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新国立劇場2016/2017シーズン発表(2016.1.15) オペラ公演ラインアップ [オペラの話題]

 新国立劇場2016/2017シーズンが発表されました。「ワルキューレ」「ルチア」「ジークフリート」が新制作。ドイツものにかたよってるとか言われたくないのか、9のうち6演目がイタオペです。新国初上演っていうのがあればよかったのに。歌手ではバリトンのピエトロ・スパニョーリが新国初登場(フィガロの結婚の伯爵)、ヨーロッパで活躍しているソプラノの中村恵理さんが10年ぶりにスザンナで登場とか、テノールのマッシモ・ジョルダーノ(カルメンのドン・ホセ)が14年ぶりに出演、前は椿姫のアルフレード(2002年)でハンサムなテノールというふれこみでした...最近はハンサムなテノールが増えましたけど、当時は少なかったんです。最近の歌手はあまり知らないのでこのくらいかな。

◎2016/2017シーズン オペラ公演ラインアップ(公演詳細はタイトルをクリック)

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1.ワルキューレ(新制作):2016年10月2, 5, 8, 12, 15, 18日 (6公演)
 飯守 泰次郎/ゲッツ・フリードリッヒ/東京フィルハーモニー交響楽団
  ステファン・グールド、アルベルト・ペーゼンドルファー、グリア・グリムスレイ、ジョゼフィーネ・ウェーバー、
  イレーネ・テオリン、エレナ・ツィトコーワ


2.ラ・ボエーム:2016年11月17, 20, 23, 26, 29日(5公演)
 パオロ・アリヴァベーニ/粟國 淳/東京フィルハーモニー交響楽団
  アウレリア・フローリアン、ジャンルーカ・テッラノーヴァ、ファビオ・マリア・カピタヌッチ、石橋栄実、森口賢二、松位 浩


3.セビリアの理髪師:2016年11月27, 12月1, 4, 7, 10日 (5公演)
 フランチェスコ・アンジェリコ/ヨーゼフ・E. ケップリンガー/東京フィルハーモニー交響楽団
  マキシム・ミロノフ、レナ・ベルキナ、ルチアーノ・ディ・パスクアーレ、ダリボール・イェニス、妻屋秀和、加納悦子、桝 貴志


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4.カルメン:2017年1月19, 22, 25, 28, 31日 (5公演)
 イヴ・アベル/鵜山 仁/東京交響楽団
  エレーナ・マクシモワ、ドン・ホセ、マッシモ・ジョルダーノ、ガボール・ブレッツ、砂川涼子、妻屋秀和


5.蝶々夫人:2017年2月2, 5, 8, 11日 (4公演)
 フィリップ・オーギャン/栗山民也/東京交響楽団
  安藤赴美子、マルセロ・プエンテ、シャープレス、甲斐栄次郎、山下牧子、松浦 健、島村武男


6.ルチア(新制作):2017年3月14,18, 20, 23, 26日 (5公演)
 ジャンパオロ・ビザンティ/ジャン=ルイ・グリンダ/東京フィルハーモニー交響楽団
  オルガ・ペレチャッコ、イスマエル・ジョルディ、アルトゥール・ルチンスキー、妻屋秀和


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7.オテロ:2017年4月9, 12, 15, 19, 22日 (5公演
 パオロ・カリニャーニ/マリオ・マルトーネ/東京フィルハーモニー交響楽団
  カルロ・ヴェントレ、セレーナ・ファルノッキア、ウラディーミル・ストヤノフ、与儀 巧、清水華澄


8.フィガロの結婚:2017年4月20,23,26,29日 (4公演)
 コンスタンティン・トリンクス/フアンドレアス・ホモキ/東京フィルハーモニー交響楽団
  ピエトロ・スパニョーリ、アガ・ミコライ、マルクス・ヴェルバ、中村恵理、ヤナ・クルコヴァ、竹本節子


9.ジークフリート:2017年6月1,4,7,10,14,17日 (6公演)
 飯守泰次郎/ゲッツ・フリードリヒ/東京交響楽団
  ステファン・グールド、アンドレアス・コンラッド、グリア・グリムスレイ、トーマス・ガゼリ、クリスティアン・ヒュープナー、
  クリスタ・マイヤー、リカルダ・メルベート


参考:
イタリアもの(6):ラ・ボエーム、セビリアの理髪師、蝶々夫人、ルチア、オテロ、フィガロの結婚
ドイツもの(2):ラワルキューレ、ジークフリート
フランスもの(1):カルメン

2015-16シーズン
イタリアもの(3):トスカ、ファルスタッフ、アンドレア・シェニエ
ドイツもの(4):ラインの黄金、魔笛、サロメ、ローエングリン
その他(3):ウェルテル、イエヌーファ、夕鶴

関連記事:
新国立劇場2015/2016シーズン発表(2015.1.16) オペラ公演ラインアップ
新国立劇場2014/2015シーズン発表:どれに行こうかな..... (2014.1.17) 

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L'Elisir d'amore a Malpensa ミラノ・マルペンサ国際空港「愛の妙薬」2015年9月17日 ☆ オンデマンドで視聴可(2016/3/17まで) [オペラの話題]

 第二ブログでは7月30日から、順次お伝えしていましたが、ついに日本時間で早朝の3時からArteのストリーミングで見ることができました。第二ブログに詳細を報告していますが、Rai5ではライブはブロックされていましたし、オンデマンドにもなっていません。今のところ、視聴できるのはドイツArteフランスArte、ライブよりかなり画質を落としていますが、半年間オンデマンドで見られます。
☆ドイツ
gri_malpensa20.jpg

☆フランス
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 皆さんお見事でした。ネモリーノのVittorio Grigolo 38才、アディーナのEleonora Buratto 32才、ベルコーレのMattia Olivieri 31才の若手トリオ、ドゥルカマラのMichele Pertusi は50才になっちゃたんですね。インテンダントのペレイラさんもエキストラで大活躍でした。
gri_malpensa17.jpggri_malpensa18.jpg

Periscopeでは、24時間限定(19日の早朝2時頃まで)でテレビ放送とは違う舞台裏からの映像が楽しめます。
1.https://www.periscope.tv/w/1gqGvvjzMQaGB
2.https://www.periscope.tv/w/1lPKqrMWQqmGb
3.https://www.periscope.tv/w/1dRJZzYyVazJB
4.https://www.periscope.tv/w/1YpKkOBMLoYKj
5.https://www.periscope.tv/w/1jMKgNkDyjexL
6.https://www.periscope.tv/w/1ypKdRZjmnRJW

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ポンペイの「ボエーム」Rai5で放送 ...8月27日までオンデマンドで見られます(2015.8.21) [オペラの話題]

*ブロックされているというお知らせをいただきました。確かにイタリア国内のみ視聴可でブロックされているんですね。ブラウザSafari では「申し訳有りません。イタリア国内のみです....」という表示が出て見られません。しかし、なぜかブラウザがFirefoxなら見られます。Firefoxをインストールしてお試し下さい。無料ですし、他のブラウザとの併用になんら支障はありませんので。
 私が見られた理由が分かりました。FirefoxにHola Unblocker(オラ アンブロッカー)というアドオンを入れていました。それでブロックが勝手に解除されたようです...多分。常にブロックが解除されるわけではないので、このアドオンはあまり役にたたないな....と思っていましたのですっかり忘れていました。Hola は、Chrome や Firefoxに有効でSafariには入れられないので、私の場合は、Firefoxで見られたということです。ぜひお試しを。(2015.8.22追記)


 2014年の第一回ポンペイ・フェスティバルで上演されたグリゴーロ主演の「ボエーム」が "Rai Replay"で視聴できます。下の画像をクリックするとリンクしています。


Rai Replay / 7 giorni di programmi rai da rivedere
OPERA - LA BOHEME / Durata: 02:00:10 / Andato in onda il: 20/08/2015


Teatro Grande - Scavi di Pompei
18 Settembre 2014
La Bohème
Orchestra Teatro Bellini di Catania
Direttore d'Orchestra Alberto Veronesi
Regia Carlo Antonio De Lucia, Ernesto Petti  
Cast
Vittorio Grigolo (Rodolfo)
Jessica Nuccio (Mimì)
Maria Carfora (Musetta)
Ernesto Petti (Marcello)
Maurizio Leoni (Shaunard)
Carlo Cigni (Colline)
Angelo Nardinocchi (Benoit / Alcindoro)
Antonio Pannunzio (Parpignol)
gri_pompeiBoheme_1.jpg

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ポンペイ・フェスティバルの詳細は第二ブログで.....http://colleghi.blog.so-net.ne.jp/2014-09-05

First opera: Welcome Performances at the Royal Opera House ロイヤル·オペラ·ハウスの取り組み [オペラの話題]

 『 "Welcome Performances" は、ロイヤル·オペラ·ハウスでオペラやバレエを見たことがない家族のための企画です。何も知らなくても大丈夫、気軽に試してみてください。しかも映画に行くよりも安い!チケット£5–20£(¥960 - ¥3840)』
 イーサンとキアン兄弟のオペラ初体験のビデオがRoyal Opera HouseeのYouTubeのチャンネルにアップされました。見に行ったのはグリゴーロ主演の「愛の妙薬」だったんですね。



 ROHだけでなく各オペラハウスでオペラ普及に向けていろいろな取り組みをしているようです。新国でも「学生・子供のための公演」とかやっていますが、一般の公演でのこういう企画はあるのかなぁ.....
 グリゴーロが Mirman School マーマン・スクール(ロサンゼルス)で演奏したという第二ブログの記事に父兄の方が、「10才の息子が感動してオペラ歌手になりたいと言い始めた」というコメントを下さいましたが、10才くらいって純粋に感動するんですね。
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スカラ座 2015/16シーズン発表(2015.5.27) ☆スカラ座 2015/16シーズン概要(2015.3.27) とEXPO2015の吃驚企画マルペンサ空港でフラッシュモブ [オペラの話題]

 本日、正式にスカラ座 2015/16シーズンがスカラ座のサイトに掲載されました。

スカラ座 2015/16シーズン(2015.5.27発表)

アンテプリマ(2015年12月4日) ヴェルディ: Giovanna d'Arco(新演出)
 Riccardo Chailly, Moshe Leiser-Patrice Curier / Nerebko, Meli, C. Alvarez

1.開幕公演 ヴェルディ: Giovanna d'Arco(新演出)
 2015年12月7, 10, 13, 15, 18, 21, 23/ 2016年1月2日
 Riccardo Chailly, Moshe Leiser-Patrice Curier
 Anna Netrebko, Francesco Meli, Carlos Álvarez, Dmitri Beloselski

