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R.ライモンディ 来シーズン2009/2010 のスケジュール 更に追加 リエージュとベルリン [RR関連]

★ビリャソン、やっぱり全公演降板。LA.opera《愛の妙薬》のネモリーノは、数日前にフィリアノーティとのダブルキャストに変更されていましたが、全公演フィリアノーティになりました。ビリャソンは、他の劇場についても全公演降板したようで、それぞれ対応に追われているようです。さすがドミンゴ総裁、動きが早かった!(2009.4,30)
★ケルン・オペラ来シーズン発表!RR《アルジェのイタリア女》に出演確定(4.30記事に追記)


ヤニス・ココス
 各劇場の来シーズンの演目とキャストが次々発表されています。特にご贔屓の歌手がいる方たちは、ワクワク、ドキドキ、実際に追っかけファンをやってる人は、旅行の計画を立てたり、これも楽しみの一つでしょうね。
 R.ライモンディの来シーズンのスケジュールは、すでに、La.オペラの《愛の妙薬》、ウィーン国立歌劇場《トスカ》の日程が発表されましたが、ワロン王立オペラ劇場 Opéra Royal de Wallonie(リエージュ)とベルリン・ドイツ・オペラにも出演が決まりました。

 リエージュは、元ボローニャ歌劇場のインテンダントだったステファノ・マッツォニス氏が現インテンダントなので、その繋がりでしょうね。2007年にも就任ご祝儀出演してますから。開幕公演はホセ・クーラの《サムソンとデリラ》、これは、ボローニャの今シーズンのものです。ライモンディは、新演出の《ファルスタッフ》と《ボリス・ゴドノフ》に出演します。両方とも新演出だなんて、さすがライモンディ.......嬉しいですね。
 ライモンディが、ボリスを歌うのは、1996年以来ですから、14年ぶりだと思います。もう歌わない....みたいなことを言ってましたけど.....演出舞台衣装はヤニス・ココスYannis Kokkos。すでに、ボローニャとニースでも彼の演出でボリスを歌っていますので、旧知の仲ですから大丈夫でしょうけど、ライモンディに合った演出、衣装をお願いしたいです。

ステファノ・ポーダ
 《ファルスタッフ》は、ステファノ・ポーダ Stefano PODA、かなり凝った舞台衣装を制作するタイプみたいです。
 来シーズンは、オペラ劇場の改築が始まるということで、会場はいろいろ別のところになるようです。リエージュはベルギーですが、オランダに近いので、オランダから観劇ツアーのバスが出るそうです。

 ベルリン・ドイツ・オペラでは、今シーズンと同じ《トスカ》に出演。グレギーナとトドロヴィッチとの共演です。ベルリン・ドイツ・オペラには、ヴィットリオ・グリゴーロも《椿姫》に出演することになってます。新演出のホセ・クーラの《オテロ》もありますし、ざーっと眺めたところ、知名度の高い歌手を揃えているようです。クーラ、グリゴーロの他に、ガランチャ、ハロステル、 シウリナ、アントナッチ、カサロヴァ、ダムラウ、モシュク、インヴァ・ムーラ、リチートラ、シコフ、アラーニャ、スコウス......
 2009年8月1日から、ドナルド・ラニクルズ(Donald Runnicles,1954.11.16 )が新芸術監督に就任するそうですから、そういうことも関係して、良い歌手を集めたのかもしれません。

※ワロン王立劇場の改修は、2007年に決まっていたようです。『ワロン王立劇場は、1820年に建てられたが、20万ユーロ(約3億円)の予算で、ボローニャ歌劇場とほぼ同規模の収容数、1100席の劇場に改修する予定である。ワロン歌劇場は、北ヨーロッパの最も重要なオペラ劇場の一つであり、ベルギーにとって、オランダ、ドイツそしてフランスとの文化的中継地でもある。.... 』現在は1033席

ルッジェーロ・ライモンディの来シーズンのスケジュール(2009.4.26現在):
★2009年9月12,15,20,22,25,27,30日:LA.opera《愛の妙薬》マチャイゼ、ビリャソン/フィリアノーティ
★2009年10月15,18,25,31/11月6日:ケルン、ポネル演出《アルジェのイタリア女》ボニタブス、クーパー
★2009年11月17,20,22,25/12月1日リエージュ・ワロン王立劇場《ファルスタッフ》
★2010年2月14 ,17日ウィーン国立歌劇場《トスカ》マルティナ・セラフィン、ホセ・クーラ
★2010年5月21,24日ベルリン・ドイツ・オペラ《トスカ》マリア・グレギーナ、ゾラン・トドロヴィッチ
★2010年6月15,17,20,23,26日リエージュ・ワロン王立劇場《ボリス・ゴドノフ》
発表されていませんが、ケルンで《アルジェのイタリア女》の噂もあります。

