ワシントンのジェンナーロはヴィットリオ・グリゴーロに...オペラ+ポップス歌手☆13才ボーイソプラノMP3 [ヴィットリオ・グリゴーロ]
ワシントン・ナショナル・オペラの来シーズン《ルクレツィア・ボルジア》のジェンナーロ、やっと決定、ヴィットリオ・グリゴーロ Vittorio Grigòlo だそうです。
チケットを予約していた人たちにはジュセッペ・フィリアノーティ降板のお知らせは、かなり早くに通知されたようですが、誰になるのかは、ずっと未定でした。シーズン発表当初のキャストだったフィリアノーティは、噂通り、ミラノ・スカラ座の開幕公演《ドン・カルロ》にもっていかれてしまったので、スカラ座来シーズン発表に合わせて発表したようです。ドミンゴもミラノ・スカラ座に恩を売っておいた方がいいですからね、来来シーズンにはシモン・ボッカネグラのシモンを歌わせてもらうようですし、なぁんちゃって.....
ヴィットリオ・グリゴーロ ..なんか記憶に...私が、彼の名前を知ったのは、りょーさんのブログなんですが、2006年2月バルセロナ・リセウ劇場のクーラの《オテロ》でカッシオだったんです。この公演はDVDで発売されています。今どきのオペラ歌手にしてはめずらしく生年月日もちゃんと書いてありますので、最初の部分だけちょっとご紹介します。
ヴィットリオ・グリゴーロは、1977年2月19日、イタリアのアレッツォ(フィレンツェの近くの町です)で生まれる。小さい頃にローマに移り、システィーナ礼拝堂の合唱団のソリストとして活躍。13才で、《トスカ》の「羊飼いの少年」(↑♪音声ファイル)としてローマ歌劇場に出演。共演したパヴァロッティが、彼の才能と声を称賛し、みんなから"Pavarottino ちっちゃなパヴァロッティ"と呼ばれる。と、まあ、オペラ界のサラブレッドで、その後も、ここに書き写すのも面倒なくらい快進撃を続けていますので、こちらでご覧下さい。→Vittorio Grigoloのホームページ
で、これだけではないんです。こういうのもクロスオーバーっていうんでしょうか。実際にオペラの舞台に立って活躍しているテノール歌手が、ポップスにも進出....ポップス界の評価はどんなものかは知りませんが、上の写真をクリックするとポップス歌手のヴィットリオ・グリゴーロのホームページにリンクしています。ホームページもちゃんと別々のがあるんですね。(今、人気の Il Divoという4人組グループがいますが、ヴィットリオ・グリゴーロも誘われたそうですが、断ったとか...そりゃそうでしょう、一人でDivoになれるんですから...しかし、このグループにはイタリア人がいないんですね)
ちなみに、ワシントン・ナショナル・オペラには、今シーズンの《ボエーム》に出演しています。続けての出演は、観客からも気に入られ、劇場側も評価しているということなんでしょうね。リンク先にビデオクリップもあります。(ワシントンのライモンディファンによれば、彼のロドルフォは、いい声で、若くてキュートで大ヒットだったそうです)
フィリアノーティは、すでに数年前にR.ライモンディと共演(ドン・ジョヴァンニのオッターヴィオ)していますので、私としては、ヴィットリオ・グリゴーロのジェンナーロ、とても楽しみです。公演は、まだまだ先ですので、ライモンディが、ちゃんと出演してくれることを願うのみです。
今回のキャスト変更も、元はM.アルバレスがミラノ・スカラ座の《ドン・カルロ》を蹴ったことによる「玉突き型キャスト変更」ですが.....ちょっと待てよ、これだけ引っぱりだこのヴィットリオ君、もしかして、と思って調べたら、オイオイ、ダブルブッキングじゃございませんか。どうするんでしょう。ジュネーヴ大劇場の来シーズン《ホフマン物語》に出演予定、日程が10月19,22,25日 11月2,6,9日ですよ。ワシントンは、11月1日からなんで絶対不可能。この「玉突き」どこで止まるんでしょうか。
ついでですが、彼は、6月には、ジュネーヴ大劇場で《ドン・カルロ》に出演です。それにしても、凄いモテモテぶりですが、30才ちょいという年齢は、オペラ歌手としては、たくさん経験を積んでいく時期で、一番忙しいということなんでしょうね。
参考:ルクレツィア・ボルジア公演記録
関連記事:
News!ワシントンの《ルクレツィア・ボルジア》
