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新国《ムツェンスク郡のマクベス夫人》2009.5.7 [オペラ生舞台鑑賞記録]

★カテリーナ(=マクベス夫人)の妊娠について本文中に追記しました。(2009.5.9)

 舅殺しに夫殺し、バレてシベリア送り...暗くて気が滅入る........天気も悪いし、なんか気が重いなぁ........でもチケット買ってあるし....なんていやいや見に行きましたが、これがすーごく面白かった。気が滅入るどころか、興奮して疲れました。一見の価値有りです。

 ワイドショーも吃驚の衝撃的内容なんですが、それぞれの立場で、言っていることはけっこう当たり前というか、本音を言っているし、使用人たちが、いかにもなおべんちゃらを言ったりするのも面白い。社会主義をおちょくっているというかブラックユーモア満載だし、シェイクスピアのマクベスをパロってるし、それにソリストも合唱団も音楽にピッタリあわせた動きで、視覚的にも面白いし、金管(バンダ)の威勢のいいメロディーが2階席(ちょうど私の席の上)から降ってくるし.......音楽も刺激的だったり、美しく物悲しかったりで、変化に富んでいてたいくつさせませんでした。

 全く知らないで見に行くのもなんなんで、このオペラの映画版を見ましたが、3時間近くあるものを1時間半にカットしていて、カテリーナとセルゲイのセックスシーンがメインになってますので、こういう場面は舞台ではどうやるのかな....という興味はわきましたけど、どうしてこれがマクベス夫人なんだろう....と思いました。ロストロポーヴィチの音源で、カテリーナはガリーナ・ヴィシネフスカヤ、セルゲイは、ニコライ・ゲッダが歌っていますが、全部俳優による演技で、ほとんどポルノ映画です。ロストロポーヴィチがよく承諾したと思います。というのは、ルッジェーロ・ライモンディ主演の1989年製作アンジェイ・ズラウスキーAndrzej Zulawski 監督、映画版《ボリス・ゴドノフ》は、封切り直前に原作歪曲という理由でロストロポーヴィッチがカットを要求し訴訟事件になりました。カットを要求したシーンは、夫人のガリーナ・ヴィシィシネフスカヤが歌っているシーンで、かなりどぎついポルノっぽい場面。もちろん、夫人は声だけなのに、なんか冗談みたいな訴訟ですよね。本当の理由は他にあった...と言われていますけど。

 横道にそれましたが、リチャード・ジョーンズ演出の《ムツェンスク郡のマクベス夫人》は、2004年に、ロンドンのロイヤルオペラハウスで初演されたもので、時代をテレビとか冷蔵庫のある社会主義の時代に移しています。暗い題材なのに面白かったのは、この時代設定によるのかもしれません.....舅の亡霊がテレビに写ったり....セルゲイは、プロレスの中継放送ばかり見てるし。特に愉快だったのが3幕。ジノーヴィーの死体を見つける場面、警察署の場面、結婚式の場面、警察官がやってくる場面の音楽は、実に軽快でユーモアたっぷりで、それに合わせた合唱団の機械的な動きや、酔っぱらい農夫の高橋淳さんの歌と演技も愉快でした。4幕のシベリア送りの場面で、暗い内容のオペラだったんだと気づきました。ソリストの皆さんも、いつもながら合唱も素晴らしかったです。

 疑問が一つ。シベリア送りの場面では、カテリーナのお腹が妊娠しているようにみえましたが、あれは歌手さんの個人的問題か、それとも妊娠しているという演出だったのか......私は、そういう演出だったのかな、と思ったんですけど。理由は、わざわざお腹が目立つような切り替えのあるデザインのワンピースを着ていたし、5年も子供ができなかったのは、夫のせいだったということにもなるし......(1階4列で鑑賞)

