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ベルリン国立歌劇場(リンデン)来シーズン発表☆ルネ・パーペの分身の術? [オペラの話題]

 5月7日の記事で、ベルリン国立歌劇場(リンデン)の来シーズンの発表が諸般の事情で遅れているという話題を取り上げましたが、いつのまにかホームページに掲載されていました。
★プレミエ6演目:《エフゲニ・オネーギン》《ヘルダーリン》《ファウスト》《ローエングリン》《騎士オルランド》《後宮よりの誘拐》
再演22演目:《アイーダ》《カルメン》《コジ・ファン・トゥッテ》 《ばらの騎士》《賭博者》《ダイドーとイーニアス》《魔笛》《ドン・ジョヴァンニ》《エレクトラ》《フィデリオ》《セビリアの理髪師》《椿姫》《アルジェのイタリア女》《マクベス》《メデア》《パルジファル》《フェードラ》 《ザロメ》《トスカ》《トリスタンとイゾルデ》《トゥーランドット》《仮面舞踏会》

 一応キャストを眺めてみたのですが、リンデンの看板バス歌手、ルネ・パペは、毎年30公演くらい出演するのですが、プレミエの《エフゲニ・オネーギン》《ファウスト》《ローエングリン》、再演の《魔笛》《パルジファル》に出演することになっています。ベルリン国立歌劇場とは、どういう契約をしているのかしりませんが、准専属みたいなかんじですね。ところが、ルネ・パペ René Papeの公式HPに、すでにリンデン以外のスケジュールが公表されていますが、スケジュールを付き合わせてみると、なに、これ、綱渡り状態だったり、全く同日同時間なんてのもあります。分身の術でもやらない限り無理,無理。いずれ話し合って調整するんでしょうけど、こういう発表はまずいと思いますけど、まずくないのかしら....
★R.ライモンディも昔は、かけもち綱渡り公演をやったこともオペラ歌手の劇場のかけもちって.....

ルネ・パーペ(1964.9.4-)のスケジュール2008.5.26現在 
9/20(土)
Don Carlo
Oslo, Norway
9/23(水)
Don Carlo
Oslo, Norway
9/26(金)
Don Carlo
Oslo, Norway
9/27(土)
Eugen Onegin
リンデン
9/30(火)
Don Carlo
Oslo, Norway
10/1(水)
Eugen Onegin
リンデン
10/2(木)
Don Carlo
Oslo, Norway
10/4(土)
Don Carlo
Oslo, Norway
  10/19(日)
Verdi: Requiem
Barcelona
10/22(水)
Verdi: Requiem
Barcelona
10/25(土)
Eugen Onegin
リンデン
11/2(日)
Concert: Elijah
Rome, Italy
11/3(月)
Concert: Elijah
Rome, Italy
11/4(火)
Concert: Elijah
Rome, Italy
  11/28(金)
T und I
NYメト
12/2(火)
T und I
NYメト
12/17(水)
Boris
Dresden
12/19(金)
魔笛
リンデン
12/21(日)
Boris
Dresden
12/23(火)
Boris
Dresden
12/25(木)
魔笛
リンデン
12/26(金)
Boris
Dresden
12/27(土)
魔笛
リンデン
12/29(月)19:00
魔笛
リンデン
12/29(月)19:00
Boris
Dresden
1/4(日)
魔笛
リンデン
1/9(金)
魔笛
リンデン
※注目はオスロの《ドン・カルロ》とリンデンの《エフゲニ・オネーギン》、それからドレスデンの《ボリス・ゴドノフ》とリンデンの《魔笛》

関連記事:
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ペラ歌手の年間の公演回数はどのくらいが妥当か?(続)
オペラ歌手の劇場のかけもちって.....


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コメント 6

菅野

ほんとにやるんかな?あそこは毎年の恒例のように金ないとガタガタやっていますからね。ほんとに何も産業のない町ですね。
by 菅野 (2008-05-27 04:40) 

euridice

完璧コンフリクト(conflict)なのね。コンフリクトしないように授業を組むのが大変で今でもたまに夢にみちゃう学生時代を思い出しちゃいました。

他にも、劇場の現場というか舞台裏は何かと混乱や行き違いが
日常的にあるんでしょうね。

ジェス・トーマス出演のはずが、ヴィントガッセンが歌っちゃったなんて
話もありましたし、コロが出演するつもりで行ったら、代役歌手がコロの
練習室ですでに練習中で、頭に来た!ってのがコロの自伝にはありますし・・

by euridice (2008-05-27 09:23) 

TARO

ニューヨークで T und I って、一瞬 K and I と錯覚しちゃいました。ミュージカルに出るのかと思った・・・(王様と私。意外と似合うかも)
リンデンの方はレパートリー上演は出られる日にだけ出るとか、新演出だと前半だけ出るとかそんなんかもしれませんね。
by TARO (2008-05-27 11:13) 

keyaki

なにも産業がないので、オペラくらいやらないと.....音楽産業ってことかな。
しかし、セビリアの理髪師好きですね。毎年やってるみたい。キャストもほとんど同じで、飽きないのかなぁ。これと魔笛は子供向けなのかしら。
by keyaki (2008-05-27 17:12) 

keyaki

euridice さん TAROさん
ザラストロだのグレーミンだの、専属バス歌手、で充分間に合うとおもうんですけど.....今は、みなさんネットでなんでも見ちゃいますから、ダブルブッキングは一目瞭然なのに。

>(王様と私。意外と似合うかも)
確かに似合いそう。パぺって、ドイツ人には見えない、絶対、中央アジアですよね。
by keyaki (2008-05-27 19:41) 

菅野

オペラの産業化:Wienがその典型ですが音楽だけではものすごく苦戦してますよ。少なくとも70%は税金ですからね。あそこだけですね。歌手を値切れるのは。でも補助をどこで回収するのか普通の大きな産業がないと大変です。ベルリンもただの首都で大企業の本社があるわけでないのでだめですねえ。その点ミュンヘンは強いですね。ジーメンス、BMWなどの大企業がひしめいてますからね、山にも行けるしびくともしません。k種も江吉良内で公式のギャラどおり払っているようです。Stuttgartもベンツとポルシェのおかげですね。ケルンはBayerなどの薬屋ですね。フランクフルトはヘキストの化学工場です。ハンブルクは輸出入で稼いでいますね。ここでは企業の寄付ではなくて法人税のことです。もちろん寄付もたくさんありますがやっぱり最大の補助は強制的な公的税金から来る最低70%の補助ですね。産業のある町はオペラも経済的に強いです。現在は大企業とオペラは絶対切り離せないです。
by 菅野 (2008-05-29 05:01) 

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