ワシントン・ナショナル・オペラ新演出《ルクレツィア・ボルジア》11月1日〜:1幕★MP3 [ルクレツィア・ボルジア]
前記事の続き。R.ライモンディは、2000年10月にワシントン・ナショナル・オペラでファジョーニ演出の《ドン・キショット》を上演しています。また、ヴィットリオ.グリゴーロは、昨年の開幕公演の《ボエーム》に出演、「キュートなロドルフォで、歌も素晴しかった...」と好評でした。当初ジェンナーロに決まっていたフィリアノーティがミラノ・スカラ座の《ドン・カルロ》に出演するためにキャンセルしたので、お鉢がまわってきましたが、グリゴーロ自身も、すでに発表になっていたジュネーヴ大劇場の《ホフマン物語》をキャンセルして引き受けています。ライモンディもグリゴーロもドミンゴ繋がりでの出演ということでしょう。
この公演の紹介記事に"Hot young heartthrob tenor Vittorio Grigolo "というのがありました。なんて訳すといいんでしょうね。"heartthrob"は、心臓バクバクドキドキものの「ほれぼれするいい男」というような意味だそうですが....."hot"もついてますし....
ライモンディは"legendary bass Ruggero Raimondi"と書いたのがありました。そうですよね、67才ですものね。
前記事のプロローグに続いて第1幕からジェンナーロの歌を抜粋。
★第1幕1場(フェッラーラの広場)
♪"復讐よ 来れVieni la mia vendetta" ライモンディ、25才のアルフォンソ
ルクレツィアは、母親であることを隠して、密かにジェンナーロに会っている。アルフォンソは妻の若い愛人だと思い込み、ルクレツィアに復讐を誓う。
★第1幕2場(フェラーラ大公の宮殿の一室)
ボルジア家に家族を殺され怨んでいる若者たちが、ボルジア家の紋章の"B"の文字を剥がして、侮辱する。その犯人としてジェンナーロが捕まえられる。ルクレツィアは紋章にいたずらした者を厳罰に処すようにドン・アルフォンソ大公に願う。
♪"二人きりだ Soli noi siamo " 25才のライモンディとゲンチャ(ジェンチェル)
しかし、捕らえられた犯人がジェンナーロと知って、あわてて命乞いをする。アルフォンソは二人の関係を疑い「剣にするか、毒にするか選べ!」と迫る。
♪三重唱:" 公妃の切なる願いで Della Duchessa ai prieghi"
ルクレツィアは、毒による死を選ぶ。アルフォンソは、ルクレツィアの懇願により、彼の罪は許されたと話す。
ワインが運ばれてくる。ルクレツィアは、毒入りワインをジェンナーロのグラスに注ぎ、ジェンナーロは疑うこともなく、一気にそれを飲み干す。それを見たアルフォンソは満足げに部屋から出て行く。ルクレツィアは、ジェンナーロに解毒剤を飲ませると、秘密のドアからこっそりと彼を逃がす。
録音:1965年4月20日、カーネギーホール、ジョネル・ペルレア指揮、ニューヨーク・シティー管弦楽団、合唱
Lucrezia Borgia: Montserrat Caballé/Gennaro: Alain Vanzò/Don Alfonso: Kostas Paskalis/Maffio Orsini: Jane Berbiè
★解説、あら筋はいつも利用させて頂いているオペラ御殿でどうぞ。→LUCREZIA BORGIA(1830)
★参考:楽譜 Donizetti: Lucrezia Borgia -リブレット
関連記事:
《ルクレツィア・ボルジア》4番目の夫ドン・アルフォンソ:中くらいの役(2)
モンセラート・カバリエ(2):ルクレツィア・ボルジア
モンセラート・カバリエの"Mein Schatzli"
ベッリーニ《海賊》狂乱の場 ルネ・フレミングの不思議歌唱
この公演の紹介記事に"Hot young heartthrob tenor Vittorio Grigolo "というのがありました。なんて訳すといいんでしょうね。"heartthrob"は、心臓バクバクドキドキものの「ほれぼれするいい男」というような意味だそうですが....."hot"もついてますし....
