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News!ヴェローナの《トスカ》に、M.アルバレスと [トスカ]

R.ライモンディは、7月3日から15日までのパリの《愛の妙薬》全公演キャンセルしました。2006-05-18の記事にも書きましたが、理由は、劇場が、ガルニエではなく、バスティーユだったということなのです。それにしても発表されて、半年以上もたって、気づくとは?? 事情はわかりませんが、私でさえ、バスティーユで歌うの!ホント!と思ったくらいですから、劇場側の責任かもしれません.....
前置きが長くなりましたが、ということでスケジュールがドーンとあいてしまいましたが、アレーナ・ディ・ヴェローナの《トスカ》(7月15, 22, 29)に出演することになったようです。また、スカルピアなのぉ...ですが、カヴァラドッシが、M.アルバレスというのが楽しみです。
M.アルバレスは、今年は飛躍の年で、《トロヴァトーレ》のマンリーコ(写真左)とカヴァラドッシの両初役に挑戦です。マンリーコは、すでにパルマで歌い、好評だったようです。
《トスカ》は、6月16日からロンドンで、ゲオルギュー、M.アルバレス、ターフェルの組み合わせ、すばらしい"歌の大相撲"(笑)がみられそうです。(ロンドン在住の丸セロ丸ちゃんのファンでもある椿姫さんのブログにいずれレポートが出ると思います。椿姫さん楽しみにしてます)
ついでと言ってはなんですが、丸セロ丸ちゃんのマンリーコの評判はどうだったのでしょうか。べた褒め状態のレビューを一部ご紹介します。

 『M.アルバレスのマンリーコのロールデビューは、舞台裏からの第一声、その声の多様な表現力によって、魅了された。
 これに続く一連の演奏の中で、声のニュアンスの驚くべき多様性を見出すこととなった。まず初めの三重唱の尊大ともいえる激しさ、そして、アズチューナとの二重唱"Ah! Si, ben mio,"の胸を打つ息子としての情愛溢れる感傷的表現。エネルギッシュな"Pira"は、輝かしく持続する"Do"で締めくくった。
 しかし、M.アルバレスの真骨頂は、最高に優しい口調で歌う"Madre? Non dormi?"とともに幕の開くフィナーレといえよう。"Riposa o madre"の素晴らしく美しいmesse di voceとともに、前舞台で歌った"Ha quest'infame l'amor venduto"は、ゆったりとして、より明瞭な発声、心の琴線に触れるドラマチックなクレシェンドと完璧なコントロールであった。』(パルマ4月28日〜5月13日)
※これは、ROHのプロダクションで、クーラ主演のものが、DVDで発売されている
▼M.アルバレスとライモンディの共演は、1998年ベルリンのキャスティングに穴がないと評価された《ファルスタッフ》M.アルバレスはフェントンと、2004年ナポリサンカルロ劇場での《ファウスト》。
本家の三大テノールの後の三大テノールは、私としては、アラーニャ、クーラ、M.アルバレスかな、ですので、このヴェローナでの《トスカ》が実現すれば、嬉しいですね。なんで嬉しいのかって言うと、ただ、ライモンディが3人と《トスカ》で共演できた..ということになる、それだけなんですけど。
写真右は、2004年ファウストの時の仲良しツーショット。


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またまた《トスカ》:5月6日放送しました [トスカ]

4月20日からのボローニャの《トスカ》は、30日で無事終了。プレミエの中継放送のはずが、一旦中止になって、がっかり、とおもったら、5月6日に録音を放送しました。せっかくですから、一部アップします。
※右写真:私の好きな録音(ライブ)です。一幕のトスカ登場"マリオ、マリオ、マーーリオ"からフィナーレまでですのでお時間のある時に聴いて下さい。

一幕:マリオ、マリオ、マリオ



1幕フィナーレ:テ・デウム
2006-04-26の記事でもご紹介したように、タチアナ・セルジャンのトスカデビューの公演です。
セルジャンははじめて聴きましたが、好みの声ではないです。ちょっと、う・る・さ・い、かんじです。カヴァラドッシはいつも大声、慣れないせいで力の入り過ぎというところでしょうか。これではスカルピアもたいへん。最近のトスカは、セルジャンに限らずこういうこわい感じが主流なんでしょうか。嫉妬深く気の強い女性を表現しているつもりなのかもしれませんが、魅力的とはいいがたいですね。
ご紹介した初日のレビューと同じ感想です。これは初日20日の録音ですが、ライモンディに関しては、23日は、ちょっと不調のようでしたが、30日は、よかったという情報が入っています。
今後スカルピアを歌う機会があるかどうかわかりませんが、これが最後では、ちょっと残念な気もします。
※公演記録:スカルピア(トスカ)1979ー2006年 ※CD 録音:トスカ


