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唱歌 Shoka:モントリオール交響楽団, ケント・ナガノ & ディアナ・ダムラウ [オペラ歌手]

 ディアナ・ダムラウ(Diana Damrau, 1971.5.31 - )が歌う唱歌......さっそくiTunes Store で購入。ダムラウは、すでに大劇場で活躍する有名なソプラノですが、今後グリゴーロとの共演(メトのマノン、スカラ座のルチア)も控えていて、私にとっては更に注目度アップのソプラノさんです。


 唱歌(童謡)は私の世代あたりまでかな.....小さい頃母がよく歌ってくれてましたし、うちにはSPレコードの童謡集(唱歌と童謡の区別はよくわかりませんが...)がたくさんありました。
 最初は、怖いもの聞きたさ....もありましたが、ダムラウの澄んだ声で歌う唱歌、懐かしさでいっぱいでほろっときました。もちろん、発音は、あれっというような違和感がゼロというわけではありませんが(ドキッとすること数回).....感情過多にならず、本当に母が娘に歌って聞かせている感じでいいです。合唱は日本の児童合唱団かと思うくらい耳障りなところがありませんが、これは合唱のせいなんでしょうか。

 モントリオール交響楽団といえば、2014年12月16,18日にクリスマスコンサート"Christmas with Kento Nagano & Vittorio Grigolo" があります。
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Jonas Kaufmann 離婚していた.....(2014.4.9発表) ☆ 家庭生活と両立させるための境界線.... [オペラ歌手]

私の守備範囲ではないのですが、覚え書きとして...
 カウフマンの公式ホームページのニュースに「離婚のお知らせ」が掲載されました。子供も3人いて、夫唱婦随?婦唱夫随?の「円満な家庭」もカウフマンの「売り」だったので、ちょっと吃驚、でも、すぐにやっぱり....ね、と思いました。
Separation:Margarete Joswig and Jonas Kaufmann would like to communicate hereby that they have separated.
Trennung:Margarete Joswig und Jonas Kaufmann geben hiermit gemeinsam bekannt, dass sie sich getrennt haben.
*今は削除されています。

 オペラ歌手はトップクラスになると「旅から旅への旅烏」、グリゴーロも「ジプシーみたいなもん」なんて言ってますし、なかなか家庭生活がうまくいかないみたいです。そういえば、グリゴーロも最近とんと奥さんを見かけなくなりました.....昨年当たりまでは、イベントとかによく同伴してたのに.....グリゴーロはカウフマンとは違ってほんとお仕事セーブしすぎというくらいスケジュールがスカスカですが、趣味が多過ぎみたいだし.....ライモンディも離婚経験者で、2番目の奥さんは、必ずついて回ってましたね。カウフマンに似てるかな....息子が三人いて40過ぎて離婚.....カウフマンもあっちこっちについてまわってくれる奥さん見つかるといいね.....もういるのかな?

☆引く手あまたのオペラ歌手さんの家庭生活と両立させるための境界線
年50公演だそうです。
ルッジェーロ・ライモンディ:舞台外での生活も大切にしたいから、年に50公演以上は歌わない
カリタ・マッティラ:家庭生活を大事にするために年に40~50公演に抑えている
さて、ヨナス・カウフマンはどのくらい働いているのかな.....
2013年:57公演(オペラ39、コンサート18)
2012年:63公演(オペラ31、コンサート32)
2011年:63公演(オペラ35、コンサート28)
 やっぱり超えてますね......コンサートを半分くらいにすれば家族との生活もうまくいったかも。トップクラスになるとオペラはちゃんとリハーサルする場合が多いので、それほど増やせないようですが、このコンサートというのがくせものですね。コンサートは知名度のある歌手にとっては効率的に稼げるいい方法なんですが、これで、ビリャソンは家庭生活は破綻しなかったようですけど喉をダメにしたとおもいますよ。

・ビリャソンの公演数:ビリャソン 2度目の休業
・カウフマンのキャンセルの記録:カウフマン、グリゴーロ、ベチャラの公演数比較表

 グリゴーロは9才から何千人もの前で歌ってきているせいもあるとおもいますが、常に「休養の大切さ」を語っています。彼の場合、休養といってもリモコンのヘリコプターを飛ばしたり、いずれはまたレースに出たいみたいで、車やバイクを飛ばしているようですけど。

 ルッジェーロ・ライモンディが家庭生活の大切さを語っています。2001年のインタビューですから60才の時ですね。カウフマンも60になれば同じことを言うのかもしれません。
「現在は、1年に50公演以上は歌いません。私にとって、 家庭生活は逃げ場です。家庭生活から、力を得ます。楽園ではありませんが、非現実世界に生きている劇場から出るとき、私にとって良き現実です。上演のあ と、私はいわば大地に足をつけなければならないのです。家族は私に、普通であることの安定を与えてくれます。それがなかったら、オペラの架空の国の空たか く永遠に飛び続けながら、だめになることなく生き延びることはできなかっただろうと思います。」



ジョセフ・カレヤのニューアルバムから「アリヴェデルチ ローマ」 [オペラ歌手]

 ジョセフ・カレヤ Joseph Calleja のニューアルバムがリリースされたようです。"Be My Love: A Tribute to Mario Lanza"というタイトルなので、マリオ・ランツァのレパートリーを網羅しているんでしょうね。イタリアのRadio3のLa Barcaccia で紹介していましたので、"Arrivederci Roma"の部分だけアップします。
iPhone/iPad用
★カレヤ:La Barcaccia 2012.10.8放送から
iPhone/iPad用
★グリゴーロ:CD"Arrivederci"から
 マリオ・ランツァが英語で歌ったのかどうか知りませんが、なぜわざわざ英語バージョンなのか、カレヤはマルタ出身ですが、マルタって公用語が英語(イタリア語だと思っていましたが)だそうですけど.....ヴィットリオ・グリゴーロの昨年発売のアルバム "Arrivederci" で "Arrivederci Roma"を歌っているから英語にしたのかな....."La Barcaccia"の二人も「英語だ...イタリア語じゃない」とつぶやいていますよ。アリヴェデルチはグリゴーロが歌っているね...と言ってますので、ついでにグリゴーロの"Arrivederci Roma"もアップします。この番組では続いてカヴァレリア・ルスティカーナの" "Mamma, quel vino è generoso"も流しています....こちらで、"LA BARCACCIA del 08/10/2012"をクリックすると聞けます。

 ジョセフ・カレヤは、評判も上々のようですし、今後更に活躍する若手テノールの一人だと思います。カレヤの声も歌もなんかもっさりしていて、私は魅力を感じませんが、安定していて良いテノールだと思います。
 ドイツのジャーナリストが「最近のテノールのCD事情」というタイトルでこんなことを書いています。

『ビラゾンの休業で漁夫の利を得たのが、マルタ人のヨゼフ・カレヤとかポーランド人のピョートル・ベチャラのような二番手のなかなか良い歌手だ。もちろん声はすばらしいのだが、彼らには舞台でのカリスマ性がない。舞台ではビラゾンの代役を延々と務 めて彼を凌駕したけれど、カレヤはデッカからの二枚(2004年と2006年)のレコードのあとお呼びがかからないし、ベチャラは小レーベルのオルフェオで素敵なCDを複数出したに過 ぎない。』

 これは2010年の記事ですが、カレヤは、ここにきてデッカから2011年、2012年と立て続けにCDを出しています。カレヤとグリゴーロは、コンサートで一緒に歌ったこともあるんですよ。レパートリーもかぶっていますが、カレヤの方が日本も含めてあっちこっちでいろいろ歌っているので、知名度が高いかも.....グリゴーロより働き者だし(グリゴーロは、シーズン発表で決まっていたオペラをなぜか次々キャンセル).....

