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エピソード:声楽授業初日(2)そこに至るまで [ L.Magiera著:RR]

先日の記事で、10才から父と一緒に歌劇場通いが始まったことをご紹介しました。

ある時、ボイトの「メフィストフェレ」を見に行き、タイトルロールのジュリオ・ネーリの驚異的な力強い響きに親子共々興奮気味。凄い声だったね、と話しながら、夜道を我が家へ急ぎます。(家は、地図左の薄紫の丸印、劇場は地図右上の青色の印)
ルッジェーロは、
"Ecco il mondo"高音の"F"のアクートが気になり、父に、調子笛を持って来ているかを尋ねます。
「もちろんポケットにあるよ」
「パパ、ファの音をお願い」と言って、父からファの音をもらいます。ルッジェーロは、大きく息を吸って、高音のファの音を長く力強く響かせます。
「パパ、音は正しい?」と時々尋ねて、父が
「ああ、正確だよ」
と答えると

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