新国「ローエングリン」フォークト最高!(2012.6.13) ☆ フォークトのインタビュー(朝日新聞):ただいま 新国「ローエングリン」リハーサル中(2012.5.22) [オペラ生舞台鑑賞記録]
クラウス・フロリアン・フォークトの白鳥の騎士が、交流、巡回ブログで100%好評、ほんとに?と思いながらも楽しみに、期待して行ってきました。劇場の前に「チケット求む」の人がいましたから平日の午後5時という変な時間の開幕なのに完売だったようです。
フォークトのローエングリンは、第一声から「名乗りの歌」まで、完璧だったと思います。5年前の「ホフマン物語」では、スマートでハンサムということはよく覚えていますが、どんな声だったのか印象に残っていません。しかし、今回のローエングリンは今でもフォークトの声が頭の中で聞こえています。声よし、歌よし、姿よし、で3拍子揃った正に白鳥の騎士(ペンギンとかガチョウとかいろいろいますからね)で、こんなのめったに見られるものではないと思います。「現代最高のローエングリン、フォークト」は誇大広告ではありませんでした。
衣装が、特に合唱団のが、なんなの?でしたし、わけの分からないものが天井から降りて来たりしましたが、「大工のローエングリン」とか「ねずみのローエングリン」に比べればまし......1幕でエルザの首の後ろの枕のようなものが気になりましたが、知人と検討した結果、あれは「重荷」ということで落ち着きました。ローエングリンの衣装は、デフォルメされていましたが、白が基調で頭に変なかぶりものもなく、フォークトの背格好(身長186㎝)、雰囲気もペーター・ホフマンを彷彿とさせますし、髪型が同じでしたし(意図的に?).....なんかペーター・ホフマン追悼公演のように思えました。フォークトは、ある記事によればペーター・ホフマンの舞台をオケピットでホルンを吹きなが見ていて憧れていたそうですし......(参照:edcさんの記事「ドイツの新白鳥の騎士」)
フォークトは、42才ですからもう青年というのにはほど遠い年齢ですが、声は、非常に若々しく澄んで清らかで繊細ながらも合唱、分厚いオーケストラを突き抜ける力強さもあって、しかも安定していて、最後の名乗りの歌「In fernem Land」は、本当にすばらしかったです。幕間の休憩が40分が2回でしたが、あれだけ破綻なく歌うには、長い休憩が必要なんだ...と改めて認識しました。
エルザのメルベートの歌唱も安定していて、夢見る乙女から疑惑に支配されて行く心の変化を表現していましたし、オルトルートは常にふてぶてしく(カーテンコールでも)、テルラムントのグロホスキーは見た目が貧相でいかにもオルトルートにひきづられている感じですが歌は満足のいくものでしたし、グロイズベックは1979年生まれの若いバスですが、見た目も歌唱も堂々と威厳があり国王にふさわしく、伝令の萩原 潤さんは、声もよく出ていて大健闘でした。(1階3列で鑑賞)
nntt_Lohengrin_profile.txt
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新国《チェネレントラ》2009.6.16 ギュンター・グロイスベック出演
新国「ローエングリン」に出演するために来日中のクラウス・フローリアン・フォークト(klaus Florian Vogt)のインタビュー記事、インタビューは、あちらドイツ北部のブルンスビュッテルで行われたものです。右の映像をクリックすると読めるくらいに拡大します。
シーズン発表通りには、なかなかいかないのがオペラなので、フォークトが契約通り来てくれて嬉しいです。前回は、2005年の「ホフマン物語」、スマートでかっこいい...というのが第一印象のテノールでほとんど知られていませんでしたが、その時から、「今後、ローエングリン、ジークムントとして期待されている」とのことでした。ドイツ人ということだけで、そう言われるんでしょうが、現実のものとなったんですね。体調をくずさないようにお願いします。私も行きますからね。
新国のホームページにもインタビューの動画がアップされています。「合唱が素晴らしい...」と言ってくれてます....とても謙虚な感じがいいですね。
Das Opernglas 2011.8/9月号インタビュー記事の写真
関連記事:新国再演《ホフマン物語》
