SSブログ

ポネル演出《フィガロの結婚》1幕3場〜8場★☆VideoClip(3)(4) [フィガロの結婚]

ポネル演出《フィガロの結婚》1幕1場・2場の続きです。いよいよトーマス・アレンの伯爵登場です。アレンは、バリトンですが、フィガロも歌っているそうです。ヘルマン・プライも本来伯爵ですが、フィガロも歌っていて、なぜかフィガロが定着している感じです。ライモンディとプライの共演は、ライモンディ伯爵、プライがフィガロでしたし.....

↓♪QuickTime7以上が必要です(期間限定)
 

1幕3場:医師バルトロと女中頭マルチェッリーナ登場
 マルチェッリーナは、1枚の古証文を手にしている。この証文は、借りた金が返せない時は、彼女と結婚するという内容で、フィガロの署名がしてあります。年甲斐も無く、マルチェッリーナはフィガロに恋をしているのだが、スザンナとフィガロが結婚すると知り、そうは問屋がおろさないと、バルトロに加勢を頼んだわけです。一方、《セビリアの理髪師》でわかるように、バルトロは、フィガロにうらみがあるわけですから、「仇をうつということは、愉快なことじゃ...」と歌って退場。
1幕4場:一人残ったマルチェッリーナ、そこにスザンナが戻って来る
 ここは、愉快な皮肉と悪口の応酬、最初はお上品に、だんだんエスカレートして罵詈雑言の投げ合い、マルチェッリーナは言い負かされて出て行きます。
1幕5場:伯爵の小姓のケルビーノ登場
 昨日の夕方、庭師のアントニオの娘バルバリーナと会っているところを伯爵に見つかり、追放を言い渡されたので、伯爵夫人にとりなしてもらいたいとスザンナに頼みに来たのです。ケルビーノのアリア「ああ、どうしたらいいかわからない...」と思春期の少年の女性に対するせつない気持ちを歌います。
1幕6場:伯爵登場♪VideoClip(3)
 さあ、大変、ケルビーノは急いで隠れます。伯爵は、部屋に入って来て、誰もいないとおもい、「ロンドン大使に任命されたが、フィガロを連れて行くつもりだが....」とスザンナを口説きにかかります。そこにバジリオの声が聞こえたので、伯爵も慌てて隠れます。
1幕7場:バジリオ登場 ♪VideoClip(3)
 バジリオも誰もいないと安心して、どうやら最近小姓のケルビーノが伯爵夫人とおかしい...とおしゃべりをはじめます。これを聞いて驚いたのは伯爵、姿を現します。スザンナはどうしていいか分からず、気分が悪くなり、伯爵とバジリオは介抱します。伯爵は、そういえば、昨日、バルバリーナとケルビーノが、と話はじめ、その時の情景を再現して、肘掛け椅子のカバーを持ち上げると、そこにまたもやケルビーノが、伯爵は、スザンナとのやり取りを聞かれてしまったことに気づき、どうしてくれようと、怒り心頭。そこに...
1幕8場:領民たちとフィガロ登場 ♪VideoClip(3)
 フィガロと一緒に領民たちが花を持って登場し、伯爵の徳を讃えて歌います。フィガロは、伯爵に初夜権を廃止したことを感謝しますと言い、伯爵は、そんなことは当たり前だ、それではとフィガロはすぐにでも結婚の儀をとヴェールを差し出しますが、お前たちの結婚式は盛大に祝ってやるつもりだから、ちょっと待て、と先延ばしされます。なんだよ、と領民たちは退場。
 しょげているケルビーノを見て、スザンナとフィガロが伯爵にとりなします。すると伯爵は、では、軍隊に空きがあるから士官にしてやるからすぐに出発するように申し渡します。(通常は、ここで伯爵もバジリオも退場しますが、この演出では、そのまま居ます)

同じシーンですが、ライモンディが演じているジョナサン・ミラー演出、アバド指揮のビデオクリップはこちら日本語字幕付詳細は下記の関連記事でどうぞ
♪VideoClip(4)
 フィガロは、「あとで頼みがあるから」とケルビーノに小声で言い、「もう飛ぶまいぞこの蝶々....」と軍隊にいったら、ここにいるようなわけにはいかないぞ、ケルビーノをからかいながら歌います。
ここまでケルビーノをからかって歌えるのは、ライモンディくらいでしょうね、さすがです....
Figaro:Ruggero Raimondi
Susanna:Kathleen Battle
Count Almaviva:Thomas Allen
Countess Almaviva:Carol Vaness
Cherubino:Frederica von Stade
Dr. Bartolo:Artur Korn
Marcellina:Jocelyne Taillon
Don Basilio:Michel Sénéchal
Antonio:James Courtney
Barbarina:Dawn Upshaw
Don Curzio:Anthony Laciura
Conductor:James Levine
Production/Designer:
   Jean-Pierre Ponnelle
★メトデータベース
1985年11月22,25,28日
12月4,7,10,14,27,30日
1986年1月2日
全10公演、12月14日TV収録

関連記事:
《フィガロの結婚》公演記録
《フィガロ×伯爵》《ドン・ジョヴァンニ×レポレッロ》
モーツァルト《フィガロの結婚》フィガロと伯爵
2005-04-16追記)「フィガロの結婚」のフィガロ役と伯爵役
2005-04-15Mozart「フィガロの結婚」のフィガロと伯爵
ジュネーヴ大劇場公演記録1983年《フィガロの結婚》で念願の伯爵を歌った
《フィガロの結婚》公演記録
元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その4
元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その3
元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その2
元祖!ジョナサン・ミラー演出《フィガロの結婚》その1


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

euridice

トーマス・アレンの伯爵、1991年ザルツブルク音楽祭の(ベルナルト・ハイティンク指揮 ミヒャエル・ハンペ演出)をテレビで見ましたが、このメトのほうが魅力的みたい。いかにも、ちょっとわがままな若殿という感じがいいですね。
by euridice (2007-10-25 22:08) 

keyaki

あれはハンペ演出でしたか。白を基調にしたとてもきれいな舞台ですよね。ポネルのは、壁なんかも剥がれ落ちてたりして、もうリフォームしなきゃダメっていうような伯爵邸で、写実的。
メトでバルナリーナだったドーン・アップショーがスザンナで、時の流れを感じますね。
by keyaki (2007-10-25 23:26) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。