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ネトレプコの現夫のテノール Yusif Eyvazov (2016.3 東京公演 NHK中継放送) パッケージ商法 [オペラ歌手]

 ユシフ・エイヴァゾフ(1977.5.2 - )は、ネトレプコ(1971.9.18 - )の今の夫でテノールですが、ネトレプコの七光りというか虎の威を借るテディーベアなのか、いずれにしろネトレプコの売り込みも激しいようで、そこそこ活躍しているようです。(ネトレプコって聞く耳が無い? その点ゲオルギューは聞く耳ありますよね)
 3月のネトレプコの来日コンサートでは、ネトレプコと対等に(アンコールも含めてアリアそれぞれ5曲、デュエット3曲)歌っています。全く興味がなかったのですが、ネット上ではなかなか評判もいいようですし、ちょうどNHKオンデマンドの契約をしていましたので見てみました。
 


 いやぁ、吃驚しました。だいたい一流の歌手しか聞いてないので、こういうの初めてです。これでもオペラって通用しちゃうんですね。私の体験では、録音で素晴らしい場合は、生舞台だと更に素晴らしい、生舞台でいいと思っても録音だと聞くに堪えないこともある.....んです...まさにこれなのかしら。一応評論家らしき人が誉めてましたから。
 第一印象は、なんかさぐるような歌い方でイライラする、高音(汚い)は怒鳴ってるだけだし、ところどころあれれの音程だし、表現力ないし......これでもかっこよかったら好きになるかって?それもないくらいどうでもいい歌唱です。だいたいソプラノ好きの方達が聞きに行ってるので、テノールには甘いんでしょうね。で、こういうパッケージ商法というかセット販売って、日本以外でも通用するのかしら。
1.L'arlesiana:Lamento di Federico, "E' la solita storia del pastore"
2.Trovatore:Ah! si, ben mio... Di quella pira...
3.Tosca:E lucevan le stelle
4.Andrea Chénier:Come un bel di maggio
5.Turandot:Nessun Dorma アンコール

プレミアムシアター アンナ・ネトレプコ IN 東京
出演 : アンナ・ネトレプコ 、ユシフ・エイヴァゾフ 、ヤデル・ビニャミーニ 、東京フィルハーモニー交響楽団

 それにしてもコンサートだけでなく余分なものまで入れて1時間50分も....グリゴーロのリサイタルはたくさんカットしたのに。
 ネトレプコ、ぜんぜん痩せないですね。もう太ってもこわくないってことでしょうね。将来、夫婦でトゥーランドットをやるってことかな。
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mahnee

パッパーノのレクチャーを見るため早起きしてました~
ネトレプコ、見ました。ユーチューブ以外でしっかり聞いたのは初めてで、アンドレアシェニエのアリアのあの説得力に感動。曲の数は少ないなあ、旦那さんはつなぎ役っぽくて・・ずっと同じ顔つきで歌うなあ。でもあの番組の後半に彼女のやさぐれたミミのボエームもやっていてロドルフォを歌ったまじめ系、ベチャワでしたっけ?あのスカラ座ブー事件の・・あの歌唱よりはまし・・。オペラ素人なのでグリゴーロ基準でテノールを聴くとほとんどがモノクロに聞こえます。(あら、ステキっておもう人はたまにいますが)で、普段はグリ基準にシャッターを下ろします(笑)ネト子さんは惚れた弱みでよく聞こえちゃうのかも知れませんね。
by mahnee (2016-06-08 06:44) 

keyaki

mahneeさん
>パッパーノのレクチャーを見るため早起きしてました~
3時起きですか.....私は今から見ます。

私も素人ですけど、オペラにはまってから、40年近くなりますし、昔は一定レベル以上の歌手しか聞けなかったので、ちょっと吃驚。ネトレプコのファンはあれで納得してるのかしら。これではネトレプコがメインじゃなくて、完全なジョイントコンサートですよね。
しかしネトレプコは太り過ぎでしょ。こういう夫だと安心して太っちゃうのかなぁ。昔、太っていて演出家の用意した衣装が似合わないとかで、クビになったソプラノがいましたけど。ま、もうカバリエ並みに別格ということでしょうね。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2006-05-11
メトの「ホフマン物語」(WOWOWいつ放送するのかな?)で司会をしていたデボラ姐さんです。

