ヴェルディ「シチリア島夕べの祈り」1964ー2004主な公演 [シチリアの晩鐘]
「シチリア島夕べの祈り」は、それほど上演されるオペラではありませんが、R・ライモンディにとっては、記念すべきオペラです。
1964年ローマ歌劇場で「シチリア島夕べの祈り」のプロチダをロッシ・レメニの代役で歌い絶賛され、プロデビューのきっかけをつかみ、その後、順調にキャリアを積んできました。
1970年にはミラノ・スカラ座で、10年後の1982年にはメトでも同役を歌って絶賛されました。
その時の様子がヘレナ・マテオプーロス著「ブラヴォー」で紹介されています。
彼のプロチダは傑作との定評をえている。ライモンディが1982年にメトで同役を歌うと、『オペラ・アンテルナシオナル』誌は次のように絶賛した。
このプロダクションの成功は、ひとえにライモンディの功績であるといっても、決して誉めすぎではないだろう。アリア「おおパレルモ」の名唱が終わると、メトの聴衆は、彼の帰還を大喝采で迎えた。ライモンディは非常に熱情的かつ成熟した歌手であるが、今回の、熱狂的な愛国者プロチダでは、視覚・声楽両面ともにすばらしい役作りを見せた。
そして、デビュー40周年の2004年5ー6月には、チューリッヒ歌劇場で「シチリア島夕べの祈り」が上演され、彼の長いキャリアを観客と劇場で讃えました。(写真右上、左はアリーゴ役のジョルダーニ)
参考)「シチリア島夕べの祈り」1964ー2004主な公演
※CD:
1964(ローマ) ロッシ・レメーニの代役で成功を収める。 1966(ビルバオ) 1970(ミラノ・スカラ座) ガヴァッツェーニ スコット G・ライモンディ カップッチッリ 1974(パリ・オペラ座) サンティ ドイテコム、ボニゾッリ、グロソップ 1973(ワシントン 録音) レヴァイン アローヨ ミルンズ ドミンゴ 1978(フィレンツェ5月祭) ムーティ スコット ブルゾン ルケッティ 1979(パリ・オペラ座) サンティ アローヨ、W. Ochman 1982(メトロポリタン) レヴァイン スコット 2004 (チューリッヒ) サンティ マーロック ジョルダーニ ヌッチ
1970年ミラノ・スカラ座ライヴ、1973年レヴァイン指揮録音、1978年ムーティ指揮ライブ
※2004年6月2日チューリッヒ歌劇場にバス歌手のニコライ・ギャウロフの訃報が入り、「シチリア島夕べの祈り」の幕間に、インテンダントのアレクサンダー・ペレイラ氏が、観客に、この公演をギャウロフ氏に捧げると告げました。
ギャウロフとライモンディはレパートリーが重なる部分も多く、お互いに代役を務めたり、また共演したりの間柄でした。
注)ニコライ・ギャウロフ(1929.09.13-2004.6.2 ブルガリア)
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TB、どうも〜〜。私の方からもさせていただきました。
自分のブログに書いたように、序曲と、その他ほんの一部しかしらないので、プロチダってだれ? ですが、RR だったら、存在感抜群できっとこのプロチダさん登場の場面も繰り返しみるでしょう^^
そしてオペラそのものも好きになったかな??
by euridice (2005-05-05 09:03)