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65歳のジークムント:NYメト引越し公演《ワルキューレ》21日 [オペラ生舞台鑑賞記録]

牛に引かれて善光寺.......ワーグナー好きのお誘いをうけて、最終日に行ってきました。ワルキューレは、新国の《東京リング》のも見ましたし、映像も一通り見ていますので、ワーグナーの中では親しみのあるオペラです。しかも、今回のメトの公演はDVDで発売されているものと一緒、安心して観劇できました。しかし、普通は実際に見たほうが素晴しく感じるはずなのに、舞台は、NHKホールのせいかもしれませんが安っぽい感じで、演出はたいくつでした。オーソドックスでも、もうちょっと工夫というか仕掛けがあってもいいのではないかな、背景付きリサイタルのおもむきです。東京リング病?かしら。
最後の幕切れの拍手がずいぶんと早く、本場メト並でしたが、間での拍手もないわけですから、最後の音が消えるまで、余韻を残しての拍手をお願いしたいものです。
さて、歌手ですが、さすが、NYメト、名前を知らない歌手はゼロ、ワグネリアンでない私でも知っている歌手を揃えています。感想は一言コメントで。

ドミンゴ:《オペラ界の至宝、愛の戦士ジークムントはファンならずとも必見》
ライモンディとほぼ同年ですので年のことはいいたくないのですが、65歳のジークムント、当たり前ですが、かなり苦しいです。ドミンゴは若い時から姿勢が悪い、所謂猫背なんですが、努力で、ピシッとしていたのに、逆戻りしてました。顔は、夜目遠目...で隠せても、立ち居振る舞いはもろに年齢を感じさせるものでした。
一番年齢を感じさせないのは、声そのもの。若い時の録音そのままの声です。ヴェ〜ルゼは、頑張ってかなりのばしてましたが、ジークムントはやはり65歳でやる役ではないでしょう。なんとか乗り切ったというかんじでした。
一幕のノートゥングを引き抜く前に、水をガブガブガブ飲み、こんなんところでおおっぴらに水を飲んで欲しくない、ちょっと興ざめ。フンディングに刺されて倒れたときも、すごく苦しそうな息づかいが3階席の上の方まで聞こえて来ましたが、あれは演出? どこから聴こえてくるのかと一瞬周りを見渡しました。疲労困憊していたのは明らかでした。しかし、なんだかんだ言っても、この公演の目玉はやっぱりドミンゴなんでしょうね。私もドミンゴに最も関心がありました。まさに、ジークムントでなくドミンゴでした。

ヴォイト:《たっぷりの声量と豊かな表現力で魅了するジークリンデ》
スマートで、美しいジークリンデでした。本人が語っていましたが、太っているときは息切れしたそうですが、ダイエットの効果で破綻なく歌いきったというかんじでしょうか。
写真は、別の公演の写真ですが、こんなかんじでした。彼女のダイエットについての記事がありますので、関心のある方はどうぞ。
参考:2006-05-11の記事《ダイエット歌姫:デボラ・ヴォイト》まとめ

パペ:《シリアスなフンディングはお手の物、俳優ばりの演技力と容姿で大活躍》
舞台に登場する順番に書いていますが、彼が登場して歌って吃驚、わぁ、ワルキューレってドイツ語のオペラだったんだ! それにしても、ドイツ語っぽさを強調しすぎの感じもしましたが、どうなんでしょうか。声はフンディングにピッタリでしたが、見た目が、いたずら小僧っぽい、凄みが足りない。この凄みがいまいちなのは、なで肩のせいかも....パペは背も高いし、ライモンディと同じく容貌魁偉といえなくもないが、いかんせんなで肩が....残念です!
パペとは関係ないですが、フンディングの手下たちが出て来ないのが淋しかった。(シェローのも東京リングのも出てくるので、それが当たり前と思ってました)

