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《ダイエット歌姫:デボラ・ヴォイト》まとめ [オペラ歌手]

見逃した方のために、番組の内容をまとめてみました。

今まで、自分でもあきらめていた《サロメ》のオファーがきたのよ!
ことの発端は、衣裳が合わないだろう、という理由で、当たり役のアドリアネをキャンセルされたこと。写真はその時の記事。(クリックすると読みやすくなります)

「太り過ぎはわかっていたけど、それが理由でキャンセル! 腹がたったわ。でもこの一件があったから決めたのではありません。胃のバイパス手術のことは、小さな黒いドレス騒動のずっと以前から考えていたのよ。
中西部の田舎から、14才の時に、カリフォルニアに引っ越してきて、体重を気にするようになったわ。自転車に乗って外で遊ぶより、ピアノの前に座って歌っているのが好きだったのね。食べることでストレスを解消していたの、食べると嫌なことも忘れて幸せな気分になったのよ。だからいつも食べていたわ」
オペラ歌手が、豊満な女性にとって、聖域であるという事実が多少の慰めになったが、人気の上昇につれて、体重も増加。あらゆるダイエットを試したが、体重が減った分だけリバウンドがひどくなる、この繰り返しだった。
「あるとき、指揮者のショルティが、"失礼だけど、なんでそんなに太っているの、食べ物のせい?"と尋ねたの。膝が痛かったり、通りを横切るだけで息切れがしたり体調も悪くなったし、レストランで肘掛けのついた椅子に自分の身体がおさまるかどうか心配するのが嫌でね。いつも苦しんで来たわ。」
アメリカでは、年間10万人以上が胃のバイパス手術を受けているようだ。大きなホッチキスで胃を二つにわけて小腸をつなぎ直すもので、少し食べるとお腹がいっぱいになるというダイエット効果がある。
「術後、最初の一ヶ月で15キロ以上痩せたわ。今は、クローゼットの整理に追われているのよ、この襟ぐりすごいわ、信じられないわね」と昔のドレスを胸にあててみる。
「自分で鏡を見るともっと痩せなくちゃとおもうんだけど、とってもらった写真を見るときれいになったとおもうわ。それにファンの方が、ゴージャスと言ってくれたの。いままで、ゴージャスなんて言われたことなかったのよ」
最近のランチはチーズバーガーでなくアボカドサラダとチキン、彼女は、食事の内容だけでなく、自分の人生で食べることが大きな比重を占めていたか気づいた。「食事は私にとって精神的なバランスを保つものでした、落ち込んだ時でも私は何か食べると気分が良くなるんです、幸せなときや退屈なときも同じ、つまりそういう気持ちの問題を食べ物という薬を使わずに対処できるようになったのね。」
「それにどうやって気づいたのですか?」
「セラピーで!」とクスっと笑った。
減量で生まれ変わったヴォイトには今まで考えられなかった新しい役のオファーが来るようになった。この秋、オペラ界で最も有名なセックスシンボルのサロメを演じる予定だ。
「わくわくしているワ、この役のオファーが来るだけでも大金星なのに、それを引き受けるだけの自信がもてたということ。」
「7枚のヴェールを一枚づつ脱ぐシーンも? 」
「まあね」
さて、オペラ好きにとっては、肥満と声の相関関係、果たして声に影響があるのか。

"美声は豊満な肉体から"?!?
術後、人並みの体型になってからの初コンサートは、ベン・ヘップナーとのトリスタンとイゾルデ。ヘップナーを共演者に選んだのは、効果抜群、ほんとスリムに見えます。ヘップナーの3分の1!ですよ。
声に影響があったかという質問に、指揮者のコンロンは、「以前より息が長く続くようになったし、舞台での動きも身軽になりました。むしろよくなったんじゃないですか」とこたえた。


