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訃報、Piero Cappuccilli が亡くなりました・・・ [訃報]

7月11日にPiero Cappuccilliが亡くなりました。ご冥福をお祈りします。(Trieste 1929 11.9- Trieste 2005.7.11)
さきほど、イタリアの記事を見つけました。 「昨日、偉大なバリトン歌手ピエロ・カップッチッリが、長い闘病後、故郷のトリエステで亡くなりました・・・」(追記)

1929年生まれということですから、75才です。(78才と書いてある記事がありますが??)
1992年、交通事故で、奇跡的に助かったというような大怪我をして、62才で引退しました。ヴェローナの「ナブッコ」の公演後の事故でした。(大きな舞台から引退ということのようです)
歌手としてのデビューは1956年9月、26才、大学で建築を学びましたが、声がいいということで音楽の勉強をはじめたそうです。
ライモンディが16才でミラノで歌の勉強をはじめた頃から、いろいろアドバイスをしてもらっていましたし、デビュー後、舞台での共演、録音も数多くあります。
※カップッチッリとの二重唱(1971年1月27日カターニャ・マッシモ・ベッリーニ劇場ライブ)「清教徒」から♪バリトンとバスの二重唱、ラッパを鳴らせ♪
音はヨレヨレですが、拍手喝采とBis,Bis!のかけ声で、ついに2回歌っているめずらしい録音です。

参考)Piero Cappuccilli共演のCD:

Verdi: Ernani Verdi: I Vespri Siciliani ヴェルディ:群盗(全曲) ヴェルディ:「アイーダ」全曲 Verdi: Don Carlo Verdi: Aida Bellini: Il Pirata
Verdi;Il Trovatore  ★左上から順に:エルナーニ、シチリアの晩鐘、群盗、運命の力、
  シモン・ボッカネグラ、アイーダ、海賊、ドン・カルロ


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ヴァラリン

あらっ、ビックリしました・・
カラヤンの録音にも、よく出てらっしゃいましたね。
カレーラスとの「ドン・カルロ」が、とても印象的でした・・
ご冥福をお祈りします。
by ヴァラリン (2005-07-12 10:03) 

euridice

アンドレア・シェニエのジェラール、よかったですね。共演はカレーラスとマルトンだったと思います。1985年スカラ座。レーザーディスクで観ました。テレビで観たヴェローナ1982年のオテロ、スカルピアですが、これも印象的でした。

>カレーラスとの「ドン・カルロ」
これもそうですね。

それから、これもレーザーディスクで観たんですが、プッチーニの外套(スカラ座1983年)はじめはあまりおもしろいとおもわなかったんですが、観れば観るほど、味があるというか、ほんとにおっかないです。カプッチルリのミケーレ。
by euridice (2005-07-12 11:00) 

TARO

えっ、ショックです。
ちょっと言葉もありません。
by TARO (2005-07-12 12:11) 

YUKI

えぇー、カップチッリ亡くなられたのですか?!
この人の「ドン・カルロ」のロドリーゴも素晴らしかったですよねぇ。
カレーラスと共演の1986年のカラヤン指揮・演出の「ドン・カルロ」が印象的です。
by YUKI (2005-07-12 14:26) 

娑羅

最近カプッチッリの素晴らしさを再認識したばかりだったので、かなりショックです・・・。
私もジェラールに感動しました。
by 娑羅 (2005-07-12 15:23) 

ユルシュール

keyakiさん、お久し振りです。
やっとぼちぼちネットに復帰できるようになり、久し振りにこちらにお邪魔したところ、このような記事を拝見してびっくり……です。
カップッチッリ……『ドン・カルロ』のロドリーゴ(カラヤン盤)も見事でしたが、私にとってのカップッチッリは、オペラに興味を持ち始めた頃に聴いた、アッバード指揮『シモン・ボッカネグラ』のタイトルロールです。
今夜は『シモン』を聴きつつ、彼の冥福をお祈りしたいと思います。
by ユルシュール (2005-07-12 19:25) 

