サスペンス「スカルピア」&Scarpia [再現トスカ]
原題は、「Voice In The Dark」。出版社のキャッチコピーは、華麗なオペラ界を舞台に展開するサスペンスロマン!
それにしてもスカルピア・・・とはなかなかいい題をつけたものです。オペラファンなら、思わず手に取ってしまいますもの。
このサスペンスのヒロインがメゾソプラノ歌手というこれまたオペラファンには嬉しい設定。彼女の恋人がロベルト・パドヴァーノこと国際的バス歌手 だって。フフ
それでその国際的バス歌手のプロフィールが
◆上背があり、すらりとした長い脚
◆四角い額、四角い顎、鷲のような鼻
◆撫で付けても好き勝手な方向にカールするダークブラウンの髪
◆ボローニャ出身のイタリア人
◆ドン・ジョヴァンニを得意とし、フィリッポも持ち役
◆急場の代役もこなす
これに全部にあてはまる歌手がいるんですね。
若い頃のルッジェーロ・ライモンディじゃないですかぁ。
この本の作家さんはイギリス人ですが、ライモンディの若い頃のドン・ジョヴァンニを見たのかもしれません。
こういうのって、肖像権は関係ないのかしらネ。
で、話がややこしくなりますが、今では、ライモンディは好色な極悪人、警視総監スカルピアを演じがいのある魅力的な役として、レパートリーの中心に据えているんですね。
レコーディングは早い時期にカラヤンに抜擢されて歌っていますが、実際に演じたのは1992年の世界同時衛星中継で話題を呼んだ、「再現トスカ」です。
※関連記事 映画トスカ
※写真)扇子を嗅ぐお得意のポーズ(1992)
ゲオルギューがトスカを演じた映画を観ましたが、ライモンディはとっても良かったですよ!
by ランスへの旅 (2004-12-29 22:37)
>ランスさん
今年もよろしくお願いします。
その映画の「トスカ」は、映画ファンの方々の評判は上々だったようです。
CSでも放送しましたね。
by keyaki (2005-01-07 16:50)
いつもいつも過去記事ネタでごめんなさい。
図書館に出かける余裕ができたので、前から気になってたこの本、読んでみました。自分とこで感想も書きましたが、“サスペンス”より“ロマンス”の方に重点があるようで、ミステリファンには長さの割に喰い足りない感じでしたけど・・・
もっとも、ついでに調べてみたら、オペラがらみのミステリってのもそこそこあるようで、じゃ、次に読むミステリはこのジャンルだ! なんて気分にはなってます(笑)。
そうそう、この国際的バス歌手、身長は190センチだそうなので、198センチのライモンディさんよりはちょっと低いみたいですよ(笑)。まあ、身長なんて、舞台や映像で見ているだけじゃ、なかなか見当つけられないでしょうけど。
でもほかの外見がそっくりあてはまるというと、ライモンディさんの目の色、「シェリー色」っていうんですね。
by 彩 (2007-09-22 12:52)
彩さん、スカルピアなんて題をつけられると、興味をそそられますよね。
私も途中であきちゃって、後から読みました。(笑
ライモンディを知っている人は、皆さん、まんまじゃん!と思ったみたいですよ。
オペラとかクラシックを題材にしたミステリー、いろいろあるようです。このブログの左サイドバーに「読んでいるブログ(RSS)」というのがありますでしょ。その中の「TARO'S CAFE」のTAROさんのブログの過去記事にいろいろありますので、行ってご覧になると参考になりますよ。
by keyaki (2007-09-22 14:09)
ミステリだってこと以外何も知らずに題だけ見たら、悪徳警官モノだと思ったと思います。翻訳ミステリだと悪徳警官の代名詞みたいな感じでときどき出てくるんです、スカルピアって。
だから私、トスカを知らないうちからスカルピアだけは知ってました(笑)。
あちらの読者には常識なんでしょうね。まあ、スポレッタでもいいんでしょうけど、そのへんは知名度の差か。
さっそくTAROさんのブログ拝見させていただきました。
一番びっくりしたのが赤川次郎の『冬の旅人』。F=Dなんか探偵役に使ってたんですか! 多分読んでると思うんですが全然記憶にないので(その当時F=Dなんて名前知ってるわけないし・・・)、探してみることにします。
ライモンディさんのドン・ジョヴァンニは、こちらのブログで興味を持ちまして、
映画と、舞台のメイキングのLDを見てきました。
どうもこのお話私向きじゃないようなのですが(ゴメンナサイ)、この夏思いがけずプラハでこのオペラ見る機会があって、よい予習になりました。
生の舞台で見るとまた印象違うものですね。
別口でお訊ねがあるので、ゲストブックの方に書き込ませていただきました。
by 彩 (2007-09-23 20:10)