スカラ座今後の予定: ヴェルディ生誕200周年記念企画 2013-2014開幕公演「椿姫」(2012.2.10 発表)☆ スカラ座「椿姫」公演記録 [オペラの話題]
◎続報:(2012,2,17追記)
別の記事 "La Scala fino al 2015"によれば、2013年開幕公演の「椿姫」は、ディアナ・ダムラウ Diana Damrauとはっきり書いてあります。現時点でダムラウはまだヴィオレッタは、レパートリーではありませんが、メトの来シーズン予想情報でダムラウがヴィオレッタ(ドミンゴがパパ・ジェルモン)でした。
他の新情報として、2013-2014シーズンに、ホモキ演出、ブリンターフェル主演の「オランダ人」、それから2015年には、La trilogia popolare(リゴレット、トロヴァトーレ、トラヴィアータ)、Expo 2015の5月から10月の六ヶ月間、スカラ座では、連日公演を行うそうです。イタリアオペラの再演も含めて17作品、まず5月の開幕は、新演出でシャイー指揮、レンホフ演出、シュテンメ主演「トゥーランドット(ベリオ版)」、それから、Giorgio Battistelli作曲の「不都合な真実 An Inconvenient Truth」、バレンボイム指揮の「オテロ」、閉幕は、エサ=ペッカ・サロネンEsa-Pekka SalonenのNyx(Wayne McGregor振付けのバレー)と「青ひげ公の城」(Carlo Lanfossi)。以上ですが、元記事が、だらだら書いてあるので間違いがあるかもしれません。(2012,2,17追記)
以下2012,2,16記載
2月10日に、スカラ座のリスネル総裁がヴェルディ生誕200周年を記念して、2013〜14年にヴェルディの作品、新演出6、再演2作品を上演すると発表しました。
記事はこちら Scala/ Da 'Traviata' a 'Macbeth', sei nuovi Verdi per il 2013
新演出:
1.「椿姫」ダニエレ・ガッティ指揮
ディミトリ・チェルニアコフ演出 2013年開幕公演
2.「ファルスタッフ」ダニエル・ハーディング指揮
ロバート・カーセン演出
3.「ナブッコ」ニコラ・ルイゾッティ指揮
ダニエレ・アバド演出
4.「オベルト」バッティストーニ指揮
マリオ・マルトーネ演出
5.「マクベス」ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ジョルジョ・バルベリオ・コルセッティ演出
6.「仮面舞踏会」ダニエレ・ルスティオーニ指揮
ダミアーノ・ミキエレット演出
再演:
1.「ドン・カルロ」ファビオ・ルイージ指揮
2.「アイーダ」ジャナンドレア・ノセダ指揮
その他の発表:
2014年マリオ・マルトーネ演出「トロヴァトーレ」
ミラノエキスポ2015(2015.5.1〜10.31)のために「椿姫」新演出
2014年開幕公演は、バレンボイム指揮「フィデリオ」
ということは、またもやドイツものに逆戻り
参考:最近のスカラ座開幕公演:
2006アイーダ、2007トリスタンとイゾルデ、2008ドン・カルロ、2009カルメン、2010ワルキューレ、2011ドン・ジョヴァンニ、2012ローエングリン、2013椿姫、2014フィデリオ
リスネル総裁は、以前、2010年の開幕公演は、バレンボイム指揮、カーセン新演出、ネトレプコの「ルチア」と口をすべらせたことがあります。しかもエドガルドはグリゴーロのはずだったんですけど......結局2010年の開幕公演はワルキューレ、2011年の開幕公演の「ドン・ジョヴァンニ」が、カーセン新演出でネトレプコの10年ぶりのスカラ座出演となったわけです。
ということで、「椿姫」が本当に開幕公演なのかは、半信半疑ですが、スカラ座の「椿姫」といえば、マリア・カラス後は、1964年カラヤンとミレッラ・フレーニで天井桟敷が騒いで失敗、その後、上演されることがなかったわけですが、1990年ムーティが、美男美女でやるぞ〜....と若手のティツィアーナ・ファッブリチーニとロベルト・アラーニャを起用したことがよく知られています。最近までちょいちょいこの1990年のリリアナ・カヴァーニ演出の椿姫が上演されていますが、Archivio La Scalaで「椿姫」を調べてみました。
以上のように、1951年からの主なヴィオレッタは、レナータ・テバルディ、マリア・カラス、ミレッラ・フレーニ、ティツィアーナ・ファッブリチーニ、アンドレア・ロスト、インヴァ・ムラ、マリエッラ・デヴィーア