ライモンディは"legendary bass Ruggero Raimondi"と書いたのがありました。そうですよね、67才ですものね。
前記事のプロローグに続いて第1幕からジェンナーロの歌を抜粋。
★第1幕1場(フェッラーラの広場)
♪"復讐よ 来れVieni la mia vendetta" ライモンディ、25才のアルフォンソ
ルクレツィアは、母親であることを隠して、密かにジェンナーロに会っている。アルフォンソは妻の若い愛人だと思い込み、ルクレツィアに復讐を誓う。
★第1幕2場(フェラーラ大公の宮殿の一室)
ボルジア家に家族を殺され怨んでいる若者たちが、ボルジア家の紋章の"B"の文字を剥がして、侮辱する。その犯人としてジェンナーロが捕まえられる。ルクレツィアは紋章にいたずらした者を厳罰に処すようにドン・アルフォンソ大公に願う。
♪"二人きりだ Soli noi siamo " 25才のライモンディとゲンチャ(ジェンチェル)
しかし、捕らえられた犯人がジェンナーロと知って、あわてて命乞いをする。アルフォンソは二人の関係を疑い「剣にするか、毒にするか選べ!」と迫る。
♪三重唱:" 公妃の切なる願いで Della Duchessa ai prieghi"
ルクレツィアは、毒による死を選ぶ。アルフォンソは、ルクレツィアの懇願により、彼の罪は許されたと話す。
ワインが運ばれてくる。ルクレツィアは、毒入りワインをジェンナーロのグラスに注ぎ、ジェンナーロは疑うこともなく、一気にそれを飲み干す。それを見たアルフォンソは満足げに部屋から出て行く。ルクレツィアは、ジェンナーロに解毒剤を飲ませると、秘密のドアからこっそりと彼を逃がす。
録音:1965年4月20日、カーネギーホール、ジョネル・ペルレア指揮、ニューヨーク・シティー管弦楽団、合唱
Lucrezia Borgia: Montserrat Caballé/Gennaro: Alain Vanzò/Don Alfonso: Kostas Paskalis/Maffio Orsini: Jane Berbiè
★解説、あら筋はいつも利用させて頂いているオペラ御殿でどうぞ。→LUCREZIA BORGIA(1830)
★参考:楽譜 Donizetti: Lucrezia Borgia -リブレット
関連記事:
《ルクレツィア・ボルジア》4番目の夫ドン・アルフォンソ:中くらいの役(2)
モンセラート・カバリエ(2):ルクレツィア・ボルジア
モンセラート・カバリエの"Mein Schatzli"
ベッリーニ《海賊》狂乱の場 ルネ・フレミングの不思議歌唱
こちらの記事に関連した記事を書きましたので、トラックバックさせて頂ければ嬉しいです。
ルネ・フレミングって、昔で言えば、ビバリー・シルズみたいな立場ですよね。ベルカントのテクニックが無いから、端折って歌っているんじゃなくて、アメリカ的な大らかさから伝統に厳しく沿っていなくとも、オペラとして楽しめれば良いか〜と言う感じなのでしょうか。
by babyfairy (2008-10-17 07:17)
babyfairyさん
フレミングは、メトのライブビューイングで歌手にインタビューをしているのを見ると頭よさそうだし、かんじもいいし、ジャズを歌っていたのに、ドイツに留学して、苦労して......アメリカン・ドリームってことで、そういうことでも人気があるんでしょうね。でも、実力がないとここまで続かないですから、当然実力もあるわけですよね。
若い頃から実力以上にチヤホヤされている歌手より好感持てますね。
フレミングって40そこそこかと思ってましたが、49才なんですね。
TBありがとうございます。
by keyaki (2008-10-18 07:26)