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オルヴィエートの井戸 (昔・昔・昔のアルバム)★☆ゼッフィレッリの映画版《オテロ》 [昔のアルバム]

 オペラで井戸といえば、サロメの古井戸。新国の《サロメ》も好評のうちに終ったようですが、私は、今回はパス。新国のサロメは、2000年、2002年、2004年、今回と4度目の上演です。
 『このプロダクションは、バイエルン州立歌劇場(故エファーディング演出)のもので、舞台中央に巨大な古井戸を据えた迫力と妖しさが漂う秀作』.....そう、そうなんです、なかなか立派な井戸なんです。巨大な井戸の鉄格子がはめられた蓋が開いて、ヨカナーンが出て来るところは、サロメ同様、期待で(不安もあります)胸が高鳴ります。だいたいは、原始人みたいなのがお出ましになるんですけどね。
 井戸つながりということで、昔のアルバムから、イタリアのウンブリア中世丘上都市オルヴィエートの井戸と縞縞模様のゴシック様式のドゥオーモの写真を整理しましたのでご覧にいれます。ちょっと検索すると、写真も説明もいっぱい出てきます。
←左の写真で青いシャツを着て手を振っているのはkeyakiです。深さ62mだそうですから15階建てのビルくらいなんでしょうが、螺旋階段になっているので、上り下りは楽です。

 そうそう、オペラ好きにとっては、この井戸は縁がありますよ。ゼッフィレッリの映画《オテロ》でも、ほんのちょっと使われています。どこで使われているかといえば、やっぱり、あそこしかないでしょう。イヤーゴのクレドです。その最後の"e poi, e poi...."で、この井戸の底を覗き込んでます。今、流行の「心の闇」ってことでしょうか。
※参考→VideoClip

井戸の解説はこちら....天空のラピュタ/オルビエート Orvieto
オルヴィエート全体の解説はこちらで....オルヴィエート 写真も豊富で、建物の歴史等、詳しい解説もあります。オペラもお好きな方のようで、ゼッフィレッリの《オテロ》のことにも言及されています。


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コメント 12

サンフランシスコ人

サンフランシスコのサロメに、一度 いきました。 良いキャストでした。
by サンフランシスコ人 (2008-02-15 04:14) 

euridice

へ〜〜凄い井戸ですね。螺旋階段を延々と降りてやっと水面にたどりつくんですね。
>ゼッフィレッリの映画《オテロ》
さっそく確認。ヤーゴがクレドを歌っている場所がそうなんですね。螺旋階段のところに立っているのでしょうか。のぞき込むところ、記事の画像と同じですね。底は見えませんけど・・ keyakiさん、あの底に立ったことがあったんですね!
by euridice (2008-02-15 09:37) 

keyaki

>サンフランシスコ人さん、
新国では、わりと頻繁に上演しているんですね。私も二度見ました。

>euridiceさん
階段で15階はきついですが、螺旋になっているんで楽です。昔はロバを引いて水を汲みに行ってたそうです。

>>ゼッフィレッリの映画《オテロ》
その部分のビデオをアップしました。
イヤーゴのクレドは丸天井が印象的な古い城で歌っていますが、これは、どうやら南イタリアのバルレッタの城のようです。最後の部分にオルヴィエートの井戸を使ったんですね。
by keyaki (2008-02-15 22:55) 

euridice

>その部分のビデオをアップしました。
ありがとうございます。百聞は一見にしかずですね^^;
by euridice (2008-02-16 07:18) 

たか

新国のサロメってエヴァーディングの演出なのですか!
もう故人なので原演出ということなのでしょうが、それにしても次の再演は見に行かなくては。
アニヤ・シリアやリザネックが歌った名舞台ですよね。

ゼフィレッリの映画「オテロ」は音楽を継ぎ接ぎでいじっているので嫌いです。オペラなので楽譜通り演奏してほしかったですね。クライバーが振ったスカラの映像の正規発売を期待したいですが、3幕冒頭でヤジが音楽にかぶっているのであれが消せるかどうか.....
by たか (2008-02-17 13:04) 

keyaki

たかさん、そうなんです。エヴァーディングは、1999年に亡くなっていますから、原演出ってことです。

>ゼフィレッリの映画「オテロ」
柳の歌がないとかですね。椿姫もパパジェルモンの歌がカットされたりしてますね。
by keyaki (2008-02-18 02:39) 

サンフランシスコ人

「 サン..新国では、わりと頻繁に上演しているんですね。」

オスカー・ワイルドの戯曲が、(その時の)日本ブームと関係しているからじゃないかなぁ。
by サンフランシスコ人 (2008-02-18 07:21) 

たか

冒頭の嵐のシーンもところどころはしょられているので聞いていて居心地悪いですね。サントラ盤のCDは柳の歌なども全部入っているらしいのでそっちを聞いてみたいと思っています。
by たか (2008-02-19 17:25) 

euridice

この映画は、リチャレッリの美しさがすばらしいですね^^+
他はカットのせいかどうかわかりませんが、オペラ映画としても
最高という感じがしません・・
by euridice (2008-02-19 17:51) 

keyaki

サンフランシスコ人さん
それと、1幕もので短いということも関係しているのかもしれませんね。
by keyaki (2008-02-19 21:08) 

keyaki

たかさん、なるほど、私は、オテロの全曲を聞いたことがない時に映画を見ているとおもいますので、
>ところどころはしょられている
のは、全然、気づいてないです。柳の歌は完全にないのでわかりますけど。でも、今なら、きっとわかりますから、居心地悪いでしょうね。

実は、オテロが好きになったのは、やっぱり、ライモンディの録音とかTV放送の録画を見てからなんですよ。アバド指揮のトリノの映像もDVDで出して欲しいです。
by keyaki (2008-02-19 21:17) 

keyaki

euridiceさん、ほんと、ため息がでるほど美しいです。美人はたくさんいますけど、金髪と、その金髪にふさわしい顔ってなかなかいないですよね。リチャレッリは、地毛が金髪ですから、当然なんですけどね。

オペラ映画はなかなか難しいでね。
ライモンディもいろいろ出演していますが、私としては、映画好きの人たちに評価されると嬉しいです。一押しはカルメンかなぁ.....カルメン自体が映画向きなのかもしれませんけど。音楽的にも完璧ですし。
ドン・ジョヴァンニも音楽的にも完璧、ボリス・ゴドノフは、4時間のを2時間に短縮、トスカは、音楽はそのままですが、歌詞を語らせているところが一カ所ある.....高音があるため、どうしても顔が不自然になるという理由だったかな.....まあ、いろいろありますね。
by keyaki (2008-02-19 22:26) 

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