★カテリーナは妊娠していた。
上の疑問ですが、原作では妊娠していたというコメントを交流ブログで読みましたので、レスコフの原作を読んでみました。運良く図書館にありましたので、急いで借りてきました。
原作では、オペラにはない第三の殺人、共同相続人の甥っ子の少年を殺すところをひょんなことから目撃されて、セルゲイ共々逮捕されますが、その時点でカテリーナはセルゲイの子を妊娠しています。そして監獄で子供を産んで、その子は、夫ジノーヴィーの嫡子として、ボリス家の正当な唯一の相続人と認められ、ボリスの従兄弟の老婆に預けられます。カテリーナは、その後シベリア送りになります。
従って、あの場面でお腹が大きいということはないのですが、演出家が、カテリーナが妊娠したということを観客にアピールしたかったんだと思います。私は、演出家の意図通りに、カテリーナが妊娠していたんだ....と思いましたが、連れの知人は、「えぇ〜歌手が太っていただけじゃないの....」という反応でした。
オペラは三時間近くありますが、原作は短編ですぐに読めます。この短い原作が、あんなに面白いオペラになるんですね......ちなみに原作には、あの愉快な警察とか結婚式とか、酔っぱらいは出てきません。原作では、裕福だけど、子供にも恵まれず、死にそうに退屈な若妻(24才)が、若いハンサムな手代にたぶらかされて、積極的に自ら転落していく悲劇、セルゲイしか眼中にないものすごい情念を描いているという印象です。(2009.5.9追記)


Shostakovich:LADY MACBETH OF MTSENSK
【作曲】ドミトリー・ショスタコーヴィチ
【台本】アレクサンデル・プレイス

【指 揮】ミハイル・シンケヴィチ

【演 出】リチャード・ジョーンズ
【美 術】ジョン・マクファーレン 
【衣 裳】ニッキー・ギリブランド 
【照 明】ミミ・ジョーダン・シェリン

【芸術監督】若杉 弘

キャスト
【ボリス】ワレリー・アレクセイエフ
【ジノーヴィー】内山 信吾
【カテリーナ】ステファニー・フリーデ
【セルゲイ】ヴィクトール・ルトシュク
【アクシーニャ】出来田 三智子
【ボロ服の男】高橋 淳
【イズマイロフ家の番頭】山下 浩司
【イズマイロフ家の屋敷番】今尾 滋
【イズマイロフ家の第1の使用人】児玉 和弘  
【イズマイロフ家の第2の使用人】大槻 孝志
【イズマイロフ家の第3の使用人】青地 英幸
【水車屋の使用人】渥美 史生
【御者】大槻 孝志
【司祭】妻屋 秀和
【警察署長】初鹿野 剛
【警官】大久保 光哉
【教師】大野 光彦
【酔っ払った客】二階谷 洋介
【軍曹】小林 由樹
【哨兵】山下 浩司
【ソニェートカ】森山 京子
【年老いた囚人】ワレリー・アレクセイエフ
【女囚人】黒澤 明子
【ボリスの亡霊】ワレリー・アレクセイエフ
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

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舅が死んだ!やったー!

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テレビばっかり見てないで....ねぇ...

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結婚式に招待されてないけど、これで行けるぞ!

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結婚式のお祝い:機械的な動きが北朝鮮

新国HP掲載の主要キャストのプロフィールを転載
【指 揮】ミハイル・シンケヴィチ  Conductor : Mikhail Sinkevich
1969年モスクワ生まれ。サンクトペテルブルグ音楽院の合唱指揮、オペラ・シンフォニー指揮科を卒業後、ベラルーシにてオペラ・バレエ指揮者として活動を始める。2000年よりヴァレリー・ゲルギエフによってマリインスキー劇場に招かれ、「スペードの女王」「サトコ」「イーゴリ公」「ルスランとリュドミラ」「皇帝に捧げた命(イヴァン・スサニン)」「ムツェンスクのマクベス夫人」などのロシア・オペラから、「フィガロの結婚」「ランメンモールのルチア」「仮面舞踏会」マクベス」ドン・カルロ」「蝶々夫人」「トゥーランドト」「ラインの黄金」「ワルキューレ」「さまよえるオランダ人」「サロメ」など数多くのオペラを指揮する。マリインスキー劇場の海外ツアーにも数多く参加し、2002年にはバレエ「ラ・バヤデール」、03年は「マクベス」でメトロポリタン歌劇場にデビュー。また、01年はゲルギエフの音楽アシスタントとしてウィーン・フィルとマリインスキー劇場合唱団とともに「ムツェンスク郡のマクベス夫人」でザルツブルク音楽祭に、マリインスキー劇場のプロダクション「サロメ」の指揮でメルボルン音楽祭に、03年、04年にはバレエ指揮で、英国ロイヤルバレエにデビューしている。コンサート指揮者としても活躍しており、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、シェーンベルク、フォーレなど、幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【演 出】リチャード・ジョーンズ Production : Richard Jones
イギリス生まれ。演出家としてイギリスを中心に世界中で活躍。オペラの演出作品としては、バロック・オペラから近代・現代作品まで幅広く、過去に演出した作品として、ニーベルングの指環、さまよえるオランダ人、ジュリアス・シーザー、仮面舞踏会、ラ・ボエーム、ジャンニ・スキッキ、ヘンゼルとグレーテル、スペードの女王、利口な女狐の物語、ヴォツェック、ルル、子供と呪文、ペレアスとメリザンド等があり、今までに演出した劇場は、英国ロイヤルオペラハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ブレゲンツ音楽祭、バイエルン州立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、等である。
近年の活躍は目覚しく、2004年に英国ロイヤルオペラハウスで初演された「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、2003年にイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演された「トロヤの人々」は、イギリスで最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞(Lawrence Olivier Awards)において最優秀オペラ賞(Best New Opera Production)を2年連続受賞。また、2005年にはウェールズ・ナショナル・オペラで公演された「スペードの女王」がイギリスの Theatrical Management Association(TMA)において、俳優組合が選ぶ青少年の為の最優秀番組賞(The Equity Award for Best Show for Children and Young People)を獲得している。


