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ヴェリアーノ・ルケッティ Veriano Luchetti (1939.3.12〜2012.4.23) [訃報]

 テノールのヴェリアーノ・ルケッティが4月23日にローマの自宅で亡くなりました。享年73歳、ご冥福をお祈りします。
 ヴィテルボ(ローマとフィレンツェの中間)のTuscania生まれ、スポレートのテアトロ・スペリメンターレでオペラデビュー、すぐにフェニーチェ歌劇場と出演契約を結ぶ。ルケッティのレパートリーは、ヴェルディ、プッチーニ、グノー、ベルリオーズ、マイヤベーアと幅広い。主にムーティ、アバド、メータ、マゼールの指揮で、スカラ、ヴェローナをはじめイタリアの各劇場、ウィーン、コヴェントガーデン、パリ、メト、ザルツブルグと世界の大劇場で活躍。最近は、後進の指導に専念しており、今年の夏も、Riva del Garda(Trento)で開催される"Rivafestival"で、奥さんのミエッタ・シーゲレMietta Sighele(ソプラノ)と共に声楽の講師をつとめる予定でした。


 ルッジェーロ・ライモンディとは、若い時からムーティ、アバドの指揮で度々共演しています。ちょっと思いつくだけでも、アッティラ、シモン・ボッカネグラ(アバド)、シチリアの晩鐘(ムーティ)ジェルザレム(グラチス)、ヴェルディのレクイエム(ムーティ、シノーポリ)等

Veriano Luchetti
Nato a Tuscania, ha debuttato al Teatro Sperimentale di Spoleto. Subito scritturato dal Teatro La Fenice, si è esibito in tutti i grandi teatri italiani e del mondo: Arena di Verona, Maggio Musicale Fiorentino, Scala (compresa l’inaugurazione del bicentenario con Simon Boccanegra - Strehler - Abbado e le tournée a Washington, New York, Tokyo, Londra, Berlino, Praga, Vancouver), Berlino, Monaco, Vienna, Salisburgo, Chicago, San Francisco, Opéra di Parigi, Metropolitan e con i più prestigiosi direttori d’orchestra: Muti, Abbado, Gavazzeni, Votto, Gui, Kleiber, Giulini, Solti, Schippers, Metha, Ozawa, Sawallisch, Maazel. Il suo repertorio è molto vasto e va dal 700 a Spontini, Cherubini, Rossini, Donizetti, Bellini, Puccini con Verdi prediletto, comprendendo anche Bizet, Gounod, Berlioz, Meyerbeer ed altri. Ha svolto un’intensa attività concertistica cantando alla Carnegie Hall di New York, alla Royal Festival Hall di Londra, al Concertgebouw di Amsterdam, alla Musikverein Saal di Vienna, a Santa Cecilia di Roma ed in altre prestigiose sale da concerto a Berlino, Philadelphia, Tel Aviv, Parigi, Tokyo ecc. Ha partecipato a produzioni operistiche e concertistiche alle radio e televisioni italiane e straniere registrando videotape di Attila e Vespri Siciliani di Verdi. Ha inciso dischi con EMI, RCA, Fonit Cetra, Hungaroton, Decca. È presente in diverse giurie di concorsi di canto nazionali ed internazionali ed è docente di vari corsi di perfezionamento.(2012年のMusicaRivafestivalの講師紹介文から)


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コメント 2

助六

多分TAROさんもそうでしょうけど、ルケッティは私には何よりも81年スカラの初来日公演の「シモン・ボッカネグラ」でのアドルノです。

フィエスコ役はギャウロフでしたが。

アドルノは結構重い役だしルケッティは緊張度が高いダミ声ではありましたが、あの恐ろしくレヴェルが高かった上演の一角を立派に支えてはいました。

もう一度ガルニエで聞いたような気がするんですが、何だったか思い出せません。ヴェルディのレクイエムだったかも。
by 助六 (2012-04-28 08:19) 

keyaki

助六さん
>ルケッティは私には何よりも81年スカラの初来日公演の「シモン・ボッカネグラ」でのアドルノです。フィエスコ役はギャウロフでしたが。

アバド指揮の1976年スカラ座のロンドン、コヴェントガーデンとワシントンツァーでもアドルノはルケッティです。このツァーのフィエスコがライモンディだったんですが、アメリアはやっぱりフレーニなので、ギャウロフとのダブルキャストだったのかな(調べてない).....すでにそういう仲だったのかもしれませんが、正式?な結婚は1978年なんで、ギャウロフはいなかったのかもしれません。
1981年の日本公演は、フレーニがギャウロフじゃなきゃいやよ...と言った可能性有りですけど。

ウィーンでは、カレーラスとルケッティのダブルキャストで、ライヴ録音が発売されていますが、これはルケッティなんです。

>アドルノは結構重い役だし
なんか最近は、軽量級の人たちが歌っているような....それに最近は地道にキャリアを、というのではなくかなり早くからトップに立つか、裾野で支えるか棲み分けができてしまうようで、アドルノは、もっぱら、裾野のテノール君たちの領域のようなかんじですね。

ムーティ指揮のシチリアの晩鐘の「テノール殺しの難役」アリーゴで、辛うじてカデンツァを歌っています。これって、ボニゾッリとかメリットくらいだったとおもいます、歌っているのは。
by keyaki (2012-04-28 10:48) 

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