2.ヴェルディ: Rigoletto (再演)
 2016年1月13, 17, 20, 22, 24, 29/ 2月6日 Mikko Franck, Gilbert Deflo
  Leo Nucci, Nadine Sierra, Vittorio Grigolo, Annalisa Stroppa, Carlo Colombara

3.ヘンデル: オラトリオ IL Trionfo del tempo e del Disinganno(チューリヒ、ベルリン制作)
 2016年1月28, 30/ 2月3, 5, 7, 10, 12, 14日  Diego Fasolis, Jürgen Flimm
 Martina Jankova, Sara Mingardo, Lucia Cirillo, Leonardo Cortellazzi

4.ヴェルディ: I due Foscari (新演出)
 2016年2月25/ 3月1, 4, 9, 12, 15, 18, 22, 25日 Michele Mariotti, Alvis Hermanis
 Placido Domingo/ Leo Nucci, Anna Pirozzi, Francesco Meli, Andrea Concetti

5.ジョルダーノ: La Cena delle Beffe (新演出)
 2016年4月3, 6, 10, 20, 23, 28/ 5月4, 7日 Carlo Rizzi, Mario Martone
 Kristin Lewis, Federica Lombardi, Chiara Tirotta, Marco Berti
 Nicola Alaimo, Bruno De Simone, Edoardo Milletti

6.プッチーニ: La Fanciulla del West (新演出)
 2016年5月3, 6, 10, 13, 18, 21, 25, 28日 Riccardo Chailly, Graham Vick
 Eva Maria Westbroeck, Claudio Sgura, Marcelo Álvarez, Carlo Bosi

7.ラヴェル: L'Enfant et les Sortileges- L'Heure Espagnole (2012年Glyndebourne Festival制作 )
 2016年5月17, 20, 22, 24, 26, 31 / 6月3, 6日 Marc Minkowski, Laurent Pelly

8.R. シュトラウス:Der Rosenkavalier (ザルツブルグ制作)
 2016年6月4, 7, 10, 14, 17, 21, 24, 29 / 7月2日 Zubin Mehta, Harry Kupfer
 Sophie Koch, Silvana Dussmann, Christiane Karg, Gunther Groissboeck, Adrian Eroed
 Kresimir Spicer, Benjamin Bernheim, Roman Sadnik, Dennis Wilgenhof

9.ヴェルディ: Simon Boccanegra (再演)
 2016年6月18, 22, 25, 28 / 7月1, 5, 8日 Myung-Whun Chung, Federico Tiezzi
 Leo Nucci/ Plácido Domingo, Carmen Giannattasio/Krassimira Stoyanova, Giorgio Berrugi
 Dmitri Beloselskiy, Massimo Cavalletti

10.モーツァルト: Die Zauberflote (新演出)
 2016年9月2, 4, 6, 8, 10, 13, 19, 21, 23, 26 Adam Fischer, Peter Stein
 スカラ・アカデミア公演

11.ブリテン: The Turn of the Screw (新演出)
 2016年9月14, 16, 20, 28, 30 / 10月13, 17日 Christoph Eschenbach, Kasper Holten
 Miah Persson, Jennifer Johnston, Allison Cook, Ian Bostridge

12.モンテヴェルディ: L'Incoronazione di Poppea (スカラとパリ共同制作)
 2016年9月22, 24, 27, 29 / 10月1日 Rinaldo Alessandrini, Robert Wilson
 Leonardo Cortellazzi, Miah Persson, Monica Bacelli, Silvia Frigato, Sara Mingardo

13.モーツァルト: Le Nozze di Figaro (新演出)
 2016年10月26, 29 / 11月2, 5, 8, 10, 16, 24, 27日 Franz Welser-Möst, Frederic Wake-Walker
 Diana Damrau, Golda Schultz, Marianne Crebassa, Carmen Oprisanu
 Carlos Álvarez/Simon Keenlyside, Markus Werba, Kresimir Spicer

14.クルターグ: Fin de Partie (新演出)
 2016年11月6, 11, 18, 23, 25, 30日 Ingo Metzmacher, Luc Bondy

15.ガーシュイン: Porgy and Bess (新演出、セミ・ステージ形式)
 2016年11月6, 11, 18, 23, 25, 30日 Nikolaus Harnoncourt, Philipp Harnoncourt
 Kristin Lewi, Pumeza Matshikiza, Angel Blue, Chauncey Packer, Lester Lynch, Eric Greene

Recital di canto
Dorothea Röschmann(1/11), Waltraud Meier(2/1), Luciana Serra(5/2), Ildar Abdrazakov(5/30), Piotr Beczala(6/12), Christian Gerhaher(9/25), Matthias Goerne(11/28)

 あらら....どうでもいいけど、ベチャワったら「スカラ座には出てやらない!」ってタンカきったんじゃなかった.....ベチャワのスカラ座ボイコット宣言 三年前だから時効ってことですか。
*  *  *  *  *  *  *  *

 3月27日付けのRepubblicaミラノ版でスカラ座の来シーズンの概要が発表されました。(記事には2016/17 stagioneとありますが、2015/16の間違いだと思います)
 12月7日の開幕公演は、前から言われていたようにヴェルディの"Giovanna d'Arco" シャイー指揮、ネトレプコ、メーリ、C.アルバレス。その他ヴェルディのものが、リゴレット(ヌッチ、グリゴーロ)、二人のフォスカリ(ドミンゴ)、シモン・ボッカネグラ(ドミンゴ/ヌッチ).....口の悪い方たちは、ミイラの博物館かよ〜とかなんとか....ヴェルディが4タイトルというのは珍しいのかな.... 「たんとヴェルディ」だって。プッチーニは、「西部の娘」だけ。ラメレスはマルセロ・アルバレスの初ロールだと思います。

 それからEXPO2015の吃驚企画として、9月17日にミラノ・マルペンサ空港のレストランで「愛の妙薬」のフラッシュモブ、ネモリーノがレストランのウェイターだそうです。スカラ座で9月18, 21, 25, 28日にグリゴーロ主演の「愛の妙薬」があるので、マルペンサ空港でもグリゴーロが歌うのかなぁ.....喜んでやりそうですけど。グリゴーロのオペラのルーツはピッツェリアとかレストランの喧噪の中で"Una furtiva lagrima"を歌って修行したそうですから。

◎スカラ座 2015/16シーズン概要
1.開幕公演 ヴェルディ: Giovanna d'Arco:
 シャイー指揮、Moshe Leiser-Patrice Curier演出、 Nerebko, Meli, C. Alvarez
以下日程不明
2.ヴェルディ: Rigoletto : ランザーニ指揮、 Leo Nucci, Vittorio Grigolo
3.ヴェルディ: I due Foscari:マリオッティ指揮、Placido Domingo
4.ヴェルディ: Simon Boccanegra:チョン・ミュンフン指揮、Placido Domingo/ Leo Nucci
5.プッチーニ: La Fanciulla del West:シャイー指揮、Graham Vick演出、Marcelo Alvarez
6.ジョルダーノ: La Cena delle Beffe: リッツィ指揮、Mario Martone演出
7.モンテヴェルディ: L'Incoronazione di Poppea: アレッサンドリーニ指揮、R. Wilson演出
8.R. シュトラウス: Rosenkavalier,:メータ指揮、ザルツブルグの演出
9.クルターグ: Fin de Partie: メッツマッハー指揮
10.ガーシュイン: Porgy and Bess (セミ・ステージ形式): アーノンクール指揮
11.ラヴェル: L'Enfant et les Sortileges- L'Heure Espagnole (コンサート形式) : ミンコフスキ指揮
12.ヘンデル: オラトリオ IL Trionfo del tempo e del Disinganno
13.ブリテン: The Turn of the Screw: エッシェンバッハ指揮
14.モーツァルト: Die Zauberflote (スカラ・アカデミア公演):Peter Stein演出
15.モーツァルト: Le Nozze di Figaro,:ウェルザー=メスト指揮

 歌手で名前があがっているのが、ドミンゴ、ヌッチ、M.アルバレス、グリゴーロって、みんなペレイラ氏と仲良し....友情で結ばれててなんだかんだ裏切らないんでしょうね。なんでもドミンゴが出てくれるとスポンサーがつきやすいってこともあるそうです。

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「プレミアムシアター」再放送リクエスト募集中:『リゴレット・イン・マントヴァ』も候補に [オペラの話題]

 前回(2011年1月)の放送を見逃した方! 「プレミアムシアター」で再放送のリクエストを募集中です。

 リクエスト募集のご案内
 オペラ一覧
 NO4.奇跡の映像美で送る、愛と復讐の物語
 ライヴ・フィルム・プロジェクト2010
『リゴレット・イン・マントヴァ』
  メータ指揮:ドミンゴ、グリゴーロ、ライモンディ、スルグラーゼ
 投票のページ
 一番最後の16. ライヴ・・イン・マントヴァ『リゴレット』
 に一票を

 "Rigoletto a(in) Mantova" は、2010年9月にイタリアのマントヴァで撮影され、世界に同時中継されました。
第1幕:9月4日(土)20:30
第2幕:9月5日(日)14:00
第3幕:9月5日(日)23:15

 NHKは、この企画に出資していたのに、予算の関係と放送枠の問題で同時中継は見送りましたが、翌年2011年の1月に放送しました。リクエストが多ければ、8月に再放送してくれるそうです。

 このオペラ・フィルムは、もう5年も世界のあっちこっちで繰り返し上映していますが、元は取れたんでしょうか......イタリア国内の映画館で、「5月12日、一日だけの上映」とさかんに宣伝しています。配給会社のMicrocinemaのyoutubeのチャンネルにいろいろクリップがアップされています。

☆トレイラー


☆Questa o quella per me pari sono(画像をクリック)
ピクチャ 2.jpg

☆ "La donna è mobile" (画像をクリック)
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関連記事:リゴレットa Mantova
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arteTVのドキュメンタリー"Ténors mythiques" カウフマン、フォークト、グリゴーロ(2015.5.10 ストリーミング)☆ オンデマンドで視聴可 [オペラの話題]

◎やっぱりオンデマンドで見られました。ドイツWDR制作なのでフォークトとカウフマンがメイン、フォークトは家族も出ていました。グリゴーロは、昨年の夏、ヴェローナでの撮影、カレヤとザイフェルト(太ったね)はほんのちょっとだけ。(2015.5.11)

