オペラ歌手さんのホームページ☆★バルバラ・フリットリ [RRと女声歌手]
オペラ歌手の公式ホームページ、かなり普及してきています。若い歌手の場合は、自身の売り込み目的もあるようですが、すでに成功して順調に仕事がくるような歌手の場合は、ファンサービスと自分の記録ということでしょうか。
ドミンゴのホームページは、かなり前からありますが、さすがメモ魔を自認するだけあって、過去の公演記録がすべて網羅されていて、検索機能付きで、私も大いに利用させてもらいました。ドミンゴとライモンディとの共演に関しては、洩れがないと思います。ところが、最近リニューアルして、見た目はおしゃれになりましたが、過去の公演記録がバッサリ削除されて、ロールデビューと劇場デビューだけになってしまいました。あまり詳細だとなんか問題でもあるのかしら....
さて、ライモンディのホームページはありませんが、ライモンディと共演した歌手さんのサイトは、時々巡回することにしています。写真とかあるかな....ということなんですけど、久々にバルバラ・フリットリのホームページに行ってみたところ、収穫あり! 見た事のない写真を数枚みつけました。
左上の写真は、最近の写真のようですから、昨年の11月13日のミラノ・スカラ座で開催された出版社モンダドーリの創立100周年記念イベントのコンサートの時のものではないかと思います。
なかなか楽しいホームページで舞台写真や、リハーサル、楽屋での写真等、いっぱいあります。こちら→ Barbara Frittoliのホームページ
バルバラ・フリットリ(1967.4.19生)とR・ライモンディとの共演:
1992年8月 フェラーラ:アバド指揮《ランスへの旅》モデスティーナ
1992年10 ベルリン:アバド指揮《ランスへの旅》モデスティーナVideoClip
1996年3月〜4月 ザルツブルグ:アバド指揮《オテロ》 ↓写真中
1996年9月〜10月 ウィーン:メルクル指揮《ホフマン物語》アントニア
1997年5月トリノ:アバド指揮《オテロ》VideoClip
1997年10月パリ, Pleyel:アバド指揮《ヴェルディ:レクイエム》
1999年4月ウィーン:アダム・フィッシャー指揮《オテロ》
2001年1月ニース:ウィルソン指揮《オテロ》
2006年5月フィレンツェ:メータ指揮《ファルスタッフ》アリーチェ
2006年9月東京:メータ指揮《ファルスタッフ》アリーチェ
2007年9月 トリノ:ノセダ指揮《ファルスタッフ》アリーチェ Youtube↓写真左右
2007年11月13日 ミラノ・スカラ座:ガッティ指揮、コンサート ↑写真上 多分
ライモンディとの共演記録を見るだけでも、フリットリがあっという間に主役級の歌手になったかがわかります。25歳でチョイ役のモデスティーナ、4年後には《オテロ》のデズデモナですよ。もちろん音楽面で秀でているからですが、『長身の美貌』ということも、この目覚ましい躍進に寄与していることは間違いないと思います。ライモンディも、あっという間に主役を張ってますが、やっぱり長身の美丈夫でしたもんね。
参考:
イアーゴ(オテロ):1996ー2004年公演記録
ファルスタッフ:主な公演1986ー2007
Verdi:Requiemの主な公演とレコーディング 1969ー1997
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Tutti gabbati《ファルスタッフ》フィレンツェ5月音楽祭来日公演
フィレンツェ《ファルスタッフ》舞台写真
現代風!《ファルスタッフ》やっと写真が出ました!