主なアルフレードは、ジャチント・プランデッリ、ジュセッペ・ディ・ステファノ、ジャンニ・ライモンディ、レナート・チオーニ、ロベルト・アラーニャ、ラモン・バルガス、ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ、ジュセッペ・サバティーニ、マルセロ・アルバレス
こうしてみると、なんか地味というか、パッとしない....所謂三大テノールが1人もいないし....彼らのアルフレードにふさわしい時期にスカラ座は「椿姫」を上演していないということの現れですね。
関連記事:
[スカラ座事件]
スカラ座 2011・2012シーズン開幕:Corriere della seraのインタビュー記事
スカラ2010-11シーズン開幕公演バレンボイム指揮《ルチア》に出演か?
メモ:Stéphane Lissner,Daniele Gatti,Dimitri Tcherniakov,Robert Carse,Daniel Harding,Nicola Luisotti,Daniele Abbado,Mario Martone,Battistoni,Giorgio Barberio Corsetti,Valerij Gergiev,Damiano Micheletto,Fabio Luisi,Gianandrea Noseda
別の記事 "La Scala fino al 2015"によれば、2013年開幕公演の「椿姫」は、ディアナ・ダムラウ Diana Damrauとはっきり書いてあります。現時点でダムラウはまだヴィオレッタは、レパートリーではありませんが、メトの来シーズン予想情報でダムラウがヴィオレッタ(ドミンゴがパパ・ジェルモン)でした。
他の新情報として、2013-2014シーズンに、ホモキ演出、ブリンターフェル主演の「オランダ人」、それから2015年には、La trilogia popolare(リゴレット、トロヴァトーレ、トラヴィアータ)、Expo 2015の5月から10月の六ヶ月間、スカラ座では、連日公演を行うそうです。イタリアオペラの再演も含めて17作品、まず5月の開幕は、新演出でシャイー指揮、レンホフ演出、シュテンメ主演「トゥーランドット(ベリオ版)」、それから、Giorgio Battistelli作曲の「不都合な真実 An Inconvenient Truth」、バレンボイム指揮の「オテロ」、閉幕は、エサ=ペッカ・サロネンEsa-Pekka SalonenのNyx(Wayne McGregor振付けのバレー)と「青ひげ公の城」(Carlo Lanfossi)。以上ですが、元記事が、だらだら書いてあるので間違いがあるかもしれません。(2012,2,17追記)
以下2012,2,16記載
2月10日に、スカラ座のリスネル総裁がヴェルディ生誕200周年を記念して、2013〜14年にヴェルディの作品、新演出6、再演2作品を上演すると発表しました。
記事はこちら Scala/ Da 'Traviata' a 'Macbeth', sei nuovi Verdi per il 2013
新演出:
1.「椿姫」ダニエレ・ガッティ指揮
ディミトリ・チェルニアコフ演出 2013年開幕公演
2.「ファルスタッフ」ダニエル・ハーディング指揮
ロバート・カーセン演出
3.「ナブッコ」ニコラ・ルイゾッティ指揮
ダニエレ・アバド演出
4.「オベルト」バッティストーニ指揮
マリオ・マルトーネ演出
5.「マクベス」ヴァレリー・ゲルギエフ指揮
ジョルジョ・バルベリオ・コルセッティ演出
6.「仮面舞踏会」ダニエレ・ルスティオーニ指揮
ダミアーノ・ミキエレット演出
再演:
1.「ドン・カルロ」ファビオ・ルイージ指揮
2.「アイーダ」ジャナンドレア・ノセダ指揮
その他の発表:
2014年マリオ・マルトーネ演出「トロヴァトーレ」
ミラノエキスポ2015(2015.5.1〜10.31)のために「椿姫」新演出
2014年開幕公演は、バレンボイム指揮「フィデリオ」
ということは、またもやドイツものに逆戻り
参考:最近のスカラ座開幕公演:
2006アイーダ、2007トリスタンとイゾルデ、2008ドン・カルロ、2009カルメン、2010ワルキューレ、2011ドン・ジョヴァンニ、2012ローエングリン、2013椿姫、2014フィデリオ
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