関連記事:
ビリャソン 2度目の休業★☆ドミンゴのOperalia'99 テノール三羽烏-Villazon-filianoti- Calleja
最近のテノールのCD事情(カウフマン、ベチャラ、カレヤ、グリゴーロ)
新国《愛の妙薬》2010.4.15
プッチーニ・ガラコンサート: Teatro Pérez Galdós(2008.12.16〜)
ボローニャ歌劇場《一日だけの王様 un giorno di regno》イヴレーア伯爵 (2001.4.4〜22)
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(メモ)ニキーチン両胸にナチス関連シンボルの刺青 バイロイト音楽祭「オランダ人」クビ に [オペラ歌手]

◎「オランダ人」の指揮者ティーレマンのこの件でのインタビューが掲載されています。Bayreuth-Dirigent zu Nikitins Nazi-Tattoo 「鉤十字はバイロイトだけじゃなくてどこでもダメ、オーストラリアのような遠い国でもね。舞台でもナチの軍服なんかも見たくないね。まったくうんざりだよ....」みたいなことを言ってます。バイロイト側は本人に確認したけど、事実を言わなかったので、バイロイトは騙されたかたちみたい.....(追記)

 今までオペラ歌手さんのキャンセルについていろいろとりあげてきましたが、前代未聞の降板(させられ)事件。バイロイト音楽祭のタイトル・ロールに抜擢され注目されたために起こったわけですが、今後何ごともなく劇場・観客に受け入れられるのかどうか.....経緯を残しておきます。

 2012年バイロイト音楽祭が7月25日からはじまります。まず新制作の「さまよえるオランダ人」、タイトルロールは、ロシア人バス・バリトンのエフゲニー・ニキーチン Evgeny Nikitin(1973 - ロシアのムルマンスク生まれ)、なんでもバイロイト初のロシア人歌手(そうなの?意外です...)ということで大いに注目されていたのですが、7月21日突然の降板、主催者と歌手双方話し合いの上の決定のようですが、つまりはクビです。理由は、めちゃくちゃいっぱいある刺青の図柄の一つ(右胸)が、今は上から塗りつぶして分かりませんが、ナチスのシンボルの鉤十字ハーケンクロイツだったのがばれちゃったからなんです。しかし、開幕四日前ですよ、バイロイト側は、晴天のへきれき大慌てだったでしょうね。それまでは、ニキーチンの刺青まで宣伝に利用していた節もあるようですから。クビになるまでの経緯を時系列で
1.2年前の夏にカタリナ・ワーグナーとクリスチャン・ティーレマンからオーディションに招待される
2.バイロイトではじめてのロシア人歌手として「オランダ人」出演決定 (全身の刺青をメイクさんに写真で提出)
3.7月20日、ドイツ公共放送ZDFが、文化番組「aspekte」でニキーチンのインタビュー番組"Heavy Metal in Bayreuth"を放送 (問題になった映像は、2008年のロシアのテレビ番組からの抜粋)
4.7月21日、バイロイトが、ニキーチンを降ろした事を発表、理由は、上塗り(なぜ上塗りなのかは不明)したとは言えナチスのシンボルの刺青をしていたこと
5.ニキーチンは、ナチスのシンパとかネオ・ナチとかを否定、若気の至り、無知でした....と弁解


nikitin_tattoos.jpgnikitin_tattoos2.jpg

 左が問題の右胸のデザイン、今現在は右の写真のようになっています。いつどういう理由で塗りつぶしたのかは、分かりませんが、派手にしたかっただけのような感じもします。「若気のいたり無知だった...」というなら消すべきではないでしょうか。真ん中の↑マーク(ルーン文字で"Tyr"北欧神話の軍神)が増えていますし.....
 左胸の三角の中に鳥の足のようなマークはなんなのか気になりますが、どうやらこれもナチス関連のマークで、レーベンスボルン(生命の泉協会、最終的には碧眼金髪の赤ちゃんをさらったりした)がシンボルに使っていたルーン文字だそうです。
 つまりナチスもニキーチンもルーン文字に惹かれたってことで、それでニキーチンがナチスってことにはならないのですが......ドイツでは、特にハーケンクロイツは法律で禁止されているそうですから.....いずれにしろ、今回のスキャンダル、バイロイトにもニキーチンにも大きなダメージだと思います。

 私は、今回の降板劇で、ニキーチンが全身刺青男だと知ったわけですが、不気味な刺青に吃驚というかあきれてます。1989〜1991年頃に刺青を入れたそうですが、手の指の第2関節まで入れちゃって.....これってナチスと関係なくオペラ歌手としてどうなんだろう.......オペラで刺青があっていい役なんてあるの? オペラ歌手を志した時点で、刺青は消さないと劇場にも観客にも迷惑でしょう。見えない部分にちょっとだけにしておけばいいものを.....やり過ぎ.....舞台写真をいろいろ見ましたが、明らかに刺青隠しのための手袋もありますよ。これだけ目立つ刺青だと、今までもお断りの劇場もあったのではないかな.....結果的に刺青なんかでチャンスを棒に振って悔しくないのかな.....オペラ大好きじゃなくて、刺青大好きみたい(増えてるし、自慢してるし).....オペラ歌手は「歌」で勝負なんていうのとは次元が違うと思います。

参考記事のリンク:
Swastika tattoo prompts Bayreuth star to cancel 詳しい
telegraph SS Lebensborn projectについての記載
news.com.au  Nikitin's tattoos include the so-called "Tyr" and life runes worn by members and volunteers of the Nazi's SS.
Evgeny Nikitin is Bayreuth's new Dutchman Nikitin: "My body is my passport" クビになるまえ7/13のインタビュー記事
Symbolic weight 2008年にニキーチンがロシアの雑誌に書いたエッセイの英訳有り、彼のメンタリティーがわかる(全く共感できない)...刺青のことも書いてある....
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「ヨナス・カウフマン Gala」が、グルベローヴァと「レオ・ヌッチGala」に化ける(2012.5.11/13 ) ☆ 5/27コンサート延期 ☆ ROH「トロイ人」全公演降板 ☆ 6/10歌曲コンサートキャンセル☆ 5/30キャンセル狂騒曲終わり [オペラ歌手]

◎最後までしつこく残っていたミュンスターの「ネトレプコ&シュロット+カウフマン」の野外コンサート、やっとネトレプコのスケジュールから本日(5/30)カウフマンの名前が消えました。これで、カウフマンは、7月14日の野外コンサートまでゆっくり休養をすることになったようです。
 今回のキャンセル騒動で、改めてカウフマンのスケジュールを見て、とても見識のあるオペラ歌手とは思えない、芸術的動機とはかけ離れた稼げる時に稼いでおこうという態度がみえみえ....ポップスは歌っていないが、やっていることはポップス系歌手、つまりプロモーションコンサートに飛び回っている。ROHの「トロイ人」のリハーサルの間にコンサートを4回も組んでいるって、健康云々以前の問題です。金儲け主義のエージェントのいいなりになっちゃって....情けない...(2012.5.30)


