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新国《オテロ》2009-2010シーズン開幕公演(2009.9.29) [オペラ生舞台鑑賞記録]

 2009-2010シーズンは《オテロ》で開幕。なかなか渋いといいますか、通好みといいますか、イタリアオペラの王道「不条理!」オペラです。
 新国では2003年以来2回目の上演。前回は、あのお馴染のモシンスキーの舞台演出、A,Bキャストごちゃまぜ時代で、私が見たのは、ウラディーミル・ボガチョフ、ルチア・マッツァリーア、ホアン・ポンス、カッシオは吉田君...。今回は、新国自前の新演出で マリオ・マルトーネ(1959.- ナポリ)の演出。2004年アバド指揮で、ルッジェーロ・ライモンディが初ドン・アルフォンソを歌った時の演出家です。偶然だとは思いますが、舞台の真ん中に大きなベッドを置くのが趣味?特徴かしら.....

 幕が開くと、運河(水がはってある)とか橋もあるヴェネツィア風町並み、キプロスではないようです。オテロは、客席から登場、ドスン、ドスン....私の席の側の通路を通って(おぉぉぉ..山のようにデカイ.....横綱級)オケピット下手にかかっている橋を渡って舞台に、真ん中でおもむろに"Esultate!"....体型通りの大きな声、りっぱな将軍に見えました。オテロの帰還を祝う祝宴の場面では本物の花火があがりました。10発くらい...玉屋〜鍵屋〜...今年の夏は花火見てないし...まさか新国で見られるとは....でも、舞台に近い席だったので、目が眩みました。
 さあ、お待ちかねヤーゴの「飲め飲め」の歌、ガッロは身軽に動き回ります。さて、カッシオは、演出家の要望だと思いますが、なかなかのハンサム君で、しかも背もすらりと高い.....ところが残念なことに声が小さいというか飛んでこないのが致命的ですが、チビデブじゃないので許しましょう。(やっぱりグリゴーロを超えるカッシオはいない)

 ヤーゴの策略通りに喧嘩がはじまり、オテロ登場、続いて、デズデーモナ登場....ノルマ・ファンティーニの代役のタマール・イヴェーリ.....新国初登場とはいえ、2003年にポーランド国立歌劇場(クーラ主演)とミラノ・スカラ座の来日公演でのデズデーモナでしたから日本ではタマちゃんなんて愛称で呼ばれていたりします。私もポーランド国立歌劇場の公演に行きました....クーラのオテロがよくて2回も見ましたが、この時のデズデーモナに新国で会えるとは.....6年たった今も体型も可愛らしさも同じタマちゃんでした。
 今回の演出では、無邪気さを強調していて、それ故、オテロの妄想が膨らみ狂気に至る....ということなんでしょうか、その妄想を実際に舞台上でデズデーモナとカッシオが演じる手法をとっていました。舞台中央の「塔=ベッド」は、オテロは、元々人種的な劣等感があったに、あまりにも若くて可愛い奥さんをもらったことで猜疑心の固まりになったということを強調しているように感じました。
 オテロの頭の中の妄想を観客に分かり易く具体的に表現したということだとおもいますが、かえってなんかややこしくて、誤解を生むのではないかと思いました。

 ヤーゴは、悪の固まりというよりは、悪を楽しむ....けっこう軽い感じのヤーゴで、ファウストのメフィスト、下っ端の悪魔君というかんじでした。これは、演出意図なのかガッロだからなのか.....どっちだろう。でも、「クレド」は、凄みがありまた。

 オテロのステファン・グールドは、とりたてて特徴のない声ですが、声量は充分。オペラ歌手としての最低条件はクリア。でも、表現力がイマイチだし、演技がとってつけたみたい....いかにも悩んでます...嫉妬に苦しんでます...というかんじ.....もうちょっとお腹をなんとかすると演技も自然になるかもしれません。

 3幕のヤーゴが、カッシオを連れてきて、カッシオとデズデーモナが不倫?していることを白状させるから.....とオテロに隠れて聞いているように....という場面ですが、ここは、現代のマスコミの情報操作に通じるものがあって、ヴェルディってすごいな.....本当によくできていると感心してしまうんですけど....ここでは、カッシオの「ハンカチの歌」もありますし、楽しみにしていましたが、ナコスキのカッシオは、やっぱり目立ちませんでした。まあ、ヴィットリオ・グリゴーロのカッシオは目立ちすぎ!と批判する方もいるようですが......
※目立つカッシオを見たい方はこちらでどうぞ→ヴィットリオ・グリゴーロのカッシオ・ハイライト