感想:ダイエット成功、よかったですね。舞台の映像もたくさん挿入されていて、楽しい番組でした。実際には、痩せたというよりは、人並みの体型になったということで、とても健康的に見えます。かつての服のサイズは28〜30、それが14サイズに、約60キロ減量できたそうですから、元の体重は、120〜130キロあったということですね。私は、太っているからいい声が出るというのは錯覚ではないかと思っています。動きに支障をきたすような肥満は問題外だとおもうのですが、フィーダー的オペラファンの存在もあるようですので、そういう人に負けないように、ヴォイトも今の体型を維持してほしいものです。
よくカバリエがれいに出されますが、彼女も若いときは太っていませんから、あの美しい声は、肥満とは関係ないと思います。
2006-05-09の記事にヴォイトの最近の舞台写真があります。
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euridice

番組見ました。ダイエットの成功、よかったですね!
ボイトの声は、CDでちょっと聴いたことがありますが、
番組中、ダイエット後の声のほうがなんとなく良いですね。
自信が違うってところかしら......
体調が良くなれば、声も良くなる道理だし、異常な肥満では
体調が良いはずないですものね......
by euridice (2006-05-11 19:31) 

ソステヌート

コメントありがとうございます。彼女が、舞台から降ろされるのは、残念です。リヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドンネ」は、2000年に神奈川県民ホールで、今は亡きG.シノーポリの指揮でウィーン国立劇場の引越し公演で、E・グルヴェローヴァの歌唱で驚いた記憶が鮮明に残っています。6月には、新国立劇場の「こうもり」を観に行きます。是非、私のブログへも遊びに来て下さい。http://un-poco.at.webry.info/です。私は、有志で結成した「アイーダの会」のメンバーで、色々なイタリアオペラを観に行きましたが、まだまだイタリアオペラは、勉強不足です。
by ソステヌート (2006-05-11 21:18) 

keyaki

euridiceさん、このキャンセル事件、けっこう話題になりましたが、2004年だったんですね。たまたま切抜きがとってあって、もう、2年もたったのねぇ、、なんて思いました。その間、ちゃんと変身して、災い転じて福となす....を実行したわけですね。
by keyaki (2006-05-11 21:55) 

keyaki

ソステヌートさん、ようこそ。
このヴォイトの降板騒動は2年前の話で、ご本人は、ことは関係ないと言ってますが、やっぱり、手術のきっかけにはなったとおもいます。
6月のメトの引越し公演でも来日するようです。

>新国立劇場の「こうもり」
季節外れの夏の「こうもり」ですが、私も見に行きますよ。

ソステヌートさんのブログ、訪問させていただきますね。
私のブログは、ルッジェーロ・ライモンディの追っかけブログですので、イタリアオペラ中心です。
ライモンディは、アイーダでは、ランフィスか王様役です。若い頃はけっこう歌っています。
by keyaki (2006-05-11 22:04) 

ヴァラリン

ううっ、録画設備が未だに整ってないので、見られないーー;と思ってたら…ありがとうございます!面白そうな内容ですね!!

>サロメ
この秋、シカゴリリックでの上演の予定ですね。アメリカにいたら、是非観に行きたかったです…

アメリカではごく普通に見られる体型とは言え、太っていると、どうしてもお顔の表情も、つっぱって均一化されて見えたりしますしね。
「この人、痩せれば美人なんだろうなぁ~~」って人、沢山いましたf(^^;

こんなやり方でないと、痩せられないのか!!という向きもあるようですが、年間10万人以上が受けているという手術ですしね。
色んな方法を試しながら、よりよい人生を送る方法を考え出すことに対して、前向きな国民性なんでしょうね。

ギスギスに痩せちゃうのは論外ですが、今くらいの体型を保てれば、恋する乙女の役だって、色々こなせるんじゃないでしょうか?^^;
by ヴァラリン (2006-05-11 23:39) 

