SSブログ

メトの《ホフマン物語》誤算続きのコケまくり... M・アルバレス、ビリャソンに続きパペまでも! [オペラの話題]

◎キャスト変更の嵐に見舞われたメトの《ホフマン物語》ですが、いよいよ12月3日に初日を迎えます。公演に先立って開催される「レクチャー」のレポートがmadokakipさんのブログに掲載されました。メトのアーティスティック部門のアシスタント・マネージャーから、キャスト変更の経緯の説明があり、パペの降板理由は謎でしたが、ほぼ私の予想通りだったようです。パペにとっては、テッシトゥーラが高すぎるということに突然気づいた......んだそうです。気づくのが遅過ぎですよ。(2009.12.1)

★ジョゼ・ヴァン・ダムからニコラ・カヴァリエ(Nicolaus Cavallier)に代わりました。(2009.11.8追記)

★2010年1月23日からのモンテカルロの《ホフマン物語》はどうなるのか...と気になっていましたが、パペの代わりは、ジョゼ・ヴァン・ダム(José van Dam 1940.4.25-)に決まりました。納得の代役ということでしょう。ひょっとしたら モネガスコのR.ライモンディもあり....かと思いましたが、似たようなもんですね....(2009.9.8追記)


Ruggero Raimondi (Dapertutto), Waltraud Meier (Giulietta)
一度、ケチがつくと.....いやはやことごとく裏目に出るってことの見本のようなメトの《ホフマン物語》....面白いので、今までの経緯をざっと振り返ってみましょうか。

★2007年3月:2007/08シーズン発表で《ホフマン物語》を2008年2月に上演すると発表
キャスト:マルセロ・アルヴァレス、アラン・ヘルド、アレクサンドラ・クルザック、クラッシミラ・ストヤノヴァ、ナンシー・ファボイラ・ヘレイラ、ゾフィー・コッホ他

★2007年5月8日:《ホフマン物語》を《カルメン》に差し替え発表
理由は、M・アルバレスが、《ホフマン物語》をレパートリーからはずすことを決定したためって...決定遅すぎで、皆に迷惑かけることになるんですよ。
《ホフマン物語》に出演予定だったナンシー・ファボイラ・ヘレイラは、ボロディナとダブルキャストでカルメンを、クラッシミラ・ストヤノヴァはマイヤ・コヴァレフスカとダブルでミカエラを歌うことに。他の歌手はクビってことですね。
この時の発表記事:News:Olga Borodina stars in the title role opposite Marcelo Álvarez as Don José, conducted by Emmanuel Villaume
これがケチのつきはじめ.....

★2009年3月:2009/10シーズン発表で、《ホフマン物語》を2009年12月に上演すると発表
ジェームズ・レヴァイン指揮、カスリーン・キム、アンナ・ネトレプコ、エカテリーナ・グバノーヴァ、エリナ・ガランチャ、ロランド・ビリャソン、ルネ・パペ
メトとしては来シーズンの目玉公演のつもりだったと思います....

★2009年6月17日:ビリャソンの代役にヨセフ・カレヤ、パペの代わりにアラン・ヘルド
ビリャソンは、年内の公演はすべてキャンセルというのは周知の事実ですが、ルネ・パペが、悪漢4役をレパートリーにしない云々は初耳です。パペはいつこのことを劇場側に伝えたのでしょうか......レパートリーにするかしないかは歌手自身が決めることですが、一旦オファーを受けておきながら、今頃決めてはダメでしょう....オペラファンの期待を裏切ってはいけません。
ターフェルくらいを連れて来られないのかな...降板した歌手より格上を連れてこなくちゃダメよ。
モンテカルロはまだPapeのままですが、ライモンディがお出ましになるってことはないでしょうね.....
ジョゼ・ヴァン・ダムに決定(2009.9.9)

《Les Contes d'Hoffmann ホフマン物語》の悪漢4役について:
この役は、それぞれ別々の歌手が歌うこともありますし、1人で4役の場合もあります。どちらかというと1人4役のケースが多いと思います。同様にホフマンの恋人たちの女声歌手にもいえることで、これも1人4役をやってしまうこともあります。悪漢4役よりも女声歌手のやる気というかチャレンジ精神にかかっているようなかんじもします。来シーズン、チューリヒでヴィットリオ・グリゴーロ主演で《ホフマン物語》が予定されていますが、エレーナ・モシュクが4役に挑戦するようです。悪漢4役は純粋バリトンのローラン・ナウリ(デュセの旦那)です。

