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訃報:指揮者のホルスト・シュタイン(1928.5.2 -2008.7.27 ドイツ) [訃報]



 指揮者のホルスト・シュタインが、2008年7月27日、スイスの自宅で亡くなりました。満80才でした。1996年、病気のためバンベルク響を離任、1999年プラハの春音楽祭客演中に倒れ、活動休止状態となっていたそうです。ご冥福をお祈りします。

 ルッジェーロ・ライモンディとの共演は、1980年9月ジュネーヴ大劇場での《ドン・ジョヴァンニ》一回だけです。ホルスト・シュタインは、1980〜1985年の間、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督を務めていましたが、この公演は、ユーグ・ガル(Hugues R Gall)のインテンダント就任の時の開幕公演で、モーリス・ベジャール(Maurice Béjart, 1927.1.1 - 2007.11.22)演出、タイトル・ロール、R.ライモンディという成功間違い無しの実験的企画の公演だったそうです。

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訃報:レイラ・ゲンジェル (Leyla Gencer 1928.10.10〜2008.5.9) [訃報]

 ミラノ・スカラ座は、5月9日夜、レイラ・ゲンジェルが、自宅で亡くなったと報じました。享年79歳、ご冥福をお祈りします。

 
 ミラノ・スカラ座のホームページには、哀悼の意をこめて、Addio a Leyla Gencer という記事と写真が掲載され、『レイラ・ゲンジェル(最後の女王)とともにオペラの歴史の一つの時代が終りました。明確に。』とくくっています。
 ゲンジェルは、1928年10月10日、トルコのイスタンブールで生まれました。1950年アンカラでオペラデビュー、イタリアデビューは1953年ナポリ、1957年スカラ座デビュー。1980年代前半までスカラ座の常連として活躍。その後も後進の指導にあたっていました。

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ジュセッペ・ディ・ステファノ [訃報]


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 2008年3月3日午前5時、ジュセッペ・ディ・ステファノが、ミラノ近郊のサンタ・マリーア・オエ(Santa Maria Hoè)の自宅で亡くなりました。1921年7月24日生まれですから、享年86歳、ご冥福をお祈りします。
 ご存知のように2004年11月30日ケニアのモンバサの別荘で強盗に襲われ、意識不明の重体に、12月23日に、ミラノのサン・ラファエレ病院に移送されました。しかし、昏睡状態のまま、意識が戻ることなく亡くなったのではないかと思います。あれから4年もたっていたんですね。イタリアのフォーラムで、彼の録音を聞かせるとわかるようだ....と家族が語ったという話も一時期あったんですが、残念です。

 二十世紀を代表する名テノール、マリオ・デル・モナコ(1915.7.27 - 1982.10.16)、フランコ・コレッリ、ジュセッペ・ディ・ステファノ、ついにお三人とも亡くなったんですね。
 ディ・ステファノは、フランコ・コレッリ( 1921.4.8 - 2003.10.29)と同年ですから、R.ライモンディとの共演があってもよさそうなものですが、レパートリーの関係か、オペラの舞台からは早めに引退したのか、共演はありません。ちなみにミラノ・スカラ座1972年《カルメン》、ウィーン1966年《トスカ》、NYメト1965年《ホフマン物語》がラスト・パフォーマンスです。

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訃報:セルゲイ・ラーリン(1956.3.9〜2008.1.13) [訃報]



愛さずにはいられない
Amor ti vieta di non amar.
La man tua lieve,
che mi respinge,
cerca la stretta
della mia man;
la tua pupilla esprime:
“T’amo!”
se il labbro dice:
“Non t’amerò!”
 テノールのセルゲイ・ラーリンが13日にスロバキアのブラチスラヴァで亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
 一時期、病気で舞台から離れていて、最近復帰したばかりだったのに残念です。2004年9月9日、新国立劇場 の《道化師》のカニオ役で出演予定でしたが、健康上の理由によりキャンセル、ジュゼッペ・ジャコミーニが代役でした。その時の新国のお知らせで「長期療養が必要との診断」とあるように、その後、すべての公演をキャンセルしていましたが、2006年2月25日には、N響定期公演 に出演のため来日しています。また、明日の1月15日には、ブリュッセルのCirque Royal劇場(Theatre du Cirque Royal di Bruxelles)で、ジョルダーノ没後60周年記念公演としてAlberto Veronesi指揮《Fedora》をアンジェラ・ゲオルギューと歌う予定だったそうですから、本当に急なことだったんですね。

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訃報:カルロ・フェリーチェ・チラーリオ(1915.2.7〜2007.12.13) [訃報]

 指揮者のカルロ・フェリーチェ・チラーリオが、12月13日に亡くなりました。享年92歳、ご冥福をお祈りします。 チラーリオは、2003年3月に引退して、故郷のボローニャ近郊のカステル・サン・ピエトロ・テルメで余生をおくっていたそうです。
Castel San Pietro Termeのサイトの訃報