◎あら残念、ブロックかかってますね。(2015.5.11)

 arteTVで5月10日に放送される"Tenors mythiques" 取り上げられるテノールは、Lauritz MelchioとBeniamino Gigli それから Caruso, Franco Corelli, Mario del?Monaco, Mario LanzaとGiuseppe di Stefano、三大テノール、そして今現在国際的に活躍するテノール Jonas Kaufmann, Klaus Florian Vogt, Vittorio Grigolo, Peter Seiffert, Joseph Calleja .....こんなてんこ盛りで53分のドキュメンタリーって、どんなんでしょう。多分、日本でも(オンデマンドでも)見られると思います。
 2分の抜粋版が見られます。カウフマンは寝っころがっているだけですが、グリゴーロがレッスンしている場面が見られます.....4月7日の公開レッスンを見に行った方々にはお馴染みですね.....ソプラノさんは、「ジャンニ・スキッキ」の”O mio babbino caro……私のお父さん”、なんか覇気のないバリトン君は 「フィガロの結婚」から"Non piu andrai farfallone amoroso,もう飛ぶまいぞ、この蝶々"

arteTVにリンク

Tenors mythiques
Les heros de la scene lyrique
dimanche 10 mai a 17h35 (53 min)
オンデマンドで視聴できます
ドイツ語版:http://www.arte.tv/guide/de/054757-000/mythos-tenor
フランス語版:http://www.arte.tv/guide/fr/054757-000/mythos-tenor

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マスネの「マノン」:最終場面のマノンの死を前にしたデ・グリュー(=グリゴーロ)の悲痛な叫び [オペラの話題]

 今、メトではダムラウ&グリゴーロの「マノン」上演中。かなりいいと、数年前のネトレプコ&ベチャワ組を凌駕するできだとも。最終場面のマノンの死を前にしたデ・グリューの叫び声も話題になっています。
 他のテノールさんたち(アラーニャ、アルバレス、ビリャソン、ベチャワ)のデ・グリューは、どうなのかというと、

1、無言(アラーニャ、アルバレス)
2、"No!No!"(ビリャソン) 
3、あ〜は〜と泣く(ベチャワ)

 グリゴーロのデ・グリューは盛大に叫びます。グリゴーロのオリジナルだと思います。2010年のROHでは2秒くらい、今回のメトはかなり長いので、叫ぶというよりは、遠吠えかな....初日の3月9日は6秒くらい、21日は10秒くらい、進化してます。28日の最終日には、音楽が終わるまでのばしちゃうかも。どんなものか最後の部分だけの動画を作ってみました。最初はROH 2010.7.10、2番目はメト2015.3.9、3番目はメト2015.3.21のライブから。

ビデオにリンク

 指揮者と相談してやってるんだと思いますが、ROHのアントニオ・パッパーノは叫び終わるのを待っています。メトのエマニュエル・ヴィヨームは、叫ぶのに音楽をかぶせてます。

 「傷ついた動物の遠吠え」というように述べているレビューもありましたが、いいタイミングで、この部分についての感想を見つけました....
Au finale, quand Manon meurt enfin dans les bras de Des Grieux, Grigolo a laissé exploser toute la tension et la douleur accumulées pendant les cinq actes dans un cri effrayant, effrayant surtout car ce cri n’était pas chanté mais hurlé, ce qui techniquement pour un chanteur est fort difficile à réaliser et qui montre à quel point le ténor italien est maintenant serein sur cette scène du Met qu’il parait tant aimer. Alors que le rideau se baissait, le public restait stupéfié de ce cri. Tous deux furent ovationnés comme il se devait. (At the end of the opera, when Manon dies in Des Grieux’s arms, all the tension and pain accumulated came out in a frightening cry from Grigolo, the fright coming from the fact that this cry was shouted and not sung, which is a pretty risky thing to do and shows how technically fearless Vittorio Grigolo has become. As the curtain went down, the audience was stunned. Both got a well deserved standing ovation.)
記事全文は→Manon at the Metropolitan Opera, New York / Thibault Courtois

関連記事:
ディアナ・ダムラウと「マノン」(2015.3.9〜28) 6公演 ☆ 舞台写真 ☆ 初日Live Stream 3/9(日本3/10午前8.25〜 ) ☆21日ライブ放送(ORF)☆ レビュー

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オペラ歌手のギャラ( 2014年記事より: トップクラス=1万7000€) ☆ イタリアの劇場の最高額ギャラと遅配(2015.3.11) [オペラの話題]

◎月刊誌 Classic Voiceがイタリアの劇場で支払われているアーティストの最高額を公開、更にイタリア国内ほとんどの劇場で支払いの遅延が常態化しているという記事です。下記のフランス・フィガロ紙の記事にはイタリアが抜けているような感じだったので、追記します。
 Classic Voice誌の記事はネットで読めませんが、Corriere della Seraに「I cachet della lirica オペラのギャラ」という見出しで紹介されています。さらにGramilanoに英語の要約で “How much are singers, conductors and directors paid?”が掲載されています。

 簡単にまとめてみますと....
・コンサートの最高額3万€
 Barenboim, Chailly, Whun Chung, Dudamel, Gatti, Harding, Mehta, Muti, Rattle, Thielemann? とかの指揮者
 Pollini, Lang Lang, Radu Lupu, Kavakos, Sokolovとかのソリスト
・オペラ歌手の最高額、コンサート2万€、オペラ1公演1万7千€
 Bartoli, Domingo, Renée Fleming, Elina Garanca, Kaufmann, Florezとか
・演出家の最高額6万€
  Robert Carsen, Calixto Bieito, Peter Stein, Bob Wilson, Graham Vick, Damiano Michielettoとか
・ギャラの支払い
 la Scala di Milano, Santa Cecilia a Roma, la Fenice di Venezia, il Massimo di Palermo以外は要注意、いつ支払ってもらえるかわからない。
◎ブラックリストの劇場:カリアリ(3年)、ジェノヴァ(1年)、フィレンツェ(9ヶ月)、ローマ(7〜9ヶ月)、ボローニャ(60 〜90日) 手形みたいなものなのか、カリアリの場合は現金化するのに平均3年かかるそうです。どの劇場かは明かしていませんが、バスバリトンのアンドレア・コンチェッティは、数年前のドン・ジョヴァンニのギャラをまだ全額もらってないそうです。まあ、これはオペラだけでなくどこの世界にもあることですけどね。アンドレア・コンチェッティは新国でレポレッロやってます.....新国は金払いいいとおもうよ。(2015.3.13)
*  *  *  *  *  *

 オペラ歌手の契約とかギャラについての記事が、フランス・フィガロ紙(11/21付け)とイギリスのテレグラフ(11/3付け)に掲載されました。
 フィガロ紙の記事はパリ在住の助六さんが要約をコメント欄に書いて下さいました。筆者のクリスチアン・メルランは本職は大学の独文教師で、批評家としても音楽ジャーナリストとしてもフランスで一番まともな部類という印象の方だそうです。
 テレグラフのルパート・クリスチャンセンは、オペラのレビューでお馴染みの方で、ヴィットリオ・グリゴーロについては、いつもなにか一言言いたいようですが、まあ、それだけ期待して鑑賞して下さってるってことでしょう。直近のROHの「愛の妙薬」は、めずらしくほめてました。そういえば、仮面舞踏会のカレイヤを「テディー・ベア」って言ってたな......グリゴーロは「子犬」ってよく言われますけど。

・ Le Figaro:Le casse-tête d'un casting de rêve 助六さんの要約:マルセロ・アルバレス(ラダメス・ロールデビュー)のインタビュー(2010.4.23):オペラ歌手のギャラについても一言...のコメント欄

・the telegraph:How much do opera stars get paid?

フィガロの記事の要約を更にまとめてみました。

・現在のトップフィーは1公演1万7000€程度。[2009年発表の「トップ・フィー」は1万5000€。中堅クラスは、5000-1万2000ユーロ€、端役は1000€以下]

・トップフィーは劇場により差がある。最高ギャラはヴィーンとロンドンでは同額だが、ミュンヘンではそれより4000€、チューリッヒでは1万€高い、フランスの地方劇場ボルドーの最高ギャラは1万€だが、それが適用されるのは1シーズン1~2回のみ

・独オペラ劇場会議はギャラ最高額を決めており、メト、ロンドン、パリはギャラ一覧表を定期的に交換している。だいたい良識が守られているが、ミュンヘンなどはギャラをつり上げているとの噂がある。

・メト(トップはおそらく1万6000$)は、経費削減のためスター歌手にギャラ7%引き下げを依頼
  (ネトレプコが了承したという記事をちらっと見た記憶が...)

・歌手の平均ギャラとトップフィーの差は1対3
 (ということは平均ギャラは5700€くらいかな)

・源泉徴収の税率は、スイスでは15%、独では40%
 (税金と言えば、カバリエが脱税で服役か罰金かってことになっているようです....昔はパヴァロッティが有名だった...カバリエは罰金を支払うことになったようです)

・新演出の場合、歌手はリハーサルで1カ月、上演で2~3週間、計約2カ月間拘束される。一般的にリハーサルにはお金は出ないし、滞在費も支給されない。
 (ニューヨークではギャラはほとんど経費で消えちゃう...アラーニャ談)
 (40%は税金にもっていかれるし、エージェントの手数料、ホテル代、アパートメントの家賃の高騰で、手元にはほとんど残らない....M.アルバレス談)

・歌手にとってはオペラ公演よりリサイタルの方が実入りがよい。
 (これはいつも言われていることですね.....一晩3万€から20万€といわれている。リサイタルを目一杯組んでいるのはヨナス・カウフマンくらいでしょ、かつてはビリャソンがいましたが、これもオペラ歌手としての人気がないとできないわけですけど)

・ギャラは名声だけでなく、特定種の声に関する需給関係でも吊り上がる。ジークフリートを歌えるワーグナー歌手は僅かなため、無名でもギャラをつり上げるのは容易。

・フランスにはないがドイツ・オーストリアの座付歌手の場合はギャラは月給の形で支払われるが、独立ソロ歌手のギャラよりずっと低額

・スター歌手を引きつけるには、ギャラに加え、芸術的内容が重要。エージェントでなく、歌手と直接相談している。

 テレグラフによれば1960年代オペラ歌手全盛時代は1公演5万ポンドの大スターもいたそうです。あっというまの円安で、円換算しても意味がないですが、一応参考にレートを....1€=146円、1$=120円、1ポンド=187円

関連記事:
2000万円のオペラ歌手......って何のこと?
マルセロ・アルバレス(ラダメス・ロールデビュー)のインタビュー(2010.4.23):オペラ歌手のギャラについても一言...
オペラ歌手「使い捨て」? 自己責任?(朝日新聞記事に関連して2007.9.8夕)
ニューヨーク・タイムズにヴィットリオ・グリゴーロの(センセーショナルな)紹介記事(2010.10.14)