なつ

この方のジェラールといえば、1973年RAI制作のコレッリがタイトル・ロールの「アンドレア・シェニエ」のテレビ映画もですね。
ジェラールの暗い情熱を歌唱・演技共に見事に表現されていました。
フィナーレ近くでシェニエとマッダレーナの味方になってからの心やさしさも印に残っています。
伝説のNHK歌劇団のギャウルフトノ「シモン」のソフトもぜひ鑑賞してみたくなりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
by なつ (2005-07-12 23:24) 

TARO

keyakiさん

TB&リンクさせていただきました。
よろしくお願いします。
by TARO (2005-07-13 23:16) 

keyaki

TAROさん、こちらこそTB&リンクありがとうございます。
さっそく読ませて頂きました。
Cappucilliの素晴しさが伝わってきました。ありがとうございます。
by keyaki (2005-07-14 01:42) 

keyaki

コメント下さった皆さん、
下のTBからTAROさんのカップッチッリの素晴しい舞台の思い出の記事に飛べますので、どうぞ!

>ユルシュールさん
ブログも再スタートされたんですね。また、寄らせていただきます。
by keyaki (2005-07-14 01:45) 

中村

自分がお知らせしたてまえ、間違いであってほしいと思う一方で、ガセだったら、信頼を失ってしまうのではと複雑な気持ちでした。実は情報ソースはCappuccilliの娘さんといろいろ共同で仕事をしているミラノ在住の知人だったので、ガセではないとは思っていましたが、、、、
by 中村 (2005-07-14 12:53) 

TARO

keyakiさん

記事の紹介ありがとうございます。
そういえばカップッチッリはウォータンとともに、オランダ人も歌いたがってたそうです。
イタリア人バリトン/バス・バリトンの心をひきつけるものが、なにかこの役にはあるんでしょうかね?
by TARO (2005-07-14 15:18) 

keyaki

>中村さん,
すぐに記事にしてしまって、ご心配おかけしました。
日本の新聞にはまだ出ないようですね。
>Cappuccilliの娘さん
ホームページがありますね。MP3で、オペラが聞けたりしますね。
by keyaki (2005-07-15 00:30) 

keyaki

>TAROさん、Cappuccilliの舞台をご覧になった方、多いですね。

イタリア人歌手は、母国語のオペラがあるので、英語圏の歌手より、言葉に対してより厳格なような気がします。だから、歌いたいという気持ちはあっても、なかなか踏み切れないのではないでしょうか。それにイタリアオペラで芽が出ない歌手が転向しているケースは多いですが、イタリアオペラで名声を得た歌手は、やってないですよね。
by keyaki (2005-07-15 00:49) 

euridice

keyakiさん、おはようございます...

>イタリア人歌手は、
オペラの言語についてはとても興味があります。オペラ歌手は外国語の歌詞、しかもポップスと違って、延々と長く、複雑な内容の歌詞を、楽々と歌い、演じているように見えます。これは、超人的なことではないかと思います。そりゃプロだからと言ってしまえばそれまでですが、その辺りのことについてはなぜか話題になることが少ないと思います。フリットーリが辛辣なことを言っているのを耳にした(目にした)ことがありますが、あれって真実じゃないかと思います。もちろん歌詞のことばに対する感性、理解度、表現力、発音の美しさなどは、母国語の人でも、レベルはピンキリだと思います。外国語でも、母国語の優れた歌手と同等あるいはそれ以上の人もいるだろうし、結局は個人的な問題と言えるかとも思いますが.............

私のところとヴァラリンさんのところでそんなことを話題にしてますので、どうぞ. . . 
by euridice (2005-07-15 09:00) 

ヴァラリン

keyakiさん、edcさんが仰っているように、私もオペラと言語に関しては、とても興味があります。

>フリットーリが辛辣なことを言っているのを耳 にした(目にした)ことがありますが、あれって真実じゃないかと 思います。

同感です。最初は「なんてこと言うんだぁ^^;」と思いましたが、そういう面、否めないと思います・・

>私のところとヴァラリンさんのところでそんなことを話題にしてま すので、どうぞ. .

