ドミンゴの"シモン"ベルリンを皮切りにはじまる....放送はおあずけ....ワン [オペラの話題]
◎2009年10月24日のベルリン国立歌劇場を皮切りにはじまったドミンゴの《シモン・ボッカネグラ》ツァー、途中でつまずきました。
リンデン→NYメトロポリタン→チューリヒZeljko Lucic →リンデンAndrzéj Dobber→ミラノ・スカラ→ロンドン→マドリード
◎ベルリン国立歌劇場のサイトにドミンゴのシモンのビデオ・トレーラーがアップされていました。テノール声であることに目をつぶれば立派なもんですが、とても苦しそう.....顔が晩年のギャウロフにそっくり。YouTubeに保存しましたので興味のある方はどうぞ!Simon Boccanegra2009 - Plácido Domingo
★2009.10.28追記
放送はおあずけ....ワンワンでしたので、3月にドミンゴがメト125周年ガラで歌ったシモンと娘の感動の対面シーンの音声ファイルをアップします。《シモン・ボッカネグラ》といえば、アバド.....タイトル・ロールはピエロ・カプッチッリですり込まれているオペラファンも多いと思いますので、両方並べてみました。
テノールの声域も歌えるといわれたカプッチッリと比べてどうでしょうね......カプッチッリの後、1980年代はブルゾン.....YouTubeに1984年Wiener Staatsoperのリハーサルのクリップがあります。アバド、ストレーレル、ブルゾン、ライモンディ、カレーラス、リッチャレッリ.....舞台の様子はちょっとだけですが、聞きごたえ満点!
★以下2009.10.26記事
テノール歌手ドミンゴの《シモン・ボッカネグラ》が10月24日、ベルリン国立歌劇場を皮切りに....今後世界の主要歌劇場....ベルリン(リンデン)→NYメトロポリタン→チューリヒ→ベルリン(リンデン)→ミラノ・スカラ→ロンドン→マドリード...を巡る予定です。もちろんバリバリのバリトン役でバリトン歌手も憧れのヒーロー、シモンをテノールのドミンゴが歌うので話題になっています。68才の挑戦です。
ベルリンのプレミエが放送される予定でしたが、ドミンゴのOKがでなかったので、中止になりました。来年のメトまでおあずけのようです。手ぐすねひいて待っていた人、楽しみにしていた人たちもがっかりでしょう。私も、《シモン・ボッカネグラ》は、ルッジェーロ・ライモンディがフィエスコを主要レパートリーにしていましたので、いろいろ聞いてますから、聞かせていただくつもりでした。まあ、自信がついてからのを聞かせてもらったほうがいいでしょう....楽しみに待っていましょう。
◎2010年2月6日にはメトのHD上映があります。いずれは、日本のテレビとかMetPlayerでも見られるということですね。
普段はイタリアのオペラフォーラムでは、ベルリンの公演はほとんど話題になりませんが、かなり前からスレッドがたっています。ドミンゴがバリトン役を歌う(信じられん)ということとヴェルディのオペラだからという二つの理由からだと思います。
いろいろ書いてあるようですが(ちゃんと読んでない)、結局のところドミンゴはやっぱりテノールだし、アドルノ役のファビオ・サルトリ以外のキャストも適材適所とはいえないということのようです。
ドミンゴの脇を固めているのが、サルトリ以外はイタリアでは馴染みのない歌手ばかりなので、キャリアも簡単に説明していましたのでその部分をちょと引用してみます。
クワンチュル・ユンは、マルケ王、グルネマンツ、ヴェルディではフィリッポなんかも歌っているようだが、フィエスコとしてキャラクター的にも声的にも弱い。
パオロ役のブラッハマンは、エスカミーリョとかレポレッロはいいかもしれないがヴェルディ向きではない。パオロは、脇役とはいえ、《オテロ》のヤーゴに匹敵する存在と言われていますので、重要な役どころですからね。
ピエトロのヴィノグラドフについては、「何でもやる人、ヴィノグラドフ(地元の声楽教師たちの中で万年「夜警(マイスタージンガーの)」)はプログラムで発表されている歌手の後任....」.....ピエトロは《仮面舞踏会》のトムとサムのようなもので、出番はけっこうありますが、歌と言えるようなものはありません。しかし、ヴィノグラドフは、いつのまにかベルリンで声楽教師もやってるんですか....ちょっと吃驚...オペラ歌手だけでは.......ということなんでしょうか.....両立するのかしら。
