SSブログ

エクサンプロヴァンス音楽祭"Cosi` fan tutte" いよいよ始まりました [コジ・ファン・トゥッテ]

「禁煙」・・・??(右舞台写真)
7月9日がプレミエで、13, 15 , 17,19, 21, 23, 26, 28, 30と長丁場です。ライモンディが全公演、ベストコンディションで出演することを祈っています・・・・とHPのジオログの方に書きましたが、リハーサル中に足を負傷したとかで、ステッキをついて舞台に立っている・・・・とか。(えぇーーほんとぉ!)
ヨーロッパのファンの反応も様々で、???なのですが、心配しなくていいという人と、もともと足に問題をかかえているから心配だ・・・という人。
キーンリーサイドのように若ければ、心配しませんが、やっぱり心配です。 プレミエは無事終わったようですので、杞憂であれば幸いですが・・・・
今回の"Così fan tutte"は、パトリス・シェローの10年ぶりのオペラの演出R・ライモンディのドン・アルフォンソ29才のダニエル・ハーディングの指揮と、非常に話題性のある公演です。音楽祭での公演の後、パリ(9月10月)、ウィーン(2006年6月)と続きます。

◆7月15日21:00からRadio Classique でラジオ放送( 番組表
◆7月23日20:40からArte-TVで放映されます。


フランスのファンからの報告がありました。 プレミエの前日金曜日の午後8時のテレビニュースにライモンディが出演して、自信のほどを語ったそうです。(お元気なようで一安心です) そして、今日、ラジオですばらしい公演だったと放送されたそうです。

"Cosi` fan tutte"キャスト等詳細:
Festival d'Aix en Provence
Direction musicale : Daniel Harding
Mise en sce`ne : Patrice Che´reau
De´cors : Richard Peduzzi
Avec : Erin Wall (Fiordiligi), Elina Garanca (Dorabella), Ste´phane Degout (Guglielmo), Shawn Mathey (Ferrando), Barbara Bonney (Despina), Ruggero Raimondi (Don Alfonso)
Le Mahler Chamber Orchestra et les choeurs du Arnold Schoenberg Chor

※関連記事
「コジ ファン トゥッテ」三度目の正直
シェローが語る「オペラの演出とオペラ歌手について」
(3)ライモンディ、16年ぶりにパリ・オペラガルニエへ


nice!(1)  コメント(12)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 12

euridice

シェローの演出に「禁煙」は.....笑えます^^;
by euridice (2005-07-11 22:38) 

Sardanapalus

keyakiさん>
>リハーサル中に足を負傷したとかで、ステッキをついて舞台に立っている
ええ~!大丈夫なんでしょうか?この後のスケジュールも含めて心配ですね…。ジョン・トムリンソンも怪我を手術したとか何とか聞きましたが、オペラ歌手ってそんなに怪我しやすいのかなぁ?(キーンリーサイドはどこからどう見ても怪我しやすい人ですが)

euridiceさん>
>シェローの演出に「禁煙」
私もeuridiceさんのシェローの記事を思い出して思わず笑ってしまいました(^^)皮肉ってるつもりだったりして!?これはどんなシーンなんでしょうね?パッと見では劇場の舞台袖のように思えますので、それなら「禁煙」の文字も納得ですけど。
by Sardanapalus (2005-07-12 01:05) 

euridice

>オペラ歌手ってそんなに怪我しやすいのかなぁ?
舞台って危険がいっぱいらしいですねぇ...

P.ホフマンもチューリッヒのマイスタージンガーのプレミエをリハーサル中の足の捻挫でキャンセルする羽目に。そのせいで、せっかく非正規にしろテレビ録画DVDがあるのに、ワルターは代役のルネ・コロ様です。より、だか、少なくとも同レベルにつき?テレビ録画日変更はなしだったのね.......... ターフェル様とは違いますねぇ......