話を元に戻して、悪漢4役ですが、バス歌手が歌うとなると、あの「鏡の歌」が問題なんでしょうね。最後を上げて終わるのですが、オリジナルキーだとなんとSo♯なんです。バリトンでも高音自慢じゃないと難しいです。ちょっとYouTubeで調べてみましたが、バス歌手に分類されるライモンディとレイミーは、全音下げで、最後はFa♯で終わってます。ブリン・ターフェルはバリトンだと思いますが、彼も全音下げの高音はFa♯です。ジョゼ・ファン・ダムは半音下げ。(YouTube調査結果)Les Contes d'Hoffmann 楽譜
*ターフェルはアリア集のCDでは、オリジナルで歌っています。(6.21追記)

YouTubeでオリジナルの"Scintille diamant"を発見。これは、ドミンゴのホフマンで有名なコヴェントガーデンの公演です。4人4役で、ダッペルトゥットは、Siegmund Nimsgernが歌っています。高音のSo♯で終わっています。(6.21追記)

*右上に「鏡の歌」の音声ファイルをアップしました。R.ライモンディのダペルトゥット、2004年ザルツブルグ音楽祭のものです。

さて、ルネ・パペですが、なんとアリア集のCDでこの「鏡の歌」を歌ってるんですが、オリジナルより全音の更に半音下げで歌っちゃってます。バス歌手がそこまでして歌う歌とも思えませんが.....YouTubeにアップされてますので、興味のある方はどうぞ...Scintille diamantで検索するとヒットします。

個人のCDはどんなキーで歌ってもかまいませんが、オペラの公演となると、どうなんでしょう.....全音下げより更に半音下げが認められるのか、観客が納得するか.....高音は訓練で出るようになりますので、半年も練習すれば大丈夫と思っていたのかもしれませんが、結局Fa♯の壁は乗り越えられなかった...ということでしょうか。パペには、ワーグナーもあるし、他にいっぱい歌うものがありますから、なにも無理して歌うことはないでしょう。オファーを受けたのが間違いだったということですね。見通し甘過ぎなのか、自分を過信しすぎていたのか....反省しなくちゃ...ですが、ここは、チャレンジしなくちゃ男がすたるってものでしょ。


ライモンディ演じる悪役リンドルフ、コッペリウス、ダペルトゥット、ミラクル博士の存在感が圧倒的だ....2004年7,8月マチェラータ音楽祭

ルッジェーロ・ライモンディが悪漢4役をレパートリーにしたのは晩年の1995年、53才からです。その後、ウィーン、チューリヒ、ローマ、モンテカルロ、ザルツブルグ等で毎年のように歌っていて、最後が2004年のマチェラータの公演、上の写真をクリックするとダペルトゥットが「Scintille diamant 鏡の歌」を歌っているシーンのビデオクリップにリンクしています。

インタビューでライモンディは、「新しい役」について次のように語っています。
インタビュアー:
前に「自分の中にあって、まだ開発されていない表現の新しい可能性を表出することをためらわない」とおっしゃいました。これが、あなたが映画に魅力を感じる理由のひとつですね。あなたの人生とキャリアは、あなたの創造力を開発する新しい方法へのたゆまざる追求が特徴であるという印象をもっています。これがあなたが新しい役を引き受ける理由ですか。
R.ライモンディ:
現在、二つの新しい役を引き受けています。ホフマン物語とヤーゴです。これは私のエネルギーを引きだす非常によい方法だと感じています。どちらもかなりの難役です。

《ホフマン物語》は1995年(53才)、《オテロ》のヤーゴは1996年(54才)にロールデビューしています。バス歌手の正統的な役は非常に限られていますので、声域的に可能な役であれば、チャレンジする主義ということですね。ライモンディが歌いたくても歌えない夢の役は、マクベスだそうです。

