オペラファンならニヤリ!とする映画(5)「オペラ座の怪人」ではなく「アッティラ」 [映画:オペラ関連]
◎いつのまにか日本語版DVDがリリースされています。ジェラルド・バトラー主演《覇王伝アッティラ》(2010.2.27)
ヴェルディのオペラ《アッティラ》は、どちらかといえば、あまり知られていないオペラのような気がしますが、数少ないバスがタイトルロールのオペラです。
バス歌手なら一度は歌ってみたい役なんでしょうね。もちろんR.ライモンディも若い頃からレパートリーにしています。しかもめずらしく大手レーベル正規録音がありますので、私にとってはオペラを聴き始めた頃からお馴染みのオペラです。若い頃の公演が録画されていれば、アッティラ大王にピッタリだったでしょうね。
数年前に、BSで、アメリカ制のTV用映画《騎馬大王アッティラ/平原の支配者》が放送されました。
あのアッティラなのね!ということでもちろん見ました。前編、後編で合計3時間位の番組でしたが、オペラの《アッティラ》を知っていたせいか、とても楽しめました。
日本人にとっては、アッティラは、馴染みのない人物ですが、西欧では「神の鞭」と呼ばれ恐怖の大王として知られているようですから、こういう娯楽映画にもなるということでしょう。ヴェネツィアが今日あるのもアッティラ大王のお蔭....というかアッティラのせいなんですよね。
※写真右)R.ライモンディのアッティラ:どの公演かは不明ですが、かなり若い時ですね。初版のガルデッリ盤のジャケットと同じ衣裳ですから、1972年より前ではないかと思います。CDのジャケットは、横向きでこの正面の写真より、野性的で精悍、まさに恐怖の大王です。この写真いいとおもいますが、再販では使われてませんね、なぜかしら?怖すぎ?(クリックすると大きい写真が見られます)
ついでの話:
このTVドラマのアッティラは、イギリスの俳優ジェラルド・バトラー、そうです!《オペラ座の怪人》です。この俳優、役柄でかなり違うカメレオン俳優ですね。アッティラの子供時代も描かれています。平原を馬で全速力で駆け抜けている途中で、子供から、バトラー扮するアッティラに変身! カッコイイ!です。
左上の写真からリンクしているようにDVDがリリースされていますが、残念ながら日本語字幕版ではないんですね。アメリカ版は英語字幕がありませんが、UK版は英語字幕付きだそうです。
ヴェルディのオペラ《アッティラ》は、どちらかといえば、あまり知られていないオペラのような気がしますが、数少ないバスがタイトルロールのオペラです。
バス歌手なら一度は歌ってみたい役なんでしょうね。もちろんR.ライモンディも若い頃からレパートリーにしています。しかもめずらしく大手レーベル正規録音がありますので、私にとってはオペラを聴き始めた頃からお馴染みのオペラです。若い頃の公演が録画されていれば、アッティラ大王にピッタリだったでしょうね。
数年前に、BSで、アメリカ制のTV用映画《騎馬大王アッティラ/平原の支配者》が放送されました。
あのアッティラなのね!ということでもちろん見ました。前編、後編で合計3時間位の番組でしたが、オペラの《アッティラ》を知っていたせいか、とても楽しめました。
日本人にとっては、アッティラは、馴染みのない人物ですが、西欧では「神の鞭」と呼ばれ恐怖の大王として知られているようですから、こういう娯楽映画にもなるということでしょう。ヴェネツィアが今日あるのもアッティラ大王のお蔭....というかアッティラのせいなんですよね。
※写真右)R.ライモンディのアッティラ:どの公演かは不明ですが、かなり若い時ですね。初版のガルデッリ盤のジャケットと同じ衣裳ですから、1972年より前ではないかと思います。CDのジャケットは、横向きでこの正面の写真より、野性的で精悍、まさに恐怖の大王です。この写真いいとおもいますが、再販では使われてませんね、なぜかしら?怖すぎ?(クリックすると大きい写真が見られます)
征服したアクイレイアの広場にアッティラ登場、勝利宣言、そこにアクイレイアの女戦士オダベッラが引き立てられて来る。(左ビデオクリップ) アッティラは、女の身でありながら勇敢に闘った理由を尋ねる。オダベッラは、「祖国の愛のため」と答える。(ここで、彼女に惚れて、皆殺しの原則を破ってしまうのです) オダベッラの勇敢さに感服したアッティラは、彼女に自分の剣を与える。(右ビデオクリップ) 一方、ローマの武将エツィオは、アッティラの世界制覇を認める代わりに自分にイタリアを残してくれと頼むが、一蹴される。(右ビデオクリップ) 結局、アッティラは、オダベッラ、エツィオ、フォレスト(オダベッラの恋人)、部下のウルディノの策略にかかり、あえない最後をとげる。アッティラの最後の言葉は、《E tu pure, Odabella? お前もか!オダベッラ》 ※1990年コヴェントガーデンでのR.ライモンディの《アッティラ》について、『理想的な本質的な力がある』とロドニー・ミルンズが評している。 ※ビデオは、画質音質最悪ですが、雰囲気は伝わってきますので、関心のある方はどうぞ。1985年ボローニャの公演(ゲネプロ?)。 |
ついでの話:
このTVドラマのアッティラは、イギリスの俳優ジェラルド・バトラー、そうです!《オペラ座の怪人》です。この俳優、役柄でかなり違うカメレオン俳優ですね。アッティラの子供時代も描かれています。平原を馬で全速力で駆け抜けている途中で、子供から、バトラー扮するアッティラに変身! カッコイイ!です。
左上の写真からリンクしているようにDVDがリリースされていますが、残念ながら日本語字幕版ではないんですね。アメリカ版は英語字幕がありませんが、UK版は英語字幕付きだそうです。
※CDが2種類リリースされています。 ※ヴェルディ:アッティラ主な公演 1970ー2001をまとめてみました。 |
この『アッティラ』は、いつも映像でみたいな~と思ってました。初期のウェルディのオペラはRRにとても合っていると思います。今日は貴重な映像を拝見できました。ありがとうございました(^o^)
マントをひるがえすRRかっこいい!
