1989年メト《 ドン・カルロ》他-5-★☆MP3 Autodafè 1979年カラヤン指揮 [ドン・カルロ]
♪1989年メト《 ドン・カルロ》録音入手記念記事 その5
2幕2場(3幕2場/5幕もの):壮大かつ最も劇的な場面。演出はなかなか難しいようです。
■大フィナーレ:Autodafèの場(異端者火刑の場)
マドリッド中心部にあるアトーチャ聖母大寺院前の広場、中央には、異端者処刑のための火刑台が作られている。
↑VieoClip:フランドルの使節の直訴に怒るフィリッポ
ワロニー王立劇場《トスカ》07'11.20〜12.1 [トスカ]
ベルギー東部の都市、オランダとドイツとの国境に近いリエージュ Liègeで、11月20日から《トスカ》に出演中。ライモンディは、ワロニー王立劇場初出演、今シーズンから元ボローニャ歌劇場監督だったステファノ・マッツォニスStefano Mazzonisが、総支配人に就任ということで、彼とは個人的にも親しい間柄でしょうから就任祝いに出演、ということなんでしょう。
トスカはアメリカ人ソプラノMonique McDonald、カヴァラドッシは韓国人テノールYonghoon Lee、二人とも新人っぽいですから、ライモンディ出演!ということが目玉なんでしょうね。
↓写真をクリック:リハーサルの様子 | ↓写真をクリック:紹介のVideoClip |
ネットでこの公演に関する記事をいくつか見つけましたが、ライモンディの経歴を紹介しているものが多いようです。
★ Le grand Raimondi
★ Ruggero Raimondi à Liège pour Tosca
レビューも....
★ Grandeur et kitsch de la "Tosca" liégeoise
フランス語なんで、分かりませんが、感触として酷評っぽいですけど、どうなんでしょう....
見出しが、『グランドールでキッチュ』って.....Théâtre en panneは、劇場崩壊?
トスカとカヴァラドッシの二重唱は、目を閉じて聞くと、良いとかなんとか書いてあるような.....確かに、今どきめずらしい巨体のトスカに少年のように細いカヴァラドッシですものね。
※キャスト詳細と写真は→ワロニー王立劇場(Opéra Royal de Wallonie) のサイト
関連記事:
リエージュのワロニー歌劇場?!?
イタリアの出版社モンダドーリ創立100周年記念コンサート [コンサート]
11月13日、イタリアの出版社モンダドーリの創立100周年記念イベントのコンサートがミラノ・スカラ座で開催されました。招待客のみで一般公開はされませんでしたが、ヴェルディの《オテロ》1幕と《シモン・ボッカネグラ》の抜粋が演奏されました。ガレリーアの通りや、スカラ座の前が招待客の著名人たちで溢れている様子がこちらのサイトのビデオクリップで見られます。(ほんとそれだけ延々写しているだけです....演奏会の様子でも写っているかと期待したのですが...)
★オテロ: Clifton Forbis, Barbara Frittoli, Ruggero Raimondi, Francesco Meli, Antonello Ceron, Cesare Lana
★シモン・ボッカネグラ:Leo Nucci Carlo Guelfi, Barbara Frittoli, Orlin Anastassov, Fabio Sartori Francesco Meli, Piero Terranova, Guido Loconsolo, Alisa Zinovjeva
ガッティ指揮、スカラ・フィルハーモニー管弦楽、合唱団 ( Coro e Orchestra della Filarmonica della Scala)
参考:モンダドーリHP
1989年メト《 ドン・カルロ》他-4-★☆MP3 カルロ,エボリ、ロドリーゴ [ドン・カルロ]
♪1989年メト《 ドン・カルロ》録音入手記念記事 その4
★参考Don Carlo 楽譜
2幕1場(3幕1場/5幕もの):
あぁ、勘違い、その上暗くて間違っちゃったの巻
(シコフ、トロヤヌス,ヴァイクル)
■王宮内の王妃の庭園
「真夜中に、王妃の庭の月桂樹の下で、待ってます....」この手紙でエリザベッタが待っていると早とちり、それはそうでしょう、エボリが呼びだしたなんて夢にも思わないのが当然。
1989年メト《 ドン・カルロ》他-3-★☆MP3 ロドリーゴ&フィリッポ [ドン・カルロ]
♪1989年メト《 ドン・カルロ》録音入手記念記事 その3
■サン・ジュスト修道院前の広場 の続き
エリザベッタは、悲しみをこらえてお付きの者と共に退場。
ロドリーゴもその場を立ち去ろうとしますが、国王フィリッポに、待て!と呼び止められます。そなたのような高貴な血筋の軍人が、なにもしないで留まっているとは...私がしてやれることはないか...とフィリッポ。
♪以下のシーンは、こちらのビデオクリップでご覧になれます。暗くてほとんど見えませんが....1989年ウィーン、アバド指揮、ピッツィ演出です。この時がプレミエですが、今でもこの演出で上演されているようです。