フォークトのローエングリンは、第一声から「名乗りの歌」まで、完璧だったと思います。5年前の「ホフマン物語」では、スマートでハンサムということはよく覚えていますが、どんな声だったのか印象に残っていません。しかし、今回のローエングリンは今でもフォークトの声が頭の中で聞こえています。声よし、歌よし、姿よし、で3拍子揃った正に白鳥の騎士(ペンギンとかガチョウとかいろいろいますからね)で、こんなのめったに見られるものではないと思います。「現代最高のローエングリン、フォークト」は誇大広告ではありませんでした。
衣装が、特に合唱団のが、なんなの?でしたし、わけの分からないものが天井から降りて来たりしましたが、「大工のローエングリン」とか「ねずみのローエングリン」に比べればまし......1幕でエルザの首の後ろの枕のようなものが気になりましたが、知人と検討した結果、あれは「重荷」ということで落ち着きました。ローエングリンの衣装は、デフォルメされていましたが、白が基調で頭に変なかぶりものもなく、フォークトの背格好(身長186㎝)、雰囲気もペーター・ホフマンを彷彿とさせますし、髪型が同じでしたし(意図的に?).....なんかペーター・ホフマン追悼公演のように思えました。フォークトは、ある記事によればペーター・ホフマンの舞台をオケピットでホルンを吹きなが見ていて憧れていたそうですし......(参照:edcさんの記事「ドイツの新白鳥の騎士」)
フォークトは、42才ですからもう青年というのにはほど遠い年齢ですが、声は、非常に若々しく澄んで清らかで繊細ながらも合唱、分厚いオーケストラを突き抜ける力強さもあって、しかも安定していて、最後の名乗りの歌「In fernem Land」は、本当にすばらしかったです。幕間の休憩が40分が2回でしたが、あれだけ破綻なく歌うには、長い休憩が必要なんだ...と改めて認識しました。
エルザのメルベートの歌唱も安定していて、夢見る乙女から疑惑に支配されて行く心の変化を表現していましたし、オルトルートは常にふてぶてしく(カーテンコールでも)、テルラムントのグロホスキーは見た目が貧相でいかにもオルトルートにひきづられている感じですが歌は満足のいくものでしたし、グロイズベックは1979年生まれの若いバスですが、見た目も歌唱も堂々と威厳があり国王にふさわしく、伝令の萩原 潤さんは、声もよく出ていて大健闘でした。(1階3列で鑑賞)
ローエングリン [New Production] 2011/2012シーズン:6月1,4,7,10,13,16日 Richard Wagner : Lohengrin リヒャルト・ワーグナー/全3幕 スタッフ 指揮:ペーター・シュナイダー 演出:マティアス・フォン・シュテークマン 美術・衣裳:ロザリエ 照明:グイド・ペツォルト キャスト ハインリヒ国王:ギュンター・グロイスベック ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト エルザ:リカルダ・メルベート テルラムント:ゲルト・グロホフスキー オルトルート:スサネ・レースマーク 王の伝令:萩原 潤 ブラバントの貴族: 大槻孝志/羽山晃生/小林由樹/長谷川 顯 新国立劇場合唱団 東京フィルハーモニー交響楽団 |
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新国「ローエングリン」に出演するために来日中のクラウス・フローリアン・フォークト(klaus Florian Vogt)のインタビュー記事、インタビューは、あちらドイツ北部のブルンスビュッテルで行われたものです。右の映像をクリックすると読めるくらいに拡大します。
シーズン発表通りには、なかなかいかないのがオペラなので、フォークトが契約通り来てくれて嬉しいです。前回は、2005年の「ホフマン物語」、スマートでかっこいい...というのが第一印象のテノールでほとんど知られていませんでしたが、その時から、「今後、ローエングリン、ジークムントとして期待されている」とのことでした。ドイツ人ということだけで、そう言われるんでしょうが、現実のものとなったんですね。体調をくずさないようにお願いします。私も行きますからね。
新国のホームページにもインタビューの動画がアップされています。「合唱が素晴らしい...」と言ってくれてます....とても謙虚な感じがいいですね。
Das Opernglas 2011.8/9月号インタビュー記事の写真
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