TARO

レジュメありがとうございます。
仙台では放送しなかったみたいなんですよ。とりあえず時間にTV掛けてみたんだけど、変なアニメやってたんで・・・

>「7枚のヴェールを一枚づつ脱ぐシーンも? 」
「まあね」

二つの意味で、来年シーズンのオペラ界、一番の話題になりそうです。ヴォイトの声はドラマティックで強靭ではありますが、非常に愛らしく繊細な表現も出来るので、サロメにはうってつけだと思います。という音楽面の興味と、、、
by TARO (2006-05-11 23:46) 

keyaki

ヴァラリンさん、残念でしたね。
胃のバイパス手術をしたからといって、メチャクチャな食生活に戻ると、体重もリバウンドするんでしょうね、油断は禁物だと思います。
こういう超肥満の歌手さんって、よくあんな体型で、ずうずうしい人!なんて思っていましたが、そうじゃないのがわかったのも収穫でした。
by keyaki (2006-05-12 02:53) 

keyaki

TAROさん、別の日にあるのかもしれませんね。

>>「7枚のヴェールを一枚づつ脱ぐシーンも? 」
「まあね」
洋服サイズ14ですから、まだまだふくよかですけど、遠目にはいけるかもしれませんね。
by keyaki (2006-05-12 03:00) 

Sardanapalus

私も見逃したので記事嬉しいです。はあ、14になったんですか、それは凄い。でも、アメリカの14って16か18くらいありますからね、とイジワル発言(笑)

オペラ歌手として許容範囲までの減量、声も快調なら喜ばしいニュースではありますね。本当に、健康上も太りすぎは良くないですしね。これからキープするのが辛いでしょうけど、サロメに向けてもうひと頑張りでしょうか!?
by Sardanapalus (2006-05-12 13:06) 

keyaki

Sardanapalus さん、読んで下さってありがとう。
でも元が28〜30、半分ですよ。半分。
日本でもブランドによって違いますよね。私も若い頃は、細かった(ファルスタッフじゃないですけど)んですけど、今は若い人向けのブランドはダメ。ヨーロッパの直輸入物のほうが、体型的にあうんですよね。それにお直しの技術が半端じゃない、既製服でも、それぞれの体型に合わせるのが当然という考えなんですよね。
by keyaki (2006-05-12 23:31) 

助六

いやー驚きました。本夕、演奏会形式「トリスタン」2幕+愛の死に出て来られたのですが、00年に「オランダ人」、02年に「マクベス」で見た時に較べて、殆ど半分くらいと言いますか、オペラ歌手さんとしては殆どフツーの体格になってて、サロメも充分やれそう。遠目には結構見れますしね。

元々彼女の声も歌も得手じゃないもので、以前の声も余り耳に残ってないのですが、どうも小生には声の充溢度が落ちスカスカになってしまったような印象を受けました。不規則なヴィブラートも以前はなかったような。ダイエットと関係が
あるのかどうかは分かりませんが。

イゾルデ歌唱としては音色も歌もモノトーンな上高音もキツく、イゾルデを歌える声とは思えず、残念ながらヴォットリッヒ共々かなり不満が残ってしまいました。
一人、若いのにマルケ王を歌ったゲオルク・ツェッペンフェルトというドイツのバス歌手が立派でした。ドレスデンの座付きをしてて、アバドの「魔笛」のディスクでも弁者を歌ってるらしい。注目株と言っておきます。小生の予想はまるで当たりませんが。
by 助六 (2006-07-02 08:09) 

keyaki

助六さん、世界が狭くなりましたね。
東京にいたかとおもえば、もうパリで歌っている。

>サロメも充分やれそう
もうその予定のようです。
シカゴのHPからヌード写真です。ちゃんとデボラ・ボイトと書いてありますので、合成写真ではないとおもいます。
http://www.lyricopera.org/img /home/opera20073_bg.jpg
by keyaki (2006-07-02 10:29) 

