《ドン・ジョヴァンニ》26→42歳"シャンパンの歌" [ドン・ジョヴァンニ]
♪"Fin ch'han del vino"♪ ←1967年フェニーチェ、26歳 初ドン・ジョヴァンニですよ〜 1984年ウィーン、42歳→ ドンとレポレロのしゃべくりから レポレッロはヴァルター・ベリー かなりの早口(1984.9.16放送) 過去記事から: クイズ6歌手のドン・ジョヴァンニ |
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★クイズの答えはここのコメントにあります。ライモンディは、31歳の時のライブ録音ですが、バイエルン国立歌劇場では、この歌を2回歌うほどの人気だったそうです。 |
ライモンディは、1967年、26歳で《ドン・ジョヴァンニ》を歌いました。彼に《ドン・ジョヴァンニ》の楽譜を手渡して「これを勉強しなさい。そうすれば、これはあなたのオペラになるだろう」と言ったのは、フェニーチェ座の著名なインテンダント、マリオ・ラブロカでした。奇跡とも言えるほどの適役に出会い、これが最初の国際的な大仕事をもたらすことになったのです。1969年6月、グラインドボーン音楽祭での《ドン・ジョヴァンニ》はセンセーショナルな大成功でした。グラインドボーンの舞台監督、Franco Enriquezは、ライモンディの声をふざけて「spermatosoica」と称し、この役の官能的な側面こそが、ライモンディが目覚ましい成功を得る事になるにちがいない特色であることを強調しました。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場から、ドイツの複数の大劇場を経由して、ロンドンのコヴェントガーデンへ。ミュンヘンでは、サヴァリシュとギュンター・レンネルトと共に、役づくりをし、バイエルン国立劇場では、85回の上演の契約をするほどの成功をおさめました。パリでは、舞台での活躍もさることながら、ロージー監督の映画《ドン・ジョヴァンニ》が半年以上のロングランとなりました。ウィーン国立歌劇場へのドン.ジョヴァンニとしての登場は、1984年、42歳でした。(写真右上)
今回、この時のラジオ放送(1984.9.16)の録音が手に入りました。
《ドン・ジョヴァンニ》1984年9月16日プレミエ ウィーン国立歌劇場 ハインリヒ・ホルライザー指揮 リヒャルト・ブレッチャッハー演出 1972年ゼフィレッリの舞台衣裳 主な出演者 ルッジェーロ・ライモンディ(ドン・ジョヴァンニ) ヴァルター・ベリー(レポレッロ) クルト・リドル(騎士長) キャロル・バネス(ドンナ・アンナ) フランシスコ・アライザ(ドン・オッターヴィオ) エウジェニア・モルドヴェアヌ(エルヴィーラ ) エディット・マティス(ツェルリーナ) アルフレート・シュラメク(マゼット) 参考:録音一覧 |
★ハインリヒ・ホルライザー :Heinrich Hollreiser(1913.06.24- 2006.7.24ドイツ)
★ヴァルター・ベリー:Walter Berry(1929.04.08- オーストリア)
★リヒャルト・ブレッチャッハー(R.Bletchacher):1936年南ドイツ生まれ。演劇学、音楽学、哲学を修め、ウィーン国立歌劇場に入り、演出家、ドラマトゥルグのチーフとして活躍
《ドン・ジョヴァンニ》関連記事:
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・ <フィガロX伯爵> <ドン・ジョヴァンニXレポレッロ>
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・ 32才の時のドン・ジョヴァンニ
・ クイズ:ドン・ジョヴァンニ"Fin ch'han del vino"
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・ 映画「ドン・ジョヴァンニ」 Ankenbrand著
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・ ウィーンのドン・ジョヴァンニ
・ NYメトのドン・ジョヴァンニ
・豪華版DVD(仏)ロージー監督《ドン・ジョヴァンニ》
・米国では失敗?ロージー監督《ドン・ジョヴァンニ》
・指揮者マゼール:ドキュメンタリーOPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》
・ロージー監督:ドキュメンタリーOPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》
・シェロー:ドキュメンタリーOPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》
・ 歌手たち:ドキュメンタリーOPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》
・ 最後に:ドキュメンタリーOPERA-FILM《ドン・ジョヴァンニ》
・ オペラ歌手のオペラ演出:1986年《ドン・ジョヴァンニ》
・ オペラ歌手のオペラ演出:1996年《ドン・ジョヴァンニ》
ライモンディのジョヴァンニが3種類も聞けて幸せです。どのスピードのシャンパンアリアでも素敵ですね~。ウィーンの方は途中ちょっとオケと合わせにくそうですが、どうせこの時もリハーサルなしの公演なんでしょうね…。
>レポレッロはヴァルター・ベリー
>かなりの早口
覚悟して聞いたのに、脳内のヘタレなイタリア語が全然追いつけませんでした(笑)
>クイズ6歌手のドン・ジョヴァンニ