はい、私のところではedcさんが最初にお読みになったときよりも、さらに余計なことを追記したので、話の論点がズレまくってますけど、よろしければおいで下さいませ~~

もちろん、他のこちらのご常連の方々のご訪問も歓迎いたします。
by ヴァラリン (2005-07-15 10:35) 

きのけん

ピエロ・カプッチッリの実演で一番印象深いのは何だったろうな?…。

この人、1970年代によくパリ国立歌劇場に来てて、結構聴いてるんですが、一つは《運命の力》のカルロ。これは専ら声の力に圧倒された感じ。
でも、この人が優秀な演出家の手にかかるとどんなに見事なことになるか知ったのは、同じパリ・オペラ座で上演されたジョルジオ・ストレーレル演出、クラウディオ・アッバド(再演はネッロ・サンティ)の《シモン・ボッカネグラ》じゃないかな?(スカラ座版と同じ制作)。冒頭、マリア=アメリア(ミレッラ・フレニ)の死体を発見する場面。舞台中央に幕が下りているだけの舞台で、その真ん中へ行って、上半身を大きく振り、扉を叩く動作をする。幕がスーっと左右に開いて、舞台奥が現れ、床の下からフレニが横たわっている寝台が上がってくる。一言も声を発しないにもかかわらず、これは感動的だったな。
それからラスト・シーン。瀕死のシモンの背後で薄明のほの暗い光の中を船の大きな帆がゆっくり上がっていく。あれも良かったですねえ…。そう、カプッチッリがああいった深みも出せる歌手だと知ったのはストレーレル=アバド版《シモン・ボッカネグラ》のお陰でした。その点、カラヤン指揮=演出の《アイーダ》(ザルツブルク)やカルロス・クライバーの《オテロ》(ミュンヒェン)なんかでも、ただただ馬力のある歌手というだけでしたが…。
 でも、彼未だ歌ってたんですねえ…。1980年代以降はひょっとしてただの1度も聴いていなかったかも?…。
きのけん
by きのけん (2005-07-15 23:45) 

きのけん

上のコメント、Orfeoさんのブログと間違えて投稿しちゃいました(爆)…どうも、いつもと様子が違うなあ…と思いつつ。
トラックバックは便利だけど、仕舞いに自分がいったいどこに行ってるのか判らなくなることがありますね。
…というわけで、初めまして!(爆)
きのけん
PS:
…そうそう《ドン・カルロ》もあったですね。カラヤンとザルツブルク。…でも、あまり印象に残ってないなあ…。あの時良かったのは専らミレッラ・フレニで、彼女があんなに声量があるとは知らなかった。ただ、ガ鳴りっ放しだったカレーラスの横にカプチッリが出てくると、途端に音楽に締まりが出たのをよーく憶えてます。
by きのけん (2005-07-16 00:05) 

keyaki

わーー、とんでもないところに迷いこんだと思われたのではないかしら?
Orfeoさんのところにもコメントしましたが・・・・
ボリスの映画撮影のレポートを書かれたり、ライモンディにインタビューしたり・・・光栄です。
参考にさせて頂いています。よろしくお願いします。

ええーーここは、ライモンディファンの内緒のブログですので、ライモンディと関係のある記事しかないというブログですが、コメントはなんでもOKです。

きのけんさんがご覧になったパリのシモンは1976年の公演がDVD化されています。あの演出はみなさん絶賛ですね。
by keyaki (2005-07-16 00:33) 