TARO

助六さん

>どうも小生には声の充溢度が落ちスカスカになってしまったような印象を受けました。不規則なヴィブラートも以前はなかったような。

ええっ、そうなんですか。私は逆にヴォイトの大ファンなので、ちょっとショックです。不規則なヴィブラートなんかがないのが、美点だったわけですし。
もっともイゾルデに関しては、ティーレマンとのライヴを聞く限り、太っている時代でもイゾルデをレパートリーにすべき歌手ではなかったと思いますが。

ツェッペンフェルトはハンプソンが自分の主催するリートのコンサートにバーバラ・ボニーやミシェル・ブリートらとともに招いているくらいですから、リート歌手としても高く評価されているんでしょうね。

keyakiさん

シカゴ・リリックのHP見ました。衝撃です。(笑
by TARO (2006-07-02 14:39) 

keyaki

TAROさん、ちゃんとリンクされませんでしたが、見たんですね! なかなかですよね。きっと背が高いのでグラマー(これも死語かな)だとおもいます。
http://www.lyricopera.org/img/home/opera20073_bg.jpg
by keyaki (2006-07-02 14:46) 

TARO

レンズを工夫してるか、あるいは少し縦に引き伸ばしてるかもしれませんね。なんにせよあのヴォイトの腰がくびれてるなんて!
by TARO (2006-07-03 02:46) 

きのけん

 期待して見に行ったんですけど…この程度で「衝撃」を受けちゃいけません!(笑)。どっかの国のお高くとまったおばさんたちとは異なり、こっちの歌手は、オペラ歌手だってプロの役者という自負がありますから、やる時はやります(笑)。
 僕の持っていた最も珍品のブロマイドがグレース・バンブリーさんのヘア・ヌード!という代物(《サロメ》じゃなくて《タンホイザー》のヴェーヌス)。「持っていた」と過去形で言うのは、僕の友人で、それこそkeyaki さんにとってのライモンディくらい彼女に入れ込んでる奴がいまして、そいつがあまりヨダレを流して羨ましそうにするもんで、タダで呉れてやっちゃったから。おまけに自筆サイン入りですぞ!…。
 そのサインを貰った時というのをうっすら憶えてまして、僕がパリでグレース・バンブリーなんかを聴いたのは数えるほどしかないから、多分ヴェルディの《ナブッコ》のアビガイルをやった時じゃないかと思うんですが(それでなかったら、ポール・デュカ《アリアーヌと青髭》のどちらか?…だね)、よく憶えてるけど、その時出てたジャーヌ・ベルビエさんの楽屋にまづ行って、こんな写真にサインを貰いに行っていいかどうかお伺いを立てたワケよ。そしたらベルビエさんがケラケラ笑って、ちゃんとオペラ座のハンコが捺してあるし、ということは自分で公開を認めたんだから、いいんじゃないの、なんて無責任なことを言うワケよ。それで、こっちも蛮勇で、持っていったら、ギャハハハ!よくこんなの見付けたわねえ!…なんてちゃんとサインしてくれましたよ。
 グレース・バンブリーといやあ、数ある黒人女性歌手の中でも、シャーリー・ヴァーレットと並び最も美しかった人なんだよねえ…。うーん、若い頃の彼女をバイロイトでエリーザベトとヴェーヌスの一人二役に抜擢しちゃったヴィーラント・ワーグナーは流石に目が高い!(指揮サヴァリッシュ)。
 サインと言えば、僕のジュリーニ盤《ドン・カルロ》LPのリブレットはライモンディさんの巨大サイン (1979.03.15)をはじめ、ジュリーニさん (1978.05.10,)、ドミンゴさん (1978.06.30)、ミルンズさん (1979.07.20)、シャーリー・ヴァーレットさん (1979.05.14) の自筆サイン入りという豪華版なんですが、これを何時か keyakiさんにプレゼントしましょうねえ…。やっぱしこういうのはLPに限るよねえ。CDじゃサマにならない!
きのけん
by きのけん (2006-07-03 04:21) 

keyaki

きのけんさん、胸も隠してますからね、そういう衝撃は少ないです。
フランスが大変なことになっているようですが、猫ちゃんは戻ってきましたか。(笑)

