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新国《タンホイザー》鑑賞:2007.10.17 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 新国立劇場10周年、2007/2008シーズンオープニング・ニュープロダクション《タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦》に行ってきました。主婦にやさしい午後2時開演、昼下がりのオペラでございます。しかし、ワーグナーのせいか、主婦より、年配の男性が多かったように思います。
 《タンホイザー》といえば、「夕星の歌」と「入場の行進曲」をしっているくらいで、生舞台は初めてです。映像では、NYメトのエヴァ.マルトンがエリーザベトで、ヴェーヌスがタティアナ・トロヤノス、ヴォルフラムがベルント・ヴァイクルのLDを見た記憶があります。最近見たのが、チューリヒのおかしな、おかしな、映像の《タンホイザー》で、タンホイザーのザイフェルトは、銀行員か中小企業の社長風、その他の男の歌手さんたちも、そのまま電車に乗っ帰っていいような格好でした。こういう斬新な演出より、初心者にも理解可能な演出希望でしたが、その希望はかなえられました。

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新国《ファルスタッフ》鑑賞:2007.6.19☆★楽しいビデオクリップもあります [オペラ生舞台鑑賞記録]

追記)♪ビデオクリップが視聴できない場合は、Firefoxでお試しください。
 ジョナサン・ミラー演出の《ファルスタッフ》を見てきました。2004年6月ー7月の再演です。初演の時は、舞台と衣装が、地味にかんじたり、演劇的にも、おとなしい感じで、ドイツ人ファルスタッフとロシア人フォード氏ゆえなのか、と思ったりしましたが、今回は、大いに笑わせてもらいました。もしかしたら、私自身が、ここ数年、ファルスタッフ漬けだからかもしれません。なにしろ今、ルッジェーロ・ライモンディもボローニャでファルスタッフ出演中で、16日にはRAI3で、初日の公演が放送されたり、それに《ファルスタッフ》は、何回も見たり聴いたりしているとだんだん面白くなるオペラなんです。食わず嫌いの方は、ぜひ挑戦してみて下さい。

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新国《ばらの騎士》鑑賞:2007.6.15 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 ジョナサン・ミラー演出の《ばらの騎士》を見てきました。《ばらの騎士》は、いろいろ映像で見られますが、長いので、一気に通して見たことがありません。劇場に行って、目にとまったのが、終演10時10分。6時開演で25分の休憩2回をはさんで終るのが10時過ぎ、そのせいか、いつもより、持ち込みのサンドイッチ等で、腹ごしらえしている人が目立ちました。
 時代設定は、1912年に移してありましたが、所謂、読み替え演出ではありません。《ばらの騎士》の初演は、1911年1月26日、その翌年ですから、作曲された時代に置き変えたということです。
 私たちには無縁の貴族の生活を覗いて大笑い、そして、最後は、ほろりさせられ、音楽は、ワルツにのって心地よく流れて行く、休憩とカーテンコールを含めて4時間半の長丁場ですが、とても楽しかったです。

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新国《西部の娘》鑑賞:2007.4.27最終日 [オペラ生舞台鑑賞記録]