きのけん

あのねえ、フランスでルッジェロが酷評されるのは理由があるんです。
我々はルッジェロの絶頂期をそれこそ何度も体験してるから、特に年配の評論家の場合、どうしても点が辛くなるの!…。
そうだ!、僕がすごく好きで、彼に訊ねたら、あの役は嫌い!って言われちゃったのが《シチリアの晩鐘》のプロチダ。でも、良かった。1度だけ。再演の時は、主役のテノールが病気になったら、代わりがいないんだよね。役を知ってる歌手がいなかったんで公演中止!他の配役は全員揃ってたのに…だよ。アタマきた(笑)。
きのけん
by きのけん (2005-07-16 02:16) 

カプチッリのオランダ人

TAROさん:
>カップッチッリはウォータンとともに、オランダ人も歌いたがって
>たそうです。

僕の聞いた話では、ヴォータンはともかく、オランダ人はカラヤンが押しつけたそう。ご承知の通り、カラヤンという人はドイツのレパートリーにラテン系の歌手を使うのが大好きだった人ですよね。
この話は、僕のジョゼ・ヴァン・ダムのインタビューにも出てきますので、ご参照ください。カラヤンが《ヴォツェック》をやるのにジョン・ヴィッカーズがバリトンになるのを待っていたなんて話も出ました。以下のアドレスでインタビュー集成の表紙ページが出ます。
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/intv/intv_acc.html

>Keyakiさんへ:
《ボリス》撮影ルポ・ページへは、「ダニエル・トスカン・デュ・プランチエ」(プロデューサー)項から入ります。アドレスは上と同じ。
きのけん
by カプチッリのオランダ人 (2005-07-16 04:31) 

TARO

きのけんさん

ヴァン・ダムのインタビュー、面白く読ませていただきました。ありがとうございます。
オランダ人はカラヤンに押し付けられたものだったんですか。驚き。カラヤンはオランダ人という役にカップッチッリの何をほしがったんでしょうね?
バーンスタインがマルケ王にギャウロフをあてようとしたことがあったそうですが、そっちの方がまだイメージわきますね。

>ご承知の通り、カラヤンという人はドイツのレパートリーにラテン系の歌手を使うのが大好きだった人ですよね。

あ、そうだったんですか。知りませんでした。
でもカップッチッリの場合は、クレスパンのように最初からワグナーを持ち役にしてる人とは、ちょっと違いますものね。

カラヤンはどうしてヴォツェックに興味を持たないんだろうというのが疑問でしたが、やる気はあったわけですねぇ。。。
by TARO (2005-07-16 11:50) 

きのけん

TAROさん:
>ご承知の通り、カラヤンという人はドイツのレパートリーにラテン系の歌手を使うのが大好きだった人ですよね。

>あ、そうだったんですか。知りませんでした。

…らしいわよ、と教えてくれたのはメゾのジャーヌ・ベルビエさんで、カラヤンの《フィガロの結婚》でマルチェリーナをやってる彼女。あのアリアは超難しいアリアなんで、本当に調子のいい時しか舞台では歌わなかった。
キャストを細かく見ていると随分入ってますよ。ラテン系というよりはフランス系かな?…。まあ、奥さんがフランス人だっかからかな?…。ミシェル・セネシャル、ジュール・バスタン、クリスチーヌ・バルボー、ナディーヌ・ドゥニーズ…。

ジャーヌ・ベルビエといえば、パリの《ドン》でルッジェロが出る時に必ずツェルリーナをやってました。ロージーの映画であの役をメゾ・コロラトゥーレ(ベルガンサ)に宛てているのはそのため。さすがにベルガンサは実演では1度もやってませんが…。エッダ・モーザーの役は実演ではマーガレット・プライスかユリア・ヴァラディ。オッタヴィオがスチュアート・バロウズ。マゼールは一度もなし。

ロージーの《ドン》といえば、つい最近《エヴァの匂い》を見直したんですが、ロージーはあれを思い出しながら撮ってますね。同じヴェネツィアだし。トルチェロ島辺りなんかヴィチェンツァのパラディオ宮殿へ通ってる運河とそっくり…。

