訃報:リチャード・ヴァン・アラン(Richard Van Allan1935.5.28〜2008.12.4 )★☆MP3 [訃報]
★詳細記事→Richard Van Allan
この訃報は、巡回ブログのFOOD FOR SOULのところで知りましたが、私もアレン主演の《ビリー・バッド》のクラッガート役が印象的でした。(edcさんのブログにこの映像の紹介記事があります)
リチャード・ヴァン・アランとルッジェーロ・ライモンディの最初の共演は、1969年グラインドボーン音楽祭での《ドン・ジョヴァンニ》の主従。27才の若いドン・ジョヴァンニと34才のレポレッロ、1981年にも同役で共演しています。ヴァン・アランのレポレッロは完璧な役作りとしてよく知られ評価が高かったそうです。
★1981年7月15日、ROH、C・デーヴィス指揮《ドン・ジョヴァンニ》から抜粋:
♪音声ファイル(上)は、第1幕の冒頭、レポレッロは、ぶつくさぼやきながら主人を待ってる。そこにドンナ・アンナ(グンドラ・ヤノビッツ)が、逃がすものか....とドン・ジョヴァンニ(RR)を追いかけて来る。二人がもみ合っているところに騎士長(グウィン・ハウェル)が娘を離せ!勝負しろ!と剣を抜くが、返り討ちに会う....というシーン(雑音有り)
♪音声ファイル(下)は、第二幕の冒頭、レポレッロが、もう止めると出て行こうとするが、ドン・ジョヴァンニは、それをお金で釣って引き止めます。そして、次の計画を持ちかけるシーン。
二人で何をやっているのか観客を笑わせてます......
★1969年6月29日〜8月3日:グラインドボーン音楽祭 ラインハルト・ペータース指揮、エンリケス演出
キャスト:RR,Curtin, Stadler, Armstrong, Van Allan/Montarsolo, Ochman, Rintzler, Monreale
レポレッロは、ヴァン・アランとモンタルソロのダブルキャスト
★1975年9月24日〜:パリ・オペラ座、マッケラス指揮、エヴァーディング演出 美術トニ・ブジンガー
キャスト:RR,Moser/M. Price, Te Kanawa, Berbié, Burrows, Evans/Bacquier, Van Allan,Lloyd/Macurdy
ヴァン・アランは、マゼット。9月24日の初日がテレビ中継、パリ・オペラ座からのテレビ中継は63年のカルメン以来だったが、フランス・テレビ史上銘記すべき成功だった。
★1981年7月6日〜18日:コヴェントガーデン、コリン・デーヴィス指揮、Peter Wood , William Dudley
キャスト:RR,Te Kanawa, McLauchlin, Burrows, Van Allan, Howell, Tomlinson, Janowitz, Merja Wirkkala
モーツアルトフェスティヴァルのR.ライモンディのためのプロダクション
早速記事にしてくださって、ヴァン=アランの一ファンとして嬉しいです。アップしてくださったレポレッロの声色と歌い方からすると、あのクラッガートと同一人物とは到底思えませんね!この2幕冒頭のやり取りは以前アップしてくださったときに聞いたときから大好きでした。じゃれあっている主従がいいですよね~。
晩年に、脇役で歌っているときにも存在感のある素敵な歌手でした。RIP
by Sardanapalus (2008-12-14 16:33)
Sardanapalusさん
そう、そう、最近は、妙な演出が多くて、こういう
>じゃれあっている主従
ってなかなかないですね。歌手に余裕がなくてじゃれあえない場合もあるでしょうけど。
パリではマゼットを歌っているのが意外ですが、大先輩のエヴァンスがいますからね...TV放送のために、マゼットもベテランを持って来たってことでしょうね。この映像、未だにどこからも出て来ないんですよね。
by keyaki (2008-12-15 10:11)