 アンドレア・ホモキ演出の《西部の娘》を見てきました。キャロル・ヴァネスとルチオ・ガッロが出演するということで行ってみようかということだったのですが、残念ながら、キャロル・ヴァネスは、キャンセルしました。
 最終公演、歌手のみなさん、大音響のオーケストラと競い合って、思いっきりオペラしてました。
 《西部の娘》は、1910年が初演、ということは《蝶々夫人》と《トゥーランドット》の間で、どちらにも共通したメロディーも耳につきますが、めったに上演されないオペラになっています。魅力的なアリアがないことと、場面に効果的な演出が至難、ということもあるとか。そのせいかもしれませんが、今回の演出では、台本の時代設定を1850年から、いつなんでしょう、大雑把に現代、人の心が荒廃し希望のない混沌とした世界なんでしょうか、評論家ぶって言えば、それに対比するように整然と並んだダンボール、なんちゃって。私には演出意図はわかりませんが、人が入るくらいの大きなダンボールが、舞台上にうずたかく積まれ、それが話題の舞台でした。数当てクイズをしてもよかったのではないかと思いました。500個くらいはあったのでしょうか。
 このオペラは、1幕は、鉱夫たちのたまり場となっている酒場ポルカ、2幕が、山の中にあるミニーの小屋、3幕は、カリフォルニアの大森林、というように特定されていますが、今回は、全幕場面転換無しで、ダンボールが積み上げてあるという演出なので、1幕は、そのまま、倉庫かなとも思えますが、2幕は、あら、ミニーは倉庫に住んでるの? もしかして、名前もミニーだし、ネズミの化身かしら、なんて想像しました。冗談はともかく、すべて、そのつもりなのか、部分的にそのつもりなのかが、曖昧な演出でした。
 ということで、頭を切り替えて、ダンボールのことは気にしないようにして、鑑賞しました。そうしないといろいろ変なことが目について楽しめませんから。
 オペラ通の方たちの感想も出そろっていますが、演出については賛否両論というよりは、興奮気味な絶賛が目立ちます。私は、賛とか否以前の問題で、アイデア先行で充分に練り上げられた演出ともおもえませんでしたので、シラケただけなのですが。
 本来は、ゴールドラッシュの時代、故郷を離れて暮らすカリフォルニアの鉱山の鉱夫たちですが、今回は、雑多な人種の寄せ集めということで、仕事があるのかないのかもはっきりしませんが、富を求めて故郷を離れて暮らす移民という設定だそうです。演出家は、このオペラが、「カウボーイ・オペラ」としてとらえられているとさかんに言っていますが、それって、私には初耳です。「カウボーイ・オペラ」という意味もよくわかりませんが、そのようにとらえられたくないから、時代を移したということのようです。その時代を忠実に描いた演出の映像を3種類見ましたが、ホモキがテーマと言っている「移住」、「孤独感」、「故郷からの離別」は、充分に伝わってきましたし、アメリカのカウボーイの西部劇とは、感じませんでした。
 そもそもダンボールに意味があるのか、倉庫を表現したいためにダンボールが必要だったのかもわかりません。実は、今回は2回目で、ゲネプロにもお誘いを受けて行きましたが、その時は、全く予備知識なしに、このダンボールの山を見た時は、度肝を抜かれました。そして、休憩後、幕が上がって、椅子から転げ落ちそうになりました。ギャッ、同じじゃん! でも、昨夜は、吃驚も唖然も無し、あのダンボールは一発ギャグみたいなもんです。結局は、演出はおいておいて、とても楽しめました、ということになります。楽しめたんだったら演出が良かったんでしょう、ということにはならないんですけどね。

時代とか場所以外の演出によって変更された部分は次のシーンです。
★流しのジェーク・ウォレス(バリトン)が登場しない。ホームシックにかかったラーケンスが、カセットテープで歌を流し、みんながラジカセの周りに集まって、しんみりと聞く。カーテンコールにソリストが18人出てきたので、実際にどこかで歌っていたようです。
★望郷の念にかられたラーケンスを故郷に帰してやろうと、旅費をカンパするが、誰かがラーケンスに薬を渡す。彼は、それを飲み痙攣して死ぬ。その死体を、無造作に引きずって行く。みんなは何事もなかったようにポーカーをはじめる。
 本当は、鉱夫仲間に旅費をもらい、ありがとう、と言って、喜んで酒場ポルカから立ち去るという、心温まる場面なのですが、田舎に帰って畑仕事をしたい、なんてのは夢なんだから、ホームシックなんかになるあまっちょろいやつが救われる道は死しかないという演出なんでしょうか。
この程度ですかね。なんかもっとありましたかしら?
★相当違和感があったのが、鉱夫たちを、世界各国からの移民に置きかえていて、そのかっこうが説明的で陳腐なんですが、ミニーが、彼らに聖書を読み聞かす場面。