◎もおぉぉ....このスレッドいつまで続くんでしょう。6月25〜7月11日までのベルリオーズの「Les Troyensトロイ人」の全公演キャンセルがROHから発表されました。"Jonas Kaufmann withdraws from Les Troyens/Tenor withdraws due to illness and Bryan Hymel takes over role of Enée." 理由は、4月末からの「感染症」の完全回復にはまだ数週間かかる見込みで、全舞台をつとめるには不安がある....ということです。代役のBryan Hymelがすでにリハーサルに入っているそうです。
 カウフマンは、「トロイ人」のリハーサル中にネトレプコ&シュロット夫婦のコンサート(6/2,6)と歌曲のソロコンサート(6/10)をスケジュールに入れています....(なんでこんなことすんのかな...だから金儲け主義って言われるんでしょうが....それでサッカーのセレモニー出演は無報酬なんて言い訳をしなくちゃならなくなるのよ!ネトレプコとは縁を切った方がいいんじゃないの。)....現時点で、これらのコンサートについての発表はありません。ネトレプコ&シュロット夫婦のコンサートは、マイクを使用するコンサートなので、また事前にリップシンクでやります...とか発表したりってことはまさかないでしょうね。
 しかし、「感染症」ってなんでしょね....声にかかわるものだと、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎....それにしても一ヶ月も治癒しないってなんでしょう。肺炎、結核ってこともなくはない...マイコプラズマ肺炎とか結核も最近流行ってるし。もう、この際、医師の診断書を公開した方がいいんじゃないのかな。来日公演が次々キャンセルされたこと思いださせるような、キャンセル騒動ですね。

 カウフマンのホームページからROHの「トロイ人」は削除されましたが、コンサートはそのままです。「トロイ人」は初役だし、所詮主役は女二人だし、覚えるのも面倒だし....コンサートはちょっと歌うだけで実入りがいいし楽ちんだし....ということなんでしょうか.....つまり重症ではないということなので、よかったじゃないですか......( 2012.5.27)

カウフマンのスケジュール
☆4月23日 バーデンバーデン:歌曲リサイタル
★4月28日 NYメト:ワルキューレ
★5月4日 プエルトリコ:コンサート:San Juan, Puerto Rico
★5月7日 NYメト:ワルキューレ
★★5月11,13日 チューリッヒ:カウフマン・ガラ コンサート
☆5月19日 ミュンヘン:サッカーのオープニングセレモニー
★5月28日 ルツェルン:コンサート 延期
★6月2日 ミュンスター( ドイツ):ネトレプコ&シュロットとコンサート 5/30
★6月6日 ロンドンRoyal Albert Hall:ネトコ&シュロットとコンサート 5/28 6/1穴埋めはバルガス
★6月10日 ロンドンWigmore Hall :歌曲リサイタル 5/28発表 Due to illness, ...
★★★★★★6月25〜7月11日(6公演) ロンドンROH:オペラ「トロイ人」 5/27 ROH発表
☆7月14日 リンツ:野外コンサート
☆7月18日 ミュンヘン:歌曲リサイタル
☆7月22日 ロンドン:BBCプロムス「トロイ人」
☆7月29,31,8月3,5,8日 ザルツブルグ音楽祭:「ナクソス島のアリアドネ」
☆8月14,17,19,25日 ザルツブルグ音楽祭:「カルメン」
☆8月22日 スペイン:Festival Castell de Peralada 野外コンサート
☆8月29日 ルツェルン:「レクイエム」

(それにしてもあきれるようなスケジュール、借金でもあるの....って感じじゃないの....)


◎あらら....5月27日に予定していたルツェルンでのコンサートは、健康上の理由で10月28日(日)に延期されました。19日には、ミュンヘンのサッカー競技場アリアンツ・アレ-ナで、元気な姿を見せてくれたんですけど....どこがどう悪いんでしょう......回復が遅過ぎ....慢性的な持病でもあるのかしら....これ以上、キャンセルの話題は無しにしてほしいものです。(2012.5.25)

◎UEFAチャンピオンズリーグ・アンセムの記事はこちら→UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦オープニングセレモニー(ミュンヘン 2012.5.19):ヨナス・カウフマンとデヴィッド・ギャレットの演奏(2012.5.24追記)

◎5月19日に開催されるバイエルン・ミュンヘンとチェルシーの欧州サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦でヨナス・カウフマンが国歌UEFAチャンピオンズリーグ・アンセムを歌うそうです。完全に回復したということですね。(2012.5.18追記)

 いろいろキャンセル....ヨナス・カウフマン休養中。カウフマンはオファーをとりあえず全部受けてから選んでいる.....と分析している人もいますが、確かに自分のキャリアにとって大切なものははずさないようにしている感じはします。最近のインタビューで、「ウィルスがうつるからファンサービスはしません....僕が病気になってキャンセルするよりいいでしょ」なんて、オペラファンをばい菌扱いしたような言動をした矢先のキャンセル騒動なのがなんとも痛い。メトの「ワルキューレ」を2公演ともキャンセルしたことは、あちこちで話題になっていますが、オペラはカヴァーもいますし、代役を立てるのは日常茶飯事、それより、長年お世話になったチューリッヒ歌劇場の「カウフマン・ガラ」をキャンセルしたということは、ちょっと風邪を引いたという程度の体調不良とは思えません......4月23日のコンサートを最後に、4月28日のメト「ワルキューレ」、5月4日のプエルトリコでのジョイントコンサート、5月7日のメト「ワルキューレ」、5月11,13日のチューリッヒ歌劇場の「カウフマン・ガラ」を体調不良でキャンセル、5月27日のルツェルンでのソロコンサートで体調回復予定のようです。

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欧州サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦オープニングセレモニー(ミュンヘン 2012.5.19):ヨナス・カウフマンとデヴィッド・ギャレットの演奏 (2012.5.19)☆ カウフマン自身がリップシンクだった....と発表(2012.5.24) [オペラ歌手]

◎どういうつもりで、どういう人たちを牽制するつもりで、今更の発表なのかよくわかりませんが、24日に、「オープニングセレモニーでサッカー競技場で歌ったのはあらかじめ録音したものを流して僕はそれに合わせてリップシンクしただけだし、無報酬だったんだぞ!」というコメントを公式のホームページとフィエスブックに掲載しました。カウフマン自身がコメントにも書いているように、このことはすでに前もって、UEFAの公式サイトでも発表されていました(私の下記記事にもちゃんとリンクしています)。いずれにしろ、非難する人はどう言い訳しても非難するので、こういう形での発表は必要ないと思いますけど.....AP通信が配信したので、ネットでJonas Kaufmannと検索するとこのニュース?がズラーッと出るので逆効果のような気もします。コメントの内容を記録に残しておきます。
「私が土曜日の夜、UEFA Champions’ League Finalsの開会式に登場したことに一部の人たちは非常に驚いたようです。つまり、数回の公演やコンサートを、病気を理由にキャンセルしたのに、CLFではなんだって歌えるのかというわけです。これ以上誤解されたくないので説明します。私は歌いませんでした。事前に録音したテープに合わせて口ぱくしていただけです。大会の運営サイドが実際にその場でライブで歌うことにこだわったら、もちろん、他の公演やコンサート同様、キャンセルするつもりでした。CLFで、私はただそこに立って、5分間、身振り手振りをしていればよかったのです。デヴィッド・ギャレットの隣で自分が自分の声に合わせるなんてことはとんでもないことだと思いました。だから、変に勘ぐられないために無報酬でやりました。さらにはUEFA and DFBの広報係に対して、これについて公表するよう強く要求しました。そこで、彼らはインターネットの公式サイトに正しい情報を掲載しました。私に好意を寄せてくださる皆様に改めてお礼を申し上げます。またすぐに皆様のために歌うのを楽しみにしています。Jonas Kaufmann」(2012.5.26追記)
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 カウフマンは、4月28日以降の予定を健康上の理由ですべてキャンセルしましたが、地元ミュンヘンのために病み上がりの身体をおしてのアリアンツ・アレ-ナ登場です。こういう大イヴェントにオペラ歌手が出るのには興味しんしん、しかし、どうやら各国のテレビ局は、オープニングセレモニーを全部放送しなかったか、しても解説者がぺちゃくちゃうるさくて演奏が聞こえなかったようです。カウフマンのファンは◯◯テレビのバカヤローとおかんむり.....YouTubeには、観客が撮影したものがいくつかアップされていますが、米粒のように小さくて.....しかし、世界は広い.....ヴァイオリンのデヴィッド・ギャレットのフェイスブックで「不運にもデヴィッドとヨナスのパフォーマンスは、完全には放送されなかったけど、中国のテレビからの完全版の録画が見られるよ。楽しんでね!」と紹介されていました。ちゃんと二人のアップもあります。解説(中国語)もちょっとで、許容の範囲ですが、邪魔なので映像をいただいて作り直しましたのでお楽しみ下さい。映像と音声を別のところからとって、「リップシンク」させました。リップシンクのリップシンクってことですね。