ボリス・チモフェーヴォッチ・イズマイロフ:ワレリー・アレクセイエフ
Boris Timofeyevich Ismailov : Valery Alexejev

ロシアのノヴォシビルスク生まれ。同市で勉強した後、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場のメンバーとなり、数多くの作品に出演する。ミラノ・スカラ座をはじめ、フィレンツェ、トリノ、ローマ、ヴェローナ、ベルリン、ミュンヘン、ドレスデン、ロンドン、ウィーン、チューリヒ、マドリッド、などヨーロッパ各地の歌劇場のほか、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ、ヒューストンなどアメリカでも歌っている。『炎の天使』『ホヴァンシチナ』『ボリス・ゴドゥノフ』『スペードの女王』『イーゴリ公』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』といった定評のあるロシアもののほか、最近では『オテロ』『マクベス』『アイーダ』『イル・トロヴァトーレ』などヴェルディ作品も得意とする。新国立劇場初登場。

ジノーヴィー・ボリゾヴィッチ・イズマイロフ:内山信吾
Zinovy Borisovich Ismailov : Uchiyama Shingo

2003年『ホフマン物語』ナタナエル、04年『椿姫』ガストン子爵、05年『マクベス』マルコム、07年『蝶々夫人』ゴロー等、新国立劇場登場には多数出演している。
武蔵野音楽大学卒業。同大学院修了。ドイツ・ブラウンシュヴァイク州立劇場と契約を結び数多くのオペラに出演。帰国後、精力的に活躍している。イタリアオペラ、ドイツオペラ、フランスオペラ、日本オペラと幅広いレパートリーをもち、今後が注目されているテノールである。


カテリーナ・リヴォーヴナ・イズマイロヴァ:ステファニー・フリーデ
Katerina Lvovna Ismailova : Stephanie Friede

2007年『西部の娘』ミニーに続いて新国立劇場2回目の登場となる。 ニューヨーク生まれ。ジュリアード音楽院で学ぶ。1993年に『ラ・ボエーム』ミミでウィーン国立歌劇場にデビュー。続いて、『蝶々夫人』タイトルロールでベルリン州立歌劇場にデビューを飾る。その後もパリのバスチーユ・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、ローマ歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭、チューリヒ歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、など各地で活躍。『エレクトラ』クリソテミス、『ファウスト』マルガレーテ、『サロメ』タイトルロール、『ワルキューレ』ジークリンデ、『ジークフリート』ブリュンヒルデ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナなどのレパートリーを誇る。

セルゲイ:ヴィクトール・ルトシュク
Sergey : Viktor Lutsiuk

ウクライナ生まれ。チャルコフのコチャレフスキ音楽院で学ぶ。1996年よりサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場のアンサンブル・メンバー。『スペードの女王』ゲルマン、『マゼッパ』『ボリス・ゴドゥノフ』『エフゲニ・オネーギン』などの代表的なロシアもののほか、ローエングリン、パルジファル、ジークムントなどワーグナー作品、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『アイーダ』ラダメス、『ドン・カルロ』タイトルロール、『ランメルモールのルチア』エドガルド、『トゥーランドット』カラフといったイタリアオペラもレパートリーとしている。99年にミラノ・スカラ座でロストロポーヴィチの指揮で『マゼッパ』アンドレイに出演したほか、英国ロイヤルオペラ、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場など各地で活躍。『ムツェンスクのマクベス夫人』セルゲイでザルツブルク音楽祭に出演している。新国立劇場初登場。