 ミニーを慕って集まってくる男たちが、鉱夫でなく移民に変えることによって、このオペラが生きてくるとも思えませんでした。《西部の娘》は、ミニーとジョンソン、ランスの話で、特にミニーの性格の多様性、心の広さ、やさしさ、思いやり、純愛、激情、によって、このオペラを、演劇的に面白いものにしていると感じました。プッチーニのヒロインの中では、アリアもないし一番知られていませんが、トスカ、蝶々さん,ミミを全部足して倍にしたくらい起伏の激しい複雑で強烈な個性を持ったヒロインだと再認識しました。
 プッチーニにはめずらしく、誰も死なない(ホモキは一人殺しましたが)ということではハッピーエンドですが、手を取り合って走り去るミニーとジョンソンの『さようなら、カリフォルニア、addio!... Addio! 』も悲しい響きですし、残された男たちのすすり泣くような『もう、決して戻って来ないんだね、... mai più... mai più! 』も、男たちの孤独感、喪失感が伝わってきて、この人たちは明日からどうするんだろう...としんみりしました。※平土間5列右よりで鑑賞。
歌手さんへの一言コメント
ステファニー・フリーデ(ミニー):ミニーの起伏の激しい性格をとてもよく表現していました。オレンジ色のつなぎは、似合わなくて気の毒でしたが、そのぶん、胸のあいた、フレアースカートのワンピースと赤い靴が素敵でした。
アティッラ・B.キッシュ(ジョンソン):声も大きいし、役柄的には合っていました。一本調子っていうのでしょうか、全幕同じ着古したフランネルのシャツとジーンズでは、そうなっちゃっても仕方がないかもしれません。
ルチオ・ガッロ(ランス):さすが、存在感もあるし、安心して聴けます。カップッチッリは、この役は、絶対歌わないと決めていたそうですから、魅力的な役ではないようですが、歌ってくれてありがとう。もしかして初役かしら。
公演日程
2007年4月15,18,21,24,27日
【指揮】ウルフ・シルマー
【演出】アンドレアス・ホモキ
【美術】フランク・フィリップ・シュレスマン
【衣裳】メヒトヒルト・ザイペル
【照明】立田 雄士
【舞台監督】大仁田 雅彦
【製作協力】レンゴー株式会社
【合唱指揮】三澤 洋史

キャスト
【ミニー】ステファニー・フリーデ
【ジャック・ランス】ルチオ・ガッロ
【ディック・ジョンソン】アティッラ・B.キッシュ
【ニック】大野 光彦
【アシュビー】長谷川 顯
【ソノーラ】泉 良平
【鉱夫 トゥリン】秋谷 直之 
【鉱夫 シッド】清水 宏樹
【鉱夫 ベッロ】成田 博之
【鉱夫 ハリー】高野 二郎
【鉱夫 ジョー】羽山 晃生
【鉱夫 ハッピー】大森 一英
【鉱夫 ラーケンス】今尾 滋
【ビリー】片山 将司
【ウォークル】三輪 陽子
【ウォーレス】米谷 毅彦
【カストロ】大久保 眞
【郵便配達夫】大槻 孝志



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新国《さまよえるオランダ人》鑑賞:2007.3.1 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 新国名物、平日昼下がりのオペラに行ってきました。演目は《さまよえるオランダ人》。ワーグナーの楽劇は、ちょっと苦手というイタリアオペラ好きの人にもすんなり入って行ける従来型のオペラですが、後の楽劇の第一歩を踏み出した作品と言われています。《さまよえるオランダ人》は、ワーグナー自身の死ぬかと思ったほど怖かったという、ロンドン航路の嵐の実際の体験の印象だそうで、非常に劇的な音楽です。しかし、陰気だとか、観客の趣味に合わないとかで、なかなか上演してもらえなかったとか。意外ですね、オペラって陰気で暗いものが多いのに......
 さて、今回の公演は、ソリスト陣の声の迫力に圧倒されました。男声合唱団が、これまた大音響、大迫力で、しかも呼吸もピッタリで素晴しかったです。演出も奇をてらったものではなく、シンプルですが、迫力がありました。最後が、台本?とは違っていて、オランダ人どうするの!船が行っちゃうよ!と最後まで目が離せませんでした。
※平土間10列ちょっと右よりで鑑賞。
 《さまよえるオランダ人》は、数年前、ライモンディが歌うヨなんちゃってことで、興味を持った作品なんですが、こうして実演に接してみると、ライモンディにとても似合いそうな役で、実現していれば、きっとユニークなオランダ人になっただろうな、と思いました。

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新国《セビリアの理髪師》鑑賞:2006.12.7 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 ケップリンガー演出の《セビリアの理髪師》見てきました。これは、昨年がプレミエでしたが、私はパスしましたので、今回が私には、お初ということです。
知っている歌手さんの名前があると行きたくなるんです。特にバルッチェローナのロジーナに興味津々。ムラーロのバルトロ、彼はゲオルギュー&アラーニャ+ライモンディの映画《トスカ》のアンジェロッティ、あとローレンス・ブラウンリーは、DVDになっているフローレス&バーヨの《セビリアの理髪師》のBキャストの伯爵だったとか.......

