SSブログ

『椿姫』ジョルジョ・ジェルモンの手紙を読むヴィオレッタ [オペラの話題]

 毎度お馴染みのイタリアのラジオ番組"La barcaccia"のPerle nereのコーナーから。「椿姫」の3幕、ヴィオレッタの病の床に、アルフレードの父、ジョルジョ・ジェルモンの手紙を何度となく読み返し、外国にいるアルフレードの帰りを毎日今か今かと待っている。今日もまたその手紙を読み返すが、最後に「もう遅いわ!」と叫ぶシーン。この手紙を読むシーン、歌ではなく、伴奏付きの朗読ですが、感情を込めて読むのは、歌より難しいようです。

La_Traviata_Fleming.jpg
♪ iPhone/iPad用 mp3
«Teneste la promessa... la disfida
Ebbe luogo! il barone fu ferito,
Però migliora Alfredo
È in stranio suolo; il vostro sacrifizio
Io stesso gli ho svelato;
Egli a voi tornerà pel suo perdono;
Io pur verrò. Curatevi... meritate
Un avvenir migliore. -
Giorgio Germont.»
(desolata)
È tardi!


 ルネ・フレミングのはけっこう有名で、どこかでも話題になってましたが、改めて聞くとやっぱり面白い....それに毎度のことですが、二人の爆笑で更におかしさ倍増。「エ タルディ」では、手紙をクシャクシャに丸めて投げているようです。次は、なぜか男(アメリカ人)のヴィオレッタ? 下手すぎてイタリア語とも言えないようなしろものですが、やっぱり最後の「エ タルディ」で爆笑、最後は、マエストロと言っていますので、指揮者が歌唱指導のためにお手本をみせているんでしょうか......フレミングの「エ タルディ」と同じですよ。
 参考までに、パトリツィア・チョーフィのヴィオレッタで"Teneste la promaessa..."....08:30のところです。

関連記事:
オペラ傑作歌唱で初笑い:ターフェル(ヴォータン)のGeh'! ☆ ロメオ(ベチャラ)のハイC失敗...
スチュアート・ニール、ハイCの着地に失敗しました! "Di quella pira l'orrendo foco"
ゲオルギューとグリゴーロ★☆Rai3のラジオ番組"La Barcaccia"
マリーナ・ポプラフスカヤの"Sempre libera"のケッサク歌唱(メト2011.1.15の椿姫)
nice!(1)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 10

夏

フレミングのイタリア語朗読、想像以上のぶっとびものでしたが、最後のマエストロ・レナート?のも笑っちゃいました。もしかしてレナード・バーンスタイン?

ところで、色々な国の指揮者・演出家・歌手が集まった上演の稽古は何語で会話しているのだろう?と時々考えます。今はなきサントリーホール・オペラの終演後のサイン会に行ったら、シコフと指揮のルイゾッティがイタリア語で会話していたので、やはりマエストロもしくは演出家次第でしょうか?
by 夏 (2012-02-29 23:49) 

keyaki

夏さん
>マエストロ・レナート?
そうか.....誰なんだろう...と思ってましたが、レナード・バーンスタインかもしれませんね。

演出家によっては、長々と講義をする演出家もいるようですが、何語で?と思いますね。.....合唱団とかオーケストラのことを考えると、上演する国の言葉が基本なんでしょうけど.....
カーテンコールで、隣同士で喋っている時も、何語で?と思うことがありますね。

by keyaki (2012-03-01 11:21) 

hasida

ブーレーズ/シェローのヤナーチェク「死者の家から」のDVDにメイキング映像がついていて、そこではめっきり老け込んだように見えるシェローが、しかし相手に合わせて英仏独三ヶ国語を次々切り替えながら精力的に演技指導してました。
by hasida (2012-03-02 22:42) 