怪我どころかというのもけっこうあるようで。有名な演出家、ジャン・ピエール・ポネルは、舞台での事故が原因で亡くなったし、ケルン歌劇場の某有望バリトン氏は、ぶらさがった綱がちゃんととめてなくて、綱ごと舞台に落下して、亡くなったそうです(岡村喬生氏の著書)
by euridice (2005-07-12 06:14) 

助六

小生、エクスに出掛ける気も金も無いので9月にパリで観ます。仕方無いので仏紙評だけご参考までに紹介。

シェロ-演出については、フィガロ、ルモンド、リベラシオン、パリジヤンはネガティヴ、大雑把に言って、「歌手の演技指導・舞台での動かし方は素晴らしいが、それ以上の生命力も創造性もなく、コンヴェンショナル」という趣旨。レゼコー、ラクロワ、AFPはポシティヴ、演技指導の深さと正確さを評価。

ハーディングの指揮については、フィガロ、ルモンド、レゼコー、パリジヤン、ラクロワはネガティヴ、大雑把に要約すれば「古楽器演奏のスタイルを取り入れたセカセカしたテンポとフレージングが、ドライで乱暴、モ-ツァルトの艶やかさは吹っ飛んでしまった」という趣旨。リベラシオンとAFPは「生き生きして自然」「密やか」とか好意的。

さてライモンディ
ルモンド「年月を経てライモンディの声は磨り減ってしまった。役者としては見事だが、それは三重唱「soave sia il vento」での旋律線形成力の消失を補うものではない」
フィガロ「歌っているよりも語っているのに近い。しかも拍子は不正確。しかしそれは、かれの舞台的プレゼンスとディクションの素晴らしさを損なうものではない」
リベラシオン「残念ながら、もはやドン・アルフォンソに相応しい声はなく、擦り切れ色彩もない」
パリジヤン「歌うよりも語るに近い」
レゼコー「このかつてのドン・ジョヴァンニは、歌うのと同じくらい語っている。音楽家としては貧しく、拍子と音程の不正確さの問題を解決していない」
ラクロワ「もはや声もフレージングもないが、素晴らしい役者ではあり続けており、毒のあるドン・アルフォンソを演じた」
AFP「このヴェテランはレチタティーヴォを存分に『演じ』見事だった」
皆さん、中々厳しいですね。因みに他の歌手達についてもガランチャとドゥグーが褒められている以外は、各紙ほぼ一様に、ボニー含め厳しい評価を下しています。

見出しは、
ルモンド「シェローの欲望なきコジ」
フィガロ「期待は裏切られた」
リベラシオン「盗まれたモーツァルト」
パリジヤン「モーツァルトの息吹きは露と消え」
レゼコー「誘惑の焼けるような痛み」
ラクロワ「シェローの見事なコジ」
by 助六 (2005-07-12 08:18) 

keyaki

>助六さん
各紙のレビューありがとうございます。
足の負傷のこともよくわからないのですが、なにか書いてありましたでしょうか。
「ルモンド」と「フィガロ」は、ネットで見られましたが、なにしろフランス語がダメなので、褒めてはないなぁ・・というくらいしかわかりませんでした。
フランスのファンによれば、「ルモンド」はフランスのエリートの新聞だから・・・まあ、23日のテレビを待ちましょう・・ということです。
助六さん、もしテレビをご覧になりましたら、どんなものかまた教えて下さい。

そうそう、先日、セガリーニの本のことでは、ありがとうございました。3日に注文して、9日にはもう届きました。本というよりは写真集でしたが、巻末に1981年までの公演記録も掲載されていました。
by keyaki (2005-07-12 08:37) 

euridice

シェローもライモンディも、ボニーも、すでに功なり名を遂げた大御所的存在ですが、「厳しい」批評が出るということは、まだまだ祭り上げられていないということで、かえって爽やか!^^!

身体的加齢に関しては、当たり前の、ごく自然なことですもの。「万年青年」なんてのは、もし存在したら、まるでファウスト。神の摂理に背くものですからね..............

映像でいいから、是非観たいものです。
by euridice (2005-07-12 18:06) 

keyaki

euridice さん、慰めて下さってありがとう!
レビューに一喜一憂しても仕方がないですが、嬉しくはないですものね 。
まあ、ライモンディのファンやってると結構慣れっこというか・・・・彼とほぼ同年の何をやっても絶賛のお方とは違いますからね。
ヨーロッパではテレビでも放送されますので、どんな演出か、情報 が入ると思いますので、また、記事にしますね。
by keyaki (2005-07-13 17:17) 