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新国《イドメネオ》2006.10.25鑑賞 [オペラ生舞台鑑賞記録]

♪ミラノ・スカラ座、ハーディング指揮、ボンディ演出の《イドメネオ》がNHKBS2で放送されます。 10月28日(土) 00時30分〜03時18分 詳細はこちらで(2006.10.27追記)


モーツァルト生誕250周年記念、新国立劇場のスタンプラリー、今回の《イドメネオ》が、最後の演目になります。《イドメネオ》は私には縁のない(つまりRRのレパートリーではない)オペラですので、ビデオで視聴しているとはいえ、熱心には見ていませんので、お初ということになります。


《イドメネオ》は、1781年モーツァルト24歳の時の作品で、ギリシャ神話を題材にした「オペラ・セリア」の傑作です。今回の新国の《イドメネオ》は、舞台も色彩豊かで、美しく、衣裳も各幕ごとに、つまり3回もお色直しをして豪華、その上、ハッピーエンドで大合唱で盛り上がるという『モーツァルト生誕250周年』最終演目にふさわしいものでした。このところモノトーンでシンプルな舞台が多かったので、久々にお金つかったのね、という感じの舞台でした。と思ったら、文化庁芸術祭主催公演だったんですね、納得。

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2回目《ファルスタッフ》フィレンツェ5月音楽祭来日公演 [オペラ生舞台鑑賞記録]

初日(11日)から、気になっていたことがわかりました。
2幕、ファルスタッフは、ベッドに寝っ転がって、手になにやら持って、口に入れたりしています。クイックリー夫人が訪ねて来てからも、ずっとそれを持って(写真左)、たまにかじったりしていました。3階席からは、これがなにかわかりませんでした。
アスパラガスだったんです。なんでアスパラガスを...ですけれど、大昔から、アスパラガスには精力増強、疲労回復などの効果があると信じられていたそうです。(下記参照)

 フィレンツェ5月音楽祭来日公演《ファルスタッフ》、最終日、東京文化会館に行って来ました。

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新国シーズン開幕:《ドン・カルロ》新演出 [オペラ生舞台鑑賞記録]

書き忘れ! NHKがTV収録してました。(なんでぇぇーー選択基準はなんですかと言いたい)それで、かなり気合いが入っていたかもです。
9月13日、雨の中、新国立劇場に行ってきました。一時期、空席が目立って、寂しい時期がありましたが、最近は、客の入りもよくなってます。固定客がついたということでしょうか。
2006/2007シーズンは、新演出のヴェルディ《ドン・カルロ》で幕開けです。今回の舞台は、写真でわかるように抽象的かつシンプルなもので、小道具はほとんど無し、大きな壁が、上がったり下がったり開いたり閉じたり。色彩的にも地味なものです。この壁の隙間でつくられる十字架がキーワードでしょうか。こういう舞台ですと、歌手の動きが非常に目立ちます。演出家の指示通りに動いていますという感が強いですが、それはそれで、いいかなと。《ドン・カルロ》というオペラは、けっこう複雑ですが、舞台装置同様、シンプルで分かりやすい演出でした。たとえば、どう演出するか問題になる「異端審問火刑の場」、見ている方は、なにが行われているわかりにくいことが多いのですが。観客にそれほど不快感を与えることなく描かれていました。「天の声」が、民衆の一人としてか、はたまた、「幼子を抱いたマリアさま」なのか、舞台中央で、歌ったのも印象的でした。火刑用の薪を民衆がいやいやながら運んだり、最後にはエリザベッタもそれを手にする、、民衆も王家も教会に支配されているということでしょうか。

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Tutti gabbati《ファルスタッフ》フィレンツェ5月音楽祭来日公演 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 R. ライモンディの《ファルスタッフ》の初日(11日)に行ってきました。トゥーランドットに比べてチケットの売れ行きが悪いというので、ちょっと心配でしたが、ほぼ満席で、あっという間の3時間、とても楽しかったです。
左の写真は、1997年の写真ですが、フリットリが抱いているのが娘のアリアンナちゃん、お隣は夫のナターレ・デ・カロリスです。このアリアンナちゃんが舞台に合唱団と一緒に出ていました。9歳くらいですね。カーテンコールに、フリットリママと手をつないで出てきました。

