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モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ 」1967ー2005 [ドン・ジョヴァンニ]

2005年3月9日、ルッジェーロ・ライモンディのおそらく最後の「ドン・ジョヴァンニ」の公演(Cagliari歌劇場)が終わりました。
今は、チューリッヒで「ファルスタッフ」「トスカ」に出演中です。

ところで、この写真、なんの役かなぁ?なんですが、「ドン・ジョヴァンニ」(レンネルト演出)だそうです・・・・ホントカナァ??コンナボサボサアタマ
ライモンディは、1967年以来、世界の主要歌劇場で、様々な演出で「ドン・ジョヴァンニ」を演じてきました。1986年には演出兼主演もやってのけました。

「ドン・ジョヴァンニ」を歌うようになったきっかけ:
ライモンディのオペラ歌手としてのデビューは1964年、彼に最初に「ドン・ジョヴァンニ」の楽譜を手渡して、「これを勉強しなさい。そうすれば、これはあなたのオペラになるだろう」と言ったのは、ヴェネチアのフェニーチェ座の著名なインテンダント、マリオ・ラブロカだった。
そして、1967年12月12日、デビューからたったの3年後にフェニーチェ座で最初の「ドン・ジョヴァンニ」を歌った。
奇跡とも言えるほどの適役に出会い、これが最初の国際的な大仕事をもたらした。
1969年6月、グラインドボーン音楽祭での「ドン・ジョヴァンニ」はセンセーショナルな大成功だった。
グラインドボーンの舞台監督、Franco Enriquezは、ライモンディの声をふざけて「spermatosoica精子的?」と称し、この役の官能的な側面こそが、ライモンディが目覚ましい成功を得る事になるにちがいない特色であることを強調した。
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場から、ドイツの複数の大劇場を経由して、ロンドンのコヴェントガーデンへ。ミュンヘンでは、サヴァリシュとギュンター・レンネルトと共に、役づくりをし、バイエルン国立劇場では、85回の上演の契約をするほどの成功をおさめた。
パリでは、舞台はもちろんロージー監督の映画「ドン・ジョヴァンニ」が半年以上のロングランとなった。(Segalini,Andrew Clark,参照)

※Günther Rennert(1911ー78 ドイツ)戦後ドイツのオペラ界をリードした演出家、67年よりバイエルン国立歌劇場の総監督
ライモンディの一言:
彼自身の経験によれば、ギュンター・レンネルトはだれよりもgiocosoと演劇をうまく結びつけたが、それに対して、ゼッフィレッリは舞台装置の美しさに捕われていた。ポネルの演出は全然好きではなかった。なぜなら、ポネルはジョヴァンニが好きではなかったので、その人物像を破壊しようとした。
ポネル演出といえば、「フィガロの結婚」「アルジェのイタリア女」が思い浮かびますが、「ドン・ジョヴァンニ」も演出してるんですか? どんな演出だったんでしょうね、興味津々!)

※写真右)は、「マクベス」のバンコー、1970年代のはじめでしょうね。ネットで見つけためずらしいブロマイドです。


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TARO

ええっー!?これってでも舞台写真じゃないですよね。
普通の皮ジャンっぽいし、後ろに写ってる人のズボンのベルトもだらしないし。
楽屋で撮った写真とかだったら、地獄落ちの後ですね、きっと。レンネルトの地獄落ちはこう(※)なので。ヘヤースタイルも中の白いシャツも合いそうな。

 (※)すみませんが私のブログの9日の記事の一番下、「この写真を見る」をクリックしてくださいませ。

ベーム指揮でミルンズが歌ったDGのライヴ盤がDG(ドン・ジョヴァンニじゃなくてドイツ・グラモフォン)から出てますが、あれはポンネル演出の舞台のライヴだったと思います。
by TARO (2005-04-09 02:06) 

euridice

TAROさんのところに、何故「レンネルト演出ミュンヘンのDG地獄落ちの図」が載ってるんだろうと?マーク飛んでましたが、納得。
RRも「息をのむほどの」色気を醸す瞬間がありますね^^;
by euridice (2005-04-09 06:58) 

keyaki

TAROさん、見てきました。ありがとうございます。
あれは、TAROさんがご覧になったトーマス・アレンですか?

あのボサボサ頭の写真は、リハーサルで、後ろにいるのがレンネルトではないかとおもいます。
by keyaki (2005-04-09 10:24) 

TARO

>euridiceさん

すみません、言われて初めて気づきました。(汗
あれじゃ、ナニがなんだか「???」ですよね。keyakiさんのブログに関連した写真という注釈つけましたので。ありがとうございました。

>keyakiさん

いえ、あれはRRだと思いますよ。写真に歌手名は書いてませんが、74年には発表されていた写真なので。(RRでなければ可能性があるのはブレンデルぐらいなんですが・・・)

後ろにいるのはレンネルトさんなんですね。もう、なんて失礼なことを言っちゃったんでしょう。ベルトがだらしないなんて・・・(笑
by TARO (2005-04-09 13:29) 

おさかな♪

うきゃ~、ライモンディさん、今チューリッヒなんですね・・・☆
待ってて~、おさかな♪も今から行きます・・・!(ウソ)
映画版トスカでの演技があまりに良かったので、てっきり俳優さんで口ぱくだと思っていました。(口ぱくで許せるくらい上手!)
本物のオペラ歌手だったなんて・・・。(ToT)
ライモンディーと同じ時代(?)に生まれて良かったです。
もう、カラヤンもクライバーも亡くなっているでしょ・・・。
そう思うと、芸術は長く続くけど、人生は有限ですね。。。
話がとびまくりのおさかな♪でした。m(_ _)m
by おさかな♪ (2005-04-10 20:49) 

Aki

この若きRRの写真、私のFavorite shotです。 別人?かと思うほど線の細い美形で色っぽいですよね。 友人に他の写真を見せても「こんな濃~いラテン男のどこがイイの?」と言われますが、これだけは「きゃあ~♪うるわし~!」と、リアクションが違います。 いつもの眼の「鋭さ」もなく、なんかシャイでナイーブ「なように」見えます。 リハでさんざんダメダシされてすねてるとか。
by Aki (2005-04-11 12:33) 

keyaki

>TAROさん
わーーRRですか! 貴重な写真をありがとうございます。

>おさかな♪ さん
あれだけ自然な演技ができるオペラ歌手ってなかなかいませんものねぇ。

>Akiさん
あらぁーー、あれだけスタイル抜群で舞台映えのする歌手はいませんよね。
たしかにこの写真は、目がうつろですね。
by keyaki (2005-04-11 19:34) 

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