以下のおじさんになっているのは知っていましたが....まだ映画に出ていたんですね。
「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」 公式サイト

◎Jonas Kaufmann & David Garrett - UEFA Champions League Anthem - 19/5/2012


 パガニーニは、超絶技巧のヴァイオリニストで作曲家、確かシャーロック・ホームズのお気に入りですし、ロッシーニの「エジプトのモーゼ」のアリアを主題に「《モーゼ》の主題による変奏曲」なんかも作曲しています。この映画でも使われています。この部分です......



関連記事:
欧州サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦オープニングセレモニー:ヨナス・カウフマンとデヴィッド・ギャレットの演奏(2012.5.19)
・[モゼ/エジプトのモゼ]

オペラファンならニヤリ!とする映画(9)《フィッツカラルド》続き:エルナーニ [映画:オペラ関連]

1982年ヴェルナー・ヘルツォーク監督《フィッツカラルド》の続き。この映画は、アマゾンの奥地イキトスに歌劇場を建ててカルーソーを呼びたい、というオペラ狂の男のお話です。
左の写真は、ヨーロッパの農園主たちが、ゴム景気で得た巨万の富を投じ建設したマナウスのアマゾナス劇場(1896年に完成)。映画の初っ端のシーンでも、カルーソーが客演した、ということになっていますが、そういう事実は確認されておらず、伝説と考えたほうがいいようです。カルーソーはともかくとして、ヨーロッパからオペラの一座が来て、華やかにオペラが上演されていたのは間違いないようです。
たまたま先日届いたオペラ雑誌にこのマナウスのアマゾナス劇場での公演が取り上げられていました。南米で最も重要なオペラフェスティバルが行われていて、演目は、ヴェルディとロッシーニの二つの《オテロ》、マスネの《ウェルテル》、プッチーニの《ジャンニスキッキ》、指揮は、Luiz Fernando Malheiro。普段は、オペラ以外の演劇、ダンス、フォルクローレの公演が行われているようです。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(8)《フィッツカラルド》エルナーニ [映画:オペラ関連]

フィツカラルド1982年ヴェルナー・ヘルツォーク監督、クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ主演《フィッツカラルド》、どういう内容かは左の写真をクリックしていただくとだいたいわかるとおもいます。
この映画、最初に見たのは、多分、オペラに興味を持つ前だったとおもいます。原住民の首狩り族が出て来たり、船を山越えさせるシーンが強烈で、そもそもこんなことをした目的がなんだったのかも忘れてしまうような映画でした。《エルナーニ》にはじまり、ベリーニの《清教徒 "A te, o cara" 》で終わります。その他、ボエーム、道化師、リゴレット等使われています。

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映画《シベリアの理髪師》余談 [映画:オペラ関連]

余談その1:
2006-02-16の記事でご紹介したビデオクリップ:クレムリン内での閲兵式の場面のロシア皇帝アレクサンドル3世と一緒に馬に乗っいる皇子は誰?

日本語字幕では、「皇太子殿下」になっていますので、ロシア最後の皇帝となるニコライ2世かと勘違いしてしまいますが、四男のミハイル皇子(大公)(1878-1918)です。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(7)《シベリアの理髪師》:フィガロの結婚 [映画:オペラ関連]

シベリアの理髪師1999年ニキータ・ミハルコフ監督《シベリアの理髪師》
実は、なんてふざけた題なんだ、と無視していた映画なんですが、ロシア通の知人に薦められて見てみました。とても楽しめます!
ふざけているのは題名だけでなく、主人公の士官候補生の名前もトルストイ。それにモーツァルトは偉大な作曲家です!と何度も叫んだりします。
モーツァルトの《フィガロの結婚》をよく知っていると数倍楽しめる作品です。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(6)株とオペラ「ウォール街」 [映画:オペラ関連]

本日は、予想通りライブドア=ホリエモンショックで株価は全面安となりました。一時的な調整で終わればいいのですが。せっかく順調に上げてきたのに、様子見ですね。

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ウォール街〈特別編〉1987年 オリバー・ストーン監督《ウォール街》、中堅証券会社に勤める若き証券マン、バド(チャーリー・シーン)の野望と挫折。また、この映画の時代設定は1985年だが、昨今日本のお茶の間で話題に上るようになった《企業買収》の功罪をわかりやすく描いている。
この映画の中で、ほんの一瞬オペラが流れるシーンがある。バドが憧れの投資家ゲッコー(マイケル・ダグラス)に取り入る事に成功、大金を手にし、高級マンションを買って(今の日本ならさしずめ六本木ヒルズ?)贅沢な暮らしを始める引っ越し祝いのシーン。そこでレコードをかけるが、それがリゴレットの《あれかこれか》、オペラはお金持ちの趣味の代名詞なのか。にぎり寿司の自動製造機?なんてぇのもでてきて吃驚。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(5)「オペラ座の怪人」ではなく「アッティラ」 [映画:オペラ関連]