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新国立《こうもり》2006.6.26 [オペラ生舞台鑑賞記録]

《こうもり》は、楽しいのが当たり前のオペレッタですが、楽しかったです。ツェドニク演出の舞台も新国立の機能をいかして豪華で、日本向けのギャグも満載、歌手さんものりのり(死語かな?)でした。
ホワイエでは、数種類のシャンパンもサービスされ、いつもになく客の入りもよく盛況でした。
楽しい3時間(休憩一回30分)で、飲んでもないのにほろ酔い気分で、終わってからも頭の中でワルツが鳴ってました。印象に残ったことを書き散らかしてみます。(一階6列で観劇)

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65歳のジークムント:NYメト引越し公演《ワルキューレ》21日 [オペラ生舞台鑑賞記録]

牛に引かれて善光寺.......ワーグナー好きのお誘いをうけて、最終日に行ってきました。ワルキューレは、新国の《東京リング》のも見ましたし、映像も一通り見ていますので、ワーグナーの中では親しみのあるオペラです。しかも、今回のメトの公演はDVDで発売されているものと一緒、安心して観劇できました。しかし、普通は実際に見たほうが素晴しく感じるはずなのに、舞台は、NHKホールのせいかもしれませんが安っぽい感じで、演出はたいくつでした。オーソドックスでも、もうちょっと工夫というか仕掛けがあってもいいのではないかな、背景付きリサイタルのおもむきです。東京リング病?かしら。
最後の幕切れの拍手がずいぶんと早く、本場メト並でしたが、間での拍手もないわけですから、最後の音が消えるまで、余韻を残しての拍手をお願いしたいものです。
さて、歌手ですが、さすが、NYメト、名前を知らない歌手はゼロ、ワグネリアンでない私でも知っている歌手を揃えています。感想は一言コメントで。

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新国立劇場《カヴァレリア&道化師》2006.4.7 [オペラ生舞台鑑賞記録]

新国で《カヴァレリア・ルスティカーナ》と《道化師》を見て来ました。
今日の公演は、観客かなぁ??ブラヴォの大安売りをする集団が上の方にいて、かなりシラケました。自然に湧き上がる拍手喝采歓声ならば、言うこと無しなんですが、一体全体あれはなんなんでしょう。そもそも今日の演目は"番号オペラ"ではありませんヨ。それにも拘らず、歌が途切れる度に、オケが鳴っていようがおかまいなしなんですよ。特にカヴァレリアがひどかった。

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新国立劇場《運命の力》2006.3.30 [オペラ生舞台鑑賞記録]

《運命の力》、あまり上演されない演目だとおもいますが、"ヴェルディの中期から後期の様式に移る過渡的な作品として、みのがせないものとなっている"ということです。嬉しいことに新国で《運命の力》を見ることができました。
最終日ですが、なんと午後2時開演という主婦と定年退職者対象と思える様な時間帯ですが、一階に関してはほぼ満席で、けっこう盛り上がってました。やっぱり観客が多くないと楽しくないですよね。
エミリオ・サージの演出は、1930年代に置き換えていましたが、奇をてらった「読み替え」演出というのではなく穏当なもので、舞台は簡素な装置と絵画でいろいろな事を象徴的に現していました。ひとつ分からなかったのは、白いブラウスに黒いスカートの女性達が白いフラフープのようなものを持って、踊った?体操した?場面です。(3幕最後)
私の勝手な気侭な一口コメント:

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新国立劇場《魔笛》の男性三役(2006.1.24鑑賞) [オペラ生舞台鑑賞記録]

ハンペ演出の《魔笛》を見ました。男性主要三役がヨーロッパから、あとは日本人キャストです。
ザラストロ、タミーノ、パパゲーノ、それぞれ役柄にピッタリ。(写真左)
三人ともドイツ語圏の歌手というのも、いまどきめずらしいかもしれません。ドイツ語にうるさい方々も会話の部分が心地よかったのではないかと思います。そのドイツ語のせりふの中に、タミーノが「チョットマテッ!」、パパゲーノが「イラナァーイ!」と日本語をさらっと混ぜて、笑いをさそっていました。
タミーノのトローストとパパゲーノのシャリンガーは、お得意のレパートリーだけあって、満足、文句無し。
トローストは、シンプルな白の衣裳で、バレエの王子様のようにも見えました。パッチリした青い目で、スタイルもよく、今まで見た、といっても映像ですけど、一番絵になってました。
ザラストロのライターは、威厳のある声で背も高くて格好いい。注目の若手のようです。