一番のヘェ〜ほんとに...大丈夫なの〜は、2013-2014シーズンの開幕公演が「椿姫」だということです。スカラ座の開幕公演にふさわしいヴィオレッタって.....ちょっと思いつきません....ゲオルギュー、ネトレプコ....もっと若手で誰かいるかなぁ.....まさかのデヴィーア....危険を避けて誰も知らない新人にするのか。アルフレードは、ヴィットリオ・グリゴーロが、最有力候補でしょうね。これはグリゴーロがOKすればOKだと思います。パパ・ジェルモンは、プラシド・ドミンゴのような気がします。開幕公演までにはメトでロールデビューしてますし。リスネル総裁は、以前、2010年の開幕公演は、バレンボイム指揮、カーセン新演出、ネトレプコの「ルチア」と口をすべらせたことがあります。しかもエドガルドはグリゴーロのはずだったんですけど......結局2010年の開幕公演はワルキューレ、2011年の開幕公演の「ドン・ジョヴァンニ」が、カーセン新演出でネトレプコの10年ぶりのスカラ座出演となったわけです。
ということで、「椿姫」が本当に開幕公演なのかは、半信半疑ですが、スカラ座の「椿姫」といえば、マリア・カラス後は、1964年カラヤンとミレッラ・フレーニで天井桟敷が騒いで失敗、その後、上演されることがなかったわけですが、1990年ムーティが、美男美女でやるぞ〜....と若手のティツィアーナ・ファッブリチーニとロベルト・アラーニャを起用したことがよく知られています。最近までちょいちょいこの1990年のリリアナ・カヴァーニ演出の椿姫が上演されていますが、Archivio La Scalaで「椿姫」を調べてみました。
★1950-1951シーズン(7公演) ヴィクトル・デ・サバタ指揮 マリオ・フリジェリオ演出 1951年2月3,8,11,14,18, /3月3,10 レナータ・テバルディ/Lina Aimaro Bertasi ジャチント・プランデッリ ジュセッペ・ダッデイ *テバルディは初日だけであとは降板 ★1954-1955シーズン(3公演) カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ルキーノ・ヴィスコンティ演出 1955年5月28,31,6月5 マリア・メネギーニ・カラス ジュセッペ・ディ・ステファノ/ジャチント・プランデッリ エットーレ・バスティアニーニ ★1955-1956シーズン(17公演) カルロ・マリア・ジュリーニ指揮 ルキーノ・ヴィスコンティ演出 1956年1月19,23,26,29,2月2,5,18,26,3月9, 4月5,14,18,2125,27,29,5月6 マリア・メネギーニ・カラス ジャンニ・ライモンディ エットーレ・バスティアニーニ/A・プロッティ/A・コルツァーニ | DE SABATA, TEBALDI, PRANDELLI ETTORE BASTIANINI, MARIA CALLAS |
★1964-1965シーズン(3公演) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 フランコ・ゼッフィレッリ演出 1964年12月17,20,22 ミレッラ・フレーニ/アンナ・モッフォ レナート・チオーニ マリオ・セレーニ *ゼッフィレッリの自伝に詳しく書かれていますが、リハーサル中からフレーニにいやがらせがあったりして初日から大騒ぎで、二日目には、パラシュートをつけた子猫が飛ばされるという事件があり、ついにフレーニは降板、三日目はアンナ・モッフォが立ったが3公演で中止となった |
FRANCO ZEFFIRELLI, MIRELLA FRENI |
★1989-1990シーズン(13公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 1990年4月21,24,27,29,5月2,5,6月22,23,27,28,30,7月2,4 ティツィアーナ・ファッブリチーニ/J・デヴィヌー他1名 ロベルト・アラーニャ/Fernando de la Mora パオロ・コーニ/パオロ・ガヴァネッリ *ムーティが、美男美女でやるぞ〜と26年ぶりに「椿姫」を上演 |
FABBRICINI, MUTI,CAVANI |
★1990-1991シーズン(4公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 1991年4月24,26,27,28 ティツィアーナ・ファッブリチーニ/ジュシー・デヴィヌー ロベルト・アラーニャ/ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ パオロ・コーニ/ホアン・ポンス | TIZIANA FABBRICINI,ROBERTO ALAGNA |
