フェニーチェのアーカイブス 第二弾

R.ライモンディのフェニーチェの公演記録をアーカイブスをクリックしてまとめました。
デビューして間もなくフェニーチェのインテンダント、マリオ・ラブロカに見込まれ1965年から５年の専属契約を結びましたが、「小さい役」の時期は１年程度で、２年目以降は「大きな役」を歌っています。専属といってもフェニーチェでは年間２演目程度で、他の劇場でも活躍しています。
わずか17演目ですが、目が疲れました。仕事でもないのに我ながらよくやるわい、という気分です。
こちらのページフェニーチェ Gran Teatro La Fenice主な公演です。チラシをクリックするとフェニーチェのアーカイブスに飛ぶようになってます。
■左上のポスターは1987年6月のペーター・ホフマンの《ローエングリン》です。ペーター・ホフマンのファンの方々にプレゼント！

この公演記録を作成する過程で、気づいたこと
■フェニーチェでは、当然ながら、ヴェルディ、プッチーニの公演が多く、モーツァルトは意外に少なくて、たとえば、《ドン・ジョヴァンニ》は、1971年(ライモディがタイトルロール)以降上演されていない。アーカイブスではそうなんですが、これってほんと？

■ライモンディは、1965年12月に《運命の力》のグアルディアーノ神父を歌ったことになっていました。セガリーニの本にも記載がありますし、ライモンディの父チェーザレもグアルディアーノ神父を歌う予定だと話していました。しかし、実際には、イーヴォ・ヴィンコが代わりに歌っています。恐らく翌年２月10日からのグノーの《ファウスト》のメフィスト役を成功させるために、演出のファジョーニの提案で、ヴェネツィアを離れて演技面での特訓をローマで行うことにしたためでしょう。

■1954年の《メデア》のタイトルロールは、マリア・メネギーニ・カラスと書かれています。こちらがそのチラシです。

■1850年代のリブレット等も画像で取り込まれていて、じっくり見ていけば、貴重な資料がいっぱいありそうです。

■1983年の《ドン・キショット》は 13日のゲネプロのポスターで、入場料1000リラで一般に開放されたことがわかります。

■チラシにはチケット料金も書いてありますが、1970年のはじめ頃は、300円〜9000円くらい、バールで立って飲むエスプレッソが50円くらいの時代です。一番安いのは見えなくて聴くだけの席ですけど。今は新国立と同じくらいのようです。見えない席でも10ユーロ（1470円）もします。

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2006-07-08 フェニーチェのアーカイブスとビデオ

タグ：アーカイブス

コメント 5

＞左上のポスターは
どうもありがとうございます。1983年パルジファルと1987年ローエングリンに出演したようですね。
by euridice (2006-07-26 07:26) 

ドンジョヴァンニはフェニーチェが焼けた年に本当は、最開幕記念公演として計画されていたところ劇場が焼けてしまったので、テントのパラフェニーチェ開幕公演として、上演されました。
by micky (2006-08-03 15:40) 

mickyさん、ありがとうございます。
焼けた年の1996年で検索したら、出てきました。
やっぱりかなり検索しにくいですね。
Don Giovanniで検索すると出ないということは、まだ完成していないのかしら？

ペルトゥージがドンで、ダルカンジェロがレポレッロだったんですね。アキム・フレイヤー Achim Freyerの演出ですけど、この演出家けっこうかわったことをする傾向がありますが、どうだったんでしょうね。
by keyaki (2006-08-03 16:25) 

ダルカンジェロって、ザルツブルグのフィガロの結婚で、フィガロを歌った人ですね。全然きがつかなかった。演出は、みんなほとんど動かなくて、合唱はオケピットで、舞台が狭いせいかと思っていたのですが、その後のオペラは皆普通に出来たので、演出がおかしいせいだったのですね。
by micky (2006-08-04 03:02) 

mickyさん
Achim Freyerの演出は期待を裏切らずフツーじゃなかったのですね。(笑

>ダルカンジェロ
彼は、モーツァルトとかロッシーニが得意分野のようですね。もっと華々しく活躍する歌手だと思ってましたが、ヴェルディの諸役を歌っていないせいか、ちょっと地味なかんじがしますが、どうなんでしょうね。
でもよく来日してますから、日本では、ペルトゥージより知名度は高いのではないかしら。
by keyaki (2006-08-04 10:32)