オペラの演出(アバド&エルマンノ・オルミ)
《ランスへの旅》14声によるコンチェルタートいろいろ(2)とおまけ
横に並んだうちの真ん中の写真がほほえましいですね。
「うまく殺してくださいね、シニョール・ドミンゴ」「まかしとき、バルバラ」(←うそ)
by Sasha (2008-01-31 11:28)
Sasha さん、この写真、ほんとほほえましい。
演出のオルミ監督にしぼられて、
「バルバラァ、疲れたね」「まだ、私は平気よ!」
年配の男性どもに大事にされてるってかんじですね。
ドミンゴ(多分)もライモンディも息子ばっかりで、娘がいないですからねぇ...
by keyaki (2008-01-31 17:19)
>あっという間に
スター歌手になる人というのはこういうのが少なくないみたいですね・・
>4年後
5年を方向決定のメドにするというか、
そのぐらいで方向性がほぼ定まるものなのかも・・
by euridice (2008-02-01 13:20)
ちょっとご無沙汰していましたが、今年もよろしくお願い致します。
>あっという間に主役級の歌手になったかがわかります
もちろん本人の資質が最重要ですが、かつてのイタリア・オペラ界は、スポレート→ローマ歌劇場のようなスター誕生のシステムがしっかり機能していたのでしょうね。
>5年を方向決定のメドにする
私がオペラを聞きかじるようになった1990年頃に、歌劇場のキャストにさかんに名前を見かけた歌手で消えていった人は多いです…
スターダムに駆け上った後は、「生き残り」が課題になるのですね。厳しい世界です。
by なつ (2008-02-02 01:30)
フリットリはそんなに熱心に聴いているという訳ではないのですが、以前とはだいぶ声が変わってしまったように思うのですが?
歌いすぎか、あるいは役が合っていないのではないでしょうか?
by たか (2008-02-02 08:43)
euridiceさん、なつさん
だいたい5年くらいで方向性(主役でいくか、準主役でいくか、脇でいくか...)が決まって、その後、「生き残り」、実力とともに人気のある歌手は、「いつ、どこで、誰と、何を歌うか」自分で決めることができるということでしょうか。
インテンダント、指揮者とのいい出会いも必要ですし、昔は、歌手の成長に合わせて、仕事を選んでくれる、名エイジェントもいたそうです。
by keyaki (2008-02-02 09:11)
たかさん、そうなんですか。
フリットリは、自分に合わない役は歌わない..ということでも知られているようですから、年齢的なものかもしれませんね。
最高の時があった歌手は、その時と比べられるので、なかなか難しいですね。ライモンディなんかも、その口なんですけど。そこそこの歌手は、批判されることもあまりないようです。
フリットリのアリーチェは、まだ最高との評を得てるようです。
by keyaki (2008-02-02 09:18)
ご無沙汰しています。
オペラ歌手のHPって大分普及しているのですねぇ。
ライモンディはバス歌手として第一線で活躍されてらっしゃるからHPがあると思っていましたが無かったのですねぇ?!(-_-;)
自分の好きな歌手のサイトが無い時は共演者のサイトでタマタマ凄く貴重な写真が見つかる事がけっこう多いですね。(^o^)
by YUKI (2008-02-02 17:09)
YUKIさん、こちらこそ....
先日の新国のボエームに出演の歌手のみなさんも、ほとんどホームページを開設していて、ほぉーーでした。最近急激に増えているようです。時代の流れですね。
>共演者のサイトでタマタマ凄く貴重な写真が見つかる事がけっこう多いですね。(^o^)
そう、そう、だから、誰と共演しているかを把握するのは重要ですね。
by keyaki (2008-02-02 21:17)
カリフォルニア州からこんにちは。 来シーズンに、サンフランシスコで、フリットリ出演のシモン・ボッカネグラがありますよ。
by サンフランシスコ人 (2008-02-04 07:02)
「自分に合わない役は歌わない」のですか...?
オペラではないのですが、シュトラウスの4つの最後の歌を歌っている映像をたまたまユーチューブで見つけたのですが、楽譜を見ながら歌っているのはどうかと思いました....