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ボローニャ歌劇場《トスカ》4月20, 23, 30日 [トスカ]

初日の公演がRAI3で中継される予定でしたが、なぜか取り消しに。もう《トスカ》はいいよ、、なんて思っていましたが、こうなるとやっぱり残念です。
今回の《トスカ》ですが、注目すべきはタチアナ・セルジャンのトスカデビュー。昨年は、フィレンツェでウルマーナのトスカデビューに共演しました。今回のフローリア・トスカさんは、なかなかの美人さんのようです。(写真右)
初日20日のレビューと写真を見つけましたので、ご紹介します。
※23日のレビューを見つけました。不調だったのか、年齢のせいなのか、ライモンディに関する部分だけ掲載します。(2006.4.27追記)



指揮 ピエール・ジョルジョ・モランディ
原演出 ジャンカルロ・コベッリ
再演演出 イヴォ・グエッラ
舞台衣裳 パオロ・トマージ

トスカ タチアナ・セルジャン (20,23,26,30)
MONIQUE MC DONALD (22,28)
スカルピア男爵     ルッジェーロ・ライモンディ(20,23,30)
ルーチョ・ガッロ (22,26,28)
カヴァラドッシ スヴェタン・ミハイロフ (20,23,26,30)
WARREN MOK (22,28)
堂守 パオロ・オレッキア
シャローネ アッレッサンドロ・ ブージ
スポレッタ ステファノ・コンソリーニ
テアトロ・コムナーレ・ディ・ボローニャ管弦楽団、合唱団

ルーティンを超え上昇しようとするボローニャのトスカ
 原演出ジャンカルロ・コベッリ、イヴォ・グエッラ再演演出のトスカは、4月20日にボローニャのテアトロ・コムナーレで開幕した。注目すべきは、ルッジェーロ・ライモンディの帰郷とタチアナ・セルジャンのトスカデビューである。
 このロシア出身のソプラノは、イタリアでの過去2シーズンのラヴェンナとボローニャでのセクシーで攻撃的、野心満々のマクベス夫人で知られているが、同じように好奇心をそそる魅力的なトスカになるには、更に経験をつむ必要がある。セルジャンはかなり個性が強く、非常に積極的にこの役に取り組んだが、キャラクターを掘り下げるよりむしろ明らかにパフォーマンスの結末に到達することに関心があるようだった。 彼女の声はいつも快く聞こえるというわけではなく、いくつかの瞬間、特に高音で不安定になった。
 彼女とは対称的に、ライモンディは、何回もこの役を演じているのだが、そのあらゆる面に適応する資質をそなえ、彼に完全に適合する役を歌っていた。もし彼の声がここ数年にわたって、その魅力をいくらか失っていたとしても問題にならないくらい、65才の今なお、深い感銘を与えるみごとなスカルピアといえる。
 カヴァラドッシのスヴェタン・ミハイロフは、他の主役たちに比べて目立たなかった。このテノールは巨大な声の持ち主だが、残念ながら、微妙な陰影、変化を全くつけることがなく平板で、彼の演奏技術は様々な面で相当貧弱だった。
 この演出は本来的な装置の中で上演された。(カヴァラドッシの衣装だけは二十世紀のものに見え、仕事をするというよりはビーチにでかけようとしているといった印象だった)。演出の方向性(指示)は不明確で、歌手たちは勝手にさせられていたようだった。ライモンディだけがなんとか許容できる状態だった。セルジャンがデビューするために最高の状況ではなかったことはまちがいない。
 ピエール・ジョルジョ・モランディ指揮のボローニャ歌劇場管弦楽団は、型通りといえる演奏だった。 (2006.4.20 シルヴィア・ルラーギ)