わ~懐かしい!コメント欄で盛り上がりましたよねぇ。久しぶりに聞きなおしてみました。やっぱり一人だけ非常に違和感が…(^_^;)
by Sardanapalus (2007-01-10 00:10)
Sardanapalusさん
プレミエなんで、リハーサルやってるんじゃないかな。
ライモンディは本番よりリハーサルが好きみたいなかんじなんで3週間くらいやってたりして。(笑
最後の晩餐のところなんか、耳馴れた演奏とは、なんか違ってるんですけど、ウィーン風なのかしらね。
>ヴァルター・ベリー
って、れいのシエピのドンの映像でマゼットやってるんですね。
ウィーンのドン・ジョヴァンニは、このゼッフィレッリの舞台衣裳と変なカツラ、キーンリサイドも変なカツラのほうでしたよね、の2種類今もやってるようですね。歌手さん達は、多分、ゼッフィレッリの衣裳がいいな、なんて思ってるとおもいますよ。
>クイズ6歌手のドン・ジョヴァンニ
この歌は、個性が出て、ほんと面白いですよね。同じ歌手でも日によって違うんじゃないのかな。
これは、くそまじめに歌うより、勢いで歌ったほうがいいとおもいますよ。
by keyaki (2007-01-10 01:07)
早速聴かせて頂きました!(^^)
ライモンディのドン・ジョ初役、音源なんて残ってないと思ってたので、すごく嬉しいです。
私が知っているよりもずしっと重い声で、とても慎重に歌っている感じがします。テンポのせいもあるかもしれませんが。(ていうか、ライモンディであんまり遅いテンポの『シャンパン』って聴いたことないかも?ミュンヘンのサヴァリッシュも軽快に飛ばしてるし。)
ウィーンの自由自在な歌いっぷりと聴き比べて、楽しませて頂きました。
>これは、くそまじめに歌うより、勢いで歌ったほうがいいとおもいますよ。
ですね(^o^)
今、MONDO MUSICAの71年版のドン・ジョを注文しているんですが、未だに何の回答もないまま年を越してしまいました…。
私で手に入れられる一番古い録音と思われるので、楽しみに待っているんですが、難しいのかなぁ…。
by にぃにぃ (2007-01-10 21:49)
にぃにぃさん
>とても慎重に歌っている感じ
そうそう、そういうかんじですよね。その表現ピッタリです。
MONDO MUSICAのものは、フェニーチェ再建資金のために出したものなので、最近ものによってはなくなってきてますね。大先輩で大親友のタッデイがレポレッロのですよね。見かけたらお知らせしますね。
by keyaki (2007-01-11 00:29)
>とても慎重に歌っている感じ
>そうそう、そういうかんじですよね。その表現ピッタリです。
わー嬉しい!そう、まだ役柄をつかんでない感じですよね。
ずい分低いテッシチューラのすえ方で『本当のバス』みたいに聴こえました。やっぱりこの頃は、深いバスを目指していたのでしょうか?(…でありたいと思っていたのかな~みたいな(^^;)
若き日のライモンディの心の軌跡を物語っているようで、興味深いです。
>MONDO MUSICA
ありがとうございます(^^)
フェニーチェ座の再建が達成された今、ほとんど活動停止みたいですね…。再建はおめでたいことなんですけど、現在は、市場への流通在庫のみなので、手に入らないかも?と言われてはいますが、頑張って探してみます!
まぁ、『忘れた頃にやってくる』とか『あきらめた頃にやってくる』という評判のお店ですので、気長に待つしかないようです。
ところで、ラビットシェアのダウンロードの方法について教えて下さい。
ダウンロードする際、ファイルは圧縮フォルダではなく、”RARファイル”となっていて、この形式の解凍方法が分かりません。解凍ソフトなどが必要でしょうか?
せっかくご紹介頂いた『アルジェ』を聴いてみたいのですが…(>_<)
夜遅くにご面倒をお掛けします。
よろしくお願いいたします。
by にぃにぃ (2007-01-11 22:54)
にぃにぃさん
『アルジェのイタリア女』は .rarというファイルなんですが、ダウンロードするとマックの場合は、RARという名札の着いた箱のアイコンがポコっと画面に現れますので、それをダブルクリックすると、勝手に解凍ソフトがでてきて、ピーッと解凍してmp3がいっぱい入ったファイルが出て来るんですよ。
ウィンドウズの場合は、ウィンドウズ用の解凍ソフトがOSに組み込まれていると思うのですが、それが勝手に出て来て解凍してくれませんか?
マックのOSには、マック用の解凍ソフトStuffIt Expanderというのが標準で組み込まれています。これで、ほとんどのものが解凍できます。
StuffIt Expanderは、マックユーザーには、お馴染みのソフトなんですけど、ウィンドウズ用もあるようですから、試してみてください。
http://www.stuffit.com/win/expander/index.html
お試し版だと無料だと思います。
ダメだったら、遠慮なくお知らせ下さいね。
by keyaki (2007-01-11 23:30)
>プレミエなんで、リハーサルやってるんじゃないかな
そうか、いくらなんでもプレミアならリハーサルありますよねぇ。この前の「ドン・カルロ」は、指揮者が初めて振るオペラなのに相変わらずリハーサル無しだったそうですが。
>最後の晩餐のところなんか、耳馴れた演奏とは、なんか違ってる
へえ、どんな感じなんでしょう。ウィーン限定バージョン?(笑)
>ウィーンのドン・ジョヴァンニ
>2種類
今月のモーツァルト月間はゼッフィレッリの方ですね。歌手達はほっと一安心でしょう、絶対。
by Sardanapalus (2007-01-11 23:49)