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モーリス・ベジャール訃報☆★MP3:闘牛士の歌☆メフィストのセレナーデ [訃報]

 モーリス・ベジャールが11月22日にスイスのローザンヌで亡くなりました。享年80歳、ご冥福をお祈りします。

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訃報 ルチアーノ・パヴァロッティ(1935.10.12〜 2007.9.6) [訃報]

ルチアーノ・パヴァロッティが、9月6日早朝、モデナの別荘で亡くなりました。享年71歳、ご冥福をお祈りします。
 昨年、膵臓癌の手術をして、一時は、順調に回復しているということでしたが、このところ入退院を繰り返していて、25日に自宅に戻っていたということですが、やっぱり夏を乗り越えられませんでしたね。パヴァロッティ自身が否定していましたが、娘さんのコメント通り(もう回復する見込みはないと思う...)でしたので、やっぱり.....という感じです。

 パヴァロッティについては、このブログでも何度か取り上げています。2006年2月14日の記事では「《天声人語》:パヴァロッティ」に関連して、下記のようなことを書いています。

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訃報 ビヴァリー・シルズ(1929.5.25.〜 2007.7.2) [訃報]


 アメリカのソプラノ、ビヴァリー・シルズBeverly Sillsが、2007年7月2日、ニューヨークの自宅で亡くなりました。享年78歳。肺がんでした。ご冥福をお祈りします。
1960年代から1970年代にかけてアメリカでコロラトゥーラ・ソプラノとして活躍、1980年に引退した後は、1991年までニューヨーク・シティ歌劇場のゼネラル・マネージャー、1994年から2000年までリンカーン・センターの会長を務め、慈善活動、若手アメリカ人歌手の育成にも援助を惜しまなかった.....こちらに詳しい経歴があります。
 ルッジェーロ・ライモンディとの舞台での共演はありませんが、1975年レヴァイン指揮《セビリアの理髪師》のスタジオ録音があります。ゲッダ、カペッキ、ミルンズ、シルズ、RR 詳細はこちら
♪セビリアの理髪師フィナーレ Act II - Di si felice innesto


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訃報:ヴェルディバリトンのコスタス・パスカリス(1929.9.1-2007.2.9) [訃報]

 偉大なギリシャのバリトン歌手のコスタス・パスカリス氏が、2月9日に亡くなられました。享年77歳。
 edcさんのブログで、パスカリスの《マクベス》が紹介されており、その記事の中で亡くなられたということを知りました。1929年生まれということは、ピエロ・カプッチッリと同年ですね。最も活躍されたのは、1960年前後から1970年代ということでしょうか。こちらに訃報と経歴がありますのでリンクします。奥様のルーマニア出身のソプラノ歌手マリーナ・クリロヴィチMarina Kriloviciさんとアテネ近郊のKifissia(キフィシア)という町にお住まいだったそうです。
 右の写真は、若かりし日のドン・ジョヴァンニと昨年9月1日の77歳のお誕生日パーティーのもので、お隣の歓談のお相手は、日本でもお馴染みのバリトン歌手アンソニー・マイケルズ=ムーア Anthony Michaels-Moore氏でした。そちらの写真も見たかった、という方はこちら、パスカリスの得意役のマクベスの写真とインタビューもあります。

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追悼:ダニエル・シュミット(映画監督、作家、オペラ演出家) [訃報]

 オペラ愛好家としても有名な映画作家監督で、1984年以降はオペラの演出も手がけていたダニエル・シュミットDaniel Schmidが亡くなりました。享年64歳でした。8月5日深夜から、6日未明に亡くなったそうですが、訃報は8月9日の朝刊に掲載され、8月5日死去となっていました。
 ダニエル・シュミットは、スイス、グリゾン地方(ドイツ、ロマンシュ語圏)、アルプスの真ん中の城館のホテルを営む祖父母に育てられ、14歳の頃から街の映画館に通っていたとか、学校さぼって、ルキノ・ヴィスコンティ演出、マリア・カラスの「椿姫」をミラノ・スカラ座まで見に行ったというエピソードがあります。1955年5〜6月のジュリーニ指揮の「椿姫」のことだとすると13歳ですね。相当年季の入ったオペラ狂いでもあるわけです。以前、映画《トスカの接吻》の紹介記事を書きましたのでリンクします。

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訃報、Piero Cappuccilli が亡くなりました・・・ [訃報]

7月11日にPiero Cappuccilliが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。(Trieste 1929 11.9- Trieste 2005.7.11)
さきほど、イタリアの記事を見つけました。 「昨日、偉大なバリトン歌手ピエロ・カップッチッリが、長い闘病後、故郷のトリエステで亡くなりました・・・」(追記)

1929年生まれということですから、75才です。(78才と書いてある記事がありますが??)
1992年、交通事故で、奇跡的に助かったというような大怪我をして、62才で引退しました。ヴェローナの「ナブッコ」の公演後の事故でした。(大きな舞台から引退ということのようです)

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