 ネット上に歌詞がありました....イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、英語のごちゃ混ぜ歌詞です。カウフマン、すごく頑張って歌っている感じでリップシンクには見えませんよ。
Una notte, under starry skies, Die Nacht der Träume, memories never die.
Una noche, under the worlds eyes, Cest bien la nuit de reve, the night the champions rise!
From North and South, Aus West und Ost, Venez les chants, Come the songs, comes the night!
Una notte, under starry skies, Die Nacht der Träume, when memories never die. Cest bien la nuit de reve, the night the champions rise!
Ellos son los campeones! Campeones, campeones! Los campeones!
Sie sind die Meister, sie sind die Besten, ils sont les meilleurs, these are the champions!
Loro sono i campioni! Campioni! Campioni! I campioni!
Under the eyes of the world!"

Loro sono i campioni, loro sono tutti campioni, campioni, loro sono loro sono i maestri, loro sono loro sono i maestri, i maestri.(2012.5.23追記)

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 欧州サッカーチャンピオンズリーグ決勝戦で、デヴィッド・ギャレット(David Garrett, 1981.9.4 アーヘン出身のアメリカ人)のヴァイオリンの伴奏で、ヨナス・カウフマンが、元気に歌いました。こういうことにうとくて「国歌を歌う」なんて書きましたが、「UEFAチャンピオンズリーグ・アンセム (UEFA Champions League Anthem) 」だそうです........短くてあっというまに終わりますが、これって一部か全部か...よくわかりません。YouTubeに中継がアップされると期待していましたが、未だに音声だけしか見つかりません。せっかくですから、写真をつけて作成しました。ありました。こちらで全体のオープニングセレモニーが見られます→Opening Champions League Munich...この映像は、全体のパフォーマンスが見られてきれいですけど、演奏者のアップが全くないので、声でカウフマンとわかるだけです。 私が作った動画は、やはり、最後のほんの一部でしたが、これだけの方が盛り上がる感じがします。



 UEFAチャンピオンズリーグ讃歌は、各国語があるそうですが、カウフマンが歌っているのは、イタリア語ですね。ローロ ソノとか カンピオーニだとかトゥッティとか歌ってますから。でもなんでイタリア語なんだろう.... 独仏英西伊、各国語まぜまぜ歌詞のようです。
 それから、カウフマンの歌は、ライヴではなく、健康上の理由で、前もって録音したものにリップシンクしたものだそうです。情報源はこちらの記事"New Champions League theme version"。それにしても "Nessun dorma"みたいにハイCがあるような難しい歌じゃないし、どうせマイクを使うのに、口パクって、どうなっているんでしょう。元気だけど、肝心の声がまだがらがら声とかでしょうか......だとすると、この録音は、一ヶ月くらい前に収録していたとうことなのかな... (2012.5.21記載)

関連記事:
「ヨナス・カウフマン Gala」が、グルベローヴァと「レオ・ヌッチGala」に化ける(2012.5.11/13 )
ヨナス・カウフマンのキャンセルの理由:メト/ボローニャ/バイエルン
ビデオ・メッセージ:ヨナス・カウフマンとヴィットリオ・グリゴーロ カウフマンのイタリア語....
ヴィットリオ・グリゴーロとヨナス・カウフマン比較記事 ☆ ついでにゲオルギューとカウフマン
チューリヒの三大若手テノール
ヨナス・カウフマンいかがでしたか? 
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歌手の歯列矯正:ヨナス・カウフマンの歯にブラケットが...... [オペラ歌手]

◎メトのワルキューレの尋常ではないジークムント=カウフマンのよだれは、どうでもいいことですが、もしかしたらこの透明矯正ワイヤーをつけたままだったせいなのでは....と上の歯がアップになるところを注目して見てみましたが、やっぱりワイヤーつけたままみたいです。録画した方、「ヴェルゼ〜」のところを見てみてください。(2012.1.22)

 ネットを徘徊していて、オペラファンの間では有名な"Intermezzo"さんのブログで、吃驚写真を発見。日本でもなにかと話題のヨナス・カウフマンの写真(10月24日ロンドンのコンサート)がいっぱい........なんですが.....なんと歯に矯正ブラケットというかワイヤーが......えぇーーーいつのまにか歯の矯正をしてるではないですか......もしかして、これが(も)ボローニャとバイエルンの来日中止の原因だったのかも......いつ頃から矯正をはじめたのか分かりませんが、11月末のメトの「ファウスト」までにはきれいな歯になる予定なんでしょうね。そういえば、8月のネトレプコ&シュロット夫妻とのコンサートで、ネトレプコがカウフマンにキスしたら血が出た....ということがあったんですが、これって歯に金具を装着してたからだったのかも......
 しかし、カウフマンは、ピカピカのきれいな歯という印象はまったくないですけど、歯並びは悪くなかったですよ......ね.....それを今更矯正って......でも、この写真はあきらかに「すきっ歯」...ということはすきっ歯の矯正ってことでしょうか。もしかしたら、映画にでも出る予定があるのかも.......しかし、歌いにくいということはないんでしょうか。コンサートは素晴らしいできだったようです。
参考:2009年ベルリンの「トスカ」の時の写真

 私が、写真とか映像をじっくり観察しているのは、ルッジェーロ・ライモンディとヴィットリオ・グリゴーロなんですけど、二人ともきれいな歯をしています。でもライモンディは、30才くらいまでは、普通にしているぶんには全然分かりませんが、笑うと右の八重歯がちょっと目立っていましたが、いつのまにかそれがきれいになってます。多分、映画に出るために矯正したのではないかと思います。

 グリゴーロは、映画監督も「矯正して下さい」とは言わないくらいのピッカピッカのきれいな歯をしていますが、今まで歯医者さんに行ったことがないそうです。うらやましい! インタビューで次のように話しています。