嬉しいです、LPあてにして待ってます。
LPのリブレットは解説も対訳もあって価値がありますよね。最近のCDは対訳すらついてないですからね。私もリブレット目当てでオークションで手に入れるようにしています。
by keyaki (2006-07-03 08:20) 

TARO

この「衝撃」は、それとは別種の。なんというかゴムマリのような過去のデボラ像が二重写しになって・・・(笑
バンブリーって二役歌ってたんですか。ロス・アンヘレスがエリーザベトをやってた時代ですよね。
by TARO (2006-07-04 00:28) 

きのけん

 僕は一度だけグレース・バンブリーがエリーザベトとヴェーヌスを一人二役でやったのを聴いたことがあります。1979年か80年のフランクフルトで指揮はミヒャエル・ギーレン。僕は実演ではこれ以上のエリーザベトとヴェーヌスは聴いたことがないなあ…。ただ、あれを聴いて、完全にソプラノの声をした彼女が、どうしてメゾの役ばっかりやってたのか判りました。つまり、ソプラノをやる時の方が声に早く疲労が来るのよ。ああ、そうだったんかあ!…なんてね。その点純然たるメゾであるシャーりー・ヴァーレットはソプラノの役を無理してやったもんで、声を壊しちゃった。
 ロス・アンヘレスは名前が名前だからフランスじゃあ、アメリカ人だと思われてることが多いんですが、彼女は最初の頃ドイツ・リートなんかを得意にしていた人なんだよね。だからオペラでもドイツ物なんかも見事にこなすんだよね。スペイン人がバイロイトで主役をやったのは彼女が初めて…かな?。
 でも、ビヤ樽型のソプラノだって、演出家さえ想像力豊かな奴だったら、いくらでも活かせるのにね。ロッシーニの《セミラミーデ》でモンセラ=カバリエとマリリン・ホーンを共演させたピエール=ルイジ・ピッツィは演出を完全にマンガにしちゃって、二人を木馬にまたがらせちゃったり、あれは可笑しかったよ。そうそう、Orfeoさんのブログの方(1)に出てきたサミュエル・レイミーもこれに出てたんだけど、主役陣の中では彼がいちばん小さかったぜ。フランシシコ・アライサの方がむしろ大きく見えた。だから、その後有名になってから見て、あんれ?、何時の間にあんなに背が伸びたんだ!…なんて(笑)。あいつもヴィッカーズみたいに持参の高下駄に乗ってるぜ、きっと(笑)。そういや、あの本当にチビのヴァン・ダムさんが高下駄を履いてるのは一度も見たことないなあ…。

(1):http://orfeo.cocolog-nifty.com/orfeoblog/2006/06/post_08a6.html#c8512623

 それからルート・ベルクハウスが演出したポール・デュカ《アリアーヌと青髭》で主役をやったフランソワーズ・ポレ。ベルクハウスは、彼女を、よくあるじゃない、すごく太ったパンクのお姐ちゃんにしちゃった。あれもかっこよかったなあ…。つい先週見た南ア映画《カルメン》(マーク・ドーンフォード=メイ監督;昨年度ベルリン映画祭大賞)のケープタウンの貧民窟に展開するカルメンの主役ポリーヌ・マレファーネという巨大な黒人のお姐ちゃんも迫力あったなあ…。
きのけん
by きのけん (2006-07-04 09:25) 

keyaki

レイミーが高下駄というか、シークレットブーツ組というのはアメリカンの中では周知のことらしい。オルフェオさんのところでも書きましたが。
しかし、私のように背の高さでは誰にも負けない歌手のファンをしてますと、チビといわれようと、鼻で笑っていられますが、背が高いとは言えない歌手だといろいろあるようです.....wa
by keyaki (2006-07-04 10:08) 