★1991-1992シーズン(7公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 1992年3月31,4月2,4,7,8,10,6月10 ティツィアーナ・ファッブリチーニ/ジュシー・デヴィヌー ロベルト・アラーニャ/ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ パオロ・コーニ/ホアン・ポンス *映像も残されているがDVD化されていない |
|
★1994-1995シーズン(4公演+6公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 1995年5月26,28,31,6月2 ティツィアーナ・ファッブリチーニ ラモン・バルガス パオロ・コーニ/ホアン・ポンス *6月2日は、オーケストラのストのため、ムーティがピアノで伴奏 ☆日本公演:1995年9月6,9,12,16,18,20 ティツィアーナ・ファッブリチーニ ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ/ラモン・バルガス パオロ・コーニ/ホアン・ポンス ★1996-1997シーズン(5公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 1997年10月18,21,23,25,27 アンドレア・ロスト/パトリツィア・チョーフィ(代) ジュセッペ・サバティーニ (レナート・ブルゾン)ロベルト・フロンターリ | スカラ座日本公演 |
★2000-2001シーズン(4公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 2001年3月10,13,15,17 アンドレア・ロスト ジュセッペ・サバティーニ ロベルト・フロンターリ |
ANDREA ROST,GIUSEPPE SABBATINI, |
★2001-2002シーズン(6公演) リッカルド・ムーティ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 2002年1月19,22,25,27, 10月14,17 インヴァ・ムラ/ドイナ・ディミートリゥ マルセロ・アルバレス/G・サバティーニ/M・ジョルダーニ ロベルト・フロンターリ/アンブロージョ・マエストリ | INVA MULA, MARCELO ALVAREZ |
★2006-2007シーズン(12公演) ロリン・マゼール指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 2007年7月3,5,7,9,11,12,14,16,17,19,20,21 アンジェラ・ゲオルギュー/I・ルング/E・モシュク ラモン・ヴァルガス/M・ジョルダーノ/J・カウフマン ロベルト・フロンターリ/L・ヌッチ/G・ガグニーゼ *ヨナス・カウフマンは3公演に出演、すべてゲオルギューと共演、この頃は、ゲオルギューお気に入りのテノールだった... DVDは、ゲオルギュー、バルガス、フロンターリ |
|
★2007-2008シーズン(10公演) カルロ・モンタナロ指揮 リリアナ・カヴァーニ演出 2008年6月3,5,7,9,12,17,20,2325,,27 マリエッラ・デヴィーア/イリーナ・ルング ホセ・ブロス/マシュー・ポレンザーニ/ジュセッペ・ジパリ レナート・ブルゾン/ウラジミール・ストヤノフ *マルセロ・アルバレス主演の「アンドレア・シェニエ」だったが、アルバレスがキャンセルしたため演目自体が変更となった。 理由はこちら...マルセロ・アルバレス、天下のスカラ座を袖に..... | IRINA LUNGU, RENATO BRUSON (デヴィーアの写真が1枚も無い....) |
以上のように、1951年からの主なヴィオレッタは、レナータ・テバルディ、マリア・カラス、ミレッラ・フレーニ、ティツィアーナ・ファッブリチーニ、アンドレア・ロスト、インヴァ・ムラ、マリエッラ・デヴィーア
主なアルフレードは、ジャチント・プランデッリ、ジュセッペ・ディ・ステファノ、ジャンニ・ライモンディ、レナート・チオーニ、ロベルト・アラーニャ、ラモン・バルガス、ヴィンチェンツォ・ラ・スコラ、ジュセッペ・サバティーニ、マルセロ・アルバレス
こうしてみると、なんか地味というか、パッとしない....所謂三大テノールが1人もいないし....彼らのアルフレードにふさわしい時期にスカラ座は「椿姫」を上演していないということの現れですね。
関連記事:
[スカラ座事件]
スカラ座 2011・2012シーズン開幕:Corriere della seraのインタビュー記事
スカラ2010-11シーズン開幕公演バレンボイム指揮《ルチア》に出演か?