◎いつのまにか日本語版DVDがリリースされています。ジェラルド・バトラー主演《覇王伝アッティラ》(2010.2.27)

Attila (2001)ヴェルディのオペラ《アッティラ》は、どちらかといえば、あまり知られていないオペラのような気がしますが、数少ないバスがタイトルロールのオペラです。
バス歌手なら一度は歌ってみたい役なんでしょうね。もちろんR.ライモンディも若い頃からレパートリーにしています。しかもめずらしく大手レーベル正規録音がありますので、私にとってはオペラを聴き始めた頃からお馴染みのオペラです。若い頃の公演が録画されていれば、アッティラ大王にピッタリだったでしょうね。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(5)仮面の中のアリア [映画:オペラ関連]

仮面の中のアリア1988年ジェラール・コルビオ監督《仮面の中のアリア》。その後、ジェラール・コルビオ監督作品は、《カストラート》《王は踊る》と続きます。
LDからDVD化されてるんですね。一般受けするということでしょうか。それにしても《仮面の中のアリア》、うまいタイトルをつけたものです。原題は、《Le Maitre Musique 音楽の先生》、"ベルギーが世界に誇るオペラ歌手ホセ・ファン・ダムが、映画初出演にして音楽家の内面を見事に演じて話題となった" 映画です。

 往年の名歌手ジョアキム(ファン・ダム)は、自ら余命を察して、リサイタルで、突然引退を発表する。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(4)フィラデルフィア [映画:オペラ関連]

フィラデルフィアデラックス・ コレクターズ・エディション《アンドレア・シェニエ》つながりでは、感動的な映画があります。1993年ジョナサン・デミ監督《フィラデルフィア》、弁護士もの大好き、しかもトム・ハンクスとデンゼル・ワシントンが出演とくれば、見逃す手はないですね。
弁護士ものといっても、エイズにかかった弁護士が、自分自身の不当解雇に対して訴訟を起こす・・死から逃れられない事がわかっていても、人間としての尊厳と正義のために裁判で闘うという話です。
まだ、オペラを聞き始めた頃に見ましたが、《La mamma morta》が、死に直面している人の心情を代弁していて、見事な使われ方をしています。

 トム・ハンクス演じる弁護士ベケットは、オペラ愛好家という設定で、特にこのアンドレア・シェニエのマッダレーナの歌《La mamma morta》が、実に効果的に使われている。
 自分の弁護を引き受けてくれたデンゼル・ワシントン演ずるミラーにこのアリアのレコードをかけて、エイズで死から逃れることのできないベケットが、涙を流しながら自分が聴いているオペラの歌詞の意味を説明するのだが、その間、バックに「母は私を守って死に、家は焼かれ.......もっと生きなさい。私は生命。微笑んで希望を持ちなさい。私は愛」の歌が流れる。
 裁判の進め方の意見の相違で喧嘩別れのようになって、彼の家を出たミラーが家に帰って、ベッドの中でこの曲を思い出すシーン、バックにこの歌が再度流れるが、この映画の一番感動的なシーンである。

 実際のオペラでは、3幕で、シェニエが反逆者として捕まり、マッダレーナが、シェニエを自由の身にしてくれるなら、ジェラールに自分を提供しようというアリアで、彼女のシェニエへの愛に心を動かされたジェラールが、彼女をあきらめ、裁判ではシェニエのために弁護するが、力及ばず、シェニエは死刑を宣告される.....というこのオペラでも最も感動的なアリアである。

 その他、使われているオペラは、カタラーニのオペラ《ワリー》"Ebben? ne andro lontana 遠い故郷のわが家よ" チレアのオペラ《アドリアーナ・ルクヴルール》"Ecco, respiro appena... Io son l'umile ancella 私は神の卑しい僕にすぎません.."