ポラスキー:《ブリュンヒルデでは、世界最高・最強といわれるドラマチック・ソプラノ》
ブリュンヒルデにピッタリ、衣裳も似合ってました。スタミナがないと歌えない役ですね。

モリス:《ヴォータンといえばこの人! 精悍な容姿と朗々とした声の持ち主》
メトでヴォータンといえばモリスというように当たり役ということです。DVDと同じで見た目もきまってましたが、ちょっと胃のあたりから、ぷっくりお腹が出ているのが目立ってました。鎧をつけてからは、かっこよくなりましたけれど。
少々声の揺れが感じられましたが、立派な声でした。ただ3幕の『弱音で歌う部分』が、小さい声であっても張りのある声で歌って欲しいのに、スタミナ切れでしょうか、ふわふわ浮いたかんじでした。最後なので、ビシッと決めて欲しかった。
※もしかしたら弱音で歌う部分ではなくて、単にスタミナ切れだった? 数カ所ありましたが、詳しい方、教えて下さい


ナエフ:《フリッカをはじめクンドリーなどワーグナーを得意とするメゾ》
登場順といいながら、一人忘れてました。しっかりヴォータンをやりこめてました。

あれれ、と思ったこと
■『冬の嵐は去り..』ジークムントの美しい歌の場面は、舞台後方が開き、そこで歌います。舞台の一番奥なのに特別よく声が聴こえました。その他、声のバランスでおかしいと感じたのは、ワルキューレ達の声がソリストと比べて、迫力不足というか、重唱の部分さえ明らかに小さかった。

■一幕最後の場面は、ジークムントとジークリンデが抱き合って(立ってではない寝て)幕でしたが、これって、シェロー演出ですよね。これは初演の時、物議をよんだという話をきいたことがありますが、このシェローの演出を拝借しちゃったのではないかしら? 記憶ではメトの演出は、二人で手を取り合って、走り去るのではないかと思いましたが、どうでしょう。
※立ったまま抱き合って幕、という確認情報のコメントをもらいました(2006.6.23追記)

注)《》のコメントは、私が書いたわけではありません。「メトロポリタン・オペラ 2006年 日本公演概要」からコピペ。意味不明、背中がむずむずというかんじのもあって、愉快ですね。

以上、30分の休憩を2回はさんで5時間、疲れました。歌手さんたちはスタミナ勝負ですね。年とともに味わいが出てくる役柄ではありませんので、ドミンゴといえ65歳でジークムントはやっぱり無理があります。役を選んで、今後とも長く活躍して欲しいと思いました。
実は、今回の65歳のジークムントを見て、ふと歌舞伎を思い出しました。歌舞伎役者は、どんなに実年齢の役柄とかけ離れていてもその立ち居振る舞いからは、年齢を感じさせません。このへんは、ドミンゴ自身の心構えもありますが、演出家の演技指導不在というオペラの問題もあるような気がしました。歌手の動き(演技以前の)にまで気を配る演出家は多くはいないようです。反対にいえば、演出不在だから、65歳のジークムントもあり....ともいえるのかもしれませんが。


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ヴァラリン

あらま!keyakiさんとワルキューレとは、ちょっと想像しにくいのですが(笑)
長丁場、お疲れ様でしたm(__)m 

私も、この公演とドン・ジョヴァンニには好奇心があったんですが、引越し貧乏で(^^;とても手が出せません(ToT)
ということで、皆さんのレポを読ませて頂きながら、行った気分を味わっています。

>パペ
今回の出演者の中で、一番気になってたりして(笑)
私が実際に観た(聴いた)のは、2回ともドイツオペラじゃなかったので、もしかしたらドイツ語のオペラだと、もっと魅力的なのかも…と、漠然と感じていたんですけどね。
フンディングには、合っていると思います。歌い込んでいるというのもあるのかも…
ハーゲンを是非、やって欲しいです(^^;

>3幕の※『弱音で歌う部分』が

うーんうーん、ヴォータンの告別は長いですからねぇf(^^;
全編通して安定して…というのは、難しいのかも…
そのうち、特集しましょうか?^^?
by ヴァラリン (2006-06-22 11:33) 

