SSブログ

ピツェッティ作曲『大聖堂の殺人』DVD視聴★☆2幕:"Dies irae dies illa" [大聖堂の殺人]

↑クリック:VideoClip
 ディエス_イレ ディエス_イラ......4人の国王の騎士がやってくる不吉な気配が感じられ、緊張がたかまります。ここで合唱の間にグレゴリオ聖歌が効果的に使われています。
 司祭たちは、大司教を守ろうと、聖堂の扉を閉め、安全な場所に避難するように説得しますが、「敵に対しても教会の門は開かれていなければならない」と扉を開けさせます。そこに、少し酒気を帯びた4人の騎士が乱入......
 上の画像からビデオクリップにリンクしています。このDVDには、ヘンリー2世のイメージも挿入されています。鐘のお兄さんと目が合っちゃいます......[ハートたち(複数ハート)]
 話しは飛びますが、ヘンリー2世といえば,映画「冬のライオン」、ベケットはとっくに死んでいて出てきませんが、「ベケット」という映画もあるのです。ヘンリー2世は「冬のライオン」と同じピーター・オトゥール、ベケットは、リチャード・バートン、ぜひ、見たいのですが、日本語時幕付きDVDはないみたいです。こちらにとてもためになる詳細な解説がありますので、勝手にリンク→ベケット(入間洋さんのHP)この映画でも、ベケットはこうなることを予想(予言)してるんですね。

Dies irae dies illa,
solvet saeclumn in favilla,
teste David cum Sibylla.

Quantus tremor est futurus,
Quando judex est venturus,
Cuncta stricte discussurus!

Tuba, mirum spargens sonum   
Per sepulcra regionum,
Coget omnes ante thronum.
怒りの日 その日は
世界を灰に 帰せしめん
ダヴィデとシビラの 預言のごとく

審判者が来給うとき
すべて厳正にただそうとして
人々の恐れはいかばかりであろうか

全土の墓という墓に響き渡る
ラッパの響きにて
すべての人を玉座の前に集めるだろう

 グレゴリオ聖歌は、一時期ちょっとブームになったことがありますが、私はその前から、知ってまして鼻歌で歌ったりもします。意味もわからず歌っていた時から、この"Dies irae dies illa"は好きでした。
 この《大聖堂の殺人》のDVDに話しを戻しますが、大司教を殺害した、4人の騎士たちが、観客に向かって、自己弁護をする場面がカットされています。「皆さんは、1人に4人で襲いかかるなんてとんでもない奴らだとお思いでしょうが、とんでもないのは、ベケットのやつで、逃げることもできたのに、わざと殺されたんだ....偉大な人であったことは間違いないが...」というようなくだりです。時間にして5分程度ですが、1時間30分にも満たないような短い作品なのに、なぜカットしたんでしょうね。
関連記事:
ピツェッティ作曲『大聖堂の殺人』DVD★☆第1幕導入部:VideoClip
ピツェッティ作曲『大聖堂の殺人』DVD発売
《大聖堂の殺人》フィルム/DVD試写会開催
バーリのバジリカでの《大聖堂の殺人》写真とレビュー
バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》:ユニテルDVD化か!
バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》
大聖堂の殺人 ASSASSINIO NELLA CATTEDRALE
あらすじ VideoClip等


nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 6

YUKI

ビデオクリップを見せて頂きました。(^o^)
グレゴリオ聖歌の「怒りの日」が物凄く効果的に使われていますねぇ。
凄く重々しい雰囲気ありました。

ラストの大司教を殺した時(?)の周囲の悲鳴みたいな叫びが上がる時は手に汗握りそうでした。
by YUKI (2008-03-20 15:36) 

euridice

>鐘のお兄さんと目が合っちゃいます......[ハートたち(複数ハート)]
ほんとだ^^+++

馬で迫ってくる刺客たち・・かっこいい!
by euridice (2008-03-20 18:25) 

keyaki

YUKIさん、ご覧になった感想ありがとうございます。
もうちょっと長くしましたので、またお時間のあるときに見て下さい。
マイナーな作品の上、なかなか難しい題材のオペラですし、DVDにでもならなければ見るチャンスもないでしょうから、ファンとしては嬉しいです。
by keyaki (2008-03-21 16:03) 

keyaki

euridiceさん、なかなか素敵な若者でしょ....

どんなDVDに仕上がるかと思ってましたが、気に入りました。
ライモンディもトスカばかりじゃね....
でも、(Ri)aprite le porte!と叫んだ時に、ん?スカルピア....
なんて思っちゃった......(笑
by keyaki (2008-03-21 16:17) 

YUKI

再びこの映像を見せて頂きました!(^o^)

ライモンディ扮する大司教の最期が力尽きてしまったって感じでこういうタイプの最期の遂げ方も衝撃的ですね。

おまけに大聖堂のその辺の像の顔のアップの描写も不吉さを増大させる演出って感じに思えました。(^^;)

ピツェッティという作曲家もあまり名前を聞かない作曲家ですが、音楽的にも何となく大作って雰囲気に思えましたね。(^o^)
by YUKI (2008-03-24 16:14) 

keyaki

YUKI さん、感想ありがとうございます。
>大聖堂のその辺の像の顔のアップ
撮影は、11世紀頃に建てられたロマネスク建築のバジリカなんですが、多分外壁のどこかにある像なんでしょうね。日本でいえば、仁王様みたいなものかしら、素朴で、洗練されていないぶん、怖いかんじもしますね。
by keyaki (2008-03-25 01:02) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。