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ドン・カルロの最後は・・・ [ドン・カルロ]

ウィーン国立歌劇場のHPでレパートリーのビデオクリップが見られます。映画の予告編のようでなかなか面白いです。
その中で、おやっとおもったのが 「ドン・カルロ」、これは1989年ピッツィ演出のものじゃないですか。 このビデオクリップは何年の公演かは知りませんがシコフ、フルラネット(あとは知らない歌手ですが、お分かりの方は教えてくださいネ)のものです。
舞台衣装はプレミエの時のアバド指揮のリマ、フレーニ、ブルゾン、ライモンディのと同じです。最後の場面が見られるのですが、なんとドン・カルロが短剣で自殺してしまいます。それに、エリザベッタも後追い自殺をしているようにも見えますし、後追い自殺をしようとしたが、気絶したようにも見えます。????
1989年のプレミエの時は、自殺しているようにはみえませんが、暗いのでよくわかりません。(※写真をクリックすると録画が見られますリンク切れ)
この最後の場面はいろんな演出があります。しかし、あれれーーどうなったの?というくらいあっというまに終わってしまって、よくわからないこともあったりです。ほとんど、Deus ex machinaってやつでしょうか。
大きく分けて、
◆カルロ5世の墓所にひきづりこまれる
 ・カルロ5世の声に導かれて自分で吸い込まれるように墓所に入っていく
 ・カルロ5世の亡霊のような修道士に連れ去られる
  (この場合は、生きているのか死んでいるのかはよくわからない)
◆その場で殺される
 ・立ち回りの上力尽きて殺される
 ・あっというまに殺される
 ・自殺する(これってめずらしくないですか?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フィリッポの"Ella giammai m'amò" でも歌われているエスコリアルとは: ※エル=エスコリアル宮殿 サン=ロレンソ修道院:フェリペ2世が1561年修道院を建てるように命じた。宮殿、修道院、霊廟として1584年に完成。フェリペ2世の父カルロス5世以降の代々の王が埋葬されている。
マドリードから日帰りで、近郊のエスコリアル、セゴビア、トレド、アヴィラに行くのが一般的な観光コースだとおもいますが、エスコリアルは、宮殿があるだけだったような、ほとんど記憶にないし、写真も一枚もない。でも行ったことは間違いないです。フェリペ2世の書斎も見学できるそうですが、見たのかなぁ。


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コメント 15

YUKI

keyakiさん、貴重な映像を有難うございましたm(__)m
最初はQuickTimeが故障気味で音声しか出なかったのですが、先程再ダウンロードしたら上手く映像が写りました(^o^)
シコフの時は自らの命を絶ってしまったって感じでしたけど、1989年の時は神秘的な雰囲気がありますねぇ(^o^)
カルロ5世が手を差し伸べて、それにドン・カルロも祖父に導いてもらおうって感じで手を伸ばしたのが美しい雰囲気にも感じました。
何となく導かれて浄化していくって雰囲気にも感じましたねぇ(^o^)
by YUKI (2005-02-27 11:55) 

keyaki

よかったです。ご覧になれて。
同じ演出なのに・・・ちょっと新しいほうのフィナーレはねぇ。
意表を突くってかんじかしら。
演出は時代にも影響されるでしょうから、最近は過激でないとダメなのかしら。
オペラ雑誌の写真を見ていても、"autodafé"の場面なんか、裸の人がたくさん逆さ吊りにされているのもあったりで、なんだかな〜とおもったりします。
フレーニのエリザベッタがリマのカルロに微笑むところがとてもいいですね。
by keyaki (2005-02-27 13:00) 

りょー

こんにちは。私も見せていただきました!プレミエの演出は美しいですね。最後にはみんなが門の外に追い出されてしまっているように見えました。
大好きなオペラですが、最後がどうなったのか、友人に聞かれてもきちんと答えられないんですよね・・・。曖昧模糊とした終わり方がまたいいのですけど・・・。
フレーニのエリザベッタいいですね。へんな色気がなくって凛としていてお姉さんっぽくっていいです。それに、リマがまるで少年のよう。ライモンディの登場も見逃し(聞き逃し)ませんでしたよ~^-^。
ホロストフスキーが今年、クーラが来年末にウィーンでドン・カルロの予定ですが、どんなことするんだか・・・・。

>、"autodafé"の場面なんか、裸の人がたくさん逆さ吊りにされているのもあったりで
ありましたね・・・。過激すぎるのは怖いです。
猿の惑星のビデオクリップ、私もたまたま見つけてみていたのですが、そういう演出だったんですか~。確かにリゴレットの曲なのに、この宇宙人はなんだ?と思って、途中でみるのやめちゃってました。ここまで来ると、ちょっと・・・面白かったです^^;情報ありがとうございました。
by りょー (2005-02-27 13:44) 

keyaki

りょーさん、見て頂いてありがと!