 この後のコンチェルタートは、フリッツァはオテロを振るのははじめてだそうですから、アバドとムーティが採用している1894年パリ版の可能性もあるかな.....と思いましたが、普通の1887年初演稿でした。

 オテロの最後は、運河の水に半分くらいつかっての熱演でしたが、歌唱のせいかトドの水浴びのように見えるあの体型のせいか、ホロリとくる音楽なんですけど、ホロリ...とはなりませんでした。クーラのオテロでは、必ずホロリとくるんですけど。ワクワクドキドキ、感動した!ということはありませんでしたが、新演出で、いろいろ仕掛けがあったせいか、睡魔に襲われることも無く、あっというまの3時間(休憩1回)でした。(1階2列で鑑賞)

2009/2010 Season 
[New Production]

ジュゼッペ・ヴェルディ:オテロ/全4幕
【イタリア語上演/字幕付】9月20,23,26,26/10月3日

スタッフ
【指 揮】リッカルド・フリッツァ

【演 出】マリオ・マルトーネ 

【美 術】マルゲリータ・パッリ

【衣 裳】ウルスラ・パーツァック

【照 明】川口雅弘
【芸術監督】若杉 弘

【主 催】新国立劇場

キャスト
【オテロ】ステファン・グールド

【デズデーモナ】タマール・イヴェーリ

【イアーゴ】ルチオ・ガッロ

【ロドヴィーコ】妻屋秀和

【カッシオ】ブラゴイ・ナコスキ

【エミーリア】森山京子

【ロデリーゴ】内山信吾

【モンターノ】久保田真澄



【合 唱】新国立劇場合唱団

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

左はカッシオのNakoski(1979年マケドニア生)
背も高くカッシオにふさわしい容姿でしたが、声が弱いのが残念でした。


★主要キャストのプロフィール:(ナコスキ以外は新国HPから転載)
オテロ:ステファン・グールド Otello : Stephen Gould
 公式HP
2006年『フィデリオ』フロレスタンに続き、2回目の新国立劇場登場となる。
ア メリカのヴァージニア州生まれ。ボストンのニュー・イングランド音楽院に学ぶ。イタリアオペラではヴェルディ『オテロ』タイトルロール、ドイツオペラでは ワーグナー作品を主なレパートリーとして、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、フィレン ツェ五月音楽祭など、ヨーロッパ各地の歌劇場で活躍している。08年は『ジークフリート』と『神々の黄昏』でバイロイト音楽祭に再登場して大絶賛を博して いる。
現在、ヨーロッパを中心に最も活躍しているテノールである。09年には、ウィーン国立歌劇場にて楽劇『ニーべルングの指環』の出演が予定されている。



デズデーモナ:タマール・イヴェーリ Desdemona : Tamr Iveri
 公式HP
グルジア生まれ。99年ザルツブルグのモーツァルトコンクールで優勝後、ベルリン・ドイツ・オペラ「シモン・ボッカネグラ」、ウィーン国立歌劇場「ラ・ボエーム」。フェニーチェ歌劇場「オテロ」などに次々に出演。2004年「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージでザルツブルグ音楽祭に、2005年「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナでメトロポリタン歌劇場にデビュー。2008年には「ドン・カルロ」エリザベッタでパリ・オペラ座に初登場。昨シーズンは、ウィーン国立歌劇場およびバイエルン州立歌劇場「エウゲニ・オネーギン」タチヤーナ、メトロポリタン歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・アンナ等に出演している。日本には2003年ポーランド国立歌劇場、ミラノ・スカラ座の来日公演でいずれも「オテロ」デズデーモナを歌っている。新国立劇場初登場。

イアーゴ:ルチオ・ガッロ Jago : Lucio Gallo
2007年『西部の娘』ジャック・ランス、08年『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールに続いて、3回目の新国立劇場登場となる。
イ タリアのタラント生まれ。トリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に学ぶ。ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ミラノ・スカラ 座、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場など世界各地の著名な歌劇場に定期的に招かれているほか、ザルツブルク音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェス ティバルなどにも出演している。ヴェルディ、プッチーニ、モーツァルト、ロッシーニ、ワーグナーなど幅広いレパートリーを誇る。
今後の予定として、09年にバイエルン州立歌劇場において『オテロ』イアーゴ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)にて『トスカ』スカルピアなどが予定されている

カッシオ:ブラゴイ・ナコスキ
 Blagoj Nacoski公式HP
1979年マケドニア生まれ。今のところヴェルディのレパートリーはフェントンとカッシオだけ、主役級では《コジ・ファン・トゥッテ》フェランド、《愛の妙薬》ネモリーノ、《セビリアの理髪師》アルマヴィーヴァ伯爵を歌っている。