ボローニャ - テアトロ コムナーレ. トスカ
 スカルピア男爵は、あのルッジェーロ・ライモンディ、イタリアオペラ界の《年とった栄光》によって演じられた。それは、はっきり言って最後の輝かしい部分をいまだに解決するためにはちょっとかなり疲れていると思った。歌のラインはもはや完璧ではなく、声は度々不透明で、私が耳障りに感じるディクションの欠点がしばしば現れた。彼は、依然として一定のランクにあり、国際的なオペラ史上に消すことのできない名声の重要性を思い出す賞賛に値する演奏の情熱を残している。(2006.4.23 フィリッポ・タドリーニ )


参考:スカルピア(トスカ)1979ー2006年
▼タチアナ・セルジャン:サンクトぺテルブルグ出身。イタリアデビューは2002年トリノで《マクベス》のマクベス夫人。2003年ミラノ・スカラ座日本公演でもムーティ指揮《マクベス》のマクベス夫人を歌っていますので、ご覧になった方も多いことと思います。(私は残念ながら見ていません)
▼ヴィオレータ・ウルマナのトスカデビュー関連記事:
・2005-04-26の記事68回フィレンツ5月音楽祭の『トスカ』4月30日プレミエ
・2005-04-29の記事 続報! 68回フィレンツ5月音楽祭の『トスカ』
・2005-05-01の記事 メゾソプラノから ソプラノ・ドラマティコに華麗に転身
・2005-05-12の記事 68回フィレンツ5月音楽祭『トスカ』のレビュー


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2004年マドリード・テアトロレアルの「トスカ」再放送!NHK.BS2 [トスカ]

DVD(海外版)もリリースされていますし、BShiでも放送されましたが、またBS2で放送されます。
2005年 8月6日 (土) 00:30〜03:59
(マドリード・レアル劇場公演 歌劇 「トスカ」)
トスカ     : ダニエラ・デッシー
カヴァラドッシ : ファビオ・アルミリアート
スカルピア男爵 : ルッジェーロ・ライモンディ

管弦楽 : マドリード・レアル劇場管弦楽団
指 揮 : マウリツィオ・ベニーニ
演 出 : ヌリア・エスペル

2004年1月22日, マドリード・レアル劇場 (スペイン, マドリード)

日本国内で放送されたライモンディ関連の映像一覧表を作ってみました。
1971年〜   ※下記以外にもありましたらお知らせください


放送年
公演名キャスト 
NHK
1971.8.15
1970.ヴェルディ・レクィエムバーンスタイン指揮
アーロヨ、ヴィジー、ドミンゴ
LD
NHKBS1971.ファヴォリータ
(バルダッサーレ)
ファブリティース指揮、ノフリ演出
コッソット、ブルスカンティーニ他
DVD
NHK1971.リゴレット
(スパラフチレ)
マタチッチ指揮、ノフリ演出
グロソップ、パヴァロッティ他
 
NHK1981.プロムス ロッシーニ:
スタバト・マーテル
ジュリーニ指揮、リッチャレッリ
V−テッラーニ、ゴンザレス
 
NHKBS1985.ベルサイユのロッシーニアバド指揮
カバリエ,ホーン、アライサ
 
CS1986.ファルスタッフテイト指揮、プロイエッティ演出
デッシー、リナルド、ボニー他
 
NHKBS1990.ドン・ジョヴァンニ アバド指揮、ボンディ演出
ステューダー、マッテイラ、ガッロ
 
NHKBS1991.フィガロの結婚(伯爵)アバド指揮、ミラー演出、ガッロ
スチューダー、、マクローリン
LD
NHKBS1992.may favorite OPERA 
ドン・ジョヴァンニ
シャイー指揮、ロンコーニ演出
デッシー、コルベッリ、ブレイク
 
NHK1992.グラインドボーン音楽祭
建て替え前の記念コンサート
ハイティンク、デイヴィス指揮
カバリエ、フォン・シュターデ他
DVD
TBS1992.トスカ(スカルピア)
メイキング+抜粋版,五木寛之
メータ指揮
マルフィターノ、ドミンゴ他
LD
BS
1993
1992.ランスへの旅アバド指揮、ロンコーニ演出
スチューダー、セッラ他
CS
2004
1997.トスカ(スカルピア)ビシュコフ指揮、ロンコーニ演出
ゴルチャコーワ、シコフ他
CS/NHK
2004
2001.ヴェルディ・ガラ パルマ
BS2抜粋→CS全公演→BS2全公演
メータ指揮 ドミンゴ
カレーラス、クーラ、デッシー他
DVD
CS
2002.8
2002.トスカ(スカルピア)ガッティ指揮、ファッシーニ演出
サラザール、クーラ
  