TARO

一瞬え?と思いましたが、あ、ロサンゼルス(笑。
by TARO (2006-07-04 11:00) 

たか

>エリーザベトとヴェーヌスの一人二役
ヴィーラント演出のタンホイザーはロス・アンヘレスかアニヤ・シリアがエリーザベトだったはずですがバンブリーが二役歌った年ってありましたっけ? 記録を見返してみます。もしそういう年があったとすれば恐らくロス・アンヘレスかシリアが急に出演できなくなったのではないためではないでしょうか。

私はエリーザベトとヴェーヌスの一人二役というとやはりゲッツ・フリードリヒ演出のギネス・ジョーンズを思い出します。ノイマイヤーのバレエ振り付けと合わせてかなり話題になりました。この演出では別日でエヴァ・マルトンも一人二役を歌ったそうで、二役歌う歌手は結構いるのですね。78年に収録されたこの舞台の映像が80年代中頃にVHDという今はなくなった規格で発売され、日本で発売された初めてのワーグナーの楽劇の全曲映像になりました。その後LDでも出ていましたがDVDにはなっていないようです。バイロイトの映像は80年のシェローの指輪以降はブライアン・ラージがビデオ収録していますが78年のタンホイザーはフィルム収録で監督も異なり画質がやや見劣るせいかもしれません。なかなか良い演奏なのでぜひ復活してほしいところです。幕間の様子やファンファーレも納められており着物を着た日本人が映っているのも興味深い映像です。
by たか (2006-07-05 21:45) 

きのけん

 …その 1978年の《タンホイザー》には行ってました(僕は第二チクルス)。僕の時はコーリン・デイヴィス指揮でエヴァ・マルトンが二役。確か、初演時がジョーンズで、ジョーンズがシェロー=ブーレーズ版《指輪》でブリュンヒルデをやることになったためマルトンになったんだよね。
 ただ、このゲッツ・フリードリヒ版《タンホイザー》ほどヴィデオで判り難い演出もありません。まづ、あのタッパの高い祝祭劇場の舞台を活かして、舞台床がその1/3くらいの高いところに作ってあるわけ。もう下から見上げる感じなんだよね。次に、その舞台の中で主人公たちが固有のスペースを持っていて、その舞台内での位置関係が演出のかなり重要な要素になってるわけよ。ああいうのは、実際に舞台を見て、誰が舞台のどの箇所に居て、誰が誰を眺めているというのが判らないと、演出の意味が半減しちゃうんだよ。舞台上に張り巡らされた視線の劇…とでも言いますか…。
 ああそうでしたか!…。あのサヴァリッシュの時は「黒いヴィーナス」だけでしたか!…。そういや確かにディスクではアニヤ・シリヤのエリーザベトでしたよね。 
きのけん
by きのけん (2006-07-06 19:04) 

たか

確かに78年の映像は歌手の位置関係がわかりにくいと思いましたがそういう舞台だったのですね。ゲッツ・フリードリヒのタンホイザーは初演が72年で、一人二役を歌わせたのは多分この演出が初めてなのではないかと思います。ジョーンズだけでなくマルトンにも二役歌わせているということは明らかに演出の意図でしょう。もっとも初演時は労働服を来た合唱が共産プロバガンダのように誤解されたそうで、ビデオに収められた78年までにはだいぶ手直しされたそうです。バンブリーもフランクフルトで二役歌ったとなると他の演出にも影響を与えたのでしょうね。ところでヘアヌードネタで言うと、マルフィターノもサロメで見事な脱ぎっぷりを披露しています(ドホナーニ盤でなくヴァイグレ演出のベルリンドイツオペラ盤のDVD)。かつて出ていた国内盤LDはボカシが入っていました。
by たか (2006-07-06 23:51) 

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