★リエージュ・ワロン王立劇場の常連さんのブログ発見!オランダ在住のレイネさんの"Music for a while"

関連記事:
ウィーン国立歌劇場2009/2010シーズン発表
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リエージュのワロニー歌劇場?!?
ワロニー王立劇場《トスカ》07'11.20〜12.1
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サンフランシスコ人

「...良い歌手を集めたのかもしれません。」

ドナルド・ラニクルズの大ファンのオペラ歌手がいるのでしょうか。

by サンフランシスコ人 (2009-04-27 03:33) 

keyaki

サンフランシスコ人さん
どうなんでしょう。わかりません。
こういう人事の入れ替えのときは、往々にして、力を入れて知名度の高い歌手を集めてくることもあるので、そうかな....というだけの話しです。または、ギャラは高くても集客力のある人気歌手をという運営側の方針なのかも.....特にすぐ近くのもう一つの歌劇場が、冴えないので、なんでだろう....とちょっと気になっただけです。
by keyaki (2009-04-27 12:52) 

助六

ビリャソンはメトの「愛の妙薬」に3月31日-4月18日、ゲオルギュー他と共演で出演を予定されていましたが、6回の出演を結局すべてキャンセルしたそうです。喉頭炎を利用に最初の2回をまずキャンセルし、結局4月初めに残る4回の公演もキャンセルしたそう。

4月29日に、彼のマネージメントが、09年末までの全出演キャンセルを発表しました。声帯にのう胞が見つかり、外科手術を受けるんだそうです。ドゥセと同じですね。担当医は、手術後完全回復が可能で、今年末舞台復帰予定と発表してるんだそうですが。

仏フィガロ紙の批評家氏は、キャリア急ぎ過ぎ、メディアに騒がれ過ぎ、不適当な役歌い過ぎといった事情を原因として挙げてますが、どうなんでしょうね。
私は彼が特にとんでもない役を歌ったという印象はないんですが。彼レヴェルのリリックな声がドン・カルロやホフマンを歌うのは別に珍しいことではないですしね。
まあ2度手術受けて完全復帰したドゥセの例もあることですから、様子を見ることにしましょうかね。

同じ批評家氏は、精神的原因の可能性も示唆してます。ネトレプコとの関係、結局ビリャソンは妻子を、ネトレプコは子供の父親との結婚を選択するという結末に精神的に疲労したのではということ。

小生が接したビリャソンというと、バスティーユで聴いた04年4月のアルフレードや05年10月のロドルフォは「フツーに良かった」以上の印象はありませんでしたけど、07年2月15日に聴いたバスティーユのホフマンには大変感心しました。

輝かしい美声、役への誠実な全力投球、それでいて歌の端正なフォルムが崩れない様式感に強い印象と感動を与えられました。

彼の不安定癖はこの頃すでに始まっていて、バスティーユの「ホフマン」も1月25日の初日と28日2日目はキャンセル、30日の3回目の公演から復帰しました。私が聴いた2月15日は最終日でしたが、常連情報では前半の公演はイマイチで、最終日は最高の出来だったと聞きます。

07年後半のキャリア中断後最初に聴いたのは、今年1月16日のシャンゼリゼ劇場のターフェルとのオケ伴ジョイント・リサイタルでしたが、前半はくすんだ篭り声に「やっぱり…」と思ったものの、後半はかつてのような輝かしく抜ける声を聞かせてくれ、一安心したものでした。

その後今年1月末-2月初めのメトでのネトレプコとの共演になる「ルチア」は、4回中初回公演の最中に声が出なくなった後、後半2回をキャンセルしたそうですね。

そして今年2-3月、バスティーユのウェルテルなんですが、2月28日の初日は「医師の助言で」例によってキャンセル。練習にはすべて出席し、ゲネプロはヨレヨレで歌ったということでしたが。
私が聴いたのは2日目の3月3日でしたが、1月のリサイタル後半で戻ってきた声はどこへやら、第一声からまるで輝きのないくすんだような音色で篭り声、旋律的造形もままならぬ体でした。
「ホフマン」のときみたいに、段々持ち直す可能性もあるかもとも思いましたが、結局その後予定された公演はすべて歌ったものの、常連情報では最後まで冴えなかったようです。小生も敢えてもう一度足を運ぶ気にはなりませんでした。

