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エドガルドの"Son tue cifre? A me rispondi"......"Hai tradito il cielo, e amor!" パヴァロッティ、M.アルバレス、グリゴーロ ★MP3/VideoClip [ランメルモールのルチア]

今現在、ヴィットリオ・グリゴーロはチューリヒ歌劇場で《ランメルモールのルチア》に出演中、初役で劇場デビューでもありますが、好評で大成功のようです。この公演の合間に《チューリヒ中央駅の椿姫》に出演するという、ハードなスケジュールですが、28日の《ルチア》はキャンセルになりました。30日の《チューリヒ中央駅の椿姫》は、テレビの同時中継とインターネットでの配信もあるのに大丈夫でしょうか....→
グリゴーロ本人のメッセージが出ました。椿姫のリハーサルのため28日は出演できなくなったそうです。詳細はこちらで(2008.9.28追記)

さて、私の好きな場面を私の好きな歌手で聞いてみましょう。こういう場面は、アリアと違って、特に個性が出るので面白いです。3人3様の怒り爆発!(真ん中以外は音が悪いです)
★(1970年10月メトロポリタン歌劇場ライヴ:スコット、パヴァロッティ、セレーニ、R.ライモンディ
はじめての《ルチア》は、メトのLD、サザランドとクラウスでしたが、面白いと感じませんでした。クラウスは、私には端正すぎで.....その後、サザランド、パヴァロッティのCDを聞いて好きになりました。パヴァロッティの怒り爆発が気に入りました。ライモンディは29才ですが、ルドルフ・ビングに請われてメトの開幕公演で《エルナーニ》のシルヴァを歌い、引き続きライモンドを歌いました。




★2004年8月新国立劇場/ラ・ヴォーチェ公演 :デヴィーア、M.アルバレス、ブルゾン、コロンバーラ
スカラ座並の「夢の饗宴」、デヴィーア、アルバレス、ブルゾン、コロンバーラの豪華版。






★2008年9月チューリヒ歌劇場ライヴ:モシュク、グリゴーロ、カヴァレッティ、ポルガール
グリゴーロのエドガルドは、ロジーナさんの鑑賞記録をどうぞ!
ミキエレッティの演出で、エドガルドは、シャツを脱がされて、踏んだり蹴ったりシャンパンをかけられたり暴行を受けます。



RAIMONDO:Mira.
EDGARDO:Tremi!... ti confondi! Son tue cifre? A me rispondi: Son tue cifre?
LUCIA:Sì...
EDGARDO:Riprendi il tuo pegno, infido cor. Il mio dammi.
LUCIA:Almen...
EDGARDO:Lo rendi. Hai tradito il cielo, e amor! Maledetto sia l'istante che di te mi rese amante...stirpe iniqua... abominata io dovea da te fuggir!...Ah! di dio la mano irata ti disperda...

★参考LUCIA DI LAMMERMOOR 楽譜 libretto

 《ランメルモールのルチア》は、ドニゼッティの作品の中で最も有名で、舞台にかけられることも一番多い。原作はウォルター・スコットの小説「ランマムーアの花嫁」。スコットランドのランマムーア(イタリア語読みではランメルモール)地方のアストーン城主エンリーコはレーヴェンスウッド城主エドガルドと先祖代々の敵であったが、ついに彼の城と財産を奪いとる。エドガルドに残されたものは、ウォルフェラーグにある荒れ果てた要塞だけである。ある日エンリーコの妹ルチアが凶暴な牡牛に襲われ、偶然通りかかったエドガルドに命を救われる。これをきっけに、二人の間にひそかな愛が芽生え、永遠の愛を誓いあう。ところが、エドガルドがフランスに行っている間に、ルチアは政略結婚しなければならなくなる....
 ルチアが、泣く泣く結婚契約書に署名したとたん、事情を知らないエドガルド現れる。全員一瞬固まって、ここでこのオペラの聴かせどころ最頂点、六重唱が歌われる。エドガルドはルチアを連れて行こうとするが、♪結婚契約書の署名を見せられ、ルチアの心変わりを呪い、愛の徴の指輪を投げつける。彼の怒りは頂点に達し、放心状態のルチアから指輪をひったくり、床に投げつけ、足で蹴っ飛ばす。剣を持って、ルチアとその血族を呪い、結婚式に集まった人々の間をわって退場する。