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ヨナス・カウフマン プライヴェートな理由で6月12〜23日のスカラ座「カヴァレリア」出演取り消し(2015.3.5発表) [オペラの話題]

 今日、ヨナス・カウフマンがスカラ座のカヴァレリアの出演を取り消したことを発表しました。代役は3月5日現在まだ決まっていません。「この時期、家族のそばに居る必要があるという個人的な理由だが、我々は最終的に容認した」そうです。劇場側も納得するような理由なんだと思いますが、だったら、6月7日にソウルのコンサートを追加したのがちょっと解せませんけどね。

Scala, forfait Kaufmann

 更に劇場側の発表によれば、嬉しいお知らせとして、代わりに6月14日(日)にヨナス・カウフマンのオペラ・アリアのコンサート(Jochen Rieder指揮)を開くそうです。

 新国のマイケル・ファビアーノの「芸術上の理由」より腑に落ちますが、「家族のそばに居る必要がある」って気になりますね.....お目出度いこととしては、誰かの結婚、カウフマンの長女って15、6でまだ結婚ってことはないですけど....それとも家族のどなたかが病気だとか(昔、ゲオルギューが娘(姪)が手術するからそばに居てやりたい...とかでキャンセルしたことがある)

 とにかくカウフマンのスケジュールは過密!
◎1月からのスケジュール
1月4日:Wigmore Hall:リサイタル
1月20,23,26,29,31/2月3,6日 ロンドン:アンドレア・シェニエ
2月27日 ローマ/アイーダ(CD録音のため) 17日以前にローマ入り
3月 4 , 7日 メト:カルメン 4日体調不良キャンセル
3月28, 4月6日 ザルツブルグ:Cav/Pag
3月31, 4月3日 ザルツブルグ:ヴェルディのレクイエム
4月15,17,19,22,24,26日 ドイツ国内リサイタル・ツァー
5月4,7,10日 ミュンヘン:運命の力
5月14,16,15,20日 ドイツ国内リサイタル・ツァー
5月23日 シャンゼリゼ:リサイタル
5月30, 6月1,4日 日本リサイタル・ツァー
6月7日 ソウル:コンサート (最近追加)
6月12,15,17,20,23日 スカラ座:カヴァレリア 個人的理由で全公演出演取り消し
6月14日 キャンセルお詫びコンサート
6月27日 ミュンヘン:コンサート

 しかし、6月7日がソウルで、カヴァレリアの初日が12日って、新演出のオペラに出演するのはあり得ないことなので、恐らく、カウフマンとしては日本公演を5月末から6月に持って来た時からスカラ座はキャンセルするつもりだったと思います。スカラ座の発表でもシーズンのはじめにカウフマンから降りたいって言われてた....と書いて有りますし、こういう場合、劇場としては本人の気が変わるのをギリギリまで待つってことなのかな.....ペレイラ氏とは長年の付き合いでツーカーの間柄でしょうから、降板理由も適当に考えたのかも。ま、オペラでキャストを重視する場合は、少なくとも本人サイドの発表があるまで信用できないってことです。

スカラ座発表:Cavalleria rusticana
Jonas Kaufmann rinuncia a Cavalleria ma canta in concerto alla Scala
All’inizio della stagione in corso Jonas Kaufmann ha chiesto al Teatro alla Scala di poter rinunciare alle recite di Cavalleria rusticana programmate per giugno 2015.
Tale richiesta si basava sulla necessità per Jonas Kaufmann di restare, in quel periodo, vicino alla sua famiglia: una motivazione privata che abbiamo infine accolto.
Abbiamo cercato di trovare un’alternativa per garantire la presenza dell’artista alla Scala.
Siamo quindi lieti di poter annunciare Jonas Kaufmann in un concerto di arie d’opera con la Filarmonica della Scala diretta da Jochen Rieder domenica 14 giugno 2015 alle ore 20. Il programma sarà comunicato a breve.


関連記事:
ヨナス・カウフマン ジャパンツアー全滅.....このスケジュールではね....
不運続きのスカラ座 ☆ カウフマン降板(2014.10.3,4 アバド追悼コンサート) ☆ アラーニャ、スカラ座復帰せず! (2014.9.5)
 
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新国「マノン・レスコー(2015.3.9〜21)」 出演者さんのメッセージ(2015.2.24) [オペラの話題]

 2011年3月11日の東日本大震災で中止を余儀なくされた「マノン・レスコー」、4年ぶりに復活です。公演情報:http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150309_003712.html
 私も見に行く予定にしていましたが、中止は当然の状況でした。同じ時期に上演というのもたまたまなのかもしれませんが、なんか感慨深いものがあります。デ・グリュー役のグスターヴォ・ポルタとレスコー役のダリボール・イェニスのメッセージでも、出演者の皆さん本当に怖い思いをされたのが伝わってきます。



関連記事:
2011年3月13日〜 フィレンツェ来日公演《トスカ》
新国立劇場 オペラ2010/2011シーズン発表

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新国立劇場2015/2016シーズン発表(2015.1.16) オペラ公演ラインアップ ☆「ウェルテル」のファビアーノ降板 ONPに乗り換え(2/9) [オペラの話題]

◎マイケル・ファビアーノにフラレタ「ウェルテル」の題名役が発表されました。マルチェッロ・ジョルダーニMarcello Giordani (1963.1.25) だそうです。将来有望かもしれないけどどうなるかわからない小者から大者に代わったってことです......マルチェッロ・ジョルダーニは、マルセロ・アルバレス(1962.2.27)、ホセ・クーラ(1962.12.5)、ロベルト・アラーニャ(1963.6.7)と同世代で、世界の主要劇場で活躍しています。2010年にはマルチェッロ・ジョルダーニ基金を設立して、後進のためにも尽力しているすでに地位も名誉も得てるテノールということですね。
 「ウェルテル」は頻繁に上演されるオペラではありませんが、マルチェッロ・ジョルダーニは、2000年にアン・デア・ウィーンで歌って(私の検索結果なので他でも歌っている可能性はありますが)います。

マルチェッロ・ジョルダーニの関連記事:
《シチリアの晩鐘》ボニゾッリのアリーゴとか...M.ジョルダーニも..
藤原の「アドリアーナ・ルクヴルール」
(2015.2.16)


◎「ウェルテル」のマイケル・ファビアーノがキャンセルしました。新国の発表では「本人の芸術上の理由」だそうですけど、パリ国立歌劇場(リゴレット4/9〜5/5) のオファーを優先させて乗り換えただけですね。だいたい一旦引き受けて「芸術上の理由」なんて有り得ないです。「本人の都合により」という素晴らしい日本語があるのに「芸術上の理由」なんて変な憶測を呼ぶ文言を使うのはなぜでしょうね。
 4月にコンサートで来日するヴィットリオ・グリゴーロとか5月にコンサートで来日するヨナス・カウフマンと直接交渉してみて下さい.....ダメモトで。(2015.2.9)


 新国立劇場2015/2016シーズンが発表されました。「イエヌーファ」は新国初上演、「ラインの黄金」「ウェルテル」は新制作。話題としては、再びフォークトがローエングリンを歌ってくれるとか、「魔笛」がオール日本人キャストだとか、「ウェルテル」が、あのマイケル・ファビアーノだとか、グリゴーロとの共演が多いカヴァレッティがフォード氏だとか.......今シーズンもやっぱりドイツものに偏っているような感じがしますね。




2015/2016シーズン オペラ公演ラインアップ(公演詳細はタイトルをクリック)
 *再演で、鑑賞レポートがあるものはリンクしました

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1.ラインの黄金(新制作):2015年10月1,4,7,10,14,17日(6公演)
 飯守 泰次郎/ゲッツ・フリードリッヒ/東京フィルハーモニー交響楽団
 ユッカ・ラジライネン、ステファン・グールド、トーマス・ガゼリ、クリスタ・マイヤー


2.トスカ:2015年11月17,20,23,26,29日(5公演)
 エイヴィン・グルベルグ・イェンセン/アントネッロ・マダウ=ディアツ/東京フィルハーモニー交響楽団
 トスカ未定、ホルヘ・デ・レオン、ロベルト・フロンターリ


3.ファルスタッフ:2015年12月3,6,9,12日(4公演)
 イヴ・アベル/ジョナサン・ミラー/東京フィルハーモニー交響楽団
 ゲオルグ・ガグニーゼ、マッシモ・カヴァレッティ、アガ・ミコライ、エレーナ・ザレンバ
 ◎ファルスタッフ鑑賞:2007.6.19


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4.魔笛:2016年1月24,26,28,30日(4公演)
 ロベルト・パーテルノストロ/ミヒャエル・ハンペ/東京交響楽団
 妻屋秀和、鈴木 准、佐藤美枝子、増田のり子、九嶋香奈枝、萩原 潤
 ◎《魔笛》の男性三役(2006.1.24鑑賞)


5.イェヌーファ(新国初上演):2016年2月28 / 3月2,5,8,11日(5公演)
 トマーシュ・ハヌス/クリストフ・ロイ/東京交響楽団
 ハンナ・シュヴァルツ、ヴィル・ハルトマン、ジャンルカ・ザンピエーリ、ジェニファー・ラーモア、ミヒャエラ・カウネ


6.サロメ:2016年3月6,9,12,15日(4公演)
 ダン・エッティンガー/アウグスト・エファーディング/東京交響楽団
 カミッラ・ニールント、クリスティアン・フランツ、ロザリンド・プロウライ、グリア・グリムスレイ


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7.ウェルテル(新制作):2016年4月3,6,9,13,16日(5公演)
 マルコ・アルミリアート/ニコラ・ジョエル/東京フィルハーモニー交響楽団
 マイケル・ファビアーノ、エレーナ・マクシモワ、アドリアン・エレート、砂川涼子


8.アンドレア・シェニエ:2016年4月14,17,20,23日(4公演)
 ヤデル・ビニャミーニ/フィリップ・アルロー/東京フィルハーモニー交響楽団
 カルロ・ヴェントレ、マリア・ホセ・シーリ、ヴィットリオ・ヴィテッリ
 ◎レイフェルクスのカルロ・ジェラール:2005.12.2


9.ローエングリン:2016年5月23,26,29 / 6月1,4日(5公演)
 飯守泰次郎/マティアス・フォン・シュテークマン/東京フィルハーモニー交響楽団
 アンドレアス・バウアー、クラウス・フロリアン・フォークト、マヌエラ・ウール、ユルゲン・リン、ペトラ・ラング
 ◎「ローエングリン」フォークト最高!(2012.6.13) ☆ フォークトのインタビュー(朝日新聞)


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10.夕鶴:2016年7月1,2,3日(4公演)
 大友直人/栗山民也
 キャスト日替わり


参考:
イタリアもの(3):トスカ、ファルスタッフ、アンドレア・シェニエ
ドイツもの(4):ラインの黄金、魔笛、サロメ、ローエングリン
その他(3):ウェルテル、イエヌーファ、夕鶴

関連記事:
新国立劇場2014/2015シーズン発表:どれに行こうかな..... (2014.1.17) 

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パリ国立歌劇場の「ボエーム」も2人のロドルフォが4人に....穴埋めにグリゴーロの名前も..(2014.11.29) [オペラの話題]

◎15日のレポートをパリ在住の助六さんがコメントしてくださいました。下のコメント欄をご覧ください。

gri_boheme_2014parigi.jpg
(2014.12.19)

NOP_rodolfo2014.jpg メトの「ボエーム」と同じようなことがパリでも....メトはラモン・バルガスの病気による降板、パリ(バスティーユ)の「ボエーム」は、理由不明ですが、A組のロドルフォ Khachatur Badalian(Khachatur Badalyan)、が全公演降板して、その穴埋めに4人のロドルフォが調達されました。なんとその中にヴィットリオ・グリゴーロの名前が.....