メモ:Stéphane Lissner,Daniele Gatti,Dimitri Tcherniakov,Robert Carse,Daniel Harding,Nicola Luisotti,Daniele Abbado,Mario Martone,Battistoni,Giorgio Barberio Corsetti,Valerij Gergiev,Damiano Micheletto,Fabio Luisi,Gianandrea Noseda
さすがにヴェルディ・イヤーだけあって、ヴェルディ三昧ですね。
1シーズンに同じ作曲家8作って・・・。
開幕に椿姫をやるからには、よほどのソプラノを隠しているのでしょうか。
彗星のように大型新人が出てくるといいのですが。
スカラ座の椿姫、意外とたくさん上演してますね(笑)
もっと少ないかと思っていました。
by ふくきち (2012-02-17 02:11)
スカラでの椿姫の歴史、面白いですね。カラヤンのが失敗だとは聞いてましたが、フレーニがそこまでかわいそうな目にあっていたとは。しかも、ムーティは全幕ピアノ? 面白すぎる! それは倍の値段を払っても聴いてみたかったもんです。
わたし、一部作品と指揮者のコンビが間違っていたのに気付きました。訂正しなくちゃ、ありがとうございます。
by Kinox (2012-02-17 02:49)
ふくきちさん
どうなるのか楽しみです。
>開幕に椿姫をやるからには、よほどのソプラノを隠しているのでしょうか
今更ゲオルギューでもネトレプコでもないでしょうから、カルメンのように研修生を出すつもりかも、脇は、ベテランのドミンゴとイタリア人のグリゴーロでかためて。この二人でかなりの話題性はありますから、ヴィオレッタは美人の若手でいいんじゃないかと.....天井桟敷のうるさい人たちも新人をつぶすようなことはしないでしょうから。(笑
ファッブリチーニ(1961年生まれ)は、ちょっと調べてみましたが、1990年にコンクールで優勝して、すぐにムーティに抜擢されたんですね。ヴィオレッタ歌いとして世界で145公演椿姫に出演したそうです。今も現役ですが、メジャーな作品には出演してないです。
同じヴィオレッタでチャンスをつかんで、スター歌手になったゲオルギューとは違う道を歩んでますね。
バレンボイムがカルメンに抜擢したアニタ・ラチヴェリシュヴィリも、カルメン歌いとして定着してしまっているようです。
>スカラ座の椿姫、意外とたくさん上演してますね(笑)
そうなんですよ。
1951,1955,1956,1964,1990,1991,1992,1995,1997,2001,2007,2008年に上演しています。
カラス、フレーニ、その後、あのムーティの、それからDVDになったゲオルギューのくらいだと思ってました。
ムーティがカラスの呪縛を解いてからは頻繁に上演しているということですね。
by keyaki (2012-02-17 10:56)
Kinoxさん
スカラ座のアーカイヴは、ポスターがそのままアップされているんですが、急な代役の時は、手書きで書いてあったり、ムーティのピアノ伴奏公演のときは、新聞の切り抜きが、バンと貼ってあったりでいろんな発見があって面白いです。
チェックしながら気づいたんですけど、マリア・カラスが全公演皆勤賞なんですけど、これって、もしかしたら、カラスがOKを出した日に上演していたのかな....明日はダメそう...と言われたら、公演中止だったとか....なんて思っちゃいました。
フレーニの件は、ゼッフィレッリの伝記に書かれていますが、公演の前からレストランで掛けてあったコートのポケットに脅迫状が入っていたりで、皆心配していたそうです。高音が割れたということもあって、ブーイングされたようですが、フレーニも気が強いので、ブーイングに対して、対抗するような姿勢をとったりしたことも騒ぎを大きくしたとか。こういうことに慣れていないカラヤンも吃驚だったとか。
ゼッフィレッリの伝記は、こういうおもしろい話しがいっぱいです。
by keyaki (2012-02-17 11:11)
こんにちは、大変お久しぶりです.いつぞやはありがとうございました.