関連記事:
《ランメルモールのルチア》家庭教師ライモンド:中くらいの役(3) MP3:ライモンディのライモンド
ヴィットリオ・グリゴーロ《ルチア》関連


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コメント 8

ふくきち

むむ、一番いいところで切れちゃうんですね。

この場面は、ジュゼッペ・ディ・ステファノ、ジャンニ・ライモンディもいいですよ。
by ふくきち (2008-09-27 20:00) 

keyaki

ふくきちさん
消化不良になっちゃいましたか。(笑

1970年のはライモンディからリンクしているんですが、下記でこの幕の最後まで聞けます。
http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2006-09-27

デヴィーアとアルバレスのは、Yahooブリーフケースのビデオクリップが最後まであります。

>この場面は、ジュゼッペ・ディ・ステファノ、ジャンニ・ライモンディもいいですよ
ちゃんと怒ってますか? 

by keyaki (2008-09-27 21:01) 

サンフランシスコ人

「パヴァロッティの怒り爆発が気に入りました。」

今月、メトロポリタン歌劇場でルチアーノ・パヴァロッティ追悼の公演がありました。
by サンフランシスコ人 (2008-09-28 05:53) 

ふくきち

ジャンニ・ライモンディのライヴ録音(1956年3月22日ナポリ)では、
ルチアを罵倒した後に、拍手が入るんです。
ブラボーを叫ぶ人も。
昔はそういうことがよくあったらしいですが、
拍手のせいか、すごい熱狂が伝わってきます。
(注:録音状態は良くありません)
今は、その箇所では拍手できないでしょうねえ。

ステファノは、マイ・ベスト・エドガルドなんですけど、
それはもう、めちゃくちゃ怒ってます。
by ふくきち (2008-09-28 21:45) 

keyaki

ふくきちさん
イタリア人テノールは怒るのが定番なんですね。

>ルチアを罵倒した後に、拍手が入るんです。ブラボーを叫ぶ人も。
今、DLして聞きました。

「ti disperda!」の途中で間の手のようにブラーヴォをうまくいれたおじさんがいますね。しかも2回も。音楽も中断してないし.....
私がアップしたものより、録音状態いいですよ。私が聞いたのは24日のライブでした。


by keyaki (2008-09-29 01:10) 

keyaki

サンフランシスコ人さん
パヴァロッティ、一周忌なんですね。
by keyaki (2008-09-29 01:11) 

babyfairy

グリゴーロ君のは怒っていても優しい感じでした^^。しかもその後、客の間を割って退場せず、暴れて捕まり、ぼろぼろにされた挙げ句ワイン迄掛けられて・・・。怒り方の迫力ではステファノとか、また御師匠のパヴァロッティには未だ及ばないかもしれませんが、これはこれで彼らしいエドガルドで私は好きです。

いずれにせよ、エドガルドに関しては端正過ぎるのはつまらないですね。だけど、『純粋なベルカント好き』の方にはこの3人共全部、ヴェリズモ的過ぎに聴こえるのかもしれませんがーー。
by babyfairy (2008-09-30 22:53) 

keyaki

babyfairyさん
ちゃぶ台返しのあと多勢に無勢でやられちゃうわけですね。こういう演出は,演出家も出演者のイメージで決めるんでしょうね。
ルチアも今日が最終日ですね。間にあんなに大変なイベントがあったのに、皆勤賞、よく頑張りました!ですね。
by keyaki (2008-10-03 08:17) 

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