ようちゃん

こんにちは。
ヴァルキューレ、これ本当に聴きにいきたかったのですが、やはり、高額で、チケットに手が届きませんでした。この公演、テレビカメラは入っていませんでしたか?とNHKが放送してくれないかと密かに期待しておるのですが・・・・。
「ヴェ〜ルゼ」のお話しは、以前読ませていただいて、面白かったです。
今後、このヴェ〜ルゼ!が出てくると、Keyakiさんを思い出しそうです。
因みに、私、ブログサイトのメインをココログに変更しました。
http://liebestod.cocolog-nifty.com/bratsche/
こちらもよろしくお願いします。
by ようちゃん (2006-06-22 11:51) 

keyaki

誘われたので、喜んで見に行きました。盛況でしたよ。ドミンゴの集客力でしょうね。

>パペ
これが本当のドイツ語だぜ! と言いたげに歌っているかんじでした。
声はりっぱでぴったりでしたが、所作がちょいとチンピラ風でした。

>3幕の※『弱音で歌う部分』が
そんな部分はないですか? なんか奇妙なかんじだったので、スタミナ不足ということなのかしら。

>そのうち、特集しましょうか?^^?
待ってます。
by keyaki (2006-06-22 13:33) 

keyaki

ようちゃんさん、
>高額で、チケットに手が届きませんでした
その通りです。高すぎますね。
テレビカメラはどうでしょう。ドミンゴ効果で、放送するかしら?

引っ越し先ブログをお知らせ下さいましてありがとうございます。
by keyaki (2006-06-22 13:39) 

euridice

>最後の幕切れの拍手がずいぶんと早く
でしたね・・やれやれ終わったって感じが伝わってきたような^^;

《》内のいわゆる《惹句》楽しいです。

>二人で手を取り合って、走り去る
映像について、私もそう記憶してましたが、見てみたら、
立ったまま抱き合って幕でした。
by euridice (2006-06-22 22:57) 

たか

私は93年頃の来日公演でシェンク演出のワルキューレを見ました。やはりNHKホールでしたが安っぽいとは思いませんでした。演奏はビデオよりもむしろ良かったと思います。同じ演出でも10年以上経ってしまうとキャストも替わって当初のコンセプト通りではなくなってしまうのでしょうね。

>ジークムントとジークリンデが抱き合って
1幕幕切れで倒れ込むリアルな(?)演出はシェローより前、ヴィーラント・ワーグナーが元祖です。残念ながら映像で見たことはありませんが、ベームの指輪に「バタン」という音が入っていたと記憶しています。この演出はヴィーラントの没後に大阪万博の際のバイロイト音楽祭の引っ越し公演でも上演されNHKが放送したはずです。アニヤ・シリアがブリュンヒルデを歌った珍しい公演だったそうです。もう一つの演目のトリスタンは輸入盤ビデオで出ていますがワルキューレも見てみたいものです。
by たか (2006-06-22 23:42) 

keyaki さん、こんばんは!

TBありがとうございます。
ドミンゴには71歳説とかもあるみたいですね。
ジェームス・モリスは新国の「ホフマン物語」でも期待していたのに
不調でガッカリさせられました。以前のMETの来日公演では素晴
らしい歌唱を披露した人なのに…。

TBこちらからもさせてください。
by (2006-06-23 00:48) 

keyaki

たかさん、最近は凝った舞台が多いので、ああいう絵本的な置きっぱなしの舞台装置では、ちょっとつまんないな、、ということです。安っぽいというよりは、豪華に見えない、幕が開くとはっとするような舞台ではなかったということです。