ダムラウは既にジルダは歌ったし、コンスタンツェのような役もそろそろ・・・という感じだから、キャリアの進め方としては妥当なところなのでしょうか?スカラ座で成功するか、という話題はコワイので知らぬ振りをするとして…(爆)チェルニアコフというのも何だか微妙ですね.それにしても、6本も新演出を出す予算はあるのだろうか.
ところでちょっと話は逸れてしまいますが、昨季末ミュンヘン・オペラ祭でのヘルマン・ニッチュ新演出のメシアン《アッシジの聖フランチェスコ》(指揮ナガノ)には「スカラ座と共同制作」と書かれていたんですが、2013/2014にもまだ予定は上がって来ないですね.実のところこれ、延々と安い合成映像を流すだけの、それこそ今季スカラのカーセン版ドン・ジョヴァンニとすら比較にならない位の超手抜き演出でブーイングが出る程だったのでもう捨てちゃってもいいと思ってるんですが(笑)、作品自体はスカラ座管でも聴いてみたいのでちょっと気にはなっています.
by M. F. (2012-02-18 11:01)
ダムラウ、わたしも今ちゃんとヴィオレッタを歌えそうでガラの主役をはれるスター性というか人気があるのは彼女くらいだろうな、と納得です。
ちなみにメトの来期の内容、来週の発表前に大々的なリークがあったようで。もうみんな大分知っている内容だと思い、この際もう小出しは止めて、とはいっても記事に出すのはまだはばかれるので、私のサイトのスカラの記事のコメント欄に記入しましたよ。
ちなみにメーリ、ディドナートのマリア・ストゥアルダでメト復帰だそうです、ふふ。
by Kinox (2012-02-18 12:15)
M. F.さん
お久しぶりです。
ダムラウは1971年生まれですからネトレプコと同じですね。美人ですし技術的にはネトレプコより数倍上なのは確かですね。
>6本も新演出を出す予算はあるのだろうか
6本のうちファルスタッフとナブッコはROHとの共同制作だそうです。
>ヘルマン・ニッチュ新演出のメシアン《アッシジの聖フランチェスコ》
2012-2013のかもしれません。昨年は5月21日発表でした。
by keyaki (2012-02-18 23:35)
Kinoxさん
>ちなみにメトの来期の内容、来週の発表前に大々的なリークがあったようで
私は自分用のメモということで記事にしちゃいました。
>なみにメーリ、ディドナートのマリア・ストゥアルダでメト復帰だそうです、ふふ
数年前にスカラ座でやってますね。Madokakipさんのメーリの感想が最高に面白い.....リスみたい...だったかな。(笑
by keyaki (2012-02-19 00:14)
いよいよ「トラヴィアータ」でオープニングですか。
もう前のカヴァーニ演出から20年以上経ってしまったし、ヴェルディ年にスカラがチェルニアコフ演出で新しい「トラヴィアータ」を出すのはロジックでしょうが、ダムラウには驚きました。ルチアを歌った後スカラではイタリア物は避けたグルベローヴァの例もあるし。GDMがそう報じてるんなら無根拠ではないんでしょう。
個人的には今殆ど唯一のドラマティックなヴィオレッタ歌いであるあるネトレプコに挑戦してもらいたいとこですが、彼女自身がヴィオレッタは歌いすきたくないと漏らしてるし、外国人スターの彼女がちょっとスラヴっぽい発声でスカラのヴェルディに出てきたら天井桟敷から「Tornatene in Russia」の宝刀ヤジを「歌う前から」喰らうのは目に見えてますから、 割に合わんでしょうね。
でもほんとに歌うんだったらダムラウも勇気ある。準初役の新鮮さはありますね。
ゲオルギューだってよく頑張って出たと思います。