「......最大のチャレンジはカメラに適応することでした。オペラ歌手であることは、30メートル先まで観客がいるということです。ですから、劇場では、 目も口も大きく開けて、事柄を激しく誇張する感じですが、カメラの前ではそれではうまく行きません。やり過ぎです。いつも心臓が激しく鼓動しているようで はだめなのです。カメラはすべてを映してしまいますから。今日ではHDで、口の中の昨日の歯の治療の跡さえ見えてしまいますから。だから、注意しなければ なりません。でも、僕は今まで歯医者にかかったことはありませんから(笑)
(MZ: ラッキーですね。)
そうですね、ええ。それでも、この仕事をやったことは評価されると思います。マントヴァでは、カメラの前で映画レベルでもっとリアルに、もっと信ずるに足るようにするために、大げさな身振りをしないのは、劇場で用いている過度なことすべてに頼らないようにするのは、とても難しかったですね。だから他の人たち、プラシドやライモンディをじっくり観察しました、彼らがどうやっているか、どう演じているかを。」
インタビュー全文はこちら....Vittorio Grigolo パリで仏語インタビュー(Marc Zisman 2010.9.21)

関連記事:ベルリンの《トスカ》 ヨナス・カウフマンの" Vittoria! Vittoria!"★☆これで、あなたもカウフマン通

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ヨナス・カウフマンのキャンセルの理由:メト:日本側発表「福島原発事故」とNYタイムズ“personal reasons”/ボローニャ:手術って何?/バイエルンもキャンセルです.... [オペラ歌手]

◎2011.9.24記載
 カウフマンの公式HPに手術は無事終わった...という報告が掲載されましたので、この記事もこれを最後にしたいと思います。
カウフマンのキャンセルの顛末を時系列で
8月19日:オペのためボローニャ(9/10〜19)キャンセルの連絡有り
8月24日:NBSがカウフマンの「ローエングリン」(9/25〜10/2)キャンセルと同時に代役を発表
9月2日:ストックホルム・ガラコン出演
胸のグリグリ摘出手術したはず
9月17日:ミュンヘンのオクトーバーフェストに家族とお出かけ
9月20日:オペの結果と今後のスケジュールは全部OKヨとメッセージ
★10月7日:バレンボイム・チクルスにThomas Quasthoffの代わりに出演(9/22発表)
10月10日:エッセン・コンサート

 なんだかんだ言っても、カウフマンを含めて、ボローニャ、バイエルンの来日公演キャンセル騒動は、今の「日本の特殊事情」によるものでしょうね。なにもわざわざ病気まで公表しなくても、メトの時と状況は変わってないわけですから、放射能汚染を理由にしておけばよかったのではないかと思います。もしかしたら、劇場側から、それでは困ると言われたのかもしれませんが。ソリストもギャラをふいにしたわけですし、無給休暇をとったオケ、合唱団、裏方さんたちも、お気の毒です。電力会社は、二度とこういうことのないようにして下さい!

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◎リチートラの交通事故の件は新しい記事に移しました。(2011.8.31)

◎カウフマンがバイエルンの日本ツァーをキャンセルした件についてのドイツ国内の配信記事です。
 ドイツ在住のhaydnphilさんのブログでこの話題が取り上げられています。やっぱりカウフマンが、放射能云々を理由に来日しないのはまずいということだと思います。(2011.8.28)


◎ボローニャ来日公演のドン・ホセは、マルセロ・アルバレスに決まりました。私の予想が当たっちゃいました...メトに引き続き、お世話になりますですね。(2011.8.25)

◎バイエルンは、ヨナス・カウフマンからヨハン・ボータに変更。これですっきり一件落着しましたね。あとは、術後の復帰ですが、この際、充分に休養をとって、キャンセル魔の汚名を返上してほしいものです。今回のカウフマンとカウフマンのエージェントの対応は、よくないです。いくら劇場が違っていても、同じ場所での公演ですから、同時発表がすじでしょう。( 2011.8.24)

◎カウフマンからのメッセージがフジテレビのブログに、日本語訳と原文(英語)で掲載されています。「今回伺えなくなった理由は、胸部のリンパ節の切除の手術を受けなければならないからです。皆様にご心配をお掛けしたくないのですが、主治医から早急に手術を受けるようにと言われております。つきましては9月2日のストックホルム公演に出演後、手術を受けることに致しました。」
 しかし、早急に...と言いながら、9月2日以降って.....なんですか?

8月16日:ネトレプコ・シュロット夫妻とベルリンでコンサート
(8月19日:オペのためボローニャキャンセルの連絡有り)
(8月23日:カウフマンからのボローニャ来日公演キャンセルに関してのメッセージ)
(8月24日:NBSがカウフマンのキャンセルと同時に代役を発表
(8月25日:ボローニャのドン・ホセはマルセロ・アルバレスに決定)
(8月28日:カウフマンからののバイエルン「ローエングリン』キャンセルに関してのメッセージ)
9月2日:ストックホルム・ガラコン
9月10,13,16,19日:「カルメン」ボローニャ日本公演 キャンセル
9月25,29/10月2日:「ローエングリン」バイエルン日本公演 キャンセル
10月10日:エッセン・コンサート


 9月3日に手術をして、バイエルン日本公演に出演すると、術後21日が初日、8月19日に手術をすれば、ボローニャの公演は同じく術後21日、オペラ公演は拘束時間が長くて実入りが少ないので、コンサートの方をはずせないってことか。このメッセージもヨーロッパの有名オペラブロガーがこの件を記事にしたからあわててってことなんでしょう。(2011.8.23)

◎バイエルンはどうするのか?
 昨夜(2011.8.21)は、公式有名なアンオフィシャルサイト共に、バイエルンの予定は削除されていましたが、今現在、また出ています。(2011.8.22)


◎ボローニャ来日公演「カルメン(9月10,13,16,19日)」キャンセルしました。8月19日の公式発表は、「カウフマンは9月上旬に手術を受けることが決まり、やむなく日本公演の出演を取りやめる」ということです。しかし、これはひどい公式発表ですね。日本公演に手術日を合わせたとしか思えない書き方です。手術と書いてあるだけで、入院とは書いてないので、日帰りオペなんでしょうか.....まあ、8月16日まで、ネトレプコ・シュロット夫妻に便乗してコンサートをやっていたわけですから、スケジュールが空いた時にでも...というような緊急を要しないような簡単なオペなんでしょう。つまりは、カウフマンは、原発のこともあるしできれば日本に来たくなかったので、ボローニャの公演にオペをぶつけただけでしょう。しかし、原発理由にしておいたほうが、心証はよかったとおもいますが.....バイエルンには来るつもりだとしたら、放射能汚染を理由にできなかったのかも......
 だいたい、短期間に、しかも一番売れっ子の時期にメト、ボローニャ、バイエルンの来日公演に出演がそもそも前代未聞だったので、原発事故の前から、まゆつばでしたね。(2011.8.20)


◎Jonas Kaufmann ヨナス・カウフマン:(1969.7.10-ミュンヘン)の代役 Lee Young-Hoon イ・ヨンフンは、2007年にトスカでルッジェーロ・ライモンディと共演しています。「巨体のトスカに少年のように細いカヴァラドッシ」だったようです。アメリカではヨンフン・リーと言っているようですが、韓国ではイ・ヨンフンだそうです。日本では韓国人の名前は、普通は、「名字・名前」ですから、「イ・ヨンフン」ですけど、俳優にイ・ヨンフンっているんですね。それで、オペラの場合は、「ヨンフン・リー」としたんでしょうか。(2011.5.15追記)