余談:
「鏡の歌」は、最近では歌いはじめの"Scintille diamant"をとって「煌け ダイヤモンド」と言うようですが、「鏡の歌」で検索しましたら、交流ブログのedcさんのところのペーター・ホフマンの記事がヒット。なんでも、ペータ・ホフマンが、オペラ歌手を志して、声楽の先生を初めて訪れた時に、なにか歌ってみて....と言われて歌ったのが「闘牛士の歌」と「鏡の歌」だったそうです。両方ともバリトンの歌だったんですね。「鏡の歌」は、もちろんオリジナルキーでらくらく歌ったんでしょうけど.......素敵だったでしょうね。
nice!(0)  コメント(19)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 19

euridice

>ペーター・ホフマンの記事がヒット
「ホフマン」で検索すると音楽関係では「ホフマン物語」と「ホフマンスタール」関連が山ほどヒットしますね。ペーター・ホフマンの伝記にも「ホフマン物語」が登場しますし・・
>声楽の先生を初めて訪れた時に、なにか歌ってみて....と言われて歌ったのが「闘牛士の歌」と「鏡の歌」
それから「オランダ人のモノローグ」だったとか・・先生は「魔笛」のパパゲーノが御所望だったそうですけど、知らなかったんですって。

オペラに興味を持ってから、暇さえあれば劇場通いをしたそうですが、『ホフマン物語』も見に行ったことが書いてあります。なにしろ「f」の数が一つか二つかの違いだから、興味を持たないはずがないってところでしょうか・・

>レパートリーにしない
歌いたいかどうか、歌えるかどうかもわからずに、出演依頼を受けちゃうものなんでしょうかねぇ・・ 地位が安定するとこういう勝手も通るんでしょうね。
不安定なうちは、こんないい加減なことしてたら、信用失墜で、もう仕事来ないわね。
by euridice (2009-06-21 07:49) 

keyaki

euridiceさん
人気歌手になると、劇場側は、数年契約して、歌手を囲い込むようですね。カバリエなんかもメト側に10年契約と言われたようですが、断ったという話がありますし....
パペも恐らくメトと数年間の契約をしていると思いますが、本人の承諾無しに劇場側が、演目を勝手に決めるということはないでしょうから、今頃、レパートリーにしませんって、メトも甘く見られてますね。水面下では、なんか交換条件でもあるんでしょうけど。
一旦受けたんですから、やってみればいいのに....成功する可能性だってあるでしょう.....
まあ、私がパペに勝手に抱いていたイメージが変わったかな....
フローレスは、実際に舞台で歌って、やっぱり自分にはむいてない...とマントヴァ公爵をレパートリーからはずしてますし、ライモンディも1986年にファルスタッフを歌ってから、一旦レパートリーからはずして、数年後にレパートリーに復活させたり....といろいろなケースがありますし、歌手自身の今後にかかわることですから、レパートリーの選択は慎重でなければならないのは当たり前ですが、今回のパペのケースは、歌いもしないで逃げちゃったってかんじですね。

by keyaki (2009-06-21 09:47) 

彩

「鏡の歌」、ご贔屓ブッフォの録音をネットで拾ったのを愛聴しています。 ^ ^
素人耳ですから多分、ですが、これも全音下げですね。
今まで何の疑問もなくバス・バリトンの役だと思ってたのですが、
オリジナルがそんな高音だったとは知らなかったので、びっくりです。

でも、高い方のバリトンがこの役を歌うというのも・・・聞いたこと、おありですか?
高い方のバリトンのご贔屓さんが、コッペリウスやっているリハーサル映像が
YouTubeに上がってて、びっくり仰天したのですけど・・・。
by (2009-06-21 16:12) 

keyaki

彩さん
>ご贔屓ブッフォの録音
パレルモのですか?
チェックしてみましたが、半音下げで、高音はSoを出してますよ。
ホームページに行って確認してきましたが、自称バリトンなんですね。
ドン・バジリオも歌ってますが、ドン・パスクアーレも表題役とマラテスタ両方歌ってますから、やっぱりバリトンですね。

追記しましたが、ターフェルはアリア集のCDではオリジナルで歌ってます。
★バリトンは、オリジナル又は、半音下げ
★バス・バリトンは、全音さげ
パペのように全音+半音下げは、やりすぎでしょうね。しかもやり直しのできるCDでこんなことをやってるわけですから、舞台ではもっと下げなきゃダメだったりして.....