確かにアルフレードはグリゴーロが本命、だったら90年のムーティがそうしたように、イタリアの若手で固めて(アラーニャは当時無名に近かったからイタリア名前なら免罪符になったでしょう)ヴィオレッタは、ジャンナッタージオでもいいじゃないかと思いました。グルナーラ器用に歌う人だからまあまあ行けるかも知れない。
ヴェルディ・バリトンは今、人がいないから、ドミンゴを起用するという裏技を使うのでなければルチッチあたりになっちゃいますかね。彼は今バスティーユでリゴレット歌ってて初めて聞きましたが、評判に比べてかなり失望しちゃいました。(そう言えばジルダのマチャイゼも)。
上演が珍しい「オベルト」含めヴェルディを8本やるのはまあ立派ですね。
演出はチェルニアコフと後はまあミキエレット以外はパッとしない安全路線ですが。
指揮陣もヘェというような人はいないけど、今はもともと驚くような指揮者はいないし、ガッティ、ルイージ、ハーディング、ゲルギーと揃えるだけでも上出来なんでしょうね。
01年の記念年にもスカラはヴェルディを都合11演目やったと思います。内7演目はムーティ自身の指揮でしたが、「トロヴァトーレ」「リゴレット」「トラヴィアータ」「ファルスタッフ」「仮面」「マクベス」「オテロ」と有名作ばかり歌手陣も今ひとつで、私もわざわざ出掛ける気には中々なれず、パルマのアバド指揮「シモン」と合わせられた「仮面」を見ただけでした。
その他ロヴァーリス指揮「一日だけの王様」とメータ指揮ヴィーン客演の「ジェルザレム」、ゲルギー指揮マリンスキー客演の「運命の力」初版、マゼール指揮バイエルン放送の「ルイザ・ミラー」(元々DOBでプレミエになったフリードリッヒ演出をミュンヘンとミラノに持ってくるはずだったのが、死んだフリードリッヒの演出を巡るトラブルでコンツェルタントになった)と今思い返してみれば結構充実した内容だったのかも。
そう言えば、01年のスカラの「リゴレット」ではすでにネトレプコが当初は発表されてたのが、結局ロストになったような。
珍しいヴェルディ作品ということであれば、01年はヴィーンの方が充実してたように思いますが、それも結局行きませんでした。
スカラの「トラヴィアータ」の過去の配役は、
>こうしてみると、なんか地味というか、パッとしない
ほんと。スカラ座の上演全般について以前から言われてることではありますけど。
スカラの「トラヴィアータ」上演の空白期がもう少し短かったとして、招いていたら劇場の歴史が豊かになっていただろう歌手を考えてみると、
ヴィオレッタでは、オリヴェーロ、ゲンジェルの他は、スコットはスカラの「シチリア」で失敗した70年以降はだめだっただろうし、70年代にフレーニをもう一度とか。フレーニの73年の録音はこちらでも色々な意見があるけど、私は悪くないと思うもんで。もちろんフレーニ自身が64年のフィアスコの後は、劇場でヴィオレッタ歌う気はまったくなかったようですが。
アルフレードは、ベルゴンツィ(彼はアルフレード舞台で歌ったことは少ないのかな)、クラウスと3大テノールでしょうね。
ジェルモンはやっぱりカップッチッリとブルゾンですかね。
クライバーが70-80年代にスカラで「トラヴィアータ」を振るチャンスがなかったのは、大きな損失でしたね。
クライバー指揮、フレーニかコトルバス、ドミンゴ、カップッチッリあたりの「トラヴィアータ」なら今頃伝説になってたんでしょうけどね。
90年のムーティ指揮新演出上演の時は、ムーティの意思で「トラヴィアータ」に限り立見席は廃止されたんですよね。ムーティは「自分は今のキャリア段階でブー喰らっても別に構わないが、若い歌手たちには命取りになりかねない」というような理由でした。まあ確かにね。