ドゥセのように単なる過渡的事故で、手術後の復活があることを願いたいもんです。





by 助六 (2009-05-02 09:28) 

keyaki

助六さん
>声帯にのう胞が見つかり、外科手術を受けるんだそうです。
のう胞って、ポリープのことですか?
きっとネトレプコの赤ん坊の頭の大きさくらいののう胞だろう...なんて嫌みを言っている人もいましたが、急なことではなく、少なくとも1年前くらいから、調子が悪いことが多かったようですから、そのくらいの大きさにはなっていたのかも......
昨年のロンドンのドン・カルロでも、実演では緩和されるんでしょうけど、ネット放送では、どうしちゃったの!という部類の歌でした。
オペラ歌手って、専門医がケアしてるんじゃないですか?
彼は、前にも半年か1年くらい休んでの復帰でしたが、あれは何だったんでしょう......

>不適当な役歌い過ぎ
これは、どの歌手にもお題目みたいに言う人がいますけど、適切とか不適切とかではなくて、単なる歌い過ぎでしょう。たくさん歌えば、ダメなときもたくさんになるわけですから。オペラ歌手は、他の人ではできないようなことを無理してやってるわけですから、スポーツ選手と同じで、調整する期間が必要なのに、それも惜しんで、舞台に立ってるわけですから、その分、つけがまわってきただけだとおもいます。

>ネトレプコ
とそういう関係にあったとは信じられませんが、ビリャソンが一方的にネトレプコのことを好きで、彼女の奔放さに翻弄された....よくある話ですけど.....というのなら分かります。彼女自身が恋人って公表していたのは、イタリア人バス・バリ氏(彼は、ネトレプコから解放されて元気に歌っているようです)で、ビリャソンは共演者だっただけですから。ネトレプコって、見ているだけで疲れるタイプなので、ビリャソンだけでなく共演者みんな疲れるんじゃないですか。ということは、ビリャソンも、疲れた....ってことでしょうね。

手術が成功しても、年齢的にも一番良かった時は、戻ってこないでしょうけど.....2,3時間の公演が持続できるようなにれば、皆さん拍手喝采で迎えてくれるでしょう。でも、復帰したらネトレプコとは共演しない方がいいんじゃないかな。ビリャソンにとって、ネトレプコは、疫病神みたいですから。(笑
by keyaki (2009-05-02 11:51) 

助六

>のう胞って、ポリープのことですか?

ドゥセもビリャソンも、仏報道では「kyste」となってまして、字義通りに取れば「ポリープ」ではなく、「のう胞」になりますね。

「声帯ポリープ」と「声帯のう胞」は、似ているけれど、医学的には区別された疾患ですね。

>単なる歌い過ぎでしょう。

でしょうね。

>とそういう関係にあったとは信じられませんが

小生も、初めて聞く話なので「!?」と思いました。

件の批評家さん、本業は独文の大学教師で、批評家としても音楽ジャーナリストとしても書くものは仏では一番マトモな部類の人なので、keyakiさん何かご存知かなと思って、話題にしてみました。

by 助六 (2009-05-03 09:24) 

keyaki

助六さん

どこの情報かは知りませんが、ビリャソンとネトレプコは、そういう関係だって、言ってる人はいますが、ネトレプコがインタビューで、ボローニャ出身のバス・バリが、彼だって言ってましたから....私の想像では、彼の方は、ネトレプコとは結婚する気はなかったと思います。特にいいとこのおウチの息子だったりすると親戚一同で猛反対するんじゃないかと思います。宗教だって違うでしょうから。

>「声帯のう胞」
声帯曩胞も一般的には外来オペで、術後一週間は、喋っちゃダメという程度のものみたいですね。

>>単なる歌い過ぎ
ビリャソンのスケジュールですが、ライモンディとかグリゴーロと決定的な違いは、彼は、オペラの合間に、あちこちで必ずコンサートをやってます。オペラが 50公演とかは、売れてる他の歌手と比較しても特別多くはないんですが、年がら年中、いわゆるどさ回りで稼いでます。ガラコン、ジョイントコンサートもありますが、単独コンサートが多いです。
面白いのは、最初からそうじゃなく、2005-2006シーズンから急にコンサートが増えます。つまり、オペラでオペラ歌手として知名度を上げて、コンサートを増やしてます。楽に稼げるって味をしめたのかしら...最近の他の歌手もそうなのかな?
ちょっと面白いので、数えてみました。