>ホロストフスキーが今年、クーラが来年末にウィーンでドン・カルロの予定ですが、どんなことするんだか・・・・。
一緒じゃないのですか。
興行的には人気歌手はバラで使った方がいいのかもしれませんね。
ファンとしてはどんな演出かは気になるところですよねぇ。
by keyaki (2005-02-28 10:39) 

YUKI

ライモンディのフィリッポはこの時の録音だけのものを聴いていても凄く威厳のある雰囲気がありましたよねぇ。
分厚い声のフィリッポの良いけど、バリトンの役柄(トスカのスカルピアetc)も歌うライモンディの様に細い声質のフィリッポも素敵だと思います。(^o^)
威厳の中に繊細さも~(^o^)
by YUKI (2005-02-28 23:01) 

euridice

ドン・カルロbyシコフの明らかな自殺と、王妃の後追い自殺(未遂にしても)にはちょっと驚きました。自殺ってキリスト教的には最大の罪だって聞いてます。そういう演出をするということは、特別の意図があるんじゃないかとも思ったりしますが、全編見たわけでもないし、わかりません・・・ なんともひっかかります。
by euridice (2005-03-01 00:25) 

keyaki

YUKIさん
>分厚い声のフィリッポの良いけど
そういう声を好む人多いですよね。
私は、ライモンディのような自然な声が好きなんですけどね。
分厚い重い声を黒とするならば、brownというところでしょうか。
ご本人も、私はバッソ・プロフォンドではありません。バッソ・カタンテですって言ってますものね。

>威厳の中に繊細さも~(^o^)
そうそう、その通りですね。

>euridiceさん
精神的におかしくなったということかしら。発狂したとか。
by keyaki (2005-03-01 02:10) 

TARO

ひ、ひどい!自殺だらけじゃないですか。月曜日に多いんでしょうかね?

それはともかく、ビデオクリップのエリザベッタはマリーナ・メシェリアコワだと思います。
演出が古くなると(オリジナルとは違う別の人が)新校訂上演というのをやって演出しなおす(装置と衣裳はそのままに歌手の動きなどを変えてしまう)というのは、特にウィーンの場合はよくありますね。これもそれだと思います。
オットー・シェンクの舞台なんか、いつもオリジナルより良くなるなんていう人もいますが、この「自殺」はちょっとどうなんでしょうね?
by TARO (2005-03-02 02:06) 

euridice

>自殺だらけ
ますます・・助長って結果になるわけですが〜〜
『自殺!』ってアリアもありましたよね。題しか記憶にないですけど。
>月曜日に多い
そうですね。ブルーマンデイとか月曜病ってことばあるみたいですけど、むしろご出勤って感じで行動、起こしちゃうんじゃないかしら・・・(シツレイシマシタ、不謹慎かも)
by euridice (2005-03-02 07:38) 

TARO

ここのオペラって水準高そうですね。
しかも私の好きなカルメラ・レミージョがアンナじゃないですか!

マリーナ・ビアンキって言う人がストレーレルの代わりに、舞台をしめなおすということなんでしょうね。
ライモンディはスカラ座でこの演出では歌ってないですよね?(ムーティだから。)
by TARO (2005-03-02 21:45) 

keyaki

TAROさん 
スカラ座ではドン・ジョヴァンニ歌ってないですね。
ムーティといえば、スカラ座でストライキ騒動だそうですね。

レミージョもお好きなんですね。
カバリエ、バーヨ、トゥルディレーゼ・シュミット、レミージョ・・・メモ、メモ
by keyaki (2005-03-03 01:00) 

TARO

・・・汗。つまり声が天国的に奇麗な人で、正統的なイタリア(なりドイツなり)の発声・様式で歌う人が好きみたいです。それにデヴィーア、デヴィーアをお忘れなく!

アバドが今年ボローニャでモーツァルトのレクイエムをやるんですが、デヴィーア、ミンガルド、ルネ・パペ(史上最もドイツ語の美しいバスだと思ってます)と、私の好きな歌手ばかり揃えるんですよ。うわ~~~~~聞きに行きたい!

スカラ座ストですか。フォンタナの解任とか、あそこもなにかと大変ですね。
p.s. あとメール送ってあります。
by TARO (2005-03-03 02:27) 

euridice

また自殺絡みで気がひけますけど、この際だから・・ということで。
例えば「魔笛」 自殺はいけない!って教訓を2度も熱心に垂れてますよね。自殺志願者、パミーナとパパゲーノに、こまっしゃくれた童子たちがお説教・・^^;
「魔弾の射手」でも感じますけど、ああいう形式の歌芝居が民衆教育の一つの手段になっていた?のがよくわかります。

>カルメラ・レミージョ
今秋、来日予定みたいですね^^; ドンナ・アンナ役、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場 デイヴィッド・マクヴィガー 演出)だそうです。キーンリサイド@ドン・ジョヴァンニですって。この初日の三日前までは、ミュンヘン来日でヴォルフラム@タンホイザーの予定だとか。
by euridice (2005-03-03 19:14) 

TARO

そうなんですよ~。二人の組み合わせはアバドのDG盤で聞けるんですが、レミージョ素敵なんですよ。
by TARO (2005-03-04 01:27) 

Sardanapalus

TBありがとうございました!カルロ自殺しちゃうのはどうなんでしょうね?それならまだ「ん?どうなったの?」というあっけない演出の方がいいなぁ。

>フェリペ2世の書斎も見学できるそうですが、見たのかなぁ。
テアトロ・レアルの豪華絢爛プロダクションは、3幕頭の場面にエスコリアルの図書館を基にしたセットを使ってました~。天球儀が置いてある、壁一面本棚の部屋でした。プログラムに載ってる実際の写真を見ると、天井画がまた豪華です。この図書館は一度見たら忘れないくらいのインパクトはある部屋だと思いますけれど、王の寝室兼書斎はせまっ苦しい部屋だとか…。
by Sardanapalus (2005-06-20 10:59) 

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