Keyakiさん:
>きのけんさんがご覧になったパリのシモンは1976年の公演がDVD化されています。

えっ!スカラ座版のじゃなくて?…。だって、あれはスカラ座から借りてきた制作だぜ。あの時TV中継がキャンセルになったことだけは憶えますが、フィルムだけは撮ってたんだね。照明が暗すぎ、紗幕が張ってあるんでダメだということでした。それにストレーレルが照明を明るくして紗幕を外しちゃうのを断固拒否したんだよ。そのヴィデオにはストレーレルのOKが入ってない可能性があるなあ…。
ルッジェロが出たのは翌年のネロ・サンティ版だったんだね。アメリアはキリ・テ・カナワだった可能性も?…。

スカラ座とパリ国立歌劇場のガルニエ・オペラは舞台の勾配がまったく同じ角度なんで、同じ装置がそのまま立っちゃうんです。一度コヴェント・ガーデンから借りてきた《フィデリオ》(小澤征爾指揮)をやったら、舞台勾配が違うもんで、装置が傾いてやんの!笑っちゃったよねえ…。

それから、IMDbで調べたら、全然クレジットされてなかったけど、アラン・レネの《メロ》か《お家に帰りたい》のどちらかに出ていたのは確実です(なにせ2本立てで見たんで、どっちだったか?…)。記憶が俄然心もとなくなってきたから、機会があったら見て調べてみて!…。あれは他人の空似ということもおおいにあり得るから。でも、あの声は確かにルッジェロだったぜ。見てておおっ!と思ったし…。
きのけん
by きのけん (2005-07-16 22:15) 

TARO

きのけんさん

そうそう、セネシャルやバスタンは、カラヤンの上演の記事ではしょちゅう名前を見かけましたね。

>マゼールは一度もなし。

そういえばマゼールはあの映画の前後どちらかに(記憶があいまいで前だったか、後だったか)ベルリン・ドイツ・オペラで「ドン・ジョヴァンニ」をやって大失敗してますよね。歌い手もヤノヴィッツ以外の歌手は全員酷評されて。

ストレーレル=アバドの「シモン」は、スカラ座の舞台は映像化されて無いそうですね。日本で発売されてるのは、keyakiさんがお書きになってるように、パリでの上演です。

日本公演では紗幕を外さず、舞台の光量も上げず、代わりにNHKが超高感度カメラを使って、中継録画したんでしたね。舞台中継に超高感度カメラというのははじめてのことだったらしいですが。
by TARO (2005-07-17 00:35) 

keyaki

きのけんさん
>パリのシモンは1976年の公演がDVD化されています。
これ、1978年が正しいようですね。なぜか、DVDの紹介には1976年と書いてあります。
画質、音質ともかなり悪いし、一回見て、オークションで売っちゃいましたので、確認できませんが、あのパッケージはドリームライフですから、日本だけの発売でしょう。ミルンズ&バンブリー&ライモンディのナブッコも日本だけです。(海外のオペラファンには垂涎の的)

日本公演とどっちが画質がいいんでしょうね。日本公演は、自分で録画したものですけどね。
by keyaki (2005-07-17 01:21) 

きのけん

>ミルンズ&バンブリー&ライモンディのナブッコ

わー懐かしい!そうだ、あれにも出てた!ネロ・サンティだよね。

そう、あの時、僕はグレース・バンブリーのヘア・ヌードのブロマイド持ってまして(《タンホイザー》だったかな?)、サインが欲しかったんで、ルッジェロにこっそり訊いたわけよ。これにサインしてくれって彼女に言っていいと思う?って。そしたら、じーっと写真を見て、これ、ちゃんと公式のものだから、彼女の了解をとってあるはづ。大丈夫だ!、と言うんです。うっ無責任な野郎!と思ったけど、おそるおそる彼女の楽屋に行ったら、あーれまーぁ!なんて言って、ちゃんとサインくれましたよ。ただ、そのお宝、引っ越しの時なくしちゃったんだよね!今でも未練たらたら(笑)。
きのけん
by きのけん (2005-07-17 07:34) 

きのけん

TAROさん:
>カラヤンはオランダ人という役にカップッチッリの何をほしがったんでしょうね?