もちろんロジョニスタ連はカンカンでしたが、結局それで済んでしまいましたね。確かにファッブリチーニはヤジで潰されてた可能性は除外できませんね。当時からなぜムーティが彼女を執拗に起用するのか分からないという声はありましたね。
私はパリで96年に彼女のフィオリッラを聴きましたが、すでに音程がガタガタでした。
立見席は再演のときから復活したと思います。
カラスのヴィオレッタを当時ミラノで高校生だったセガリーニは見てるそうですが、チケットは当日午後で全ランク残っていたとラジオで話しているのを聞いたことがあります。55年のプレミエか翌年の再演かは知りませんが。
>Expo 2015の5月から10月の六ヶ月間
夏を含め毎日上演という話が本当なら驚きますが、国家破産も除外できないイタリアとは言え、民間の金融資産は大きいし、EXPOとなれば相当の来客は見込めますから、可能なのかも知れません。
by 助六 (2012-02-19 11:45)
助六さん
いつも興味深いお話ありがとうございます。
>ドラマティックなヴィオレッタ歌い
ヴィオレッタは、ものの本によれば、ドラマチック・コロラトゥーラ・ソプラノの役だそうですが、ドラマチックとコロラトゥーラが完璧に両立するソプラノがなかなかいないということなんでしょうか....確か、ヴィオレッタをよく歌っている、エルモネラ・ヤオ(日本では評判よくなかったんですが)が、「私はコロラトゥーラができないので、ヴィオレッタを歌ってます....」みたいなことことを言ってました。しかし、最近は、ドラマチックではないコロラトゥーラ・ソプラノがヴィオレッタを歌うことが多いということのようですね。
>01年のスカラの「リゴレット」ではすでにネトレプコが当初は発表されてたのが、結局ロストになったような。
それは知りませんでした。2010年の「ルチア」といい、結局2011年にドンナ・アンナで辻褄を合わせたわけですね。一般のお客さんは、ネトレプコというだけで喜んだようですが、オペラフォーラムとかにたむろしている人たちには、体型も含めて評判よくなかったみたいです。
>ヴィオレッタは、ジャンナッタージオでもいいじゃないかと思いました
私もそう思いました.....彼女、メトで9月にトロヴァトーレのレオノーラを歌うようです。グリゴーロとも気が合うみたいですし、先のことですが、アルフレードがグリゴーロじゃなかったら、グリゴーロが断ったんだろう...と私は思うことにしています....(笑
>(そう言えばジルダのマチャイゼも)
11月にはスカラ座でリュック・ボンディの「リゴレット」がありますが、ここでもゲオルグ・ガグニーゼとジェリコ・ルチッチ、ジルダはマチャイゼなんですけど、昨日スカラ座のHPを覗いたら、モシュクに代わっていて吃驚仰天しました。こんな先のしかもスカラ座アカデミー出身の彼女がキャンセルって出産しかないかな....と思うんですが、結婚しているかどうかも知らないので、なんとも言えないんですが....ガランチャもダムラウも最近出産してますし......
by keyaki (2012-02-19 12:50)
フレーニは64年の失敗後、ヴィオレッタを舞台で歌ったことはないような気がしてましたが、67年にコヴェント・ガーデンのヴィスコンティ演出で歌ってますね。ジュリーニ指揮でチョーニとカップッチッリが共演。客席からは好評で迎えられたそうです。
by 助六 (2012-02-20 08:48)
来週、4月20日にスカラで定期会員に対する来シーズンのプレゼンテイションが開かれます。私は出席出来ませんが、近い内に具体的な日程が発表されるのでしょう。
by higi (2012-04-14 20:53)