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スペイン、リスボン列車の旅 (昔・昔・昔のアルバム)  [雑談]

昔・昔・昔のことですが、クリスマスからお正月にかけて約2週間スペインからポルトガルへ列車で旅をしました。イタリアから列車にゆられて、海岸沿いにフランスを通って、スペインに入ります。イタリアからフランスはそのまま同じ列車でフランスとスペイン国境のポルトボーまで行きます。ところが、ちょっとしたハプニングが・・・・
ヨーロッパの列車は各国の車両を連結して走っていて、同じ列車でも車両によって行き先が異なります。ですから、注意して乗らないととんでもないところに行ってしまうわけです。 この時期、ヨーロッパはクリスマスに向けての大移動がはじまりますので、列車は、大きなトランクをかかえた人達で混み合っています。 運良く六人用のコンパートメントに座れましたので、あとは眠っていれば国境のポルトボーに着くはずです。
真夜中人が騒いでいるのでふと目を覚ますと、大勢の人達が我先に向かい側に停車中の列車に乗り換えはじめていました。私達のコンパートメントでもそれに気づきましたが、恐らく向かいの列車は特急で、早くスペインに着くんじゃないの? でも私達はせっかく座れてるし、このままでいいよねぇーーーというような会話がなりたっていたかどうかはわかりませんが、六人全員乗り換えませんでした。
向かい側の列車が出発した後、私達の列車も出発、うつらうつらしていましたが、だんだん寒くなるんですよね。誰ともなくおかしい!と気づいて、他のコンパートメントの人に行き先を尋ねたら、なんとトゥールーズだというではないですか。つまり、フランス国内を北上していたのです!(地図参照) みんなびっくりで、とにかくトゥールーズに着いたら降りて、戻らなくてはということになりました。日本人と南米からお里帰り?の人達で、フランス人はいませんでしたが、一人だけ、ちょこっとフランス語がわかるという人がいましたので、その人に、検札が来たら、切符がないことを説明してね、と頼んで、車掌さんが来ませんようにとドキドキしながら戻りました。(来ませんでした)
最初に乗った車両にはポルトボー行きの札がかかっていることを確認して乗ったのに、どうしてこういうことになったのかです。列車は定時には出発しないのはあたりまえと思っていましたが、行き先まで変わるとはね!
まあ、無事ポルトボーに着いて、入国の持ち物検査を受けて、バルセロナ行きの列車に乗り換えることができました。


ヨーロッパの列車の旅は、こんなこともありますが、のんびり楽しいです。フィンランドにも列車で、ミラノからスイス、オーストリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、と途中見学しながら行って、帰りはいっきにイタリアに帰りました。コペンハーゲンでたまたま列車の最後尾に懐かしいイタリアの車両がくっついているのを見つけて、乗り込みました。これに乗っていれば、途中で乗り換えの心配をしなくても帰れるわけですから、ラクチンということです。ヘルシンキから船も含めて40時間以上ですから、ヘロヘロになりました。
3週間ファーストクラス乗り放題のユーレイルパスというのがあったのですが、今もあるのかしら?
※地図と写真はクリックすると大きくなります
※昔・昔・昔のアルバムから
バルセロナ、マドリード
アビラ、セゴビア、トレド、グラナダ、セビリア、リスボン


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retina

スペインとフランスでは線路の幅が違う(広軌と標準軌)ので、タルゴのような自動で変換できる車両以外は、国境のポルボーで乗り換えしなければならないわけです。
ところで、このポルボーはドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンが自殺した土地で、共同墓地に彼の墓と、ユダヤ人芸術家ダニ・キャラファンによるモニュメントがあります。
そこでは、鉄道の操車場の音が絶えず聞こえ、収容所に装置されるユダヤ人が聞いたであろう悲しい鉄音を連想することになります。
by retina (2005-03-08 04:48) 

keyaki

retinaさん
ポルボーはそんないわれのある場所だったんですね。
「タルゴ」という特急列車、スペイン国内で乗った記憶があります。
今でしたら、いろいろ調べて、もっと身のある旅行になっていたのではと残念です。
たとえば、イギリスに行った時は、セントアンドリュースにも行きましたが、ここがゴルフ発祥の地として有名なところだというのは、ずーーっとあとになってからで、へぇーーーでした。
by keyaki (2005-03-08 09:43) 

euridice

>大勢の人達が我先に向かい側に停車中の列車に乗り換えはじめていました
やっぱり「みんなに合わせたほうがいい」ってことかしら?^^?
by euridice (2005-03-08 13:15) 