>高い方のバリトンがこの役を歌う
最近は、バス・バリトンが歌うケースが多いようですが、昔の人ですが、ガブリエル・バキエがオリジナルで歌ってますね。彼はバリトンです。

4役を4人で歌うとしたら、コッペリウスとダペルトゥットがバリトン、ミラクルとリンドルフがバスが妥当のようです。

ロドニー君のコッペリウスですか...見てみたいです。探したけどわかりませんでした。
by keyaki (2009-06-21 21:35) 

Madokakip

こうして経緯を並べて整理していただくと、
2007-8年に予定されていたキャストから、2009-10年シーズンに、
アラン・ヘルド一人生き残っているのがわかったりして、彼の逞しさにびっくりです。
2007-8年は、既存の演出を使う予定だったんですが、
2009-10年は新演出なんで注目度は今度の方が全然大きいですし、ラッキーな人です。

しかし、私も、カレイヤがヴィラゾンの代わりは悪くないと思うのですが、
ヘルドがパペの代わりにフィルするというのは役不足な感じがします。
ターフェルはメトに来て貰えると嬉しいですが、オープニング・ナイトの『トスカ』のスカルピアをキャンセルしてますからね、、、
いや、むしろメトはそれを恩に着せて強引にお願いする手もあったのか、、。
それにしても、こう間際だと、頼まれる側の歌手だって困りますよね。
特にこの4役はそもそも一人で歌うのは難しいということを考えるとなおさらです。
ヘルド以外、みんな引いてしまった、ということかもしれないですね。
いっそ、バリトンとバスに分散して二人の歌手にリプレイスメントをお願いしても良かったのかも、、。
by Madokakip (2009-06-22 00:23) 

euridice

舞台裏はいろいろあって、幕が開くまで大変なんでしょうね・・

>ヘルド
ヘルドという歌手さんは全然知らないので
何とも分かりかねますが、もしかしたら
「役不足」ではなくて
「荷が重い」「力不足」では?
あの役が役不足だなんて・・あり得ないのでは?
パペ氏は自分には役不足だと思って降りたのかも・・ですけど・・^^;;
by euridice (2009-06-22 09:48) 

Madokakip

keyakiさんのお返事の前にすみません、、

euridiceさんのコメントについてなんですが

>もしかしたら
「役不足」ではなくて
「荷が重い」「力不足」では?

”役不足”と私が書いたのは、あの4役の方がが役不足と言う意味ではなく、
ヘルドの方がが役不足、つまり、おっしゃるとおり、”荷が重い”、”力不足”と同義で、
それから集客力不足という意味も込めたつもりでした。
メトでよく登場するバス・バリトンなら、ヘルドなんかより、レリエーとかの方がよっぽどいいと思うのですが、、。

keyakiさんが登録してくださっている私のブログ(Opera!Opera!Opera!)のコメント欄で、この点をもう少し詳しくkeyakiさんとお話させて頂いています。

>パペ氏は自分には役不足だと思って降りたのかも・・

それ、彼ならありそうなのがこわいですよね(笑)
by Madokakip (2009-06-22 11:37) 

彩

>パレルモのですか?
はい、そうです。
半音下げでしたか。まだまだ修業が足りませんね。
低い方のバリトンと高い方のバスは、どうもきちんと区別できてないふしもあるし・・・(汗)。

コッペリウスはこれ(↓)です。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=ArDXr-5Mutc
お名前で検索すると普通に引っかかってくるのですが、何かの間違いだろと思って長らくスルーしてました(笑)。
さすがにこれにはびっくりで、いろいろ検索してみたのですが、ネットで探すにはちょっとネタが古すぎるようで、詳細不明。
唯一1990年だという情報を拾ったのを、拙宅にはそのまま載っけてあります。
この時ばかりは、ドミンゴの公式サイトがリニューアル前だったらな、と思いましたね~(苦笑)。
by (2009-06-22 23:29) 

keyaki

Madokakipさん
>役不足
この言葉は、もう、曲者で、どうも最近は、反対の意味で使われるので、混乱しますね。
役不足の本来の意味は、「本人の力量に対して役目が軽すぎること」なので、パペを例に挙げれば、「パペにはもうバンクォーは役不足なのではないか.....というのが正しい使い方ということですね。