《ルクレツィア・ボルジア》4番目の夫ドン・アルフォンソ:中くらいの役(2)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら |
チケットを予約していた人たちにはジュセッペ・フィリアノーティ降板のお知らせは、かなり早くに通知されたようですが、誰になるのかは、ずっと未定でした。シーズン発表当初のキャストだったフィリアノーティは、噂通り、ミラノ・スカラ座の開幕公演《ドン・カルロ》にもっていかれてしまったので、スカラ座来シーズン発表に合わせて発表したようです。ドミンゴもミラノ・スカラ座に恩を売っておいた方がいいですからね、来来シーズンにはシモン・ボッカネグラのシモンを歌わせてもらうようですし、なぁんちゃって.....
ヴィットリオ・グリゴーロ ..なんか記憶に...私が、彼の名前を知ったのは、りょーさんのブログなんですが、2006年2月バルセロナ・リセウ劇場のクーラの《オテロ》でカッシオだったんです。この公演はDVDで発売されています。今どきのオペラ歌手にしてはめずらしく生年月日もちゃんと書いてありますので、最初の部分だけちょっとご紹介します。
ヴィットリオ・グリゴーロは、1977年2月19日、イタリアのアレッツォ(フィレンツェの近くの町です)で生まれる。小さい頃にローマに移り、システィーナ礼拝堂の合唱団のソリストとして活躍。13才で、《トスカ》の「羊飼いの少年」(↑♪音声ファイル)としてローマ歌劇場に出演。共演したパヴァロッティが、彼の才能と声を称賛し、みんなから"Pavarottino ちっちゃなパヴァロッティ"と呼ばれる。と、まあ、オペラ界のサラブレッドで、その後も、ここに書き写すのも面倒なくらい快進撃を続けていますので、こちらでご覧下さい。→Vittorio Grigoloのホームページ
で、これだけではないんです。こういうのもクロスオーバーっていうんでしょうか。実際にオペラの舞台に立って活躍しているテノール歌手が、ポップスにも進出....ポップス界の評価はどんなものかは知りませんが、上の写真をクリックするとポップス歌手のヴィットリオ・グリゴーロのホームページにリンクしています。ホームページもちゃんと別々のがあるんですね。(今、人気の Il Divoという4人組グループがいますが、ヴィットリオ・グリゴーロも誘われたそうですが、断ったとか...そりゃそうでしょう、一人でDivoになれるんですから...しかし、このグループにはイタリア人がいないんですね)
ちなみに、ワシントン・ナショナル・オペラには、今シーズンの《ボエーム》に出演しています。続けての出演は、観客からも気に入られ、劇場側も評価しているということなんでしょうね。リンク先にビデオクリップもあります。(ワシントンのライモンディファンによれば、彼のロドルフォは、いい声で、若くてキュートで大ヒットだったそうです)
フィリアノーティは、すでに数年前にR.ライモンディと共演(ドン・ジョヴァンニのオッターヴィオ)していますので、私としては、ヴィットリオ・グリゴーロのジェンナーロ、とても楽しみです。公演は、まだまだ先ですので、ライモンディが、ちゃんと出演してくれることを願うのみです。
今回のキャスト変更も、元はM.アルバレスがミラノ・スカラ座の《ドン・カルロ》を蹴ったことによる「玉突き型キャスト変更」ですが.....ちょっと待てよ、これだけ引っぱりだこのヴィットリオ君、もしかして、と思って調べたら、オイオイ、ダブルブッキングじゃございませんか。どうするんでしょう。ジュネーヴ大劇場の来シーズン《ホフマン物語》に出演予定、日程が10月19,22,25日 11月2,6,9日ですよ。ワシントンは、11月1日からなんで絶対不可能。この「玉突き」どこで止まるんでしょうか。
ついでですが、彼は、6月には、ジュネーヴ大劇場で《ドン・カルロ》に出演です。それにしても、凄いモテモテぶりですが、30才ちょいという年齢は、オペラ歌手としては、たくさん経験を積んでいく時期で、一番忙しいということなんでしょうね。
参考:ルクレツィア・ボルジア公演記録
関連記事:
News!ワシントンの《ルクレツィア・ボルジア》
《ルクレツィア・ボルジア》4番目の夫ドン・アルフォンソ:中くらいの役(2)
「ドミンゴもミラノ・スカラ座に恩を売っておいた方がいいですからね...」
サンフランシスコには、ミラノ・スカラ座のファンが少ないようです!