 こういっちゃなんですけど、なんなの、このわけのわからない布陣は.....ピッタスが全部歌っちゃえばいいじゃないの。メトは、とりあえず、全員、私でも名前くらいは知っているロドルフォ君たちですが、降板したKhachatur Badalyanって、期待の新星なのかしら? 私全く存じ上げませんが。Abdellah Lasriもですけど、モロッコ出身のオペラ歌手ですって....モロッコってフランス領でしたっけ。シーズン発表では下記のように二人のミミに二人のロドルフォで全14公演を7公演づつでした。

マルティネス & BadalyanのA組:11/30, 12/2, 4, 6, 9, 11, 13
カベル & ピッタスのB組:12/15, 18, 21, 23, 26, 28, 30

Khachatur Badalyanが全公演から消えたため二人のミミ、4人のロドルフォPiotr Beczala, Dimitri Pittas, Abdellah Lasri, Vittorio Grigoloになりました。

Ana Maria Martinez & Piotr Beczala:11/30
Ana Maria Martinez & Dimitri Pittas:12/2, 6, 11, 13
Ana Maria Martinez & Abdellah Lasri:12/4, 9
Nicole Cabell & Vittorio Grigolo : 12/15, 18, 21
Nicole Cabell & Dimitri Pittas : 12/ 23, 26, 28
Nicole Cabell & Abdellah Lasri : 12/30

 それにしてもグリゴーロが引き受けるとは。12月13日までロンドンで「愛の妙薬」なのに。しかも12月16, 18日のケント・ナガノ指揮、モントリオール交響楽団のクリスマスコンサートをスケジュールの調整ミスとかの理由で11月19日に突然キャンセルしてます。まさか、パリの「ボエーム」のためにキャンセルしたんじゃないですよね。モントリオールをキャンセルしたから、パリ国立歌劇場に頼まれたんですよね。それに1月12日からはメトで「ホフマン物語」がはじまるのに、12月21日までパリって忙しくないのかな。(12.1現在、本人発表はありません 12/5公式HPに出ました)

メモ:
・Khachatur Badalian(Khachatur Badalyan):オセチア共和国の首都ウラジカフカス、1982.5.9生まれ、「ホフマン物語」でマリンスキー劇場でデビュー、2012年同劇場のソリストとなる
・Abdellah Lasri :モロッコ出身 1982年生まれ

関連記事:メト2014-15シーズンの「ボエーム」(2014.9.23〜2015.1.24) どこまで続く...ころころ代わるキャスト(2014.11.26)

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ミラノ・スカラ座 2014/15シーズン 開幕公演「フィデリオ」13分間の拍手喝采 劇場外では乱闘 ☆ フォークトの代役にカウフマン (2014.12.10) [オペラの話題]

◎番外編:
12月7日のプレミエが終わった後、スカラ座から出てくる客をつかまえてのインタビュー。イタリアのオペラフォーラムで「見て見て!」とリンクされていました。おかしな質問にひっかかった皆さんのハチャメチャ受け答えを楽しむビデオですが、アニメの登場人物まで持ち出して煙に巻いています。私もアニメ全然知らないので、こういう風にきかれれば、こういうことになっちゃうかも.....イタリアでも日本のアニメは人気でそれで日本に留学してくる若者も多いそうです。アニメの部分だけご紹介。


私並みの知識しかない方のために.....
Kenshiro=「北斗の拳」ケンシロウ
Holly e Benji (オーリ・エ・ベニ) =キャプテン翼 Julian Ross (三杉淳 Misugi Jun)
Maestro Splinter = Tartarughe Ninja イギリスのアニメ
Charizard リザードン = ポケモンのキャラクター (2014.12.16)

*  *  *  *  *  *

Kaufmann1999scala_Jaquino.jpgスカラ座の発表によればフォークトが気分がすぐれないので、10日は、ヨナス・カウフマンが代わりにフロレスタンを歌うそうです。
 カウフマンは、10月にヴェルディのレクイエムをキャンセルしたり、11月9日のベルリンの壁崩壊25周年記念バレンボイム指揮 「歓喜の歌」をフォークトに代わってもらっていますし、体があいていれば引き受けないわけにはいかないでしょうね。過密スケジュールのカウフマンなのに、10日は空いてたんですね。何と運のいいスカラ座、というかペレイラ氏、株を上げましたね。


*右の写真は1999-2000シーズン開幕公演「フィデリオ」のヨナス・カウフマン、Bキャストのヤキーノで12月14,16,18日に歌った。(2014.12.11)

*  *  *  *  *  *

 ということで、演奏は大成功、そしてすべての登場人物に拍手喝采だったそうです。スカラ座の開幕公演としては、なにか一騒動あるものですが.....昨年の「椿姫」は、演出とアルフレードのベチャワにブーイング、ベチャワはすねて「スカラ座にはもう出てやるもんか」宣言をしたとかありましたっけ....
 開幕公演に関するLa Stampaの7日の速報は、「13分間の拍手喝采、ジーンズのフィデリオを評価 / 説得力のある現代への読み替え」という見出しで、劇場前広場のデモでは二人の警官が負傷する事態となりましたが、公演自体は、ブーイング無しの13分間もの拍手喝采で、ボレンボイムのスカラ座音楽監督最後の公演を無事終えたということです。8日の記事は、「カラビニエリに守られたミラノの暗いフィデリオ / スター無し、ナポリターノ大統領もレンツィ首相も無し、グラマー無しの初日。劇場の外では衝突」。演奏については、13分間の拍手喝采とだけ、来シーズンは、ヴェルディの "Giovanna d’Arco" だとか。

 公演のレビューは、こちら、バレンボイムは序曲に「フィデリオ」序曲ではなく「レオノーレ序曲2番」を演奏したとか、各歌手のレビューもあります。歌手の皆さん総じて好評。

 例年NHKのBSで放送されますが、まだ予定は出ていないようです。早く見たい方は、バックステージからの中継がYouTubeにアップされていますので貼付けておきます。演奏は、32分くらいからはじまります。音楽はよく聞こえない部分が多いですが、バックステージの様子も面白いです。本当にたくさんの人たちがかかわっているんですね。



 再生リストをクリックするとその他の数分の録画もご覧頂けます。

1幕がYouTubeにアップされました。いつブロックされるか分かりませんので、ゆっくり見たい方はダウンロードしたほうがいいと思います。(2014.12.10)



2幕もアップされました。(2014.12.11)




メモ:「フィデリオ」に四つの序曲
1.1805年:レオノーレ序曲第2番
2.1806年 :レオノーレ序曲第3番
 (コンサートでよく演奏される、またオペラでは第2幕2場の間奏曲として演奏される場合もある)
3.1807年 :レオノーレ序曲第1番
4.1814年:フィデリオ序曲 (普通はオペラの序曲として演奏される)

関連記事:ミラノ・スカラ座 2013/14シーズン 開幕公演「椿姫」☆ マーラ・ザンピエリがアンニーナ ☆ ベチャワのスカラ座ボイコット宣言(問題のカーテンコールの一部アップ)
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ロンドンのロイヤル・オペラハウスの Live Cinema 日本でも一日遅れで上映:今月は「愛の妙薬」 [オペラの話題]

★11月29日ロンドン時間18:50(日本時間30日午前3:50)からBBC RADIO 3で放送されます。Donizetti's L'elisir d'amore

 今ロンドンで上演中の「愛の妙薬」、昨夜(27日)見てきました。舞台をご覧になったロンドン在住のオペラファンの皆さんにも、また各レビューでもとても評判がいいので、楽しみにしていましたが、本当に素晴らしいできであっというまの3時間でした。
gri_nemorino2014-b.jpg

  案内役の方が「はじめてのオペラに最適です」と紹介されていましたが、確かに誰も死なないし(ネモリーノの叔父さんは死ぬけど) ハッピーエンドだし、オペラ初体験の人がオペラ嫌いになることはないでしょう。でも、けっこうたいくつしちゃうのもあるので、どれでもってわけには....今回のROHのはおすすめです。ネモリーノ、アディーナ、ドゥルカマラ、ベルコーレ、それぞれの性格の解釈が非常に的確でそれに従ってそれぞれが最高の役作りをしていました。だから、性格悪いアディーナとか、間抜けなネモリーノっていうかんじがなくて、とても楽しめました。ああいう幼なじみっていますよね。ほんとほのぼのって感じで幕が下りました。(ちなみにメトのネトレプコとポレンザーニのは私にはたいくつな部類、化粧濃すぎだし...) 