オペラの演出は、歌手に合わせて、変わるものだとおもいますが、あの元祖は、ヴィーラント・ワーグナーなんですか。
シェローのは、美男美女がやったので話題になったということですね。
by keyaki (2006-06-23 09:41) 

keyaki

>ドミンゴには71歳説とかもあるみたいですね
そうなんですよね、なんでも?マーク付きで33とか34年説の辞典もあるそうです。
こういうことにとても野次馬的興味があるので、ドミンゴの経歴をまとめた記事もあります(下記URL)が、16歳で、歌ったといってもオペラではないので、別におかしくはないですよね、子供の頃から舞台に立つ環境にあったわけですから。
http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2006-02-24

たしかに動きが同年のライモンディと比べるとちょっとお年を召しているかな、、とも思いますが、もともと姿勢が悪いですからね、ドミンゴは。
TBありがとうございます。
最終日が一番良かったなんて感想を見て、吃驚仰天ですけど、私達は、今回の最高の舞台が見られたということで、感謝ですね。
by keyaki (2006-06-23 09:58) 

euridice

>「バタン」という音が入っていた
これは私もどこかで読んだことがあります。いったい何をしてるのか見たいものだとか、なんとか・・・^^; シェローの映像では、抱き合ったからって、音はしません。抱き合う前、最後の歌が終わった直後、ジークムントが剣を投げ飛ばし、それが落ちたとき、大きな音がしますが..... 

先日のメトでも音はしない..... あの姿勢をとるとき音がするとすれば... どういう状況なのかしら??なんて^^L
by euridice (2006-06-23 10:00) 

ヴァラリン

>>「バタン」という音が入っていた

その部分だけベームの録音を聴いてみましたが、確かに音は入っていますが、押し倒した(ご、ごめんなさい^^;keyakiさん、不適切だったら削除して下さい///)音というよりも、何か物を投げて発生した音のように感じます…

つまり、シェローの
>剣を投げ飛ばし、それが落ちたとき、大きな音がしますが..... 
に近い音のような感じです。
by ヴァラリン (2006-06-23 11:16) 

Sardanapalus

おじいさんになっても世界をとびまわって若者を歌うドミンゴのジークムントを聞かれたのですね。私は去年ロンドンで見ましたが、そのときも御老体の動きにハラハラしたのを思い出しました。演出上動き回らなくてはならなかったし、死ぬ場面も派手に転がる(はずの)設定でしたので余計に…声だけならジークムントもいけてると思いますけどね。

>3幕の※『弱音で歌う部分』
私もワーグナーは詳しくはないですが、どこのことかは分かります。確かここはターフェルもアップアップしていたような(笑)ずっと歌いつづける大変な場面だとは思いますが、やっぱりビシッと決めてほしいですよね。
by Sardanapalus (2006-06-23 19:56) 

たか

ヴァラリンさん、こんばんは

>>>「バタン」という音
倒れる(倒す?)前に当然剣も投げ捨てているでしょうからその音かもしれませんね。日本公演は他にアダムのウオータン、デルネシュのジークリンデ、トーマスのジークムントという素晴らしい顔ぶれだったそうです。誰か持っていないかしら?

それとこの大阪公演はウイーラントが没した翌年の67年の誤りでした。アニヤ・シリアはすばらしいワーグナー歌手でしたがウイーラントの愛人だったので(さすがリヒャルトの孫!)ウイーラントの没後はバイロイトを追われたそうです。現在は指揮者のドホナーニ夫人です。
by たか (2006-06-23 20:40) 

ヴァラリン

たかさん、初めまして、でしたね。
(こちらにも、edcさん宅にもしょっちゅう入り浸っているので、うっかり挨拶を忘れておりまして…失礼しました)

>アニア・シリア
以前CSで彼女のインタビュー番組を見たことがあります。ヴィーラントとの事にも言及していましたが、さらりと流していて、素敵だな、と思いました。
そのことだけではなく、同じ女性として色々と共感できる部分が感じられて、それ以来彼女のファンです。