あれだけ動かないで無表情に歌うのも芸のうち、グリゴーロが動き過ぎと批判する方には最高かもしれません。
あれは動かないんじゃなくて、動けないんですよね。足に根が生えていて、ヴィンチェーーーーーロとその場で回りながら歌ったのはご愛嬌。でもチェをおもいっきりのばして止まらなくなって、なんか「ロ」が付け足しみたいで変だった。

youtubeにアクセスしたままにして書いてるんですが、今テノール君の声が聞こえて来たので、見に行ったら、ボラス君ですね。グリゴーロの代役でも歌ったことがあるし、最近メトでロドルフォ歌ったはずです。彼がカヴァーなんですね。もしかしたら、一日くらいグリゴーロ休んじゃうかも。
by keyaki (2016-06-08 09:02) 

久美恵

いやあ、ネト子のダンナ、酷かったですね。まるでそこら辺のカラオケで歌ってる素人のオジサンって感じです。うちの若いお弟子ちゃんのテノール君達もみんなあきれたみたいです。大体ネト子も出てきた時からその発声の悪さは気になっていましたので同じ頭の中って事でしょうね。(シュロットと一緒になった時は感心したんですけど・・・)。同じ太っていてもカヴァリエはもっとエレガントだし音程も音楽もしっかりしています。高音でひっくり返りが多くなってとうとうやられたなって感じですね。久しぶりに酷いもの見ちゃったというのが我々の感想ですね(笑)
by 久美恵 (2016-06-08 20:27) 

keyaki

>久美恵さん
ネトレプコってどうしてあんなに人気があるのかよくわからないんですけど...実は彼女の声ってどうも好きになれない....あまりに 素晴らしいって言う人が多いのも気になりますが、キンキンしてないのがいいって言う人がおおいですけど、ということはどっちかというとメゾっぽいってこと かしら。ドスがきいてていいのはメゾでソプラノは澄んだ声(カバリエのような)が好きです。
このコンサートはネトレプコは飛ばしながら聞いたので、聞いてないんですが、ぜひとも聞かなくては。
ひっ くり返るということは、相当お疲れなんでしょうね。12月に結婚式したんでしたっけ?その後、稼ぎながら新婚旅行しちゃおうってつもりか12月スカラ座で ジョヴァンナ・ダルコ、1月のパリでトロヴァトーレに出演した後、ドイツ、ニューヨーク、香港、韓国、名古屋、東京、台湾、サンタモニカ、サンクトペテル ブルグと夫婦でどさ回りして5月にドレスデンで「ローエングリン」、すごいスケジュールですよね。ゲルギエフみたい。

それにしてもNHKの特別扱いには腹が立ちます。ネトレプコ好きな担当者がいるんでしょうね。

by keyaki (2016-06-09 02:27) 

keyaki

mahneeさん

>アンドレアシェニエのアリアのあの説得力に感動

あの歌は感動的ですよね。
あの歌をアップしている記事がありますよ。マリア・カラスが有名ですが、テバルディのマッダレーナです。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2005-12-04
by keyaki (2016-06-09 02:31) 

mahnee

私はこの前のネト子さんで初めて聞いたアリアなので、「生きよ」と語りかける「愛」はキリストか天使だと思いました。シェニエのことだったのですね。魂の救済と考えると同じことかもしれない。聞き手によってさまざまに世界が広がる、普遍的な素晴らしい詩です。フィラデルフィア、ぜひ見たいと思います!

by mahnee (2016-06-12 23:19) 

名古屋のおやじ

『フィラデルフィア』のあの場面は、主人公がオペラの歌詞をなぞりながら、自分の燃え尽きようとする生への強い思いを語る感動的なものでした(ただ、映画における同性愛者の描き方には批判もあるようですけど)。あそこで使われていたのは、マリア・カラスの音源ですが、カラスはいわゆるゲイ・アイコンですから、テバルディではなくカラスの録音でなければならなかったのだと思います。ネトレプコは、どうも歌の「大雑把さ」や、続きて聴くと飽きる単調さが気になり、ピッチにも少々難ありかと感じています。
by 名古屋のおやじ (2016-06-13 17:14) 

keyaki

>名古屋のおやじさん
名古屋でも公演があったので、ご覧になったんですね。しかしオペラも並以上にやってその合間に三日にあげずコンサート、大雑把にもなるでしょう。

by keyaki (2016-06-15 00:48) 