 「愛の妙薬」が好きになったのは、ゲオルギューとアラーニャのDVD(リヨン歌劇場の)を見てからかな....演出も出演者もよくて、ドゥルカマーラの奥さんらしき中年のおばさん(歌わない役)がけっさくでした。マチェラータ音楽祭のは、ドゥルカマラがシュロットで、ネモリーノはまん丸マチャド、これも面白かった。ドゥルカマラはブッフォ系の歌手さんよりも意外性のある歌手が好きかも...なのでターフェルのドゥルカマラも嬉しかったです。最初にターフェルのインタビューがありましたが、アムステルダムでエルビス・プレスリーのドゥルカマラをやった....と話していました。薄汚い白衣ではなくギンギラギンの衣装です。画質が悪いですけどYouTubeで見られます。
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 カーテンコールの写真はLive Cinemaの日、26日のものです。ロンドン在住のkyokoさんに頂きました。「ファウスト」の時は前に"CAIO! MAMMA E PAPA" 後ろにI [黒ハート] Londonと書いたTシャツに着替えてでてきましたが、今回は、意味不明のODLR THANKS でした。なんだろう...なにかの頭文字だろう...といろいろ考えましたが、先頃亡くなった「オスカー・デ・ラ・レンタ ありがとう」ではないかと.....違うかもしれませんけど。

 5656_3968.jpg ポスターにもワンコがいますが、舞台にも登場するというので楽しみにしていましたが、あっというまに舞台を駆け抜けたのでよくみえませんでした。アルフィー君というジャック・ラッセル・テリアなんだそうです。小さくてとてもかわいいワンコですよね。

 映画館でオペラハウスの舞台を見る企画もいろいろあるようですが、今のところ私が体験したのはメトのHD上映とROHのLive Cinemaだけ。
 メトのHD上映は1ヶ月遅れとはいえ、数日間上映しますし、数年前からやっていますのでそれなりに知名度もあって、演目でバラつきはあるんでしょうが、そこそこの集客力があるようです。グリゴーロが出るので重い腰を上げて、やっと今年の5月に初体験でした。
 ROHのLive Cinemaが、メトのHD上映と異なるのは、ロンドンで上演中のオペラが数時間遅れで見られることと「一回限り」ということです。ROHの場合、今までバレエは上映していたようですが、オペラは全プログラム上映は初めてです。従って、認知度が低いということもあって、150席くらいあるシアターでお客さんは10人程度、「新宿バルト9」で15人だったかな。 今後、カウフマンの「アンドレア・シェニエ」(カウフマンはジェラールにしか見えないな...)、ターフェルの「オランダ人」と続きますので、Live Cinema 存続のためにもぜひ都合をつけて足を運んで頂きたいです。Live Cinema上映劇場はこちらで →http://t-joy.net/roh_2014/movie.html

関連記事:
ROH「愛の妙薬」(2014.11.18〜12.13) ☆ 日本でも一日遅れのLive Cinema(11月27日)
メト「ボエーム」(HD上映有り)
愛の妙薬(1)プレスリー・ドゥルカマーラとネモリーノは誰?
《愛の妙薬》(2)まん丸マチャド、フローレス、Mr.ビーン・ヴィリャゾン
新国立劇場《愛の妙薬》リーフレット 石戸谷 結子のエッセイ読んだ人いますか....
新国《愛の妙薬》2010.4.15

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メト2014-15シーズンの「ボエーム」(2014.9.23〜2015.1.24) どこまで続く...ころころ代わるキャスト(2014.11.26) ☆ マイケル・ファビアーノ君も登場(2014.11.27) [オペラの話題]

Michael-fabiano_small.jpg◎やっぱり、ヴァルガス全公演キャンセルで、デムーロ(12/1, 5)とマイケル・ファビアーノ(12/10,13)が歌うことになったようです。
 マイケル・ファビアーノ君(1984.5.8 - )は、私のブログでも「24才のアメリカ人テノール、スカラ座での「ひどい体験」を語る」という記事で取り上げているので、なんか親しみがありますし、メトのオーディションのドキュメンタリー(2007年)でも注目されていましたし、テノールにしては悪役面(若禿げなのでカツラをつけると別人になる)ですし、それはともかくとして、ここでヴィットリオ・グリゴーロが出てくるんですよ。実は、グリゴーロは12月13日までロンドンで「愛の妙薬」の舞台があるのに、12月16日と18日にカナダのケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団のクリスマス・コンサートの予定が入っていました。これを11月19日に正式にキャンセルしたんです。マネージメントのミス、スケジュール管理のミスのようです。それで、グリゴーロの代わりとしてスーザン・グラハムとマイケル・ファビアーノが歌うことに決まっています。ファビアーノは12月13日にメトで歌って16日にモントリオールでクリスマス・コンサートに出るんでしょうか.....それとも.....。オペラって主役級が転ぶと次々にいろんなところに波及していくんですよね。
 グリゴーロのOSMクリスマス・コンサート出演は3月4日に発表されて、グリゴーロも正式に予定として入れていましたので、グリゴーロ目当てでチケットを買った人もたくさんいると思います。そんな中のお一人が「2013年にはヨナス・カウフマンがキャンセルしたし、今度はグリゴーロが....悲しい...」とつぶやいていました。グリゴーロのfacebookに掲載されたキャンセルの謝罪文はこちら。(2014.11.27追記)
*  *  *  *  *  *  *  *

 メトでは定番のゼッフィレッリ演出の「ボエーム」、ついこないだ、今年の春(3〜4月)グリゴーロのロドルフォで、アニタ・ハルティッヒの急病と代役のクリスティーネ・オポライスで話題になりましたが、またやってるんですね。
 今回も話題には事欠かないようです。まるでマザーグースの「ジャックが建てた家“This is the house that Jack built.”」みたい....というレビューを見つけましたので、こちらでもちょっと記事にしておこうかと。マザーグースの歌のようにまだまだ延々続くのかもしれませんし。

まずシーズン発表の正規のキャストは、すっきりと3人のロドルフォに3人のミミでした。
1.Bryan Hymel & Ekaterina Scherbachenko
2.Ramón Vargas& Kristine Opolais, Angela Gheorghiu
3.Jean-François Borras & Kristine Opolais


それが11月24日の時点で5人のロドルフォに5人のミミになりました。
1.Bryan Hymel & Ekaterina Scherbachenko 9/23
2.Bryan Hymel & Hei-Kyung Hong 9/26,29, 10/4
3.Bryan Hymel & Sonya Yoncheva 11/14,20
4.Francesco Demuro & Sonya Yoncheva 11/24
5.Charles Castronovo & Sonya Yoncheva 11/28(予定)
6.Ramón Vargas Francesco Demuro & Sonya Yoncheva 12/1,5(予定)11/27変更
7.Ramón VargasMichael Fabiano & Angela Gheorghiu 12/10,13(予定)11/27変更
8.Jean-François Borras & Kristine Opolais 2015/1/15,19,24(予定)


マザーグースの歌のように歌えば、
・9月23日の初日はイーメルとシェルバチェンコが歌った
・9月26, 29日と10月4日はシェルバチェンコが急病でイーメルとホン姉さんが歌った
・11月14と20日は、ヴァルガス&オポライスのはずだったのに、ヴァルガスは急病でイーメルに、オポライスはミュンヘンにとられて、産休中のヨンチェヴァが代役になってイーメル&ヨンチェヴァが歌った
・11月24日は、ヴァルガスの代役のカストロノーヴォ&ヨンチェヴァのはずだったのに、カストロノーヴォが急病で、12月30日が椿姫のアルフレードでメトデビューのはずだったフランチェスコ・デムーロがロドルフォでメトデビュー、デムーロ&ヨンチェヴァが歌った
・11月28日は、カストロノーヴォの病気が回復してカストロノーヴォ&ヨンチェヴァが歌う予定になっているんだって

 ややこしいので間違っているところがあるかもしれませんが、こんな風になります。とりあえずこの先は病人が出ない限り、ヴァルガス&ゲオルギュー、オポライス、ボラス&オポライスが歌うことになっています。

メモ:Bryan Hymel(1979.8.8 アメリカ)のカタカナ表記はハイメルとヒメルが多いようですが、フランス系の家系でイーメルが正しい。ee_melと読むとNYタイムズでも注意喚起している。

 マザーグースの歌のようだ...と書いてある11月24日のレビューはこちら、Despite another sub, Met’s “Bohème” remains a strong and enjoyable show デムーロのロドルフォについては、あの状況下ではまあよくやったと思うよ....メトにはちょいと声が小さい.....ということです。
 デムーロは12月30日の「椿姫」のアルフレードがメトデビューだったんですが、すでにニューヨークに居たということは12月7日からの第一組と一緒にリハーサルってことなんでしょうか....だとすると第一組のアルフレードのコステロ君でもよかったと思いますが、断ったのかなぁ。

関連記事:
バイエルンの「マノン・レスコー」演出絡みでネトレプコ降板! 産休中のヨンチェヴァが助け舟
メトの「ボエーム」:News! ミミがオポライスに...
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バイエルンの「マノン・レスコー」演出絡みでネトレプコ降板! 産休中のヨンチェヴァが助け舟 [オペラの話題]

 オペラ界ではよくあるいつもの玉突きキャストチェンジ、なんか久々な感じ.....と思いましたが、これは運が良かった....ってことで「玉突き」ではありませんね。私の早とちりでした。
 ネトレプコ→オポライス(メト)→ヨンチェヴァ(サンフランシスコ)という玉突き状態かと思いましたが、ヨンチェヴァは、サンフランシスコの「ボエーム」は妊娠が分かった時点でキャンセルして、ヴルガリドゥが代役に決まっていたようです。ということは、メトが10月6日に出産して産休中のヨンチェヴァを説得して担ぎだしたってことですね。ゲルプ氏のお手柄ってことか......

 11/15からのミュンヘンの「マノン・レスコー」、アンナ・ネトレプコとヨナス・カウフマンの共演で宣伝していましたが、ネトレプコが演出に納得できない(あのノイエンフェルスですよ)と降板、バイエルンは過去(2010年)に演出に納得できないとしてリハーサル初日に降板したシュテンメ(ルサルカ、クシェイ演出)の代役で出てくれたオポライスに目を付けましたよ。この時もメトのムゼッタをキャンセルして出てくれたし。今回もオポライスは、なんという偶然でしょう...メトで11/14から今度はムゼッタではなくミミで「ボエーム」に登場するはずでした。メト側もOKしてネトレプコの代わりはオポライスに決定。
 オポライスの穴埋めはヨンチェヴァに.....メトとしてはオポライスはすでに4月に「ボエーム」のHD上映の日にミミ役のアニタ・ハルティッヒが突然声が出なくなり、代わりにミミを歌ってますし、最近人気の出てきたヨンチェヴァに出て欲しかったんでしょう。ヨンチェバは、本来ならば、11/14からサンフランシスコで「ボエーム」だったんですが、妊娠が分かってからキャンセルしていて、産休中でした。10月6日が出産でしたので、そろそろ産休開けということで、メトが説得したんでしょう.....ということで、めでたし、めでたし......
 演出でもめるのは、だいたいドイツ、ライモンディも納得いかない演出はお断りしていましたし、ヌッチはずっと前にドイツではオペラに出ないと宣言してますし、グリゴーロもこの手の演出が嫌いなようでドイツではコンサートだけになるだろう...と言ってます。それにしてもディーヴァのネトレプコ様にどんなことをやらそうとしたのかしらね。ノイエンフェルスだと、昆虫とか動物が出てくるのかなぁ。

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不運続きのスカラ座 ☆ カウフマン降板(2014.10.3,4 アバド追悼コンサート) ☆ アラーニャ、スカラ座復帰せず! (2014.9.5) ☆ やっとスカラ座2014-2015シーズン発表(2014.6.17) ☆ スカラ座2014-2015シーズン概要....アレクサンダー・ペレイラ次期総裁発表(2014.3.27) [オペラの話題]

◎行きがかり上ご報告。「三度目の正直」とはならず....「2度あることは3度ある」ということでジャパンツァー全部キャンセル。呼び屋の発表では、来年2015年の5月28(大阪)、30日(東京)、6月1日(川崎)に延期だそうです.....(2014.10.15)

*スカラ座とは関係ないですが、行きがかり上メモしておきます。ヨナス・カウフマンは10月7日のブダペストのコンサートもキャンセルした模様.....(2014.10.6)
 10日のバルセロナもキャンセル(2014.10.7)
 13日のルツェルンもキャンセル、来日に備えての用心ということかな..(2014.10.7)

参考:10月4日にLa stampaのインタビュー記事(オペレッタのアルバムについて)がありますが、「喉の調子はどうですか?」と尋ねられています.....本当は、ミラノでインタビューの予定だったんでしょうけど、ミュンヘンの自宅に電話でインタビューしたようです。

◎このところトラブル続きのイタリア・オペラ界、トリノのノセダ、ローマのムーティ、ナポリのルイゾッティが相次いで辞任、ローマ歌劇場は、組合との交渉決裂、オケと合唱団員の大半を解雇、今後は外部委託でやる...とかの話もあったり....