ところで、ビリャソン便乗キャンセルは、メトにとどまらず、パリ・オペラ座まで、同じことがおこったようです。イドメネオにビリャソンとネトレプコが出演するはずだったのにネトレプコが便乗キャンセルしたそうです。やはり発表が同時だったので、ネトレプコのキャンセルの理由はなんなんだ....と話題になってます。DGが、DVDをリリースする予定だったので、DGの差し金に違いない...と怒っている人もいます。

しかし、パペは、レパートリーにしないと公言したのにモンテカルロのことは忘れているのかしら....それともモンテカルロに出演してもバレないと思っているとか....確かに昔ならバレませんが、今はネットの時代ですからなんでもわかっちゃうんですよね。

by keyaki (2009-06-23 02:00) 

keyaki

彩さん
バスとバリトンは、もうごちゃごちゃですね。

YouTube見てきました。楽しそうにリハーサルしてますね。あれはホフマンに魔法の眼鏡をかけるところですね。
1990年という情報はどこからかしら...私が調べた結果、1988年ではないかと思います。ジュリア・ミゲネス・ジョンソンが1人4役に挑戦してます。情報源は↓
http://search.laopera.com/production/index.asp?searchresult=yes&type=Singer&personid=59&productionid=127
彩さんったら、いつのまにか、ロドニー君の本格的な公演記録を作ってるんですね...すごい!
by keyaki (2009-06-23 02:01) 

Madokakip

ひゃー、びっくりです!
今まで”役不足”の意味、全く逆に使ってました!
さっきNHKのサイトに行ったら、70%の人が間違った使い方をしている、と書いてあり、
あらら、私もその一人だった、、とがっくりです。
でも!一生知らないよりはよかった!
keyakiさん、euridiceさん、ありがとうございます。

そして、ネトレプコの件にもびっくり、、、いや、やっぱり、という気持ちも半分でしょうか。
この二人をペアで舞台に立たせるのは本当にもう止めた方がいいと思います。
by Madokakip (2009-06-23 09:36) 

keyaki

Madokakipさん
この”役不足”が、力不足で荷が重い...という意味で使っている人が50%を超えたというのは知っていましたが、ついに70%ですか。
しかし、このことを知ってしまうと、自分で使うときは悩みますよ。
どちらの意味にとられるのかわかりませんから。
そこで私は、”役不足(本来の意味)”とか”役不足(辞書の意味)”とか注釈付きで使うようにしています。

今は、情報が世界中にあっというまに発信されますから、歌手さんたちもちゃんと情報開示しないと正しくない情報が一人歩きすることもありますよね。ネトレプコはいつものことですが妊娠....なんて言ってる人がいますが、だったら隠すようなことではないでしょう。しかし、他の女声歌手さんたちは、いつのまにか子供を産んで、いつのまにか大きくなってる...ってかんじですけど、ネトレプコはいちいち煩いですね。しかも全部宣伝に利用してますから。
この公演はカサロヴァがイダマンテなんですね。アルバーチェのワークマンがイドメネオに昇格して、(ワークマンの方がビリャソンより適役ですよね) タマちゃんことタマル・イヴェリがネトレプコの代わりにエレットラだそうです。演出がリュック・ボンディってことは普通じゃない演出ってことかな....


by keyaki (2009-06-23 14:17) 

彩

わー、わざわざお調べ下さいましてありがとうございます。
LA Operaにもちゃんとデータベースあったんですね(汗)。探し出せませんでした。
見つかってたらこちらを信用したはずなので、それで正しいと思います。
ミゲネス・ジョンソンって、あのカルメンさんですね~。
ちょっと長くなりそうなので、続きは拙宅の方にて。
by (2009-06-24 22:10) 

kametaro07

モンテカルロの情報ありがとうございます。
私もライモンディだったらいいのに・・・と思っていたのですが、モネガスコでらっしゃるとは存じませんでした。
ジョゼ・ヴァン・ダム・・・こちらも大ベテランでらっしゃいますが、無知ネコ全く存じません^^;
ホフマン役のシコフはちょっと興味があるのでパーペが出演しなくても行ってみようかな?ライモンディが出演するなら絶対行こう!と考えてましたが、微妙・・・・。
まだ先のことなのでゆっくり考えることにします。
でも行きたいと思っても、小さな劇場なのでチケット確保が無理かもしれません。
by kametaro07 (2009-09-11 13:29) 

keyaki

kametaro07さん
ちょうどその頃、ヨーロッパにご滞在なんですね。
それにしてもパペはメトとモンテカルロと両方キャンセルで数ヶ月あいちゃいますね。
人気歌手でしかも一番働き盛りで、これはめずらしいケースですよ。
やはりゲオルギューが、同じような状態ですが、女性だとお目出度?という可能性もありますが....でも最近は、男性が出産育児休暇をとるご時世ですけど、まさかね。だったら、レパートリーにするのやめたから...とは言わないでしょうから。
ターフェルは育児休暇でキャンセルしたことがあるんですよ。