by サンフランシスコ人 (2008-06-03 04:15)
ホームページのぞいてきました。
一聴したところではポピュラーのほうが好きです。
いい声です。
ボチェッリ君をはじめて聴いたときと同じような感じ^^。
by euridice (2008-06-03 08:04)
サンフランシスコ人さん
>「ドミンゴもミラノ・スカラ座に恩を売っておいた方がいいですからね...」
に対するコメントが
>サンフランシスコには、ミラノ・スカラ座のファンが少ないようです!
というのは、どう解釈すればいいのかわかんないなぁ.....
by keyaki (2008-06-03 08:50)
euridiceさん
声はボチェッリ君似てますね。
ボチェッリ、ラッセル・ワトソン、グリゴロを並べて、三大クロスオーバーだったかな...とか書いてるブログがありました。
グリゴロについては、ウェストサイドのCDの感想に「ほんもののオペラ歌手」と書いている人がいました。この中で、「ほんもののオペラ歌手」は、確かに彼だけですね。
ライナー・トロストにちょっと似た感じもしますね。
グリゴロがジェンナーロを歌えば、ルネ・フレミングじゃない日のチケットも完売するんじゃないか....なんて言ってる人もいます....
彼もこの顔でバストかバリトンだとアウトですね。顔が小さいので大きく見えませんが、背は、そこそこ高いようです。ドミンゴと並んで遜色ないようですから。
by keyaki (2008-06-03 09:10)
>今シーズンの《ボエーム》に出演
そういえば、昨秋ワシントンにいた二男が
広場にスクリーンを設置してのライブ中継live simulcastを
見たと言ってました。とても楽しめたそうです。
ロドルフォはグリゴーロだったんじゃないかな?
↓live simulcast
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/euridiceneedsahero/view/20070924
by euridice (2008-06-03 22:19)
フレミングじゃなければ行きたい気もしますが。。。
by gon (2008-06-03 23:24)
遊びに来ました。
リンクありがとうございます。
ヴィットリオ君、13歳の声が残っているってすごい。
パヴァちゃんのカヴァラドッシのおかげですね。
かわいい~。小ざかしげな牧童ですね(笑
ポップスのCDはイギリスでチャートインしてたみたいですよ。
Il Divoに誘われたって…(笑
そりゃ断りますよね。
ジェンナーロ、歌うんですか。いいですね、似合いそうです。
by りょー (2008-06-03 23:44)
euridiceさん
>広場にスクリーンを設置してのライブ中継live simulcast
そういえば、この《ボエーム》は開幕公演だったんですね。
ワシントンのサイトで、ビデオクリップが見られます。
http://www.dc-opera.org/media/ourseason.asp?t=video&m=laboheme
by keyaki (2008-06-04 00:02)
gonさん
フレミングは、ワシントン・ナショナル・オペラ初出演ということもあるのかもしれませんが、ライモンディお目当ての人たちも、チケット取るのが難しい!と騒いでいます。
私も、なんでフレミングが人気がわるのかわからない口なんですが、共演するとなると......手のひら返しちゃうかも...(笑
by keyaki (2008-06-04 00:07)
りょーさん
>ヴィットリオ君、13歳の声
ビッグな人と共演するとなにかと有利ですよね。もちろん才能があってのことですけど。
パヴァロッティには、ずっとレッスンもしてもらっていて、なくなる直前にも行ったとかで、ほとんど動けない状態だった...とか。
聞いていると、羊を追いながら舞台を横切っているかんじですね。
ライモンディなんかは、13才で声変わりしちゃってたみたいです。
クーラもけっこう早いような感じがしますけど....