 さて、スカラ座は、アレクサンダー・ペレイラ新総裁就任以来、不運続きで、今回の「アバド追悼コンサート」のヨナス・カウフマン降板の経緯を説明、10月2日の記者会見だと思います。

 「一昨日(9/30)の午後8時に、カウフマンがボストンで歌った後、喉頭炎になっちゃったんで無理かもしれない、と連絡してきた。すぐに代役さがしををはじめた。夜中の3時(10/1の早朝)にカウフマンが正式に辞退してきた。結局昨日の午後、コヴェントガーデンの力添えもあってマシュー・ポレンザーニの出演契約をとりつけた。ちょうど、11月3日からのイドメネオに出演するので運良く予定が空いていたことに感謝。ソプラノのAnja Harterosは、クレジットカードとパスポートを忘れて、飛行場から引き返したが、なんとか今日のリハーサルに間に合うように到着するはず。いろいろあるが、すべてうまく行くと思う。」と語った。お疲れさまでした.....こういうことには慣れっこのペレイラ氏ですが、「不運続きのスカラ座」なんて記事も出ていますが、確かに....いろんなことが重なってお気の毒様です。

・ペレイラ新総裁就任以降のスカラ座の災難 (LA MALEDIZIONE DELLA SCALA )
1.新演出の「アイーダ」の指揮者マゼールが亡くなった(代わりはメータに決定)
2.プレートル90歳のお祝いコンサート「ウェルテル」が、プレートルの大腿骨骨折で中止に
3.バレーの「ロメオとジュリエット」Ivan Vasilievが健康上の理由で辞退
4.「アバド追悼コンサート」看板歌手のカウフマンが辞退、事なきを得たがハルテロスの忘れ物事件
この記事ではとりあげていませんが、「アラーニャのスカラ座ボイコット宣言」なんてのもあります。(2014.10.4追記)

*  *  *  *  *  

◎ヨナス・カウフマンが健康上の理由で10月3、4日のアバド追悼特別コンサート(ヴェルディのレクイエム)を降板しました。代わりは、ポレンザーニ。
 相変わらずきつきつのスケジュール、9月27日ボストン、10月3、4日ミラノ7日ブダペスト10日バルセロナ13日ルツェルン、18日からいよいよ日本.....(2014.10.2)


◎アラーニャの名前がトスカから消えました。代わりはまだ決まっていないようです。
 アラーニャがスカラ座で見た「コジ」と「オリー伯爵」はアラーニャが言っているようなブーイングはなかったようです。イタリアのオペラフォーラムのコメントによれば、つまりこの二つの演目は超たいくつでブアトーリさんたちも眠っていたとか....確かに彼らが手ぐすね引いて待っているのは、ヴェルディのものですよね。巡回ブログのふくきちさんがちょうどこの時期スカラ座で両方とも鑑賞したそうですが、「3公演見ましたが、その中では、客席から声が飛んだのは1回だけだと思います.....むしろ活気がなくて拍子抜けな印象でした。(客席に熱気がない感じでした)」ということです。「オリー伯爵」は、フローレスが初日だけで降りちゃいましたし、コジはB組で知名度のある歌手ゼロ状態でした。契約していないのだから、断るのに言い訳の必要ないと思いますけどね.....(2014.9.18)

 ◎ジョルジュ・プレートル(Georges Prêtre, 1924年8月14日 - )の90歳のお祝いに企画された「ウェルテル」は、プレートルの大腿骨骨折(6月)療養のため延期というかとりあえず中止になりました。2015年に予定しているようです。。
Una comunicazione dal M° Prêtre (2014.9.9追記)


◎シーズン発表では、下記のようにロベルト・アラーニャのスカラ座復帰(ウェルテルとトスカ)が発表されましたが、結局アラーニャは、スカラ座には出ないことに決めたそうです。
・La stampa:Alagna scappa dalla Scala: “Troppi fischi”
・Corriere della sera:Alagna dice no a Milano:«Alla Scala troppi fischi, non ci torno»
・Repubblica:Bufera alla Scala, Alagna rinuncia al ritorno: "Troppe contestazioni agli spettacoli"
the guardianからまとめ記事が出ました。
La Scala's catcalling loggionisti continue their restiveness(2014.9.8追加)

 ペレイラ氏に説得されて、スカラ座に出るつもりだったけれど、7月の初めに2週間ミラノに滞在してスカラ座の公演(コジとオリー伯爵)を全部見て、全公演口笛でひどくやじられた(これはかなり誇張して言っているようです.....天井桟敷の元締めは「普通」だったと否定、アラーニャの振る舞いは「幼稚」とコメント)のを 目の当たりにして、気が変わった.....ということらしい。もしかして、パートナーのクルザックもやじられたの? アラーニャも50歳過ぎてますから、若ければ、2006年のリベンジ!と意気込んだんでしょうが、 あえて火中の栗を拾うようなことはしたくない....ということでしょう。スカラ座の伝統とも言えるヤジ、過去にはレタスが投げられたり、子猫がパラシュートで舞い降りたりというようなこともあったりで、今でも他の劇場とは違うようですが、ほんの一部の観客の態度を気にしてもね.....ペレイラ氏も天井桟敷の代表?と話し合いをしていい方向にもっていこうと努力したようですが.....残念な結果になってしまいました。(2014.9.6追記)

*  *  *  *  *  

◎6月17日正午に2014-2015シーズン発表がありました。ルッジェーロ・ライモンディがヌッチと一緒に「セビリアの理髪師」に....グリゴーロは「ルチア」と予想通り「ボエーム」と「愛の妙薬」に出演。ダブルキャストの日程が発表されていませんね。(2014.6.17)



ウェルテル」コンサート形式:2014年11月23,25日
 Georges Prêtre :Beatrice Uria Monzon, Hélène Guilmette, Roberto Alagnap, Laurent Naouri

プレートルの大腿骨骨折リハビリのため中止

開幕公演フィデリオ」新演出:2014年12月7, 10, 13, 16, 20, 23日
 Daniel Barenboim, Deborah Warner
  Anja Kampe, Mojca Erdmann, Florian Vogt, Falk Struckmann, Peter Mattei

・ツィンマーマン「兵士たち」新演出(ザルツブルグ共同制作):2015年1月17, 20, 25, 27, 31/2月3日
 Ingo Metzmacher, Alvis Hermanis /

・「ポッペアの戴冠」新演出(パリ共同制作):2015年2月1, 4, 7, 10, 13, 17, 20, 27日
 Rinaldo Alessandrini,Robert Wilson
  Miah Persson,Monica Bacelli, Silvia Frigato, Sara Mingardo

・「アイーダ」新演出:2015年2月15, 18, 21, 25 /3月1, 11, 14日
 Lorin Maazel Zubin Mehta, Peter Stein
  Kristin Lewis, Anita Rachvelishvili, Fabio Sartori, George Gagnidze/Ambrogio Maestri

・「ルーチョ・シッラ」新演出(ザルツブルグ共同制作):2015年2月26, 28/3月 3, 12, 15, 17
 Marc Minkowski, Marshall Pynkoski : Rolando Villazón

・「カルメン」:2015年3月22, 24, 28 / 6月4, 6, 9, 13, 16日
 Massimo Zanetti, Emma Dante
 Elīna Garanča/Anita Rachvelishvili, Elena Mosuc/Nino Machaidze, José Cura/ Francesco Meli

・「トゥーランドット(ベリオ版)」新演出(アムステルダム制作):2014年5月1, 5, 8, 12, 15, 17, 20, 23日
 Riccardo Chailly, Nikolaus Lehnhoff
 Nina Stemme, Maria Agresta, Aleksandrs Antonenko ,Alexander Tsymbalyuk

・ジョルジオ・バティステリ「CO2」新演出:2015年5月16, 19, 22, 24, 27, 29日
 Cornelius Meister, Robert Carsen

・「ランメルモールのルチア」:2015年5月28, 31/ 6月3, 5, 8, 11日
 Stefano Ranzani,Mary Zimmerman
  Diana Damrau/Elena Mosuc, Vittorio Grigolo, Gabriele Viviani

・「カヴァレリア/パリアッチ」:2015年6月12, 15, 17, 20, 23日
 Carlo Rizzi,Mario Martone
 カヴァレリア:Elīna Garanča, Mara Zampieri, Jonas Kaufmann
 パリアッチ: Fiorenza Cedolins, Marco Berti, Marco Vratogna

・「トスカ」:2015年6月22, 24, 27, 30 / 7月3, 6日
 Nello Santi, Luc Bondy:Beatrice Uria Monzon, Roberto Alagna, Željko Lučić

・ロッシーニの「オテロ」新演出: 2015年7月4, 7, 10, 14, 17, 20, 24日
 John Elliot Gardiner, Jürgen Flimm
  Olga Peretyatko, Annalisa Stroppa, Gregory Kunde, Juan Diego Flórez

・ドニゼッティ(女王三部作)のオペラ・コンサート:2015年7月23日
 Marco Armiliato:Edita Gruberova,アカデミア研修生

・「セビリアの理髪師」: 2015年7月27, 29, 31 / 8月 2, 4, 6, 8, 10日
 Massimo Zanetti, Jean Pierre Ponnelle
 Leo Nucci,Ruggero Raimondi,Massimo Cavalletti,アカデミアの研修生

