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訃報:ヴェルディバリトンのコスタス・パスカリス(1929.9.1-2007.2.9) [訃報]

 偉大なギリシャのバリトン歌手のコスタス・パスカリス氏が、2月9日に亡くなられました。享年77歳。
 edcさんのブログで、パスカリスの《マクベス》が紹介されており、その記事の中で亡くなられたということを知りました。1929年生まれということは、ピエロ・カプッチッリと同年ですね。最も活躍されたのは、1960年前後から1970年代ということでしょうか。こちらに訃報と経歴がありますのでリンクします。奥様のルーマニア出身のソプラノ歌手マリーナ・クリロヴィチMarina Kriloviciさんとアテネ近郊のKifissia(キフィシア)という町にお住まいだったそうです。
 右の写真は、若かりし日のドン・ジョヴァンニと昨年9月1日の77歳のお誕生日パーティーのもので、お隣の歓談のお相手は、日本でもお馴染みのバリトン歌手アンソニー・マイケルズ=ムーア Anthony Michaels-Moore氏でした。そちらの写真も見たかった、という方はこちら、パスカリスの得意役のマクベスの写真とインタビューもあります。
 ウィーンでの活躍が目立ちますが、1958年〜1979年までヴェルディのバリトンの主要演目をほとんど歌っています。小さい役も含めて34ロール、ざっと数えて640公演です。NYメトには、1965年〜1975年全17公演、《運命の力》ドン・カルロ、《マクベス》、《シチリアの晩鐘》モンフォルテ、《ファウスト》ヴァレンティン、《ファルスタッフ》フォード氏を歌っています。(メトデータベース)
R.ライモンディとの共演は、一回だけですが、メトで初メフィストでした。
♪1971年10月4日、グノー《ファウスト》ロンバルディ指揮、ドミンゴ、スコット、ライモンディ、パスカリス、フォン・シュターデ

この直前の公演、9月30日は、ファウストがボニゾッリ、マルガレーテがカバイヴァンスカ、メフィストがシエピ、あとのヴァレンティンとジベールは同じキャスト、まさにメトの黄金時代ですね。

関連記事というほどではないですが.....
・2006-05-31ウィーンのドン・ジョヴァンニ
・2006-08-19オペラ歌手のオペラ演出:R.ライモンディの場合(1)


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コメント 2

助六

パスカリス、亡くなってましたか。すぐ思い出すのはヘンツェの「バッカスの巫女」の初演ライヴ録音に出てたことですね。そう言えばヴェルディの正規録音は殆ど無いかも知れませんね。パリにも70年代まではよく出ていたと聞いています。
そうかカップチッリと同年でしたか…。厳しい競争条件だったわけだ。でも最盛期のマクベスのヴィデオが残ってると知って安心しました。
by 助六 (2007-02-18 08:22) 

keyaki

助六さん、日本でも知られていないとおもいます。おそらく来日もしてないのでは??
大手レーベルではないようですが、ジュリーニのリゴレット、パヴァロッティとスコットが共演とか、パリのサンティ指揮でドミンゴとM.プライスのオテロがあるようです。
by keyaki (2007-02-19 14:12) 

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