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あらら、シュロットどうしたの?第3弾:和解成立せず法廷闘争へ [アーウィン・シュロット]

★8月13日にローゼンブラット/シュロット合意 (JPG)が発表されました。シュロットは慈善事業に寄付することを承諾し、なぜキャンセルしたかは言ってませんが、謝罪?したようです。やっと自分がバカだったと気づいたということのようですが.....( 2008.8.16追記)
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 アーウィン・シュロットErwin Schrott(1972年生 ウルグアイ出身)ロンドン・カドガンホール:6月11日のコンサートのキャンセルの件の新情報が、オペラchicさんのブログに出ました。"He's A Fool"慈善事業に寄付することでの和解を拒否....

『ローゼンブラットが受けた損害を慈善事業に寄付するように申し出たが、シュロットが拒否したため、ローゼンブラットは、告訴することにした。シュロットのコンサートキャンセルは今回で2回目、6月11日のチケットはすでに800枚が売れていて、300枚の払い戻しに応じている。シュロットとは、コンタクトが取れない状態で、キャンセルした理由も未だにわからない。今度のロンドンでの出演は、コヴェントガーデンではなく、法廷になるだろう....』
Ian Rosenblattは、若いアーティストのコンサートを多く主催してる。クーラ、フローレス、2004年にはヴィットリオ・グリゴーロも。

 これは、あくまでコンサートの主催者側ローゼンブラットの発表なので、シュロットにも言い分があると思いますが、それにしても、キャンセルの理由を言わないって、つまりは、言うと不利になるってことなんでしょうけど、どうしちゃったんでしょう。オペラ歌手のキャンセルはそれぞれ個別の事情があるにせよ、一種の特権みたいなものですが、方便にしろキャンセルの理由を明かさないのは、首を傾げざるを得ません。私は歌手の味方ですが、こうなると、キャンセルの理由を知りたいですし、ローゼンブラットにしてみれば、シュロットとコンタクトがとれないのも、告訴する理由の一つかもしれません。少なくとも、主催者とこのコンサートを楽しみにすでにチケットを買っていた800人には、説明義務があるとおもいますけど、シュロット君!
 あらら、シュロットどうしたの?第2弾でも紹介しましたが、こういう不義理を重ねている時期に「アリア集のアルバム」発売って、どんなことでも宣伝になるとはいえ、どうなんでしょう。
 5月のナポリの《ロンバルディ》と6月11日のコンサートをキャンセルしてまるまる2ヶ月間なにをしていたんでしょう。録音年月日を調べていないので、単なる邪推かもしれませんが、この「アリア集」を録音していたってことはないのかしら。2007年から2008年4月末までのスケジュールを見ますと、ほとんど《ドン・ジョヴァンニ》と《フィガロの結婚》で、予定はギッシリで、いつ録音したんだろう...なんです。それに、DECCAだと、普通はロンドンで録音するケースが多いと思いますが、この「アリア集」は、バレンシアでバレンシア州立管弦楽団を使って録音しています。こういうアルバムの録音にどのくらい時間がかかるものかは知りませんが、選曲、歌の練習、録音、その後のミキシングにだって立ち会うんじゃないでしょうか。だとすると、5月、6月の予定をキャンセルしたのはこのアルバムのため....なんてことはないのかしら......
 いずれにしても、シュロットは、逃げ回っているのか、たかをくくって無視しているのか知りませんが、告訴を取り下げるように話し合いのテーブルに付いた方がいいと思います。ザルツブルグ音楽祭にはちゃんと出演しているようで、オフの日は、お腹の大きなネトレプコと一緒に客席にいた..という目撃情報もあります。キャンセル魔のネトレプコに、ほっておけば、いずれ忘れるわよ...なんてアドバイスされているのか、ウルグアイのやり方なのかは、知りませんが、いずれにしろシュロット側からの発言がなにもないのも変ですね。

★こういうキャンセルで訴えられる歌手は、シュロットがはじめてだそうです。→Why are singers most prone to cancel-itis? こんなバカげたことで裁判なんて、他の歌手たちは示談でかたづけてるんでしょうに...

 2005年、たった3年前ですが、ルッジェーロ・ライモンディと共演した頃は、かわいかったのに(写真右上)、今回発売のCDジャケットは、なんだか人相変わっちゃったみたいで、よくないです。最近のドン・ジョヴァンニは犯罪者仕立てが多いから、その影響だったり.....

関連記事:
あらら、シュロットどうしたの?《アルジェのイタリア女》キャンセル
★ROH出演中のシュロットに突撃〜 ☆ケテルセンがレポレッロ〜玉突き型
シュロット契約違反で告訴★☆ナポリの《ロンバルディ》もキャンセル!

l'operaの注目記事(2005.9月号)アーウィン・シュロットのインタビュー
モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》1967ー2005(Cagliari歌劇場公演終了)
ライモンディ最後のドン・ジョヴァンニのレポレッロ役がシュロット、とても息の合った素晴しい主従だったと好評でした。

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コメント 2

rosina

どうしちゃったんでしょうね・・・彼。
その昔、スカラ座でムーティの指揮下フィリアノーティと共演したり、ライモンディの下男役で共演したりしていた頃と比べると、変わったって事なんでしょうか。最近だと、上半身裸のドン・ジョヴァンニが大受けだったROH公演位しか思いつかないんですが。やっぱり噂通り、奥様の悪い影響なんでしょうか?

by rosina (2008-08-24 10:08) 

keyaki

rosinaさん、子供もすでに一人だか二人だかいるんですよね。ちゃんと離婚していたのかも不明ですし、ネトレプコ側からの発表というのもね...なんか男が無責任なのか、女が跳ねっ返りなのか、なんともわからん関係ですね。
まあ、プライヴェートなことはどうでもいいんですが、お仕事にも影響しているかんじですものね。

ライモンディと同じ事務所ですし、もちょっとちゃんとして欲しいです。
結局、「アルジェのイタリア女」をキャンセルしたことだって、チケットを買っていた人達への背信行為ですよね。ライモンディのファンだって、「ファウスト」のチケットを皆さん買っていたんですから、みんな大騒ぎでしたよ。
by keyaki (2008-08-24 19:49) 

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