あのインタビューでヴァン・ダムが、自分のアムフォルタスとオランダ人について言ってる通り「歌」じゃないかと思います。ひょっとしてカラヤンはもっともっとイタリア的な「歌」が欲しかったのかもよ?…。なにせ、トゥーランドットをリチャレリにやらしちゃう人だからね!…。
気持ちはわかるな!僕が特に好きなヴァージョンが昔のアンタル・ドラティ盤なんです。ジョージ・ロンドンとリザネックはちょっとドイツ的ですが、指揮は結構イタリアっぽいですよね。若い頃の作品はああいうのがいいな。
その辺り、もっと徹底的に語ってるのが同じ「インタビュー集成」に収録してあるジェフリー・テイトのインタビューです。なにせワーグナーの話だから、ルッジェロさんは出てこなかったと思いますが、実はあれは自慢の一編でして、サイト「Kinoken2」の独占インタビュー。余所へは何処にも出してません。
でも、あいつ、驚異的なお喋り!あの時彼はちょうど、バスチーユ・オペラの練習室で歌手たちとピアノで《コジ》をさらっていたんですが、午前と午後の練習の合間に45分くらいで、機関銃みたいにあれだけ喋りまくった。それもメシを食いながらだぜ。僕にここの店はこれが旨いからこれを頼め!なんてやりながら…ですよ。また、よく食うんだ(笑)!…。なにせ、彼はコレペ出身だから、本当に歌手のことをよく知ってる!ショルティの最初の《コジ》(ロンドン・フィル版)でテイトがレチタティヴォのチェンバロを弾いてるんですが、面白いよ!…。もう徹底してやりまくってる。
http://perso.wanadoo.fr/kinoken2/intv/intv_acc.html
きのけん
by きのけん (2005-07-17 11:41) 

keyaki

>きのけんさん、朝から笑わせて頂きました。
ナブッコの時、急に停電になったらしくて、バンブリーがキャッとかで、お客さんが笑ってますね。

ジェフリー・テイトは、ファルスタッフと1996年ドン・ジョヴァンニを振ってますから、ライモンディのことがでてるかなぁーーとかで、そのインタビュー私はチェック済みですよ。

きのけんさんのインタビューの記事のように内容の濃い物はなかなかないですね。私が、音楽雑誌を読まないせいかもしれませんが。
by keyaki (2005-07-17 11:42) 

きのけん

>きのけんさん、朝から笑わせて頂きました。

…そうなんだ。あいつひどい奴だよ。人ごとだと思って、行ってこい!、行ってこい!ってけしかけるの!(笑)。それで、後で片目つぶってどうだった?なんて訊くんだよねえ〜。
インタビューの時は、その話はもう憶えてなかったけど。顔は憶えててくれたよ。
当時はオペラ座の楽屋に割と自由に入れてよかったなあ…。今なんて絶対に入れてくれないぜ。
きのけん
by きのけん (2005-07-18 07:21) 

TARO

きのけんさん

テイトのインタビュー読ませていただきました。
読むのも2日がかりで!

今読んでも、とてもエキサイティングなインタビューですね。
テイトのワグナーというのは聞いたことがないのですが、「エレクトラ」と「ルル」は日本でもジュネーヴの上演のライヴ録音がFMでOAされたことがあり、その放送は聞いています。

私は指揮のこととかはほとんど分からないのですが、どちらの放送も歌手はとてもよかったような記憶。
歌うワグナー、聞いてみたいです。

>ひょっとしてカラヤンはもっともっとイタリア的な「歌」が欲しかったのかもよ?

なるほどー。カラヤンですから成算なしで、勧めるわけないですものね。
by TARO (2005-07-19 12:40) 

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