マーラ・ザンピエリのオダベッラもいいですね。
by にぃにぃ (2005-12-11 20:23)
アッティラのお話ありがとうございます♪ほんとほんと、三つ目のビデオクリップ、かっこいい!です。最後の言葉、まるでシーザーみたいですね。(しかしこうバスがカッコイイと、テノールの役柄はイズマエーレばりにつまんない役っぽいですね?(笑))
by (2005-12-11 20:46)
拡大したら結構こわかったです。
それにしてもライモンディのかっこよさもさることながら、ザンピエリ、素晴らしく良いですね。
by TARO (2005-12-11 23:41)
にぃにぃさん
この映像が、もう少しましなら嬉しいのですが、残念です。でも、長いマントの扱いがうまいですね。
一番最近のもザンピエリですが、写真でみましたが、かなり太っていてびっくりでした。
by keyaki (2005-12-12 02:39)
りょーさん
一応4人の主役にアリアがありますが、オダベッラの恋人役のテノールのフォレストは、なんか情けない男なのに、嫉妬は、一人前以上ですからね。彼女の言う事を信じようとしないし。
ほんと、ブルータス、お前もか!ですよね。彼女の勇気を讃えて、自分の剣まで与えたのにね。
by keyaki (2005-12-12 02:50)
TAROさん、ドキッとしましたでしょう。
ザンピエリ、あきれるくらい気持ちよく歌っているので、時間制限があるのが残念です。
by keyaki (2005-12-12 02:57)
1970年代、80年代の映像は少ないですね。魅力的な上演がいっぱいありそうなのに・・・
by euridice (2005-12-12 08:46)
誰かさんのフォレストのアリアを発見してしまいました。
http://josecura.homestead.com/music/VerdiAttila_Foresto_aria.mp3
よろしければどうぞ・・・^^;
by (2005-12-12 22:16)
りょー さん、ありがとう!
これって、今度リリースされるガラのですよね。
この歌があるのは知ってましたけど、クーラが歌ったんですね。意外でしたね。
この歌って、伴奏はズンチャッチャなんだけど、静かな地味な曲ですよね。
これだけ取り出して聞いたのはじめてなんですけど、全体の中で聞いた方がいい歌だと思いますよ。
りょー さんの感想は?
by keyaki (2005-12-13 00:48)
ハイ、今度リリースされるものの音源のようです。きいてくださってありがとうございます^-^
>>りょー さんの感想は?
えと、後半の細かい音符の装飾音、ホセがあんなふうに歌ってるのってあまり聴かないのでちょっとビックリとカンドーでした^^
by (2005-12-13 09:13)
退院しました.
オダベッラのアリア,Santo di Patria若き日のサザランドも歌ってます.
ザンピエリと言えば「そして船は行く」ですね.
by Esclarmonde (2005-12-16 21:57)
順調な回復で、ほっとしてます。
なにはともあれ、退院おめでとうございます。
来年に向けて、充分に養生なさって下さい。
>ザンピエリと言えば「そして船は行く」ですね
そうなんです! このシリーズでも取り上げなければならない映画ですよね。
by keyaki (2005-12-16 23:00)
keyakiさん、TBありがとうございます。TB返しさせて下さい。
ヴェルディのオペラは、イタリア統一運動時の愛国運動にうまく関連付けていますが、
アッティラって、私が想像していた以上に西欧では、大きな存在のようですね。
オペラでは美女の策略にかかってしまうけれど、史実では、西ローマ帝国皇女からプロポーズ受けてたなんて、塩野さんの本を読んでへぇ~と驚きました。
by なつ (2007-01-15 23:27)
なつさん
>西ローマ帝国皇女からプロポーズ受けてた
このTV用映画でもそんなような場面があったような、まあ、娯楽映画なんで、どの程度史実に忠実かはわかりませんが、アッティラがローマに滞在して、ローマかぶれ?で、浴場を作らせたりするんですよ。
オペラのアッティラを知っていたので、とても楽しめました。
TBありがとうございます。
by keyaki (2007-01-16 00:27)
なつさんの所から辿ってきました。
実は今度4月にモデナまでミケーレ・ペルトゥージが歌う『アッティラ』に行く事にしたので、今ネットで色々このオペラについて調べています。だから凄く勉強になりました^^。 ありがとうございます。
それにしても、バスが主役でヴェルディってこれ位?ですから、当然、一流歌手のレイミーやライモンディは歌っていたんですね。ビデオクリップのライモンディ、と〜ってもカッコいいですっ!
by yumemi (2007-01-19 22:05)
yumemiさん、それは、楽しみですね。
アッティラは、なかなか歌手を揃えるのが難しいですよね。
共演者も重要ですものね。
特に最近は、ヴェルディのこの手のオペラの上演が減っているようなかんじがします。
フェニーチェの来日公演で、ペルトゥージが来るかな、と期待したんですけど、来ませんでした。
by keyaki (2007-01-20 01:11)