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メト2014-15シーズンの「ボエーム」(2014.9.23〜2015.1.24) どこまで続く...ころころ代わるキャスト(2014.11.26) ☆ マイケル・ファビアーノ君も登場(2014.11.27) [オペラの話題]

Michael-fabiano_small.jpg◎やっぱり、ヴァルガス全公演キャンセルで、デムーロ(12/1, 5)とマイケル・ファビアーノ(12/10,13)が歌うことになったようです。
 マイケル・ファビアーノ君(1984.5.8 - )は、私のブログでも「24才のアメリカ人テノール、スカラ座での「ひどい体験」を語る」という記事で取り上げているので、なんか親しみがありますし、メトのオーディションのドキュメンタリー(2007年)でも注目されていましたし、テノールにしては悪役面(若禿げなのでカツラをつけると別人になる)ですし、それはともかくとして、ここでヴィットリオ・グリゴーロが出てくるんですよ。実は、グリゴーロは12月13日までロンドンで「愛の妙薬」の舞台があるのに、12月16日と18日にカナダのケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団のクリスマス・コンサートの予定が入っていました。これを11月19日に正式にキャンセルしたんです。マネージメントのミス、スケジュール管理のミスのようです。それで、グリゴーロの代わりとしてスーザン・グラハムとマイケル・ファビアーノが歌うことに決まっています。ファビアーノは12月13日にメトで歌って16日にモントリオールでクリスマス・コンサートに出るんでしょうか.....それとも.....。オペラって主役級が転ぶと次々にいろんなところに波及していくんですよね。
 グリゴーロのOSMクリスマス・コンサート出演は3月4日に発表されて、グリゴーロも正式に予定として入れていましたので、グリゴーロ目当てでチケットを買った人もたくさんいると思います。そんな中のお一人が「2013年にはヨナス・カウフマンがキャンセルしたし、今度はグリゴーロが....悲しい...」とつぶやいていました。グリゴーロのfacebookに掲載されたキャンセルの謝罪文はこちら。(2014.11.27追記)
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 メトでは定番のゼッフィレッリ演出の「ボエーム」、ついこないだ、今年の春(3〜4月)グリゴーロのロドルフォで、アニタ・ハルティッヒの急病と代役のクリスティーネ・オポライスで話題になりましたが、またやってるんですね。
 今回も話題には事欠かないようです。まるでマザーグースの「ジャックが建てた家“This is the house that Jack built.”」みたい....というレビューを見つけましたので、こちらでもちょっと記事にしておこうかと。マザーグースの歌のようにまだまだ延々続くのかもしれませんし。

まずシーズン発表の正規のキャストは、すっきりと3人のロドルフォに3人のミミでした。
1.Bryan Hymel & Ekaterina Scherbachenko
2.Ramón Vargas& Kristine Opolais, Angela Gheorghiu
3.Jean-François Borras & Kristine Opolais


それが11月24日の時点で5人のロドルフォに5人のミミになりました。
1.Bryan Hymel & Ekaterina Scherbachenko 9/23
2.Bryan Hymel & Hei-Kyung Hong 9/26,29, 10/4
3.Bryan Hymel & Sonya Yoncheva 11/14,20
4.Francesco Demuro & Sonya Yoncheva 11/24
5.Charles Castronovo & Sonya Yoncheva 11/28(予定)
6.Ramón Vargas Francesco Demuro & Sonya Yoncheva 12/1,5(予定)11/27変更
7.Ramón VargasMichael Fabiano & Angela Gheorghiu 12/10,13(予定)11/27変更
8.Jean-François Borras & Kristine Opolais 2015/1/15,19,24(予定)


マザーグースの歌のように歌えば、
・9月23日の初日はイーメルとシェルバチェンコが歌った
・9月26, 29日と10月4日はシェルバチェンコが急病でイーメルとホン姉さんが歌った
・11月14と20日は、ヴァルガス&オポライスのはずだったのに、ヴァルガスは急病でイーメルに、オポライスはミュンヘンにとられて、産休中のヨンチェヴァが代役になってイーメル&ヨンチェヴァが歌った
・11月24日は、ヴァルガスの代役のカストロノーヴォ&ヨンチェヴァのはずだったのに、カストロノーヴォが急病で、12月30日が椿姫のアルフレードでメトデビューのはずだったフランチェスコ・デムーロがロドルフォでメトデビュー、デムーロ&ヨンチェヴァが歌った
・11月28日は、カストロノーヴォの病気が回復してカストロノーヴォ&ヨンチェヴァが歌う予定になっているんだって

 ややこしいので間違っているところがあるかもしれませんが、こんな風になります。とりあえずこの先は病人が出ない限り、ヴァルガス&ゲオルギュー、オポライス、ボラス&オポライスが歌うことになっています。

メモ:Bryan Hymel(1979.8.8 アメリカ)のカタカナ表記はハイメルとヒメルが多いようですが、フランス系の家系でイーメルが正しい。ee_melと読むとNYタイムズでも注意喚起している。

 マザーグースの歌のようだ...と書いてある11月24日のレビューはこちら、Despite another sub, Met’s “Bohème” remains a strong and enjoyable show デムーロのロドルフォについては、あの状況下ではまあよくやったと思うよ....メトにはちょいと声が小さい.....ということです。
 デムーロは12月30日の「椿姫」のアルフレードがメトデビューだったんですが、すでにニューヨークに居たということは12月7日からの第一組と一緒にリハーサルってことなんでしょうか....だとすると第一組のアルフレードのコステロ君でもよかったと思いますが、断ったのかなぁ。

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