CS
2005
2002.イタリアのトルコ人
(セリム)
フランツ・メザー=ウェスト指揮
バルトリ、シュミット他
DVD
CS
2005
2001.映画トスカ(スカルピア)パパーノ指揮、ジャコ監督
ゲオルギュー、アラーニャ他
DVD
NHKBS2
2005.8.6
2004.トスカ(スカルピア)ベニーニ指揮、エスペル演出
デッシー、アルミリアート他
DVD


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68回フィレンツ5月音楽祭『トスカ』のレビュー [トスカ]

レビューが出ました。ウルマーナは、ソプラノとして順調なすべり出しのようです。おめでとう!
rr_ulmana_2005_1.jpg
写真右上:テ・デウムの場面では、左端に立っているのがスカルピア(ライモンディ)

写真右下:トスカがテレビを見ると、そこにはにこやかにインタビューに応じている死んだはずのスカルピアが.....

レビュー(イタリア語)
レビュー(英語)
※各写真はクリックすると拡大します



「劇場は満員で公演は成功だったが、演出陣に対してはブーイングがあった。」 という記載もありますが、プレミエの放送ではブーは聞こえなかったような気がします。もっとも、解説者がずーーーとおしゃべりしてましたから聞こえなかったのかもしれませんが。 プレミエでは、ライモンディは声はベストではありませんでしたが、二日目は、好調だったそうです。ご覧になった方が、コメントで報告して下さいました。ありがとうございます。ヨーロッパのライモンディファンの報告も同様でした。

関連記事:
Violeta Urmana ハイブリッド歌手??
続報! 68回フィレンツ5月音楽祭の『トスカ』
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「トスカ」の楽譜 [トスカ]

RAI3のホームページで、トスカの楽譜が見られるのを発見!
もしかして知らなかったのは私だけ? 
「トスカ」の配役の下の方にある "Segui la musica"をクリックすると300頁以上ある楽譜が出ます。(これって、ずーっとあるのかしら??)
※楽譜の写真をクリックしてもとべます。
午前2時からのトスカの放送をお聴きになりたい場合は「トスカ」の配役のずずずずーーーと一番した下の枠外の
" Ascolta Radio3 "
をクリックすると聴けます。
注)トスカの放送は、5月1日午前2時からです。 (勘違いして、4月30日の午前2時とお知らせしてました。ごめんなさい!)


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続報! 68回フィレンツ5月音楽祭の『トスカ』 [トスカ]

フィレンツェ5月音楽祭(68° MAGGIO MUSICALE FIORENTINO 2005)のホームページで『トスカ』のリハーサル写真が紹介されました。
やっぱり、時代は現代のようだわ。ダブルのスーツのスカルピアですかぁ、アルマーニかしら? フィレンツェだから靴はフェラガモ、グッチとかフェンディも最近は紳士服にも進出してたかしら?
これは、ヴィットーリア、ヴィットーリアーーーー!の場面ですね。
ウルマーナさん、やっぱりかわいくないというかこれでも小柄ならなんとかなるでしょうけど・・・・今までのライモンディスカルピアのお相手は、皆さん美人でかわいかったですよね。だって、4月10日は、チューリッヒで、すらりとかわいいトスカだったんですよ!ちょっと心配になってきました。

追記)写真は一幕最後の「テ・デウム」の場面、左端に立っているのがライモンディです。クリックすると二幕の写真が見られます。リンク切れ
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68回フィレンツ5月音楽祭の『トスカ』4月30日プレミエ [トスカ]

フィレンツェ5月音楽祭(68° MAGGIO MUSICALE FIORENTINO 2005)のホームページで『トスカ』の舞台が紹介されました。2幕のスカルピア男爵の書斎です。
録画されるようですから、DVDで発売されることを期待してます。
4月30日のプレミエはRAI3で放送されますので、とりあえず音だけ聴けます。 今までの経験から"RAI3"は不安定なこともあったりしましたので、スカルピアが殺されるまでは起きていなくては、と思っています。
※関連記事:Violeta Urmana ハイブリッド歌手??
追記: この舞台のCGを眺めていてふと気になったのですが、どうやって窓を閉めるのかしら?


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