【指 揮】リッカルド・フリッツァ Conductor : Riccardo Frizza

2005年『マクベス』、08年『アイーダ』に続いて3回目の新国立劇場登場となる。
イ タリアのブレシア生まれ。ミラノ、ペスカラ、ヴェローナ、シエナで学ぶ。これまでにワシントン・オペラ、ローマ歌劇場、フィレンツェ・テアトロ・コムナー レのほか、マドリッド、ドレスデン、シアトルなどで活躍。今後は、メトロポリタン歌劇場で『リゴレット』、『イル・トロヴァトーレ』を指揮する事が予定さ れている。
新国立劇場での『マクベス』『アイーダ』は両演目とも劇的な成功であり、リッカルド・フリッツァという指揮者の名前を日本中に轟かせたプロダクションとなった。若杉弘芸術監督の最終シーズンオープニングを飾る指揮者として待望の再登場となった。



【演 出】マリオ・マルトーネ Production : Mario Martone
1958年
ナ ポリ生まれ。前衛演劇でキャリアをスタートさせ、演劇グループ「Falso Movimento」と「Teatri Uniti」を設立。1992年からは映画監督としても活躍。複数の映画がカンヌ映画祭で上映されている。オペラでは、英国ロイヤルオペラ、マドリッドの レアル劇場、ナポリ、フィレンツェ・テアトロ・コムナーレ、シャンゼリゼ劇場などで演出を手掛けている。これまで演出した作品は、『コジ・ファン・トゥッ テ』『ルル』『ドン・ジョヴァンニ』『仮面舞踏会』『フィガロの結婚』『ファルスタッフ』などが挙げられる。映画監督としての手腕とその実績としては、 91年『あるナポリの数学者の死』が代表作でありヴェネツィア映画祭のグランプリを始め数々の賞を受賞している。また、第48回カンヌ国際映画祭(95年 5月)では、『L´ amore molesto』がコンペティション部門において上映されている。第53回カンヌ国際映画祭(2000年5月)では審査委員を務めている。
当公演で新国立劇場デビューとなる同氏。この度は、若杉弘芸術監督のファイナルシーズンのオープニング演目を担う。新国立劇場初登場。

参考:
オペラトーク「オテロ」、フリッツァ、マルトーネが語った!

★ルッジェー・ライモンディのインタビューから:ヤーゴについて
RR:現在、二つの新しい役を引き受けています。ホフマン物語とヤーゴです。これは私のエネルギーを引きだす非常によい方法だと感じています。どちらもかなりの難役です。特にヤーゴは。

Q:ヤーゴは、エリザベス朝の文学のなかでも、もっとも目立つ悪人ではないかと思います。イギリスの詩人 Coleridgha がヤーゴの<動機なき悪意>について語っています。ヤーゴについてどうお考えですか。

RR:できることなら、大半の場面で小声で話させたいものです。多様な動機をもっていると思います。嫉妬もそうですが、こういう動機はそんなに重要なもの ではありません。クレドで説明しているように、悪そのものを楽しんでいるのです。ヤーゴが好きな理由ですか。ヤーゴが、オテロに内在する自信のなさを、徐 々に明確化していくやり方が、驚くほど巧妙だからです。

Q:ヤーゴは、社会の退廃を具現化したものだと思いますか。

RR:ヤーゴが退廃であるのに対して、オテロが若くて新しい世代だという意味ですか。その通りです。確かに彼はそのように呼ばれてしかるべきでしょう。彼は多くの面で崩壊している社会に属しているのですから。

Q:ヴェルディはこのオペラに約5年を費やしています。そして、彼のオペラの他のどの人物よりも、おそらくはマクベスを除いてですが、ヤーゴという人物に取りつかれていました。 長い間、この新作はヤーゴと題されるだろうと思われていたのです。

RR:そうです。このオペラは<ヤーゴ>と題されるべきでしたが、物語的にはそれはありえません。というのは、オテロこそが全てを進行させている人物だからです。

Q:それはおもしろいです。シェイクスピアの戯曲では、オテロよりもヤーゴのほうが、散文でも韻文でも行数が多いのです。

RR:その通りです。しかし、オテロが存在しなければ、ヤーゴは存在しないのです。ヤーゴが存在しなくても、オテロは存在でき、別の終わりかたがあるでしょう。ヤーゴに事をなさせるのは常にオテロなのです。