 5月末からはじまる新国の「コジ・ファン・トゥッテ」は、「原発事故による健康への懸念」という理由でイタリア人指揮者パオロ・カリニャーニ、ロシア人ソプラノのアンナ・サムイール Anna Samuil、ロシア人テノールのディミトリー・コルチャック Dmitry Korchak がキャンセルしました。その他、原発事故=放射能漏れが理由の来日予定だったアーティストのキャンセルはたくさんあります。それなのに、メトの来日公演がキャンセルゼロというのはあり得ないと思っていましたが、やっぱりです。ドイツ人テノールのヨナス・カウフマンがキャンセルしました。招聘元のジャパン・アーツの発表

「ドン・カルロ役のヨナス・カウフマンは、東日本大震災および福島第一原発の事故の影響を懸念した家族の強硬な反対を受け、来日を断念いたしました。」

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サルヴァトーレ・リチートラ(43才)昏睡状態続く.....★ 訃報(1968.8.10ベルン - 2011.9.5シチリア) [オペラ歌手]

◎第二ブログに関連記事「ヴィットリオ・グリゴーロとサルヴァトーレ・リチートラ 思い出の写真」を書きました。(2011.9.7)

◎リチートラは、8月27日の事故以来、昏睡状態から回復することなく亡くなりました。ご冥福をお祈りします。9月5日に脳死が宣告され、両親家族が臓器提供に同意したことを発表しました。Repubblica Palermoの記事はこちら、イタリアのオペラサイト"operaclick"にも訃報が掲載されました。(2011.9.6)

51YlajHmSQL._SS400_.jpg◎リチートラは、今も昏睡状態が続いているようですが、事故は、急性脳出血によって起こったようです。(2011.8.31)

◎ボローニャのエルナーニに出演する予定のリチートラ(43才)が交通事故(27日午後10:30)でカターニアの病院に搬送されましたが危篤状態だそうです。シチリアのModica (Ragusa)で、スクーターVespaの後ろに恋人(29才の中国人)を載せて走行中に、どうやら気分が悪くなって(発作を起こした?)壁に激突したそうです。30キロ程度のスピードしか出してなくて、彼女は擦り傷程度だったとか。リチートラはヘルメットをかぶってなかったそうです。大変なことになりました.......リチートラは前にも交通事故で、体調不良だった時期があったような記憶が.....(2011.8.28)

メモ;
1968年スイスのベルン生まれのミラノ育ちですが、彼の両親、一族は、シチリアのAcate (Ragusa)出身。9月3日の"Ragusani nel mondo"の授賞式のためにバカンスも兼ねて帰郷していたようです。ボローニャのエルナーニの来日公演は、9月18,23,25日、エルナーニをレパートリーにしている歌手はそれほどいないし、放射能の問題もあるし、代役探しが大変だと思います。ボローニャで5月に歌う予定でキャンセルした(理由は知りません)ロベルト・アロニカとか、メトで数年前に歌ったマルチェロ・ジョルダーニ.....くらいしか思いつきません。

右上の写真のアルバムは、マルセロ・アルバレスと一緒に出したCDですが、2003年に発売だったんですね。当時は、新進テノール二人のアルバムということで話題になりました。

関連記事:
カレーラスのオペラ引退報道と今後の有力テノール(ビリャソン、フローレス、カウフマン、リチートラ、グリゴーロ)

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フローレス、喉の調子が悪くて来日中止! ボローニャ歌劇場の清教徒 ☆ 代役いろいろ決まったようです [オペラ歌手]

2011.9.5記載分
 なんとか代役が決まったようで、まとめて発表になりました。ボローニャ歌劇場のフランチェスコ・エルナーニ(カッコいい名前!)総裁からのご挨拶も掲載されています。
 エルナーニは、ロベルト・アロニカ、エルナーニ総裁のメッセージに『今年、我々の歌劇場で理想的なエルナーニを演じたロベルト・アロニカが......」とあるように5月のボローニャでの公演は全公演キャンセルではなかったんですね。フローレスの代役は、2008年にフローレスとダブルキャストで歌ったセルソ・アルベロと、最終日は、たまたま他の公演とリサイタルで来日しているアントニオ・シラグーザ(いつも頼もしいですね).....
 なんかどさくさにまぎれて、カルメンのエスカミーリョとミカエラも代わっています。エスカミーリョのパウロ・ショッツ Paulo Szotは、楽しみにしていた方も多いと思いますが.....どうも、最初から、ちょっと忙しいスケジュールだったようです。彼は、どちらかというと、ミュージカルを優先させているんじゃないでしょうか。どうやら、ロンドンでの「南太平洋」の合間に、ちょっと抜け出して日本に来るつもりだったようですが、やっぱり日本は遠いよな....ということでキャンセルしたようですね.....(ショッツのキャンセルの理由は正式には「声帯に発声障害が生じているとの医師の診断」によるものだそうです)

以下2011.9.2記載分
 ボローニャの清教徒(9/11.17,21,24)に出演のため、来日が決まっていたフローレス Juan Diego Florez が急病でキャンセルです。休暇で海に行ったんでしょうね、海水を呑み込んだことによるひどい咳で声帯の小さな血管が破れたんだそうです。たいしたことはないけど、この状態で歌うのは無理だそうです。フローレスは、前にも魚の骨が喉に....というのがありました.....オペラ歌手も普段は普通の生活をしているわけですから、まあいろいろあって当たり前、しかし、悪いことは続きますね。
 今のところ代役は発表されていません。2009年のボーローニャの公演は、フローレスとチェルソ・アルベロCelso Albeloのダブルキャストだったようですから、知名度はありませんが、活躍中の若手ですから、都合がつけば....
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マリーナ・ポプラフスカヤの"Sempre libera"のケッサク歌唱(メト2011.1.15の椿姫)☆2/20(日)NHK-FMで放送 [オペラ歌手]

◎2/20(日)午後2時からNHK-FMで、この話題の「椿姫」(2011,1,15)の放送があります。顔も良くない、声も良くない、歌も良くない「3ない歌手」ポプラフスカヤのヘロヘロ歌唱に興味がある方はどうぞ......しかし、こういうレベルの低い公演の放送をするのはやめて欲しい......お金と電波の無駄遣いでしょう、来シーズン新国で歌うことになっていますので、その逆宣伝にはなるかもしれませんが。(2011.2.19追記)


 2005年ザルツブルグ音楽祭で、ネトレプコとビリャソンの共演とウィリー・デッカーの演出が評判になった《椿姫》、DVDにもなっていますし、テレビ放送もされましたから皆さんご存知だと思いますが、これをメトロポリタン歌劇場が、今シーズンから定番だったゼッフィレッリの演出と取換えました。当初は、ネトレプコが出演すると発表しましたが、劇場側の勇み足だったようで、ネトレプコには、椿姫をあの演出で歌うつもりはないと断られ、出鼻をくじかれてしまったわけですが、すでにこの演出で歌った経験(オランダの劇場)のあるマリーナ・ポプラフスカヤ Marina Poplavskaya(1977- )に白羽の矢がたった....という曰く因縁のある公演ですし、伝統的演出を守ってきたメトに、この演出が受け入れられるのか...ということもあり、話題の公演だったわけです。まあ、そんなことよりオペラは歌が肝心、ところが、ポプラフスカヤのヴィオレッタの歌が、全くもってお粗末で、そっちの方で吃驚でした。1月15日のブロードキャスを聞きましたが、全体的にいいとこなし、私には、「雀の学校」の「ちいちいぱっぱ」歌唱にしか聞こえません....アルフレードとかパパジェルモンもヴィオレッタにつられたか、まさに「首をふりふりちいちいぱっぱ」で、私は首をふりながら聞いちゃいました。レベル低すぎです。