>Il Divoに誘われたって…
どこかのレビューにも「断る分別があってよかった....」なんて書かれていました。
ポップスのCDは、イギリスとアメリカで発売してますけど、イタリアではしてないみたいですよ。
ホームページも分けてるし....
by keyaki (2008-06-04 00:22)
keyakiさん
>ワシントンのサイトで、ビデオクリップが見られます。
ありがとうございます。おもしろかったです。
オペラ狂じゃない若い人たちにも受けそうです。
>>ヴィットリオ君
身体もよく動くし表情も豊かだし、存在感がありますね。
>ホームページも分けてるし....
まさに分けてる^^?!らしくて、
生まれた場所と育った場所が反対・・
クラシックHPは「アレッツォ生まれでローマ育ち」
ポップスHPは「ローマ生まれでアレッツォ育ち」
ポップスHPはなかなかおもしろいですね・・
オペラ歌手がポピュラー活動を平行して行うことに関しては、
ホフマン関係でさんざんみてきましたが、
オペラ歌手としては「微妙」なところがあるのは
今でも否めないようです。ポップスのほうのHPには
その辺りのことが書かれていますね。
「オペラ信奉者からは歓迎されない・・」って。
ポピュラー活動に関する契約に『一年に三つのオペラ出演を認める』
という条項を入れてあるとか。
声に油を注すにはオペラが有効で、「オペラは声の体操であり、鍛錬である」と本人も語っていまして、そういうふうに言うとすれば、彼はまさに金メダルのアスリートというわけですって。
by euridice (2008-06-04 09:08)
>「オペラ信奉者からは歓迎されない・・」
そんな面白いことが書いてあるんですか!
紹介しておきながら、長いので読んでないんです。
なんとか頑張って読まなくては....
by keyaki (2008-06-04 20:32)
ワシントン・ナショナル・オペラの財政状態は、良くないらしいです。
by サンフランシスコ人 (2008-06-05 07:00)
そうなんですか。ドミンゴが総裁ですけど、経営に関しては、どなたかにおまかせなんでしょうね。
by keyaki (2008-06-05 23:48)
1月の来シーズン発表記者会見でも 、ワシントン・ナショナル・オペラの総裁のドミンゴは、欠席したらしいです。
by サンフランシスコ人 (2008-06-06 06:14)
甘いマスク、均整の取れたテノールには貴重な長身で、この彼は以前から気にはなっていました。 たぶん、クロスオーバーものを先に出してしまったのが尾を引いて、『オペラ信奉者』には歓迎されないんだと思います。でも、悪い声ではないし、オペラ歌手としても頑張って欲しいです。
by rosina (2008-06-07 18:04)
rosinaさん、すでにご存知だったんですか。
>クロスオーバーものを先に出してしまった
アルバムを出したのが、2年前だそうですが、オペラの方も、2年前くらいから、主役級を歌っているようです。
フィリアノーティより、一足先に、ドン・カルロを歌うようですが、ジュネーヴ大劇場は、けっこうTV放送しますから、もしかしたら見られるかも....と思っています。
by keyaki (2008-06-08 02:43)