Q:この役をやるまでに、なぜこのように長い時間を必要としたのですか。

RR:50代になったときにこそ、こういう異常な役をやりうると常に考えていました。私は深いバスではありません。常にバッソ・カンタンテでした。勉強をはじめたとき、この役が可能な事に気付きました。ある意味で、20年前に計画していたことです。
Ruggero Raimondi, beau joueur - Heather Kiernan, Queen's Quarterly, Fall 1996(ロッシーニのセヴィリアの理髪師に出演中、チューリッヒでのインタビュー)

関連記事:
アバド指揮 ベルリン・フィル《オテロ》ドミンゴ&クーラ+フリットリ+R.ライモンディ(1)
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コメント 8

euridice

TB、承認ありがとうございます。

ライモンディのインタビューを読んで、やっぱりちょっと変な「オテロ」だったのだと思いました。特に、オテロの妄想を視覚化したのはよくないような・・。これがオテロの存在感を一段と薄めたのではないでしょうか。ゼッフィレッリの映画でのカッシオの扱いと共通性があるような気がします。細かいことは忘れましけど、あのカッシオは蛇足っぽかったと思います。
by euridice (2009-10-02 23:12) 

りょー

あらぁ・・・
代役がタマちゃんだったんですね。
知りませんでした~。
by りょー (2009-10-05 16:31) 

つるりんこ

タマちゃんと運河のトドでは出来すぎですね!
by つるりんこ (2009-10-07 12:27) 

M. F.

こんばんは.私も観に行きました(9月23日、2日目).

演出、つまんなかったですねえ(笑).幕が上がった瞬間、水路にその上の小道のデザインが複雑すぎるのではないかと思いましたが(私は4階席から見たのですが)、案の定全く使い切ってなかったし.上演条件の異なるローマ歌劇場の制作を焼き直した去年のトゥーランドットもそうですけれど、単なるマンネリだと思います.

ガッロは評判が高かったですが、あれくらい発声が揺れていると私は少々アレルギーが出てしまいます.声のパワーがもろにオテロ>>イアーゴで、さりとてステファン・グールドに一人でドラマを組み立てるだけの硬軟合わせた繊細さはないので、少々物足りなく感じました.満足したのはイヴェーリと第4幕のフリッツァの指揮だけです.

ところでご存知かもしれませんが、「二匹目のどじょう」の「高層マンションの《ラ・ボエーム》」です.まだ飛び飛びにしか見ていませんが、なかなかいいですよ.
http://liveweb.arte.tv/fr/video/La_Boheme_en_banlieue_-_en_direct_de_Berne/
by M. F. (2009-10-08 03:47) 

keyaki

euridiceさん
私も妄想の視覚化は、効果的ではないと思いました。

カッシオは、私がグリゴーロに注目してしまうので目立って見えるのかとも思いましたが、あの演出では、かなり目立たせてたんですね。だから演出家はグリゴーロに歌わせたかった.....ということですね。なかなか演出家の意図にそったキャスティングは難しいと思いますけど。
by keyaki (2009-10-08 23:55) 

keyaki

りょーさん
そうなんですよ....
もう、6年も前ですけど、相変わらず可愛らしかったですよ。
黒い墨がだらーーーーっと変わった演出でしたけど、トレリンスキは、ポーランド歌劇場との共同制作で、ワシントン・ナショナル・オペラのグリゴーロ君のボエームの演出もしてるんですね。オペラは、なんかどこかでつながってますね。
by keyaki (2009-10-09 00:04) 

keyaki

つるりんこさん
TBありがとうございます。
多摩川のタマちゃん...その後、どうしてるんでしょうね。
ステファン・グールドもあざらし程度にダイエットしたほうがいいですね。(笑
イタオペは、オテロだけだそうですけど、そのへんがぎこちなさに繋がっているのではないかと思います。

by keyaki (2009-10-09 00:14) 

keyaki

M. F. さん
舞台は、伝統的と現代的の中間あたりで、真ん中のベッドが特徴でしょうね。
ガッロは、昔からああいう声だったと思います。揺れてましたか.....

>「高層マンションの《ラ・ボエーム》」
最初は、今度はベルン...ということでしたので、ベルンの駅かと思いましたが、マンションだったんですね。昨年は、想像もつかない雲をつかむような話しで、好奇心のかたまりでしたが、今回は、いつでもネットで見られるはず...ということで、まだ見てないんですよ。
マンションとなると、昨年のような群衆を巻き込んでのイヴェントというよりは、「再現トスカ」とか「パリの椿姫」のような感じではないかと、思ったり.....見ればすぐに分かることなんですけど.....
by keyaki (2009-10-09 00:29) 

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