何年か前にドホナーニとも別れて、気楽な独り暮らしを送っているという話もどこかで聞きましたが、私の記憶違いかしら。

keyakiさん、コテコテのワグネリアン話になってきて、なんとなく…な感じがしますので(笑)そのうち我が家で
●ヴォータンの告別
●バタンという音
等を含めた特集しますね(^^; ちょっとお時間下さいm(__)m
たかさんも、その時には我が家にもお立ち寄り下さいね。
by ヴァラリン (2006-06-23 23:24) 

keyaki

Sardanapalus さん、どいう客層が多かったのか、かなり早めの拍手にはあきれました。パラパラじゃないですよ。ワグネリアンはほとんどいなかったと思いますね。
しかし、高額なチケットなのに、盛況でしたよ。
そうでしたね、昨年はロンドンで歌ったんですね。
ヴォータンのモリスはまだ50代なのに、フィナーレの聴かせどころがなんかもたついて、残念でした。
by keyaki (2006-06-23 23:55) 

euridice

>>>アニア・シリア
ドホナーニとは別れてるそうです。いつもおじゃましているOrfeoさんのブログに詳しいコメントがあります。それによると、ドホナーニは妻を働かせないタイプで、結婚するとき歌手をやめることを強要したそうです。10年ほどは専業主婦におさまってたけど、所詮おさまりきれずに離婚ということです。
by euridice (2006-06-24 00:40) 

たか

>>>>アニヤ・シリア
別れたのですか。知らなかった。おしどり夫婦って聞いたことありますけど。それにワリュキューレのCDのフリッカとかサロメのDVDのヘロディアスとか歌っているので歌手をやめてはいないと思いますが.....2人がベルクのルルやヴォツエックを録音したのは70年代後半ですのでかれこれ20年ぐらいだったのでしょうか。

>CSでインタビュー

ヴァラリンさんそれどんな内容だったか知りたいな。シリア特集もお願いしたいです。ちなみにシリアがウイーラントの墓前に捧げる花束はいつも真っ赤なバラだという話を読んだことがあります。67年に来日した際は日本では珍しかったマイクロミニスカートで関係者の目を釘付けにしたそうです。音楽以外での話題が多い彼女ですが、ゼンタやエルザのような物に憑かれたような役をやらせるとこの人の右に出るソプラノはいないと今でも思います。
by たか (2006-06-24 10:58) 

omarukane

確かに、ドミンゴ出来が良くなかったですね。一番最後の席で見ていましたが、全く、歌声が聞こえてこなかった。第1幕、第2幕とも、飽きて帰ってしまおうとも思いました。ただ、第3幕目は、第三幕は、ジークリンデ(デボラ・ヴォイト)と
ヴォータン(ジェームズ・モリス)との競演は目を見張るものがありました。声も良く出ていたし、父と娘の宿命を良く表現していたと思う。特にヴォータンが丘の上に背を向けて影を見せジークリンデが丘の下で悲観にくれている様は
美しく、涙を誘いそうになりました。
by omarukane (2006-06-24 12:00) 

きのけん

euridiceさん:
>アニア・シリア
>いつもおじゃましているOrfeoさんのブログに詳しいコメントがあります。

 ありっ、こんなところに僕のコメントが引用されてる!(笑)。正確には以下のページ↓へどうぞ。
http://orfeo.cocolog-nifty.com/orfeoblog/2005/09/post_84c9.html
の上から5番目のコメントです (きのけん 2005/12/18:17:34)。
きのけん
by きのけん (2006-06-24 20:04) 

keyaki

omarukaneさん、
>一番最後の席
って、一階のですか? 私は3階というか5階の後でしたが、記事にも書きましたが、声は、とてもよく聴こえました。
三幕の父と娘は、デボラ・ポラスキーのブリュンヒルデとヴォータンですね。ここは、一番、ジーンとくるところなんですよね。
いろいろありますが、生で見られてよかったです。
by keyaki (2006-06-24 20:12) 

今回ワルキューレは見送って、ドン・ジョヴァンニだけ行きました。
by (2006-06-24 22:57) 

euridice

きのけんさん
コメント引用させていただきましたm(_ _)m
リンクしてくださって、ありがとうございます。
いつも臨場感満点のお話が伺えて、感謝です。
by euridice (2006-06-24 23:44) 

助六

>3幕の※『弱音で歌う部分』

「告別」の真ん中へんのことですよね?