>ジョゼ・ヴァン・ダム
悪漢4役はお得意の役ですけど、そろそろ引退も視野に入れてきてるんでしょうね。だから、スケジュールが空いていたのかも....

>ホフマン役のシコフ
こちらもお得意のレパートリーですよね。この記事の写真(マイヤーと一緒)
の《ホフマン物語》もシコフがホフマンだったんですよ。シコフも60歳ですからテノールとしては息の長い歌手ですね。

>モネガスコ
そうなんですよ。モナコに住んでいても、モナコ国民にはなかなかなれないそうです。ライモンディは、ずいぶん貢献してますからね。
パヴァロッティは、税金対策で、モナコに住んでいるように見せかけたかで、イタリアから税金払えっていわれたりしたこともあったようです。
by keyaki (2009-09-11 16:57) 

助六

いいこともあるでよ。

メトで今年12月3日から来年1月2日まで上演される「ホフマン」、ビリャソンの代役はカレイヤになったわけですけど、カレイヤは、バイエルン国立オペラがパリのシャンゼリゼ劇場に12月15日に来演して演奏会形式でやってくれる「ボエーム」に出演が予定されてたんですよね。

パリのカレイヤの代役は、グリゴーロだそうな。

ミュンヘンは、その後本拠地で「ボエーム」を12月19-30日、舞台上演しますが、こちらのロドルフォはマッシモ・ジョルダーノだって。

ロドルフォだったら、カレイヤやジョルダーノよりグリゴーロの方が魅力ありますわな。

何やら「風が吹けば桶屋が儲かる」のノリで得した気分(笑)。

http://www.theatrechampselysees.fr/saison-detail.php?t=2&s=27
by 助六 (2009-09-15 07:55) 

keyaki

助六さん
ほんとだ!
グリゴーロはフェニーチェのあとは、ボエーム、コルサロと続き、ずっとチューリヒで.....

★チューリヒ《 Il Corsaro》11月22,24,26,28日/12月1,3,6,29日/1月1日

運良く15日はパリに行ける状態ですね.....というかこんなに運良く開いているはずがないので、これは最初から仕組まれていた可能性有りですね。チューリヒは、5月のシーズン発表の時は、初日しか決めてなくて、日程は7月に発表でしたから。
これは、ペレイラ、ドラディとテニスをしながら、もしかしたらグリゴーロも一緒にプレイしていて、決まったのかもしれませんよ。
そういえば、パリで、Nicola Pietrangeli(イタリアのテニス選手)と会った...とかの写真が7月にグリゴーロのホームページに掲載されてますから、シャンゼリゼ劇場の契約に行った時に会ったんでしょうね。

Anja Harterosがミミなんですね。しかも演奏会形式だったら、皆さん出ずっぱりじゃないですか.....これはチケット争奪戦になるかも....(笑

ミュンヘンには、グルベローヴァのルクレツィア・ボルジアに代役で一日だけ出演していますが、2012年にボエームで登場予定になってます。

情報ありがとうございます。



by keyaki (2009-09-15 08:42) 

kametaro07

モンテカルロの「ホフマン物語」なんとなくキャストを確認したら、ジョゼ・ヴァン・ダムからニコラ・カヴァリエ(Nicolaus Cavallier)に代わってました。
休みがいつ取れるかまだわからないのですが、モンテカルロまで行くのも大変ですし、行く気も失せました。
もとはと言えばパーペから始まった話ですが、オペラハウス側も大変ですね。

by kametaro07 (2009-11-08 15:17) 

keyaki

kametaroさん
ほんとですね。
José van Damもお年ですから、4役はきついのかも....

by keyaki (2009-11-08 21:08) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。