ビリャソン、28才〜37才の仕事ぶり
2000-2001シーズン:オペラ45公演、コンサート2
2001-2002シーズン:オペラ47公演、コンサート0
2002-2003シーズン:オペラ52公演、コンサート1
2003-2004シーズン:オペラ48公演、コンサート0
2004-2005シーズン:オペラ55公演、コンサート4
2005-2006シーズン:オペラ51公演、コンサート21
2006-2007シーズン:オペラ46公演、コンサート31
2007-2008シーズン:オペラ22公演、コンサート15(2007.9〜12月休業)
2008-2009シーズン:オペラ41公演コンサート16

2009.4〜8月休業決定、オペラ41公演の予定だったが15公演キャンセル、コンサートは、16公演の予定だったが、10公演キャンセル

以上。

復帰後は、オペラ一筋にするかコンサート歌手になるか、どちらかにしないと、また同じことの繰り返しかもしれませんよね。

by keyaki (2009-05-04 02:42) 

サンフランシスコ人

「ネトレプコって、見ているだけで疲れるタイプなので」

笑!

「ネトレプコは、疫病神みたいですから」

サンフランシスコ市の財政危機を救う女神かもしれません。

by サンフランシスコ人 (2009-05-06 06:39) 

レイネ

こんにちは。リンクありがとうございます。旅行に出かけていたためコメントが遅れ申し訳ありません。

リエージュの歌劇場、オーソドックスな演目と演出なんですが、地方都市のオペラハウスにしては有名な歌手がちょろちょろと出てくれます。(今をときめくという歌手より、コンサバティブな老人観客が多いため、ちょっと盛りを過ぎた人のほうがウケるんでしょうか。)
常連というほどのものではありませんが、来シーズン、どれも観にいこうと思っています。
やっぱり、一番気になるのは、ホセ・クーラの「サムソン」ですが、ライモンディの「ファルスタッフ」と「ボリス」も楽しみにしています。
こちらまで追っかけには来られませんか?
by レイネ (2009-05-10 08:01) 

keyaki

レイネさん
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
実際の追っかけは、大変....キャンセルされたらなんて考えると....
レイネさんがご覧になられることを楽しみにしています。
ライモンディの追っかけファンの人たちは、いろいろ計画を練っているようです。リエージュは、なにもないので、昼間することがないから、どうしよう.....とか。
by keyaki (2009-05-11 03:18) 

レイネ

そうですね、海外の追っかけはリスクが大きいですね、キャンセルされると。

ORWの来シーズンのプログラム・パンフレットが届いたんですが、2010年7月31日と8月3日にスペインのサンタンデールのフェスティヴァルにも「ボリス・ゴドゥノフ」を持って行くようです。それと、ヴェルディの「レクイエム」が8月2日。サンタンデールにもライモンディが出るのかどうかはわからないのですが。

リエージュは、はっきり言ってあまり美しい町ではありませんが、ショッピングにはなかなか楽しいところです。お食事もベルギーなので美味しいし。ポール・デルヴォーの絵を集めた美術館もオープンしましたし、1日くらいなら観光でつぶせます。

by レイネ (2009-05-11 07:48) 

keyaki

レイネさん
ということは、そのスペインのフェスティヴァルにライモンディも出演するということでしょうね。
9日にはウィーンでカウフマンのカヴァラドッシで、ライモンディがスカルピアでしたが、見に行ったファンは、大満足だったようです。

追っかけファンの方たちは、少なくとも2回は見るようですから、どうしよう....ってことみたいです。
by keyaki (2009-05-12 02:43) 

通りすがり

Festival Internacional de Santanderの《Boris》。
ライモンディ氏、出演していましたよ。
by 通りすがり (2010-08-02 17:47) 

keyaki

通りすがりさん
ありがとうございます。
スペインのオペラフォーラムにちょっとレポートがありましたので、ちゃんと出演したんだ....スケジュールにも載せておかなくては....ですね。
来シーズンは来日公演もありますし、初役とかいろいろ予定があるようです。
by keyaki (2010-08-02 18:21) 

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