ヴァラリン

keyakiさん、聴いてらっしゃいますかぁ?!
私、ながら聴きですが、北米時間の強みを生かして(^^)ずーっと聴いてますよ!
とてもいい演奏ですねー。今日のブログにリンクさせて頂きました。
by ヴァラリン (2005-07-16 07:01) 

keyaki

ヴァラリンさん、20分位聴いて、寝ました。
聴いて下さって、嬉しいです。やっとアップできましたので、よろしかったらまた聴いて下さいね。
どこもかも容量がいっぱいで、かなり音質を落としてアップしましたので、どうでしょうね。
by keyaki (2005-07-16 14:23) 

きのけん

 今、現時点(7月23日21h40)で欧州文化チャンネルARTEがこちらでTV実況中継をやってます。
 …が、ですね。これはもうぜーんぜんダメですなあ!。劇場内で実際に見なくては何ひとつ〜言っときますが、何ひとつですよ!〜判らない類の演出の典型例もいいとこ。こんなのテレビで見たって見たうちに入らないから途中で止します。
 やっぱし、僕の予想通り、アルフォンゾ=ライモンディがこの演出の主役になっているようで、真っ先に彼が登場する。ところが、初っ端、アルフォンゾ、フェランド、グリエルモが客席に、それも客席各所から登場。TVではその位置関係がまるで判らない。ライモンディがピットを乗り越えて舞台に上がって二人とやりとりしているみたいですが、どう動いているのかまったく判らず。また、三人が各席のあっちこっちと激しく移動しているので、彼らの声だってマイクがロクに拾ってない!放送では歌手の声がちゃんと入っていなかったでしょう?…。何故なら連中、客席、舞台を含め、劇場空間のありとあらゆる場所に動いていって歌ってるんです。これじゃ、とてもマイクが声を拾えません。
 おまけに、舞台装置なんてロクに無くて、全部歌手たちの身体の動きだけで表現しているから、馬鹿のひとつ憶えのように専ら歌手の顔なんか映していたってまるで意味なし!これを撮っている奴はよっぽど演劇のことを何も知らない技師とみえる!…。
 そうなんです。シェローとか、ストレーレル、ペーター・シュタイン・クラスの大口径の演出家の演出というのは、劇場空間をフルに利用することがほとんどなんで、ヴィデオなんかにはからっきし収まりきらんですわ。
 うーん、このままでは9月にパリ国立歌劇場のガルニエ・オペラで上演することも出来ないだろうから、きっと大幅に演出が変えられるでしょうね。この調子ではエクスで上演されるオリジナル演出版と、どうせリスネル総監督のことだからスカラとウィーンにも持っていくだろうから、その「ツアー」用の演出と、全然違ったものが二つ出来るはづですよ。
 …というわけで、予想通り、ライモンディ=アルフォンゾが主役をやっているのを見届けたところで、TVを切りました。
 シェローの舞台では、オペラの場合、舞台の額縁から大幅にはみ出しちゃうという演出は、これまで1度もなかったですが(僕はザルツブルクの《ドン・ジョヴァンニ》だけは見てません)、芝居の方では、もうしょっちゅう。チェーホフの《プラトノフ》では、客席が舞台上に仮設してあり、役者たちは、空っぽの客席空間を駆けずり回っていたし、ベルナール=マリ・コルテスの《黒ん坊と野良犬の対決》では、だだっ広い倉庫みたいな空間に砂を敷き詰め、実物大の高速道路の工事現場が仮設され、その高架道路の下に客席と舞台空間が仮設されていたり…。本格的な演劇作業をやっちゃうと、とてもオペラの枠組みには収まりきらない。
 というわけで、未だやってますが、僕はパスして、あとでもう一度覗いてみます(笑)。
きのけん
by きのけん (2005-07-24 05:47) 

おさかな♪

「禁煙」舞台にNice!
それにしても、雰囲気のある素敵な舞台ですね。
現地で生RRさんを聴ける人たちが羨ましいです・・・♪
by おさかな♪ (2005-07-24 19:32) 

keyaki

きのけんさん、TV放送のレポートありがとうございます。
>アルフォンゾ=ライモンディがこの演出の主役
それは楽しみ!といってもビデオではダメですか!でも見たい。
実際に見に行ったファンの報告もありますので、今度きのけんさんのレポートと混ぜて、記事にさせてもらっちゃおうかな。

>おさかな♪ さん、Nice!ありがと!
来年はウィーンでも上演しますから、もしかしたら、おさかな♪ さん見られるかもですよ。
by keyaki (2005-07-25 02:56) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。