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《ブラザー・サン シスター・ムーン》 おや!ライモンディが.... [RRのTV・ラジオ・映画出演]

edcさんの記事で素晴しいスライドショーが見られます。2005-05-07に書いた記事ですが、ちょっと書き直しました。(2009.3.19)

 フランコ・ゼッフィレッリ監督の映画《ブラザー・サン シスター・ムーン》、若き日のアッシジの聖フランチェスコと聖キアラを描いた映画で、ウンブリアとかトスカナの中世の町と美しい田園風景、そしてドノバンの優しく語りかけるような歌が印象的です。
 この映画、ゼッフィレッリ監督の作品の中では一番好きで、何度も見ていましたが、気づきませんでした。ライモンディが出ているなんて.....
 発見した経緯は、ネットを散策していて、ライモンディの今までの公演とか、出演映画を紹介しているフランスのサイトを発見。目新しい情報はないなぁ、フランス語わからないけど、ええぇええ???
★Fratello sole, sorella luna, rèal. Franco Zefirelli, 1972
 これって、「ブラザーサン シスタームーン」、映画館でも見たし、テレビやLDでも見ている・・・・でも、オペラに全く興味がない頃で、もちろんライモンディなんか知らなかった・・・・さっそくチェック! 座っているだけですけど、やっぱり存在感ありますねぇ。フランチェスコが、教皇に謁見する場面で、ずらーーと身分の高い方々が並んでいますが、その中の一人です。手前から3人目の紫の衣裳がライモンディ、出演とはいえない出てるだけ.....すでに若手オペラ歌手として注目され、ひっぱりだこ状態でしたので、多分、ゼッフィレッリに頼まれたからではないかと思います。
この映画のロケは、アッシジの他にサン・ジミニャーノグッビオ、ローマ法王謁見の場は、シチリア島パレルモ近郊のモンレアーレのドゥオーモ(11世紀)。
 モンレアーレの司教は、映画の内容に感激し、無条件でその豪華な教会を使わせてくれた。この寛大な強力のお返しに、私はイタリア最高の修復専門家を呼び、西欧で最も美しいモザイクに元通りの輝きと色彩を甦らせた。ーゼッフィレッリ自伝よりー
(ということは、私が見学した時は、ゼッフィレッリが修復した直後ということになりますよ。)
 このモンレアーレの大聖堂の場面にライモンディが出ているわけですが、売り出し中で世界の劇場からお声がかかっているライモンディが、わざわざ数分の出演のためにシチリアまで行ったのかしらと思いましたが、1971年にCatania(シチリア)で、『清教徒』に出演しています。この映画の撮影は1971年のようですから、ゼッフィレッリに座ってるだけでいいから出てくれないかなぁーーなんて頼まれたかもしれませんね。その他大勢ですが、アップもあります。
 オペラ歌手は、日本で言えば歌舞伎役者のようなもので、こういう衣裳も着慣れているので、ゼッフィレッリが頼んだんでしょうか。他にもオペラ歌手が座っているのかもしれません。隣に座っているのが、ジュセッペ・タッデイのような感じもしますけど......どうなんでしょう..... ブラザー・サン シスター・ムーン [DVD]

 昔、昔のアルバムを整理していて気づきましたが、これって、映画で使っていた、塔(San Gimignano)だと思います。フランチェスコが、雀を追いかけて、このベランダから屋根に降りるシーンがあるんですよ。

ついでの話:
「ゼッフィレッリの自伝」によれば、若き日のアル・パチーノもフランチェスコ役のオーディションを受けたそうです。一目見てイタリア的な容貌と人を惹き付ける魅力をそなえ、彼なら聖者を演じられると思ったそうです。スクリーンテストまでしたそうですが、当時は舞台的な演技をカメラの前で抑える方法を学んでいなかったのであきらめたそうです。その後、彼は、「ゴッドファーザー」に出演してスターになりましたが、なんとその時のスクリーンテストのフィルムをコッポラ監督に見せるように手配したのはゼッフィレッリだそうです。
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