・「ボエーム」:
 2015年8月19, 22, 25, 26, 28, 29, 31 / 9月2日
 Gustavo Dudamel, Franco Zeffirelli
 Maria Agresta/Ailyn Pérez, Vittorio Grigolo/Ramón Vargas, Massimo Cavalletti/Gabriele Viviani

・「愛の妙薬」:2015年9月18, 21, 25, 28 / 10月6, 10, 13, 17日
 Nello Santi,Grischa Asagaroff
  Eleonora Buratto, Vittorio Grigolo/Atalla Ayan, Michele Pertusi

・「ファルスタッフ」:2015年10月14, 16, 19, 21, 24, 26 / 11月4日
 Daniele Gatti,Robert Carsen
 Eva Mei, Marie-Nicole Lemieux, Eva Liebau, Laura Polverelli, Nicola Alaimo, Massimo Cavalletti,Francesco Demuro

クルターグ・ジェルジュ "Endgame"新演出(ザルツブルグ共同制作):2015年10月29, 31 / 11月3, 6, 8, 13日
 Ingo Metzmacher, Luc Bondy:

Expo期間中5月1日〜10月31日までのプログラム
 http://www.teatroallascala.org/includes/doc/2014-2015/brochure-expo.pdf

☆特別コンサート(声楽関係):
・クラウディオ・アバド記念:ヴェルディ「レクイエム」2014年10月3,4日
 Riccardo Chailly:Anja Harteros, Elīna Garanĉa, Jonas KaufmannMatthew Polenzani, Ildebrando D'Arcangelo
・レオ・ヌッチ,James Vaughan(ピアノ):2015年6月21日
・ホセ・カレーラス、Lorenzo Bavaj(ピアノ):2015年7月30日
・トーマス・ハンプソンとMartin Grubinger:2015年10月25日
・チェチリア・バルトリ:Concerto finale Expo 201 "Omaggio a Vivaldi" 2015年10月27日

☆リサイタル:Ian Bostridge, Diana Damrau, René Pape, Anja Harteros, Daniela Barcellona, Ramón Vargas, Christian Gerhaher

*  *  *  *  *  *  *  *

◎下のmasiさんのコメントにもあるように、ペレイラ氏の件でもめているようです。最新情報では、ペレイラ氏は、任期6年の予定が、2015年12月までの期限付き総裁就任に決まったようですが、ペレイラ氏はそれで納得したんでしょうか。つまりすぐにでもクビにしたいけどミラノExpoがあるので....ということなんですが。なんかよくわからん.....つまりはメンツの問題? ザルツブルグのおさがりがいやなら、それはダメですむことじゃないの? 権力を持ってる人たちってめんどくさいね。それで来シーズンはいつ発表するんですか! (2014.5.16追記)

 スカラ座のシーズン発表は4月末だったり、5月だったりで、まだ正式な発表はありませんが、ラ・レプッブリカに記事 "La Scala presenta la sua stagione low cost: 20 appuntamenti a metà prezzo"が掲載され、来シーズンのプログラムの概要が分かりました。
 ペレイラ総裁がどのように腕をふるうのか........ミラノExpo2015期間中(5月1日〜10月31日)は毎晩オペラ公演をやるということもあり、例年オペラは、15演目くらいですが、20演目もやっちゃうようですし、条件付きのようですが、チケットも半額.....とか.....その他すでにスカラ座名物の天井桟敷の人々のブーイング対策にも乗り出しているとか.....こちらのブログ「クラシックおっかけ日記」に詳しい記事があります。「アレキサンダー・ペレイラのスカラ座フーリガン対策

◎スカラ座2014-2015シーズン概要(レプッブリカとその他の情報)

1.「フィデリオ」Deborah Warner演出:開幕公演、Florian Vogt主演、バレンンボイム指揮

2.「トゥーランドット」:ミラノExpo2015期間中、次期音楽監督シャイー指揮、(Antonenko, Stemme)

3.「ヴェルディのレクイエム」:Jonas Kaufmann, Gabriele D'Arcangelo,Anja Harteros

4.「天地創造」:Zubin Mehta指揮

5.「アイーダ」: Lorin Maazel マゼール指揮、Peter Stein新演出

6.「トスカ」:ロベルト・アラーニャが戻ってくる(2006年アイーダで舞台放棄)

7.「ボエーム」ゼッフィレッリ演出:ドゥダメルがヴェネズエラのシモン・ボリバル・ユース・オーケストラを引き連れ演奏……スカラ座管弦楽団はその間夏期休暇をとる

8.モーツァルトの「ルーチョ・シッラ」

9.ロッシーニの「オテロ」: Juan Diego Alvarez (Kunde, Florez, Peretyatko)

10.「ファルスタッフ」カーセン再演:(Maestri)

11.「シモン・ボッカネグラ」:ドミンゴ主演

12.「カヴァレリア・ルスティカーナ」マリア・マルトーネ再演:ガランチャ

13.「パリアッチ」マリア・マルトーネ再演:

14.「カルメン」エンマ・ダンテ再演:(Meli, Garanca)

15.「ランメルモールのルチア」:ヴィットリオ・グリゴーロ

16.「愛の妙薬」:

17.「ポッペアの戴冠」:

現代オペラ:
18.ジョルジオ・バティステリ作曲でアル・ゴアの「不都合な真実」

19.クルターグ・ジェルジュ Kurtag Gyorgy作曲 "Endgame"

20.ベルント・アロイス・ツィンマーマンSessanta da Bernd Alois Zimmermann作曲「兵士たち」

 レプッブリカもオペラに詳しい記者がいないのか......Gabriele D'ArcangeloとかJuan Diego Alvarezとか.....どうしちゃったの。これは皆さんお分かりと思いますが、Ildebrando D'Arcangelo、Juan Diego Florezですよね。

 第二ブログでヴィットリオ・グリゴーロの最新のインタビューを取り上げましたが、そこで、「今後の予定としては、......スカラ座には来年また「ルチア」で戻ってくるし、プッチーニとかミラノ・エキスポ2015(2015.5.1〜10.31)の企画もあるし、チューリッヒ歌劇場でいろいろお世話になったアレクサンダー・ペレイラが新総裁だし、スカラでの仕事も増えるんじゃないかな.....」とか言ってますので、夏休みのドゥダメル指揮の「ボエーム」に出演の可能性もあると思います。もしかしたら「愛の妙薬」もかもしれません.....ROHで歌う事が決まっているようですし、たしかローラン・ペリの同じ演出だったと思いますし.....

グリゴーロのミラノでのインタビューと写真(2014.3.15)
チューリヒ歌劇場ペレイラ氏、経営方針を語る
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ミラノ・スカラ座アーカイヴスがフリーに...(2014.9.24) [オペラの話題]

 今までアクセスするには「登録」が必要だった「ミラノ・スカラ座アーカイヴスL’Archivio on-line del Teatro」が登録しなくても見られるようになりました。パスワードとか入れる必要がなくなったってことだけですけど。

gri_scala2013.jpg
↑ミラノ・スカラ座アーカイヴスからの写真(今まで通り真ん中にどーんと透かし文字が入っています)
 ここのアーカイヴスで改善して欲しいのは、例えば、Vittorio Grigolo, Rigolettoと検索すると、グリゴーロが出ていない日のもリストで出てしまうので、全部の公演を開いてキャストを確認しないとグリゴーロが出演した日が確定できない......これは改善して欲しいです。
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グノーの「ファウスト」ワルプルギスの夜 パーペ&グリゴーロ、カウフマン [オペラの話題]

 グノーの「ファウスト」の「ワルプルギス」のシーンは、完全にカットされるか、バレエの部分だけ(20分程度)カットするか.....いろいろな演出がありますが、バレーだけをカットする場合が多いようです。2011年にロンドンとニューヨークで「ファウスト」が上演されましたが、ロンドンはマクヴィカー演出の再演で、メトは新演出でした。メフィストは両方ともパーペ、しかも両方とも映画館でライブ中継されました。

 ROHのは、バレエ付き(といっても当たり前のバレエではないのですが)、メトのはバレエカット版です。
 最近ROHの映像が手に入ったので、ハイライト版を作成してみました。ROHは最近監視の目が厳しくて、動画をアップすると「全世界でブロック」します。しかし、写真に音楽をつけたものはお目こぼししてくれるんです。


FAUST:EvelinoPidò/Vittorio Grigolo, René Pape, Angela Gheorghiu, Dmitri Hvorostovsky(2011.9.24)

 メトのは変にイジッタ演出で、よくない、ゲオルギューが蹴ったのは正解です。普通は、ワルプルギスのジャーンジャジャジャジャーンと過去の美女たちが登場して酒宴がはじまる場面も、ピカーと光って、カウフマンのファウストが眩しいよ....みたいなことをしてますけど、ピカドンのつもりなのか...全部カットでよかったんじゃないの。ゾンビだか、被爆者だかを前にして歌う歌ではないでしょ。

削除
FAUST:Yannick Nézet-Séguin/Jonas Kaufmann, René Pape, Marina Poplavskaya(2011.11.29)

 一方、マクヴィカーの演出はマンガチックですごく楽しめます。上の動画では割愛しましたが、『ワルプルギスの夜』のバレエも実にユニーク。マクヴィカーは、若返ったファウストの行いをこのバレエで再現、最初は、かわいらしい バレリーナたちが優雅に踊ってますが、そこに大きなお腹をかかえた臨月の踊り子登場.....皆に笑い者にされ、いじめられます。次にファウストが殺した ヴァレンティン登場、またまた踊り子たちにからかわれ刺されます。その後は、踊り子と見物客の男たちが、ハチャメチャ乱痴気騒ぎ、いつものマクヴィカー調の悪趣味だけどたいくつじゃないユニークな『ワルプルギスの夜』なんです。それから、メフィストはクレオパトラとかの美女に混ざって、「美女」 になってます。初演はターフェル、バレンシアではシュロット、今回の再演はパーペが女装を披露しています。

faust_2873549b.jpg_DSF2037.jpgpape_mephisto.jpg


 バレエは、以下の7曲ですが、マクヴィカー演出では、多分2番目の曲をカットしています。あんまり長いと、やり過ぎになっちゃいますから、その方がいいでしょう。
1.ヌビア人の踊り
2.クレオパトラと黄金の杯
3.ヌビア奴隷の踊り
4.クレオパトラとその奴隷たちの踊り
5.トロイの娘たちの踊り
6.鏡の踊り
7.フリネの踊り

関連記事:ファウスト

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