 さて、本題、ヴィオレッタの歌唱で、もっとも注目される"Sempre libera"でポプラフスカヤが実力不足なのか、疲労していたのか、なんじゃこれ歌唱を披露してくれました。声がひっくり返ったとか、沈黙だったとかはめずらしくもなんともないですが、これはちょっとめずらしい.....ということで、イタリアのRAI3のラジオ番組"La Barcaccia"でもとりあげられました。右の音声ファイルです。

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ローランド・ビリャソン復帰!3月ウィーンでネモリーノ☆5月にはチューリヒ歌劇場デビューも [オペラ歌手]

Villazon_08_06_51a.jpg ローランド・ビリャソン Rolando Villazón (1972.2.22 - )の復帰が決まりました。すでに自身のホームページに8月までのスケジュールが発表されています。
 さすが人気者です....3月22日ウィーンを皮切りに、ちゃんと毎月お仕事が入っています。ビリャソンの復帰挨拶ビデオでも言ってますが、チューリヒ歌劇場デビューもできることになって、とても嬉しいそうです。捨てる神あれば拾う神あり...というかチューリヒはさすがに商売上手です。
 ウィーンの《カルメン》とROHのマスネ作曲《マノン》はすでにキャンセルしてビリャソンの代役が決まっています。《マノン》のデ・グリューは、なぜかヴィットリオ・グリゴーロなんです。これらは本人の意志で自らがキャンセルしたのか.....もうちょっと早く復帰宣言して欲しかった.......
 ネモリーノ、レンスキー、アルフレードで喉ならし...ということなんでしょうか。コンサートとかリサイタルが4月〜8月にかけて9公演ありますが、オペラ公演は下記のようになっています。 

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ヴェルビエ音楽祭 Verbier Festival:ターフェルのドン・ジョヴァンニ★☆ライモンディのドン・ジョヴァンニ [オペラ歌手]

 夏は世界各地で音楽祭が催されていますが、スイスのヴェルビエ音楽祭というのもあるんですね。演奏会形式ですが、ブリン・ターフェル(1965.11.09- )とルネ・パペ(1964.09.04- )のコンビの《ドン・ジョヴァンニ》が上演されました。どっちがどっち?....どっちもどっちも歌ってるし......容貌もどっちもどっちだし......
 今回は、ターフェルがドン・ジョヴァンニ、パペがレポレッロでした。じゃんけんで決めてもいいくらいですが、声域的に正しい配役ということになりますね。
 ライモンディもグリゴーロも全く関係ない、グリゴーロはパペとヴェルディのレクイエムで共演したことはありますけど.....まあ、今回の演奏では全く接点がないのですが、なんで取り上げるかというとブリン・ターフェルがインタビューでルッジェーロ・ライモンディに言及しているんです。

2009.7.20 Schade, Quasthoff,Samuil,Terfel,Dasch,Gleadow,Schwartz,Pape

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ヨナス・カウフマンいかがでしたか? ファンが増えたかしら...... [オペラ歌手]

 ここ数日のことですが、ウチのブログ、本館と別館の両方に検索ワード『ヨナス・カウフマン』でおいでになる方が妙に増えてます。今まで、『ヨナス』とか『カウフマン』で検索して来られる方は、皆無だったんですけど.....これは、もう、Bshiで放送した「世界が注目する男性歌手」の一人にヨナス・カウフマンが取り上げられたからというのは明らかですね。

↑クリック:ビデオクリップ

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ビリャソン 2度目の休業★☆ドミンゴのOperalia'99 テノール三羽烏-Villazon-filianoti- Calleja [オペラ歌手]

 ローランド・ビリャソン Rolando Villazon(1972.2.22-メキシコ出身)が、また、休業だとかで、とりあえず年末まで全公演キャンセル、4月29日にエージェントから発表がありました。
 今年になってから、不調だとか、キャンセルしただとかで話題になっていましたが、2007年9月〜12月も、理由はなんだったのか知りませんが、休業しています。今回は、声帯に曩胞ができたとかでオペをするという理由ですが、この声帯曩胞を切除すれば、今までの不調が解消されるということでしょうか.....今までの不調の原因が声帯曩胞ってことでもないと思いますので、オペが成功したら、どの時点の状態に戻るっていうんでしょう。

1999年オペラリア三羽烏:左からカレイヤ21才、フィリアノーティ25才、ビリャソン27才

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ソプラノの『Eri Nakamura 中村 恵理』さん、ネトレプコの代役でジュリエッタを歌う [オペラ歌手]

★大成功だったそうです。ロンドン在住のロンドンの椿姫さんdognorahさんの鑑賞レポートをリンクさせて頂きました。写真もあります。

★イギリス人のRRの追っかけさんもこの公演をご覧になって、素晴しかった....と知らせて下さいました。リンクできませんので、記事に要約を追記しました。(2009.3.9 )


↑写真をクリック:Oh, quante volte !
※イタリア語字幕を付けてみました
 新国育ちのソプラノの中村恵理さんが、ネトレプコの代役で、3月7日にロンドンのROHで《カプレーティとモンテッキ》のジュリエッタを歌うそうです....というか歌ったようです。なにかとお騒がせのネトレプコですので、一日だけの(多分)キャンセルなのに大騒ぎのようです。中村恵理さんは、私の新国オペラ鑑賞歴にも度々登場するソプラノさんですので備忘録として残しておくことにしました。

 私が、最初に見たのが、2003年《フィガロの結婚》のバルバリーナ、これがオペラ研修所在籍中で新国デビューだったそうですが、同好の方たちの評判は上々で、小さい役ながら目立っていました。その後、2006年《こうもり》のイーダ、《イドメネオ》のイリヤ、2007年《ファルスタッフ》ナンネッタ、そして2007年10月の《フィガロの結婚》ではスザンナでした。この頃には、海外で活躍していたようですが、スザンナに予定されていたラウラ・ジョルダーノの急なキャンセルで、海外から駆けつけてくれました。

 鑑賞記録の記事が《こうもり》からありますので、リンクします。その時の「一言コメント」も転記します。新しい順です。

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テノールのジョン・健・ヌッツォ...2008.11.27逮捕 [オペラ歌手]

 「あなた人間やめますか...」という標語を知らなかったのかしら。健康第一、喫煙だって問題なのに、節制あってのオペラ歌手が、覚醒剤に手を出しちゃダメでしょ。
 彼は、2003年夏のザルツブルグ音楽祭、マクヴィカー演出《ホフマン物語》で、ルッジェーロ・ライモンディと共演してるんです。1幕に出て来る学生の一人ナタナエル、小さい役とはいえ、たくさん歌うし、けっこう目立つ役です。それから、2004年の新国の《ファルスタッフ》ではフェントン、その時のキャストは、ヴァイクル 、チェルノフ、ツェドニクという有名どこを揃えたものでした。

 事件としては、『ジョン・健・ヌッツォ(1966.5.5-東京生まれ/アメリカ国籍)は、11月27日に、覚醒剤取締法違反で現行犯逮捕されていたことが12月1日に明らかになった。匿名の情報で、警視庁がマークしていたが、11月27日、品川区の路上で、職務質問され、ポケットに覚せい剤0.7グラムを所持していたため、現行犯逮捕された。本人は、「バカなことをした」と覚醒剤使用を認めている』こんなもんです。

