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1989年メト《 ドン・カルロ》他-4-★☆MP3 カルロ,エボリ、ロドリーゴ [ドン・カルロ]

1989年メト《 ドン・カルロ》録音入手記念記事 その4
★参考Don Carlo 楽譜
2幕1場(3幕1場/5幕もの):
あぁ、勘違い、その上暗くて間違っちゃったの巻
(シコフ、トロヤヌス,ヴァイクル)
■王宮内の王妃の庭園
 「真夜中に、王妃の庭の月桂樹の下で、待ってます....」この手紙でエリザベッタが待っていると早とちり、それはそうでしょう、エボリが呼びだしたなんて夢にも思わないのが当然。

↑音声ファイル(1): "A mezzanotte, ai giardin.."
 ヴェールを被っていて顔がわからなかったとは言え、頭っからエリザベッタだと信じてますから、エボリがやって来たとたんに、エリザベッタへの熱い想いをぶちまけます。こんなに愛されているのは、なんて幸せ.....永遠の恋に結ばれましょう..とヴェールをとるエボリ。そ、そ、そんなぁ....人違いに気づいてうろたえるカルロ。しどろもどろで、あんまり美しい夜なので、二人ともおかしな夢を見たのですよ...とごまかしますが、そこは鋭い女の勘、あの燃える恋の言葉は、誰のために...わかったわ、あなたは王妃を愛しいるのね! とカルロの言い訳なんか耳に入りません。


↑音声ファイル(2): "Che disse mai!" 
 何を言ったんです...とロドリーゴ登場。カルロの王妃に対する恋慕の情をエボリに悟られたことを知って困惑するロドリーゴ。エボリとロドリーゴの腹の探り合いの言い争いと、ひたすらなんてことをしてしまったんだ..と後悔するカルロの三重唱。


↑音声ファイル(3): "Ed io, che trmava al suo aspetto!..."
 聖女気取りの王妃の前でびくびくすることなんかなかったんだ!....(つまり、エボリは国王の愛人だったので引け目があったんですね)...嫉妬に燃え、国王になにもかも暴露してやると息巻くエボリ。あまりの剣幕にこのままでは大変なことになると、口封じにエボリを始末しようと剣を抜きますが、カルロはそれを必死で止めます。エボリは強気で、あら、刺さないの?...と挑発しますが、ロドリーゴも、おもいとどまり、神の御心にゆだねよう!と剣を捨てます。
 えせ息子のカルロめ!と嫉妬に燃え復讐を誓うエボリ、喋ったら大変なことになるぞ!とエボリを脅すロドリーゴ、すべてを知られてしまったどうしよう!と苦悩するカルロ.....一触即発,緊迫の頂点で熱気に満ちたドラマティックな音楽が繰り広げられます。エボリは怒り狂って退場。
 ロドリーゴは、危険を感じて、大事な手紙とか書類を全部自分に渡して欲しいと頼みます。さっきエボリから、ロドリーゴは国王の側近になったと聞かされたばかりだったので、躊躇します。私を疑うのですか!と落胆するロドリーゴ。君は私の支え、私の希望だ...と彼を信頼して、重要書類をを渡します。二人は、お互いの友情を再確認して抱き合います。「友情のモチーフ」が高らかに鳴り響き幕。この友情のモチーフ、胸が熱くなります
★1989年NYメト:レヴァイン指揮;Shicoff,M.Price,Weikl,Troyanos,RR


参考:
フィリッポII(ドン・カルロ)主な公演 1968ー2003
ヴェルディ:ドン・カルロ録音

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コメント 3

euridice

エボリの存在、はじめ全然わかりませんでした^^; 公女ってのが、今でもよくわからないんですけどね・・ 実在らしいけど。知ってたら教えて!
by euridice (2007-11-24 09:52) 

keyaki

euridiceさん、肖像画のAna de mendozaをモデルにシラーが創作した人物だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%B5
>王太子フェリペ(のちのフェリペ2世)の推薦により、12歳でルイ・ゴメス・デ・シルバと結婚

ってありますけど、ルイ・ゴメス・デ・シルバって、《エルナーニ》のシルバおじちゃんじゃないですか..(笑
歌舞伎でも歴史上のちゃんとした人物が、とんでもないところに出現しますが、そんなもんなんでしょうね。
by keyaki (2007-11-24 10:37) 

euridice

keyakiさん、ありがとうございます。
なるほど実在ではあるけど、戯曲、オペラの中の彼女はほとんど別人ということですね。
by euridice (2007-11-25 07:37) 

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