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新国再演《ホフマン物語》 [オペラ生舞台鑑賞記録]

今年最後の新国オペラ鑑賞に行ってきました。2003年の再演《ホフマン物語》です。
プレミエでは、エリナ・ガランチャのミューズ=ニクラウスが、容姿歌唱ともに素晴らしく、印象的でした。その後、彼女は、シェロー演出の《Cosi fan tutte》にも出演する等、活躍しています。生舞台で接した歌手さんが人気者になるのは、とても嬉しく、ちょっぴり自慢なことでもありますね。

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レイフェルクスのカルロ・ジェラール(新国アンドレア・シェニエ) [オペラ生舞台鑑賞記録]

12月2日、新国の《アンドレア・シェニエ》に行って来ました。カルロ・ジェラール役のカルロス・アルバレスに期待していた方々は、がっかりだったようですが、ヴェテランのレイフェルクスよかったですよ。
C.アルバレスも健康上のキャンセルということで心配でしたが、12月10日には、ウィーンのムーティ指揮《フィガロの結婚》に出演予定のようですから、極東まで来るのは無理という程度の体調不良だったんでしょうね。アルバレスファンの方よかったですね。

  《アンドレア・シェニエ》は、映像では見ていますが、初生舞台です。全体的に素晴しいオペラというよりは、どちらかというと個別のアリアが好き!という部類のオペラです。

  今回の演出は、《ホフマン物語》と同じ、フィリップ・アルローでしたが、雰囲気が似てました。
ギロチンの刃の《斜め》を全幕通して強調、壁とか、植木とか全部斜め・・スカラ座のロンコーニ演出の「トスカ」の建物がずべて歪んでいたのを思い出した・・

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ヴァイクル演出『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 [オペラ生舞台鑑賞記録]

あっというまの6時間。初『マイスタージンガー』には最高の演出でした。
それぞれのキャラクターが明確に描かれていましたし、主要キャストの見た目のずれもなくよかったです。

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藤原の「アドリアーナ・ルクヴルール」 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 生オペラは、新国専門ですが、久々に藤原歌劇団主催のオペラに行ってきました。(東京文化会館って、幕間は、芋の子を洗うような状態、文化的とはいえない!)
デッシー&アルミリート出演が最大”売り”の公演だったようですが 、ヴィラロエルとジョルダーニに変更になりました。
代役の二人はあちらでは、一流の舞台に立っている歌手さんですし私は、キャストの変更に不満はありませんでした。

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新国《蝶々夫人》鑑賞記録(2005.7.6) [オペラ生舞台鑑賞記録]

 「蝶々夫人」感動しました。 はじめての生舞台の「蝶々夫人」で、こんなにすばらしい舞台に出会えて運がよかった! ボエームでも椿姫でも、涙が出たことがない冷血漢の私ですが、泣けました。子供があどけなくて、とてもかわいくて涙を誘いました。
 蝶々さんの大村博美さん、歌も演技も素晴しく、やっぱり日本人が演じるといいなぁと思わせてくれました。シャープレスのオテッリもよかった。他のキャストもズレがなくよかったです。
 蝶々さんの立ち居振る舞いがとても美しく感心しました。合唱団や、日本人役の歌手さん達も違和感がなく、着物が地味におさえてあったのも簡素な舞台にマッチしてました。


HPの日記を転載、コメントも転載します(2007.4.3)
コメント:
■同感です。私も感動した舞台はありますけど、実際にこれほど涙があふれてしまったのは、はじめてでした。
作成者 edc : 2005年7月7日(木) 09:29
■日本人の蝶々さんなら誰でもというわけではないですね。鬼瓦のような歌手さんでは、感情移入無理ですものね。その点、大村博美さんは、清潔な美しさがあってよかったですね。舞台に近い席でしたので、歌手さんの表情もよく見えてすばらしかった。また、あの子役がすばらしかった!
作成者 keyaki : 2005年7月7日(木) 10:46


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