それではとフランドルの惨状を訴えるロドリーゴ。しかし、平和のために改革派どもに鉄槌をくだしたのだ、血によって平和が得られるのだ、死もまた、わが手にかかれば、豊かなものとなり得るのだ....とフィリッポ。
1989年メト《 ドン・カルロ》他-2-★☆MP3 エボリ、エリザベッタ&カルロ [ドン・カルロ]
♪1989年メト《 ドン・カルロ》録音入手記念記事 その2
1幕2場(5幕ものなら2幕2場)エボリ、エリザベッタ、カルロ,フィリッポ全員登場します。
エボリはメゾソプラノにとっては、魅力的な役ですから、人気の高い歌手さんがやることが多いんでしょうね。今回は、コッソット、トロヤヌス、ファスベンダー、バルツァ、ボロディナの歌をアップしました。拍手もカットしないでそのままに...バルツァ、これは、カラヤンがしびれを切らして見切り発車してます。
エリザベッタも定評のあるフレーニ、M.プライス、リッチャレッリ。2006年のメトのRacetteは、私にはお初、見た目はいいのかな? ライモンディに言わせれば、数をこなせばうまくなる...というものでもないようですけど、今後の成長を期待というところでしょうか。今年6月のボローニャの《ファルスタッフ》のアリーチェさんでした。失礼しました。ネット放送で聴きましたが、すっかり忘れていました(その時の記事)。写真を見る限りでは別嬪さんです。
1989年メト《 ドン・カルロ》-1-★☆MP3カルロ&ロドリーゴ [ドン・カルロ]
バス歌手なら一度は歌ってみたいフィリッポII世...ライモンディは、27歳から30年以上にわたって主要レパートリーの一つとして歌っています。従って、共演者も様々、共演者の一覧表なんてのを作っています。 ところで、数日前に、1989年メトロポリタン歌劇場の録音を手に入れることができました。
Don Carlo................ Elizabeth of Valois.... Rodrigo.................... Princess Eboli.......... Philip II................... Grand Inquisitor....... Celestial Voice........... Friar........................ Tebaldo................... Conductor................ February 11, 1989 キャスト詳細............. |
Neil Shicoff Margaret Price Bernd Weikl Tatiana Troyanos Ruggero Raimondi Jan-Hendrik Rootering Hei-Kyung Hong Michael Devlin Diane Kesling James Levine Matinee Broadcast ★メトデータベース |
Piero Cappuccilli とL’Arena(ヴェローナ音楽祭) [オペラ歌手]
※今回この記事を書くにあたって検索したところ、カップチッリは、2005年7月11日ではなくて12日死亡なっているのが多いようですが、どちらが正しいのか判断つきません。情報ありましたらよろしくお願いします。
カップチッリは、トリエステに住んでいて、ヴェローナには車で往復だったんでしょうね。ヴェローナからトリエステは254キロ、日本だと、東京から浜松くらいの距離です。事故が起こったのは、1992年8月27日、《ナブッコ》の最終公演の帰り道です。奇跡的に一命をとりとめたといわれるくらい重症を負ったそうです。事故後、大きな舞台からは引退、62才でした。その後、元気になったとはいえ、事故の影響もあったようで、健康的には不安定だったようです。2005年7月11(12)日、75歳で亡くなりました。
ヴェローナ音楽祭には、ヴェルディだけでも13シーズン、他の作曲家の作品《トスカ》のスカルピアなんかも歌っているはずですから、常連さんだったようです。
※↑右上の写真は、"VERDI e L'ARENA"に掲載されていたものですが、Cappuccilliの"p"が足りないじゃないですか。校正ミスですね。
★ヴェルディの作品の公演統計表(1913年~2000年)
☆Piero Cappuccilli(1929 11.9〜 2005.7.11)の出演一覧☆
《ジョコンダ》:二十歳代のドミンゴとRRの録音☆★MP3 [ジョコンダ]
前に《ジョコンダ》をとりあげたのは、題して『《ジョコンダ》アルヴィーゼ:中くらいの役』。
その時点では、ルッジェーロ・ライモンディの出演に関しては、1971年のフェニーチェとローマの公演しか把握していませんでしたが、1967年ヴェネチアの近くのトレヴィーゾで、1970年にはマドリッドで歌っていることがわかりました。両方とも録音が出てきたので、出演していることがわかりました。
ライモンディは、デビュー後、あっという間に主役級の歌手になりましたから、この中くらいの役アルヴィーゼは、若い時しか歌っていない役です。
1970年5月、マドリッドのTeatro de la Zarzuela(サルスエラ劇場)での公演は、あのプラシド・ドミンゴのロールデビューだったそうです(本人の公式サイトより)。
せっかくですから、29歳のドミンゴの歌をアップします....