ヴァラリン

keyakiさん
ウチにもコメント、ありがとうございました^^こちらのお写真も、いつも楽しませて頂いてます~(#^.^#)
我が家はいつもレンタカーでの旅なので、列車でのお話を伺うのは、違う側面から楽しめて、とっても面白いです。
・・スペイン、イタリアの『ラテンのお国』にも、いちどは行ってみたくなりますね^^;
by ヴァラリン (2005-03-09 22:52) 

keyaki

車の旅も気楽でいいですね。
私がいたころは、あのオイルショックの時期だったので、イタリア国内では、ナンバーが偶数の日と奇数の日があって、毎日は走れない仕組みになっていたようです。
車で、パリに行った友人が、予定日に帰ってこないので、ずいぶん心配しましたが、イタリア国内に入った日が、自分たちのナンバーが走れる日ではなかったので、一日足止めされたということでした。事故でも起こしたのかと本当に心配しましたね、あの時は。
日本では、なぜかトイレットペーパーを買いに走ったそうですね。
by keyaki (2005-03-10 15:29) 

retina

私は、わざわざポルボーのモニュメントを見に行ったのです。私は、その後でカルカッソンヌに行く予定だったので、ポルボーでなくフランス側の国境の町セルブールに泊まりました。このときレストランの上にある安ホテルに泊まったのですが、夜中に大嵐になって雷が鳴ったり大変な状況に、すると、下からそのホテルの名前を叫び、助けてーーーと叫んでいる人がいる。私の部屋の明かりがついているので、ホテルの人だと思って叫んでいるのだけど、私はただの旅人なんですよ・・・汗・・・ホテルの従業員はどこか別のところにいるみたいで、私の部屋の真下で叫び、誰かいるよなんて話している。でも、勝手にホテルに入れるわけ出来ないし、私は無視することにしたのでした。10分ぐらい叫んでいたのだけど、その間の時間は長かったです・・笑・・。そのうち、町の人?あるいはホテルの人が気づき、その叫び声の主はどこかへ行きました。

ところで、この町は夜行列車の乗り継ぎの街でもあり、また夏の終わりだったので、時間つぶしの若者達がたくさんいました。そのなかで、流しのギタリストがいて、私が日本人だとわかると桜や荒城の月なんか弾いてくれたりしました。

夜行列車を待つ人が海辺で和んでいた
by retina (2005-03-14 02:33) 

keyaki

retinaさん、
旅行の面白い体験ありがとうございます。
カルカソンヌには、スペインからの帰りによりました。
イタリアとかスペインでは、夜中はホテルでも閉めてしまいますよね。
私は大きなホテルには泊まったことがなくて、ペンションとかの家庭的な安宿にしか泊ったことがないせいかもしれませんが・・・・・
下で叫んでいた人は、ホテルの宿泊客で締め出しをくったのではないかしら?
イタリアでは、帰りが遅くなるときは鍵を借りて行くようにしてました。締め出されたときには呼び鈴を押すのですが、オーナーが寝ていてなかなかおきないこともあるわけですよ。私も何度か経験があります。
マドリードで、ホテルの建物の出入り口に鉄の扉が下ろされていて、締め出されたことがあります。途方にくれていたら、親切な人が近くのBAR(スペインではなんていうのかしら?)に門番がいると教えてくれて、ホテルに入ることができました。その人は、その辺一帯の建物の鍵を持っているようでした。
あとからきいたはなしによると、そういうときには、そこで、パンパンと手を叩くとどこからともなく鍵を持った門番が現れるということでした。なんか、映画でこういう光景を見たような気もします。
若いときに旅行した街をもう一度訪れてみたいと思いますが、当時は若さで言葉がわからなくても平気で旅行しましたが、この年になると・・・・ちょっと考えてしまいます。
by keyaki (2005-03-14 14:05) 

retina

調子にのって安宿の話を二つ
一つはマドリッド 1000円ぐらいの宿で、深夜帰ってきたら閉め出されてしまいました。どうしたものかと思っていたら、連れ込みカップルがやってきて、上から鍵を投げてもらいホテルに入ることが出来ました。近くに街娼が多く立っているようなところだったので、その客と娼婦だったのかもしれません。
もう一つは、ヴェローナ 野外オペラを見に来たのだけど、当日に宿などあるわけなく、終演後家内と二人で近くのバールで徹夜態勢へ・・しかし、睡魔に勝てず、隣町のヴィチェンツァに移動(夜中の3時頃)して、しまっているホテルの扉をたたく、すると主人が降りてきて、無事宿泊することが出来た。ぐっすり寝て、昼近くに起きてテレビをつけると「巨人の星」のイタリア語ヴァージョンを放映中で「とうちゃん」が「パパ」になっていた。
by retina (2005-03-16 03:26) 

keyaki

その時は、どうしよう!でも、あとからは愉快な思い出ですね。
上から鍵を投げる・・・のは、みんなよくやってますね。各国の学生がいたペンションでは、フランス人の女の子が、夜中に上から表扉の鍵を投げてボーイフレンドを入れてました。見つかると怒られますけどね。
いいですね、ご夫婦でオペラの旅、また、いろいろお話お聞かせ下さい。
by keyaki (2005-03-16 17:02) 

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