92年3月にパリでヤノフスキ指揮国立放送フィルで「指環」の演奏会式上演があり、モリスがヴォータンでした。確かヤノフスキはその直前にミュンヘンでもモリス出演の「指環」を振ってたと思います。

その時も(多分)正にその箇所で、殆ど声がひっくり返りそうな不安定振りで、一瞬一時的失声かなと思ったくらい奇妙でしたね。当日不調等のアナウンスはなかったし、彼にとっては発声の変わり目に当たるとか難所なのかも知れません。他の箇所は総じて立派な出来でした。他の歌い手さんでこの箇所でそういう経験をした覚えはないし、彼ほどのヴェテランが、重要持ち役で14年後も技術的問題を解決していないというのも奇妙な話ですが。未だに 1)たまたま調子が悪かったのか、2)彼の声に特有の問題箇所なのか、 3)ああいう表現だったのか、判然とせず気になってます。
レヴァイン指揮ディスクでは立派な歌唱だと聞きますが、どうなってるんでしょう?
by 助六 (2006-06-27 07:58) 

keyaki

助六さん
>「告別」の真ん中へんのことですよね?
そうです。変ないいかたですけど、ほとんど知らない私が、変だ!と思ったので、変だったのだと思います。音程がどうのこうのではなくて、数フレーズ「一瞬一時的失声かな」です。
>彼にとっては発声の変わり目に当たる
そうかもしれません。
モリスは、カレーラスとストラータスのボエームでも外套の歌がちょっとまともに歌えてないですし、オテロのヤーゴも、ちょっと??だと思います。
by keyaki (2006-06-27 14:55) 

ゆみゆみ

始めまして。カメタロウさんのブログをクリックしましたら、こちらへ飛んで参りました。始めて書き込みをさせていただくかと存じます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
新国がお好きだそうですが、私も同じでございます。公演へは1年に数回しか行く機会がありません。空いている時に海外オペラに貸し出して欲しいといつも感じます。

「ワルキューレ」私も行っておりました。書いていらっしゃるとおりの感想を記憶しております。ただ、エッ!!ポラスキー?ナエフ?イヤン・モリスいたの?

しっかり聞いておくべきでございました。何をしに行っていたのだか。
(ホロ様を聞きに行く月間でした)

2階の正面はいつも小泉さんがいる辺りですね。
どう逆立ちしても今まで1度も当たったことがございません。
何度もS席を買いましたが、ここなら、後ろの席と変わらないのでは?
と思える場所になってしまい、結局今では、F・E席狙いになっております。

恐らくCDなどは最新の技術で編集されているでしょう。生ならと劇場へ足を運んでも、機会の影響・・・。

ナポリで観客全員が“扇子でパタパタ”という暑さの中行われた「椿姫」が良い思い出・懐かしゅうございます。

PCは思うように扱えませんが、又お邪魔させていただきたいと存じます。
今後も宜しくお願い申し上げます。
by ゆみゆみ (2009-09-07 08:53) 

keyaki

ゆみゆみさん
ようこそ...コメントありがとうございます。

新国を来日公演で使わないのは、席数が少ないので、主催者側が使いたくないだけのようです。
来日公演は高すぎですので、めったに行きませんが、チケットはギリギリに買った方が、半額になっていたり、いい席が残っていたりでよろしいようです。NHKホールの2階正面貴賓席は、オークションで半額で落札したのですが、最高でしたよ。

私は、海外へは行きませんので、ゆみゆみさんのお話、楽しく拝見させていただいています。
こちらこそよろしくお願いします。
by keyaki (2009-09-08 01:52) 

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