 ヌッツォは、南カリフォルニアのチャップマン大学音楽部を卒業ということですので、そのへんも薬物に対する認識の甘さがあったんでしょうか。最近は、活躍しているという噂も耳に入ってきませんでしたし、オペラ歌手もこれで喰って行けるのかいな...というようなお仕事のない歌手もいますので、それが原因....かとも思いましたが、どうなんでしょう....(参考:スケジュール 2004年の新国のフェントンの後は2006年と2007年にメトで小さい役、2007年のピッツバーグのネモリーノだけ、劇場でのオペラ出演は少ない.....)
 42才といえば、オペラ歌手としてはベテランとしてこれからも活躍できると思いますが、やっぱり、スター歌手でもない限り、どこかの劇場と専属契約を結ばないと、生活は安定しないでしょうね。それとも稼いだお金は覚醒剤に行っちゃってたのかしら。数年前にTBSの情熱大陸(2001.12.23)にウィーン国立歌劇場で活躍するオペラ歌手として取り上げられたり、2004年にはNHK大河ドラマの「新選組」の主題歌を歌い、紅白歌合戦にも出場、アルバムも発売されたりで、スター歌手気分だったのかもしれません。でも、大劇場では小さい役しか来ないし、主役級の役だと、どさ回りっぽい公演だし.....人生順風満帆の人が覚醒剤に手を出すというのは考え難いですから、なんらかの不安とか不満からの逃避目的だったかもしれません。新国立劇場の2004年の《スペインの煌き》は体調不良、2005年の《コジ・ファン・トゥッテ》は、頚椎椎間板ヘルニアの治療でキャンセルしてますので、持病もあったのかなぁ.....

 それにしても、毎度のことながら、2004年にリリースされていたアルバム「テノリッシモ」も即発売中止にされています。小室哲哉が詐欺容疑で逮捕された時も、ネット販売の楽曲も即ダウンロード禁止、関係音楽も発売停止とか、分けの分らないすばやい対応でしたが、今回も同じですね。犯罪にかかわった人の音楽を聞くとなんか問題でもあるのかしら.....こういう対応は理解できません。

 ヌッツォは、来年の1月にはアメリカのアリゾナ・オペラ(フェニックス)、4月にはデトロイト・オペラで《愛の妙薬》のネモリーノで出演予定ですが、どうなるんでしょう。執行猶予でもつけば、出演は可能なのかしら?  れいのレイプ事件のティート・ベルトランは、ちゃんと出演してましたけど。

 オペラ歌手として、これまで築いたキャリアは台無し、ネットで検索するとファンのサイトもありますし、ファンも大勢いるのに...。オペラ歌手という仕事は、他のジャンルの歌手と違って、こういうことで中断すると再帰は難しいのではないかと思います。

NYメトには、2003〜2007年にかけて出演。2003年3月28日《ナクソス島のアリアドネ》のBrighellaでメトデビュー、《道楽者のなりゆき》のセレム、2006年2月にはグノーのナタリー・ドゥセ主演の《ロメオとジュリエット》のテバルド、2007年4月《フィデリオ》ヤキーノ、5月《外套》流しの歌唄い、小さい役ながら25公演に出演
ウィーン国立歌劇場には、2000年9月11日〜2003年9月14日まで、22演目108公演、《オテロ》のカッシオとか《椿姫》のガストンとか《ルチア》のアルトゥーロとか。こういう小さい役から抜け出して主役を張る歌手になるのは、本当に一握りの歌手なんですね。

 私も見た記憶がありますが、2001年12月23日に放送された「情熱大陸」でのヌッツォ語録がネットで見つかりました。ウィーン国立歌劇場(多分専属)で、活躍していた頃です。
★やっぱり自信を持ってないと、ステージ上で楽しむっていう気持ちを持てないと思うから・・・。「絶対負けないぞ」、あと「自分は上手いんだ、絶対上手いんだ」って言い聞かせてウィーンにやってきた。
★音楽を通して、泣いて笑って怒ってっていう持ってる感情を全部出し切れる場所ってのはボクにとってはたぶんオペラしかないから。そういう意味ではオペラを歌えるってのは、ボクにとってはラッキーな場所があるって感じかな。


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世界のカラフを自認するフランコ・ファリーナ(アメリカ人テノール)ブロガーに噛みつく [オペラ歌手]

 私が巡回コースにしているギリシャ人のブログで面白いことがありました。
 6月1日から、アテネの野外劇場で、レナータ・スコット演出《トゥーランドット》がはじまりましたが、その初日の感想に、なんと、カラフを歌った歌手本人(多分)フランコ・ファリーナからクレームのメール。しかもそれをブログに掲載するように求めたのです。

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Piero Cappuccilli とL’Arena(ヴェローナ音楽祭) [オペラ歌手]

※今回この記事を書くにあたって検索したところ、カップチッリは、2005年7月11日ではなくて12日死亡なっているのが多いようですが、どちらが正しいのか判断つきません。情報ありましたらよろしくお願いします。


 先日『ヴェルディとアレーナ・ディ・ヴェローナ』という記事を書きましたが、このヴェローナ音楽祭に出演した帰りにピエロ・カップチッリが交通事故....というのを思い出しました。
 カップチッリは、トリエステに住んでいて、ヴェローナには車で往復だったんでしょうね。ヴェローナからトリエステは254キロ、日本だと、東京から浜松くらいの距離です。事故が起こったのは、1992年8月27日、《ナブッコ》の最終公演の帰り道です。奇跡的に一命をとりとめたといわれるくらい重症を負ったそうです。事故後、大きな舞台からは引退、62才でした。その後、元気になったとはいえ、事故の影響もあったようで、健康的には不安定だったようです。2005年7月11(12)日、75歳で亡くなりました。
 ヴェローナ音楽祭には、ヴェルディだけでも13シーズン、他の作曲家の作品《トスカ》のスカルピアなんかも歌っているはずですから、常連さんだったようです。
↑右上の写真は、"VERDI e L'ARENA"に掲載されていたものですが、Cappuccilliの"p"が足りないじゃないですか。校正ミスですね。
★ヴェルディの作品の公演統計表(1913年~2000年)
Piero Cappuccilli(1929 11.9〜 2005.7.11)の出演一覧


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なめられた新国:再度ラウラ・ジョルダーノのキャンセルについて [オペラ歌手]

  わぉ、こんな満面の笑みのラウラ・ジョルダーノの写真がイタリアのサイトにアップされていました。
 トリノの開幕公演《ファルスタッフ》の10月7 日初日に観劇した有名人たちの写真に混ざって彼女の写真が....楽屋入りか出か、どっちかですね。写真説明にも「若くて素晴らしいソプラノ、ラウラ・ジョルダーノのトリノデビュー」と、大歓迎の様子ですわ。このトリノの《ファルスタッフ》は、イタリア人が指摘していて気づきましたが、キャスト全員イタリア人!なんです。確かに今どきめずらしい 偶然ですね。それとこれとは別問題ですけど....キャンセルのこと、もうほとんど忘れていたのに、このくったくない笑顔を見ていたら「なめたらあかんぜよ〜」と悔しさがむくむく.....
 前の記事では、私の希望的善意100パーセントの推測でしたので、ここで、ちゃんと状況的事実をメモしておきます。

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