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オペラ雑誌(2009.3月号)から....パレルモのローエングリン、メトのリゴレット、ベルリンのファウスト [オペラ関連書籍&雑誌]

todo.jpg 定期購読しているイタリアのオペラ雑誌からの話題です。2月のバレンシアの《ファウスト》のレビューもありますが、それはヴィットリオ・グリゴーロのブログの方で取り上げたいと思います。

 さて、まず表紙に注目しました.....一瞬、これはオテロとデズデーモナ.... (今、頭の中を《オテロ》が駆け巡っていますので)...と思いましたが....ローエングリンとエルザでした。この二人、誰だか分りますか? どこかで見たことがあるような二人とも新国に出演してます....回答は「続きを読む」をクリックしてください。なんですが

 はい、エルザは、先日の《ワルキューレ》で、ジークリンデを好演したマルティナ・セラフィン、ローエングリンは、なんとトドロヴィッチです。2007年の《カルメン》のドン・ホセです。トドロヴィッチのローエングリンって....なんですけど、ずいぶんな出世のような.....それに、来シーズンのベルリン(Deutsche Oper Berlin)では、《トスカ》でライモンディと共演なんですが、カヴァラドッシでは別に驚きませんが、なんとオテロを歌うようです。新演出でAキャストがホセ・クーラ、彼がBキャストなんです。他の歌手なら驚きませんが、クーラとダブルキャストってすごいことじゃないですか。新国に出演してから、ツキがまわってきたのか、ずいぶんな出世ですよ。
 それはさておき、この《ローエングリン》はシチリアのパレルモでの公演で、指揮はギュンター・ノイホルト Günter Neuhold、演出舞台衣裳は、ウーゴ・デ・アナ、悪者夫婦はマリアンヌ・コルネッティとレイ・フェルクス ....舞台も歌手も大好評だったようです。ウーゴ・デ・アナは、いつも豪華絢爛な舞台ですね。ちなみにゾラン・トドロヴィッチのローエングリンは、評価に値する出来だったんだそうです。しかも「評価に値する」に-issimoがついてます......。

★その他の記事:
 2008年末に、ミラノ・スカラ座の《ドン・カルロ》で、なぜか突然解雇されたフィリアノーティの話題。
 年明けからメトで、《ルチア》《つばめ》《リゴレット》と大忙しのフィリアノーティでしたが、マントヴァ公爵のレビューが出ています。
 音楽的にも心地よく、魅力的なマントヴァ公爵だったそうです。しかし、「フィリアノーティの高音は、彼のアキレス腱....で、彼自身も自覚しているようだ...」と書かれています。私も放送で聞きましたが、かなり問題有りに感じました。テノールは大変ですね.....





 なんか気持ちよくマイクを持って歌ってますが、ベルリン国立歌劇場のKarsten Wiegandの新演出《ファウスト》、パペのメフィストです。メフィストは、悪魔的というよりは愛想のいいブルジョア.....カラオケででも遊んでいる場面かしら? マルゲリータは、マリアナ・ポプラフスカヤ、ファウストは、アメリカ人テノール、チャールズ・カストロノーヴォ Charles Castronovo(1975.6.19)、バリトンっぽい男性的な声で素敵だけど高音域に難(欠陥)有り.....だそうです。
 ルネ・パペ(1964.09.04-)は、健康に問題を抱えている..というお知らせが最初の休憩の後、あったそうです。はじめの「金の子牛」は堂々として良かったけど、公演の最後の方は、かなりヘロヘロ、具合が悪くて歌うのもプロの技術なんでしょうけど.....
 おっと、懐かしい名前発見、ローマン・トレーケルがヴァレンティンじゃないですか.....「ヘロヘロなオネーギンより、格段にいい....」って、最近オネーギンを歌ったってことなんでしょうね。下の写真が殺されるところですね。労働者階級のお兄ちゃんみたい。

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コメント 4

euridice

ローエングリンというのはすぐにはわかりませんでしたけど、トドロヴィッチはすぐにわかりました。女声のほうはわかりませんでした。先日の新国がはじめてですから。
by euridice (2009-04-22 18:16) 

babyfairy

フィリアノーティの高音はまさに『アキレス腱』または『弁慶の泣き何処』です。最近、一時の大不調からやや回復に向かって来たものの、結局、高音の不安定さ、或いはキツさ・・・私がこれがグリゴーロ君だと心配しなくても大丈夫なのに・・・と残念に思ってしまう部分なのです・・・。持っている2001年〜2002年頃の彼の録音を聴いた限りでは、高音も綺麗に出ていたのですが・・・。

by babyfairy (2009-04-23 03:47) 

keyaki

euridiceさん
>トドロヴィッチはすぐにわかりました
ワーグナーって、まずローエングリンから歌うものなのかしら....
新国では長らくやってませんよね。こけら落としでやったきりかも。
女性の方は、フリットリ??と思いました。
トドロヴィッチも背は高いんですね。
by keyaki (2009-04-23 10:14) 

keyaki

babyfairyさん
高音も訓練で出るようになるわけですから、だんだんうまくなるような気がしますけど.....単なるスランプかしら。
緊張すると出るものも出ないし、自信がなくなると更にまずいですよね。精神的なものもずいぶん影響すると思います。
by keyaki (2009-04-23 10:21) 

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