テノールのサルトリは良かった...唯一違和感なしに安心して聞けたということのようです。
関連記事:
夢の実現か野望か無謀か、ドミンゴのボッカネグラ コメントが面白いですよ
息の長さ:カップチッリのシモン
ヴェヒターのシモン:1971年《シモン・ボッカネグラ》
リンデン→NYメトロポリタン→
◎ベルリン国立歌劇場のサイトにドミンゴのシモンのビデオ・トレーラーがアップされていました。テノール声であることに目をつぶれば立派なもんですが、とても苦しそう.....顔が晩年のギャウロフにそっくり。YouTubeに保存しましたので興味のある方はどうぞ!Simon Boccanegra2009 - Plácido Domingo
★2009.10.28追記
放送はおあずけ....ワンワンでしたので、3月にドミンゴがメト125周年ガラで歌ったシモンと娘の感動の対面シーンの音声ファイルをアップします。《シモン・ボッカネグラ》といえば、アバド.....タイトル・ロールはピエロ・カプッチッリですり込まれているオペラファンも多いと思いますので、両方並べてみました。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら | 1972年ミラノ・スカラ座 アバド指揮: カプッチッリ&フレーニ |
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら | 2009年3月 Met125周年/ドミンゴMetデビュー40周年Gala: ドミンゴ&ゲオルギュー |
★以下2009.10.26記事
テノール歌手ドミンゴの《シモン・ボッカネグラ》が10月24日、ベルリン国立歌劇場を皮切りに....今後世界の主要歌劇場....ベルリン(リンデン)→NYメトロポリタン→チューリヒ→ベルリン(リンデン)→ミラノ・スカラ→ロンドン→マドリード...を巡る予定です。もちろんバリバリのバリトン役でバリトン歌手も憧れのヒーロー、シモンをテノールのドミンゴが歌うので話題になっています。68才の挑戦です。
ベルリンのプレミエが放送される予定でしたが、ドミンゴのOKがでなかったので、中止になりました。来年のメトまでおあずけのようです。手ぐすねひいて待っていた人、楽しみにしていた人たちもがっかりでしょう。私も、《シモン・ボッカネグラ》は、ルッジェーロ・ライモンディがフィエスコを主要レパートリーにしていましたので、いろいろ聞いてますから、聞かせていただくつもりでした。まあ、自信がついてからのを聞かせてもらったほうがいいでしょう....楽しみに待っていましょう。
◎2010年2月6日にはメトのHD上映があります。いずれは、日本のテレビとかMetPlayerでも見られるということですね。
普段はイタリアのオペラフォーラムでは、ベルリンの公演はほとんど話題になりませんが、かなり前からスレッドがたっています。ドミンゴがバリトン役を歌う(信じられん)ということとヴェルディのオペラだからという二つの理由からだと思います。
いろいろ書いてあるようですが(ちゃんと読んでない)、結局のところドミンゴはやっぱりテノールだし、アドルノ役のファビオ・サルトリ以外のキャストも適材適所とはいえないということのようです。
ドミンゴの脇を固めているのが、サルトリ以外はイタリアでは馴染みのない歌手ばかりなので、キャリアも簡単に説明していましたのでその部分をちょと引用してみます。
クワンチュル・ユンは、マルケ王、グルネマンツ、ヴェルディではフィリッポなんかも歌っているようだが、フィエスコとしてキャラクター的にも声的にも弱い。
パオロ役のブラッハマンは、エスカミーリョとかレポレッロはいいかもしれないがヴェルディ向きではない。パオロは、脇役とはいえ、《オテロ》のヤーゴに匹敵する存在と言われていますので、重要な役どころですからね。