やっぱりこの曲は暗譜ぐらいはちゃんとしないと(^^;
売れっ子で忙しくても手を抜いちゃいけません!
http://blogs.yahoo.co.jp/takatakao123/folder/1158227.html
by たか (2008-02-04 23:01)
サンフランシスコ人さん、いらっしゃいませ。
>シモン・ボッカネグラ
あまり上演されないオペラですが、アバドが熱心に取り上げて、普及したかんじですね。
フリットリのアメリア楽しみですね。
サンフランシスコオペラといえば、映画「プリティ・ウーマン」を思い出します。あれは椿姫を見に行くんですけど。
by keyaki (2008-02-05 01:32)
たかさん、
フリットリくらいになると、あちらこちらから、あれを歌って欲しいとかオファーがくるようですが、自分に合わないものは、今のところトスカとかかしら? 断っているそうです。
>シュトラウスの4つの最後の歌
そうでした、歌は悪くないが、残念....ということでしたね。
この楽譜を見るのはダメってこだわる方けっこう多いですね。ライモンディも、楽譜をおいていることけっこうあります......わ...
フリットリは、ヴェルディのレクイエムなんかは、一人だけ楽譜を持ってないこともあるそうですから、外国語の歌は楽譜がないと不安なのかもしれませんね。
by keyaki (2008-02-05 01:45)
来シーズン、シカゴ交響楽団にフリットリ出演!
http://www.cso.org/main.taf?p=3,11,6,1&EventID=2381
Chicago Symphony Orchestra
Muti Conducts Verdi Requiem
Chicago Symphony Orchestra
Riccardo Muti, conductor
Barbara Frittoli, soprano
Olga Borodina, mezzo-soprano
Mario Zeffiri, tenor
Ildar Abdrazakov, bass
Chicago Symphony Chorus
Duain Wolfe, conductor
Verdi - Requiem
by サンフランシスコ人 (2008-02-22 03:17)
サンフランシスコ人さん、日本でも一昨年だったかな、ムーティ指揮のヴェルディRequiemが演奏されましたが、ソプラノはフリットリでした。そのとき、楽譜を持っていなかったというのが話題になっていました。
by keyaki (2008-02-23 11:20)
来シーズン、ボストン交響楽団のニューヨーク定期演奏会にフリットリ出演!
http://www.carnegiehall.org/article/box_office/series/brochure/ser_543.html
Mon, Feb 9, 2009 at 8 PM
Boston Symphony Orchestra
Stern Auditorium / Perelman Stage
James Levine, Music Director and Conductor
Barbara Frittoli, Soprano
MOZART Bella mia fiamma … Resta, o cara, K. 528
MOZART "O smania! O Furie! ... D'Oreste, d'Ajace!" from Idomeneo
GUNTHER SCHULLER Where the World Ends (NY Premiere)
BRAHMS Symphony No. 2
by サンフランシスコ人 (2008-02-29 04:29)
ジェイムズ・レヴァインの突然のキャンセル!
ボストン響(ボストンでの定期演奏会)の「シモン・ボッカネグラ」は、違う指揮者でやるんでしょうか。
http://www.bso.org/bso/mods/perf_detail.jsp;jsessionid=50WWZ1AFD4KDWCTFQMGSFEQ?pid=prod2220052
by サンフランシスコ人 (2008-07-10 03:21)
腎臓かなにかの手術で、完治6週間ってことですか.....
>ボストン響(ボストンでの定期演奏会)の「シモン・ボッカネグラ」
ライモンディが、関係してない公演は、注目してませんので、なんともはやわかりかねますです....
by keyaki (2008-07-10 08:39)
どう見ても彼は太りすぎですねえ。
by 菅野 (2008-07-12 04:27)
先週サンフランシスコオペラの「シモン・ボッカネグラ」に、フリットリが初出演しました。
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/09/08/DD2C12PNSB.DTL
by サンフランシスコ人 (2008-09-09 05:35)
サンフランシスコ人さん、見に行きましたか。
写真をいろいろ見ましたが、フリットリは美しいですけど、シモンはアイドル系だし、フィエスコは若いのか若造りなのか、とにかく皆さん見た目がバラバラで違和感大有り、複雑な筋のオペラなのに、これではなにがなんだかますますわけがわからなくなりますね。歌唱的には、いいかも知れませんが、まあ、「これがオペラだ!」でしょうか。
by keyaki (2008-09-09 15:26)
「フリットリ/ボストン響のニューヨーク定期演奏会」
2/11のNew York Timesは、悪評でした。
by サンフランシスコ人 (2009-02-13 08:43)