記憶が曖昧ですが、《フィラデルフィア》を見てから、《アンドレア・シェニエ》というオペラを知ったような気もします。
※写真右上)ちょい役ですが、ベケットのパートナーのミゲル・アルバレス役は、アントニオ・バンデラス。

アメリカ誕生の地としても有名なフィラデルフィア(Philadelphia)はアメリカ合衆国ペンシルバニア州にある。「フィラデルフィア」という小アジアの古代都市にちなんで名づけられた街で、「フィラデルフィア」とはギリシア語で「兄弟愛、友愛」を意味するそうです。単なる地名の題ではないということでしょうね。

MADDALENA:テバルディ
(映画はマリア・カラスのようです)

La mamma morta m'hanno alla porta 
della stanza mia; moriva e mi salvava!
poi a notte alta io con Bersi errava,
quando ad un tratto un livido bagliore
guizza e rischiara innanzi a' passi miei
la cupa via! Guardo!
Bruciava il loco di mia culla!
Cosi` fui sola! E intorno il nulla!
Fame e miseria! Il bisogno, il periglio! 
Caddi malata, e Bersi, buona e pura,
di sua bellezza ha fatto un mercato,
un contratto per me!
Porto sventura a chi bene mi vuole!
Fu in quel dolore
che a me venne l'amor!
Voce piena d'armonia e dice:

"Vivi ancora! Io son la vita!
Ne' miei occhi e` il tuo cielo!
Tu non sei sola!
Le lacrime tue io le raccolgo!
Io sto sul tuo cammino e ti sorreggo! 
Sorridi e spera! Io son l'amore!
Tutto intorno e` sangue e fango?
Io son divino! Io son l'oblio!
Io sono il dio che sovra il mondo
scendo da l'empireo, fa della terra
un ciel! Ah!
Io son l'amore, io son l'amor, l'amor" 
E l'angelo si accosta, bacia,
e vi bacia la morte!
Corpo di moribonda e` il corpo mio.
Prendilo dunque.
Io son gia` morta cosa!

オペラファンならニヤリ!とする映画(3)トスカの接吻 [映画:オペラ関連]

トスカの接吻ダニエル・シュミット監督《 IL BACIO DI TOSCA》1984年
老人ホーム「ヴェルディ憩いの家」の住人である引退した音楽家達のインタビューを交えて、彼等の現在の姿をとらえたドキュメンタリー。
彼等が語るのは過去のことだけだが、もう声が出ないわ・・・といいながらも歌うアリアは、声もかすれ、音程も不安定だが、微笑ましく、淋しく、感動的。


ラーリ館長談:
「.......この"家"が建てられた理由を説明するのは、ごく簡単なことです。.....ジュセッペ・ヴェルディ先生とジュセッピーナ・ストレッポーニの人生最後の贈り物なのです。
......晩年に二人は後世にも続くものを残したいと思いました。....先生がよく言っていた"私より幸運に恵まれなかった音楽家たち"の役に立つものを残したかったのでした。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(2)月の輝く夜に [映画:オペラ関連]

月に輝く夜にノーマン・ジュイソン監督《月の輝く夜に Moonstruck》ニューヨークに住むイタリア系家族のロマンティック・コメディー。
オペラファンなら、誰でもわかる片言イタリア語混じりの会話が楽しい! なんと、祖父役でシャリアピン Jrが出演。

この映画は、NYメトロポリタン歌劇場に《ボエーム》の大道具が運び込まれるところからはじまる。
37才のロレッタは亡くなった夫の友人ジョニーから、プロポーズされ、喜んで承諾する。
ジョニーは、危篤の母親が亡くなったら結婚式を挙げようとシチリアに飛び立つが、 5年もの間、絶縁状態の弟ロニー(写真左)を結婚式に出席するように連絡を取って欲しいと頼まれ、ロレッタは、ロニーに合いに行く。

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オペラファンならニヤリ!とする映画(1)ヴェリー・アニー・メアリー [映画:オペラ関連]

サラ・シュガーマン監督「Very Annie Mary 」サンダス映画祭の優秀作品ということで、BSで放送されました。どうやら、一般公開はされてないようです。

ウェールズの田舎町に住む行き遅れの30女、行き遅れた理由はお母さんが亡くなって、お父さんをほっておけないという理由もあるのですが、お父さんはパン屋さんで、町一番ののど自慢、自分のことしか考えてないようなお父さんなんです。
アニーも実は、16歳のときに、なんとカーディフのコンクールで優勝して、イタリアに留学が決まっていたという経緯がありますが、今では、歌を忘れたカナリアで、そんなことは微塵も感じさせません。

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