Linda

ハイ。このパッケ―ジ商法は日本以外でも通用しました。

サンタ・モニカのコンサートは高額にもかかわらずあっという間に完売
ラスト・ミニッツに売り出したバルコニー席が買えました。

大富豪がスポンサーになって招聘したそうです。サンタ・モニカ・カレッジの定員500人の小さな劇場ですが、観客には富豪からワインやら豪華なおつまみがどっさり。インターミッションでは美味しい
デザートも。こんな事は初めてです。

私はミーハーで技術的な事はわかりませんが、ユシフもアナと同じ位の熱狂的拍手を貰っていました。彼は玉の輿に乗りましたね。
でも、来シーズンのmetのテノールのリストにユシフの名前が載っています。どのオペラに出るのかわかりませんが・・・
by Linda (2016-06-16 12:05) 

keyaki

>Lindaさん

>来シーズンのmetのテノールのリストにユシフの名前が載っています

シーズン発表で名前出てましたか? 今シーズン代役で2公演カラフを歌ってすでに劇場デビューしているようです。ウィーンでも4月にやはり代役でカラフを歌っています。劇場が積極的に使ったのではなくて、ネトレプコが後ろにいるからでしょう。ウィーンでは代役の発表が4月1日だったようで、「信じない、エープリルフールでしょ」というコメントもありました。

ネットで見ましたが、オーストリア在住のソプラノさんかな?
「.....まれに見る汚い声でしかも下手.....彼女のおかげで世界の劇場で歌えてるんだ。」とコメント、いつのこと?と思ったら2015年6月でした。まあ、ネトレプコにくっついて三日にあげずコンサート三昧、歌っているうちにある程度は上手になりますから、サンタ・モニカではうまく歌えたんでしょう。

サンタ・モニカのThe Broad Stageには、私がネットで追っかけているグリゴーロも出たことがありますが、お聞きになりましたか?まだでしたら、7月26日にコンサートがありますので、ぜひ......

by keyaki (2016-06-17 07:55) 

mahnee

いつもありがとうございます。
昨夜、せっかくクラシカに加入したのでレッドリボンコンサートっていうのを聴きました。佐渡さんのウイーンのオケでスター歌手が歌う2015のチャリティです。フローレスのフランス語、初めてきいたり、オポライス嬢の気合十分な衣装と歌唱など、二人はよかったです。特にオポ嬢、何語かわかんない歌なんですけど、素晴らしかった。あの方、母国語は何でしょう。で、ネト子様(荒っぽい歌い方でした)のあとにユシフ登場。この前のNHKは結構頑張っていたんですけど(私の耳では)今回は大変でした。事故かと思うトスカ。練習不足。いつまでこういうことをするのでしょうか・・・
あ、そういえばあのベチャワさんでしたか、名前が読めない…あの人も歌いました。何を歌ったか記憶にないのですが、やはり高音が割れ気味でした。彼のどこがよいのか、私の耳ではわかりません。卆なくやれるのでいいのかな。それはそうといよいよ30日は愛の妙薬ですので、楽しみです!!
by mahnee (2016-07-26 19:35) 

keyaki

mahneeさん
クラシカジャパン契約すると忙しくなりますね。
フローレスは「連帯の娘」なんかも当たり役ですから、フランス語ですね。ウェルテルもつい先頃コンサート形式ですが、ロールデビューしました。その時のシャルロッテがディドナートだったんですけど。

オポライスが歌ったのは「ルサルカ」の有名なアリアですよね。チェコ語です。オポライスはラトヴィア出身です。ラトヴィアは美人の名産地なのか、エリーナ・ガランチャとか、マイヤ・コワレスカ(グリゴーロがメトデビューの時のボエームで共演)とか背が高くてきれいですよね。

必ず付いてきますって感じですね、ユシフ....そのトスカ聞いてみたいです。
練習不足ってことではないでしょう。器楽と違って声楽は練習したからうまくなるというものではない部分がありますよね。

ベチャワは評論家に言わせれば、「二番手のなかなか良い歌手で、声はすばらしいのだが、舞台でのカリスマ性がない」んだそうです。つまり人を惹き付けるなにかが欠けているってことかな。

>30日は愛の妙薬

楽しみですね。ファウストも見たいですね。リクエストしておいて下さいね。


by keyaki (2016-07-27 00:08) 

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