ピエトロのヴィノグラドフについては、「何でもやる人、ヴィノグラドフ(地元の声楽教師たちの中で万年「夜警(マイスタージンガーの)」)はプログラムで発表されている歌手の後任....」.....ピエトロは《仮面舞踏会》のトムとサムのようなもので、出番はけっこうありますが、歌と言えるようなものはありません。しかし、ヴィノグラドフは、いつのまにかベルリンで声楽教師もやってるんですか....ちょっと吃驚...オペラ歌手だけでは.......ということなんでしょうか.....両立するのかしら。
テノールのサルトリは良かった...唯一違和感なしに安心して聞けたということのようです。
関連記事:
夢の実現か野望か無謀か、ドミンゴのボッカネグラ コメントが面白いですよ
息の長さ:カップチッリのシモン
ヴェヒターのシモン:1971年《シモン・ボッカネグラ》
ついに実現ですね。それにしても、すごい公演回数。放送中止は残念でした。
>まあ、自信がついてから
って、不測の事態がおこらないことを願います。まあ、ドミンゴは運も強いようですから大丈夫でしょうけど。
新国の可愛いエスカミーリョさんも世界が注目の公演の共演者なんですね。
個人的にも感慨です。
>声楽教師も
地元の音楽大学の非常勤講師なんですね・・
ブラッハマン、舞台でも学校でも同僚ですね。
by euridice (2009-10-27 09:06)
>euridiceさん
>>まあ、自信がついてから
というよりは、来年の2月にメトでのハードディスク上演とか決まっているようですから、戦略でしょうね。
そういえばブラッハマンも世界の歌劇場に自分自身で打って出る...という気持ちもないようで、ベルリン国立歌劇場以外は、バレンボイム関係のようですからね。
by keyaki (2009-10-28 09:43)
>とても苦しそう.....
たしかに。
バスやバリトンが老齢で老齢の役をする場合、
声と視覚的なものが一致しているので、違和感がないと思うのですけど、
年齢を重ねても、声は外見ほどは変わらないといいますから、
老けた外見と若さを感じさせる声のギャップがきついようですね。
リップシンクが悪いようにも感じます・・
単なる技術的な問題で・・別取りをかぶせたわけでもないんでしょうけど・・
by euridice (2009-11-27 10:28)
euridiceさん
リップシンクは、YouTubeにアップすると時々ずれることがあるんです。やりなおせば直るかもしれませんが、まあ..いいかな....
フィエスコが見た目も声も貫禄なさ過ぎ.....
>老けた外見と若さを感じさせる声のギャップがきつい
まあ、オペラ歌手の代表のような方が、オペラのルールを無視してますからね。ヴェルディもびっくり、こういうのはチャレンジとは言えないでしょう。一種の余興というかかくし芸なんで、楽しむしかないってことですね。
by keyaki (2009-11-27 22:26)
はじめまして。ついにメトでも実現しましたね。ドミンゴのバリトンということで興味津々ネットラジオを聴いていたのですが、やはりバリトンというよりテノールといった感じでした。しかし私にはこれはこれでありかなと思えました。なんかこの作品の新たな可能性を知ったような。観客もそう感じたのかカーテンコールでは盛大な拍手を浴びせておりましたね。
レヴァインが本当に登場するか心配でしたが、順調に回復されたようで何よりです。
by 舞台音 (2010-01-19 21:20)
舞台音さん
ようこそ。コメントありがとうございます。
スティッフェリオの指揮をはさんでのシモンなんですね。
すごい体力.....
このあと、チューリヒ→ベルリン(リンデン)→ミラノ・スカラ→ロンドン→マドリード.....先は長いですが....
まあ、こういうことをする...というかできる歌手はドミンゴだけでしょう。
HD上映もありますから、いずれテレビでも放送するんでしょうね。
フィエスコのモリス.....大丈夫だったのかしら?
by keyaki (2010-01-20 16:50)
ドミンゴすごすぎですよね!!
僕もドミンゴ大好きです。放送中止なんて、絶対嫌ですよ。
ドミンゴみたいにバリトンからテノールになりたいです。
by エスカリオル (2010-10-23 21:38)
エスカリオルさん
今度は、タイスのアタナエルを歌うそうです。
もう、どうにもとまらない....みたい....
by keyaki (2010-10-24 01:40)