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コメント 10

euridice

行ってよかった、おもしろかったですね^^+
写真-1、カテリーナが万歳している場面は、内心万歳、
外面、舅が死んで
ワタシタチ、コレカライッタイドウシタラヨイノデショウ〜〜〜オヨヨ;;;
で裏腹具合がケッサクなシーンは数カ所ありましたが、そののひとつでしたね。

写真-2、セルゲイは心底プロレス好きなんですね・・
カテリーナとの最初の関わりがプロレスごっこだったのは、
そういうことだったのね・・と納得しました。

写真-3、警察は本心丸出しなのがケッサクでしたね。
でも、教養?が邪魔して
理由なしでは結婚パーティに押し掛けられないところが
可愛いというか・・
今ごろになって気絶しちゃう酔っぱらいも巧い!!!

写真-3、こんな結婚パーティを思いつく演出家、スゴイですね〜〜

トップの写真、これこれ、これで「マクベス夫人」に納得でした。


by euridice (2009-05-08 14:10) 

keyaki

euridiceさん
ケッサクな歌詞がいっぱいありますから、こういう演出が、効果的ですよね。
舅の亡霊もテレビに写るのもケッサクだし、結婚式にも出てきてはしごを登ったり、テーブルクロスにもぐって、ぱっと消えたり....
ちなみに原作では、猫になって出てくるんですよ。化け猫ではなくて普通の猫.....猫いらずで殺したからかな...(笑

マクベス夫人というからには、やっぱり血みどろでなくては...ですよね。
by keyaki (2009-05-10 03:25) 

いちき りんこ

迷ったのですが、チケットを取らなかったんです。
行けばよかった↓
と、日記を読んで後悔しました。
映画版があったんですね。
今度ツタヤで借りてみてみて少しでも雰囲気を味わいます。
by いちき りんこ (2009-05-12 01:51) 

keyaki

いちき りんこさん
内容が内容ですから、そういう興味と、一度は見ておこうかな...ということで、それほど積極的に見たかったわけではないのですが、演出が面白かったです。
映画版のセルゲイ役の俳優は、ホロストフスキーが髪の毛が白くなる前に雰囲気が似てるな...と思いました。
by keyaki (2009-05-12 02:16) 

しま

映画版のセルゲイは、ゲッダニコライが歌っているのですかっ(*゚Д゚)!!
知りませんでした。
歌だけというのが残念ですが、役的にぴったりだと思います。これはさっそくチェックしなくては・・・。

音楽もとっても気に入りましたので、CDなどを聴きながら念入りにおさらいをしたいです♪
by しま (2009-05-12 22:13) 

keyaki

しまさん
>映画版のセルゲイは、ゲッダニコライが歌っているのですかっ(*゚Д゚)!!
多分、CDで予習の方は、これを選んでいる方が多いでしょうね。
リセウのDVDは、年老いた囚人にネステレンコがカメオ出演してました。
by keyaki (2009-05-14 10:18) 

Pilgrim

 こんにちは、「オペラの夜」です。
 カテリーナが妊娠していたと云う演出、ご指摘で初めて気付きました。
テレビが白黒からカラーになっていた件も、他所様のブログで知りましたし、
結構ポケッとオペラ観てるんだなぁ、と反省しました。
by Pilgrim (2009-05-17 11:44) 

keyaki

Pilgrimさん
TBありがとうございます。
このオペラ、最初は受け入れられていたのがなぜ....と思ってましたが、なるほどです。Pilgrimさんの解説、とても分かりやすかったです。
今回のような演出だと、全公演見に行かなくては見落としがあるでしょうね。
でも、それなりに楽しめました。
by keyaki (2009-05-18 15:38) 

佐藤裕子

映画版の主役映像もガリーナ・ヴィシネフスカヤです。蛇足ですが、
by 佐藤裕子 (2009-06-10 03:20) 

keyaki

佐藤裕子さん
コメントありがとうございます。
そうなんです....記事にも書いてありますが、音源はガリーナ・ヴィシネフスカヤがカテリーナを歌っているのを使っているんです。
それで、まあ、けっこうポルノっぽいシーンばかりなので、ボリス・ゴドノフの映画の訴訟のことを思い出したということなんです。
同じポルノっぽいシーンでも、マクベス夫人の方は、美人の女優さんで、ボリス・ゴドノフは、肥満体の女優さんだったので、それが気に入らなかったのかしら....(笑
by keyaki (2009-06-10 15:02) 

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