Kinox

うわっはっは、これはおかしいです。下手なんだから途中で変な臭い演技を入れたりとかしないでさらっと流せばよかったのに、ふふふ、そうはいかないと思っちゃったんですかね。最近ではやはりデッセ(デュッセ)のエクサン・プロヴァンスの手紙のシーンはとてもじんと来ました。
手紙ではないですが、同じくへたくそ女優ぶりに笑ったのが、去年のコンサート形式でのアドリアナ・ルクヴルール、フェードラのせりふの部分ののゲオルギュー。変な声色でもう一本調子もいいところ、吹き出しそうになりましたよ。それでもファンの人には素晴らしかったらしいので、あまり大声では言えませんが、ふふふ・・・
by Kinox (2012-03-03 14:40) 

ペーターのファンです。

フレミング様どうしちゃったんでしょうね。なまじ泣きの声色演技をしながらのせいでおかしさも倍増してるようです。最後のダミ声っぷりは私もバーンスタインかと思いました。

なんか最近のフレミングとゲオルギューは輝くディーヴァだった人がイタタなことになってる気がします。(うらぶれた姿を自ら・・・以下自粛)
ゲオルギューはボリショイ再開場ガラとウィーンのオーパンバルでもヘンでしたし。
by ペーターのファンです。 (2012-03-04 13:08) 

keyaki

hasidaさん
オペラは、初演の時だけ、演出家が指導して、再演はやらないことが多いようですが、シェローって、その都度、キャストに合わせてちゃんと演技指導するそうです。それが当たり前だと思いますけど......オペラではめずらしいらしいですね。

シェローはストレーレルと縁が深いですからイタリア語も堪能ですよね。
「死者の家から」って、チェコ語ですよね。シェローは、チェコ語を話せないので、歌詞の意味を全体としてはわかっても、どの言葉に重点をおくべきかがわからなかったのが最も苦労した....とか。
最近、どうも歌詞の言葉の分からないというか分からなくても平気な演出家がはばをきかせているのも、とんでもない演出を平気でする原因ではないかと思います。
by keyaki (2012-03-04 20:06) 

keyaki

Kinoxさん
手紙を読むシーンってけっこうありますね。マクベスのマクベス夫人とかもですし。フレミングの声自体は、私は、普通に聞こえますが、このイタリア人さんたちは、酔っぱらった子供みたい....と言ってます。ここではカットしたんですけど、ビバリー・シルズの声は、男みたい....と言ってました。どんな声が、いいんでしょうね。

by keyaki (2012-03-04 20:17) 

keyaki

ペーターのファンさん
>最後のダミ声っぷりは私もバーンスタインかと思いました
やっぱりそうですか.....イタリア人指揮者ではないことは確かですし、これはバーンスタインっぽいですね。

>ゲオルギューはボリショイ再開場ガラ
これって、ドミンゴのキャンセルで急遽出演したんですよね。歌はすべてロシアものという条件だったようです。

もっと変なのがイタリアのオペラフォーラムで笑いの種にされてました。
見たいでしょ.....(笑)リンクしますね。
http://youtu.be/f0BKxHRsca8
なんとヨナス君と一緒にカンツォーネなんて歌っちゃってるんですよ。
「私のこと忘れたら許さないわよ...」って感情込め過ぎ.....どっちもイタリア人じゃないんだから.....いくらアブダビの恥はかき捨て...と言っても、これでは、中年男と女がちょいといっぱいひっかけて、カラオケでデュエットというのりじゃないですか。オペラ歌手としての品格はどこにいっちゃったんでしょう。見てる方が恥ずかしい。

by keyaki (2012-03-04 20:46) 

魔子

初めまして

何故かこのページに行きつき、大爆笑!
FBにリンクさせていただきました。
いやー、面白かった!
perle nere のラジオ番組って
日本でも聴けるのでしょうか?
by 魔子 (2012-05-30 04:08) 

keyaki

魔子さん
リンクフリーです。コメントありがとうございます。

>perle nere のラジオ番組って日本でも聴けるのでしょうか?
これは、"La barcaccia"という番組でネットで聞けます。
http://www.radio3.rai.it/dl/radio3/programmi/PublishingBlock-484f01ac-95c4-454c-bd2f-c9e948049815.html
右側のPODCASTをクリックすると、一週間分のだいたいの内容が掲載されていてダウンロードして聞けるようになっています。
内容が分らなくても、2人が笑い上戸なので可笑しいです。

by keyaki (2012-05-30 19:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。